「音楽が好きで海外に留学してみたい。」「でもどこの国がいいのか、どうやって音楽留学すればいいのかわからない…。」と悩んでいませんか?
音楽は世界共通ですし、違う視野やレベルで学ぶことができますよね。世界で活躍できる音楽家になりたいという夢がある人も多いです。そこで今回は音楽留学について興味や関心がある人に向けて、
・音楽留学の概要
・おすすめの国
・音楽留学の準備や留学先の探し方
などを紹介します。この記事を読めば音楽留学についてわかりますよ。
音楽留学とは、海外で音楽のクラスレッスンを受ける留学プログラムです。海外で有名な音楽家講師のレッスンを受けたり、自分が興味ある分野のジャンルに特化した授業を受けることができます。
質の高い音楽留学へ行くことで、感性と才能をより磨き、学生ひとりひとりの可能性を広げるカリキュラムです。高校生から大学生、専門学校と様々なコースがあります。
どこの国へ行くかによりますが、英語でコミュニケーションが行われている学校に行く場合は、英語が話せたほうがよいです。
音楽留学で語学と音楽を学べるコースもあるので、英語に自信がない人は、語学留学と音楽のコースを選ぶのもおすすめです。
しかし、その分音楽に費やす時間は少なくなりますので、できる限り留学前に英語の勉強をしておくことをおすすめします。
音楽留学と言っても、留学の種類は様々です。どの留学スタイルが自分に合っているのか、目標や目的を具体的に考えてみましょう。可能性が少しでも広がるように、音楽留学の種類を紹介します。
音楽を中心にカリキュラムが組まれた4年間のプログラムです。入学試験も数学や英語などの一般的な問題よりも、音楽での実力で大きく変わります。受験して海外の音楽大学に入るか、日本の音楽大学に入り留学することもできます。
長期間の留学が難しい場合は、毎年数多くの短期向けのコースがあります。
夏期講習会はアメリカやヨーロッパを中心に開かれていて、師事したい先生のレッスンや講習会を受けたり、短期間で留学することができます。またマスタークラスも有名な先生からレッスンを受けることができますが、通常の講習会よりもマスタークラスの方が期間は3日〜2週間程度と短いです。
専門学校は興味のある音楽の分野を深く学ぶことができ、その分野のスキルと知識を中心に身につけることができます。専門学校は専門的で、技術中心に勉強をする学校で学士号は取れません。大学の場合は学問としての知識を深めていき、学士号も取れます。
留学する時に心配になるのが、語学の問題ですよね。語学も音楽も一緒に学びたい人に向けたコースが、語学学校と音楽学校が一緒になったコースです。
例えば午前中に語学学校に通って、午後から音楽学校へ行く留学生活を送ったり、最初の数ヶ月英語を学んで、その後に音楽学校へいく人もいます。ある程度の日常会話が話せるのであれば、音楽留学のみでもいけるかもしれませんが、英語が話せないと生活やレッスン中に、言葉の壁を感じてしまいます。
音楽留学できる国は実はたくさんあるので、どこがいいのか悩む人が多いです。ここでは、音楽留学ができる国と人気のコースやカリキュラム、生活費や学費などを紹介します。国によってコースや掛かる費用も違うので、自分に合った国を選んでみてくださいね。
※学費や生活費は、都市や学校によって異なりますので参考程度にご覧ください。
アメリカは英語が通じますし、ジャズやロックが有名で音楽留学にも人気な国です。音楽関係の仕事も実は多く、音楽プロデューサーになるコースもあるほどです。特にロサンゼルスは音楽の他にも、映画やダンスなどエンターテイメントの中心地であり、音楽留学で有名な学校もニューヨークに負けずたくさんあります。
Los Angeles College of Music(ロサンゼルス・カレッジ・オブ・ミュージック)は、全米25にランクインする音楽大学で有名です。
ロックやジャズ、ポップなどの近代音楽のパフォーマーの育成から、音楽業界で必要な知識を身につけられるので、将来音楽関係の仕事がしたい人にもおすすめな学校です。全体の生徒数は270名ほどで、日本人は4%ほどしかおらず1クラス12名と少人数で学べます。
期間:1年間(4学期)
コース費用:$33,205(約353万円)
アメリカでは音楽や声楽を学ぶための学費は、年間およそ300〜600万円です。
フランスでの音楽留学も、世界各地から人気があります。
日本の漫画やドラマで有名な『のだめカンタービレ』の主人公が選んだ留学先もパリです。音楽のセンスがあり、フランスの音楽院は国立と公立が基本的で、学費が比較的に安いのも特徴ですよ。
パリ国立高等音楽院は先ほど紹介した、『のだめカンタービレ』の主人公のだめが留学先のモデルとなった学校です。『世界三大音楽院』と呼ばれている中の1つで、世界各国から学生が集い入試の倍率は高く、入学するのが極めて難しい大学です。入学時の年齢制限が22歳までと決められています。
学費(1年間):1年間約500〜1500€(約6〜18万円)
フランスの国立や公立は学費が安いのが特徴的です。
生活費(1ヶ月):1ヶ月1,000€(約12万円)
パリは世界から見ても物価が高いので生活費は高くなります。
オーストリアは音楽の都としても知られており、世界的にとても有名です。音楽大学、音楽高校やバレエスクールも有名で、モーツァルトが住んでいた場所としても知られています。
ウィーン国立音楽大学は、音楽にあまり興味がない人でも認知度が高いほど、世界でもトップレベルで有名な音楽大学です。
作曲家、指揮科、教育科、演奏科(オーケストラで使われる全ての楽器)、声楽科、などの音楽に関わる全ての科目があります。
学費(1年間)約1,500€(約18万円)
生活費(1ヶ月あたり):400〜600€(約5〜7万円)
イタリアは音楽や声楽留学として人気です。あの有名なオペラはイタリアのフィレンツェで生まれました。オペラのコンサートは民衆にも親しまれていて、週末に見に行く人も多いほど生活に根付いています。
Conservatorio di musica G.Verd di Milano(ミラノ音楽院 G.・ヴェルディ)
こちらの学校は、指揮、作曲、楽器から専攻できます。学校に2つのホールがあり、ほぼ毎日コンサートが開かれるほど。
学費:1年間400〜1,500€(約48,000〜180,000円)
生活費(1ヶ月あたり):600〜800€(約7〜10万円)
ドイツは、クラシック音楽の歴史も深く音楽留学としても有名な国です。なんといっても最大の魅力は学費が安いこと。ドイツは教育に力を入れており、外国人でも学費が無料な学校がたくさんあるんです。あまり知られていませんが驚きですよね。
お金がかかったとしても年間20万円〜から学校に通うことができるので日本やアメリカよりも格安で留学をすることができます。その分、倍率は10〜40倍と高く、入学するのは至難の技です。
ハンスアイスラー音楽大学(Hochschule für Musik Hanns Eisler Berlin)
1950年に首都ベルリンに創立されたキャンパスで、高い教育水準と世界的に有名な講師軍による指導に定評があり人気があります。
学費(1年間):20万円程度
ドイツの音楽大学はほとんど国立です。学費が無料なところもまだまだあり、かかったとしても年間で20万円程の学費と格安です。
生活費(1ヶ月):700〜900€(約8〜10万円)
音楽留学に行きたくても、世界にたくさん学校がありいろんな先生やコースがあってなかなか決められませんよね。音楽留学を探すきっかけになるのが、音楽を学ぶ言語やどのようなコースがあって、どんな先生に教えてもらいたいか…などが重要になってきますね。
自分が師事したい先生の元で、留学先を決めることがほとんどです。ここでは、どうやって音楽留学の留学先を探すのか、4つの方法を紹介します。
留学エージェントを使うと、難しい手続きも簡単に行えてスムーズに留学先を決めることができます。これまでにたくさんの人に学校を紹介しており、あなたのレベルに合った学校や、どんなコースがいいのかも相談に乗ってくれます。
また、留学前に必要なビザや準備のことも教えてくれますよ。費用やサポートは留学エージェントによって様々なので、どこがいいのかしっかりと比較して決めましょう。
もしあなたに音楽関係の先生がいるのなら、その先生に相談するのがいいですよ。その先生が音楽留学での講師の知り合いがいて紹介してくれる可能性があります。また先生はあなたの実力を知っているので、どの大学なら入れるかなどアドバイスしてくれます。
国内や海外で開かれる講習会やマスタークラスに参加し、講師を探す方法です。海外で参加するコースはプライベートレッスンだけでなく、多くの先生が集まりレッスンを開催しているので、いろんな先生のレッスンに参加できます。
講習やマスタークラスなどに参加すると、自分が教えてもらいたい先生を探しやすいですよ。そこからその先生が教えている場所に留学をするといいでしょう。
最後に紹介するのが、渡航後に現地で先生を探す方法です。とりあえず音楽留学で気になる国へ行って、直接音楽学校に足を運び授業を見学させてもらいましょう。そこでどんな先生がいるのか、学校の生徒にも話しかけてみるといろんな話が聞けますよ。
音楽留学をする前にしないければならない準備は山程あります。そこで音楽留学をする前に知っておきたいポイントを紹介します。留学に行ってから後悔しないように、ポイントを抑えておきましょう。
音楽留学で最初に気になるのが英語力です。留学先の第一言語が英語でない場合でも、生徒同士や先生とは英語を使って話をすることができます。世界で活躍する音楽家になりたいのなら英語は必須なので、そのため英語能力はあればあるだけもちろんいいです。
最低でも日常会話レベル話せるとストレスになりづらいですよ。ただ音楽の専門用語が多く話に出てくると思うので、最初分からなくてもそういった英語力は感覚で自然と身につくようになります。
奨学金は才能や能力がある学生に対して、金銭の給付や貸与をする制度です。給付の場合は審査が厳しいですが、うまくいけばお金が給付されるので費用を抑えて留学できます。
ドイツ学術交流会では、大規模な奨学金プログラムでドイツ留学を対象に日本人向けの給付型奨学金を提供しているので、ドイツに行きたい人は要チェックですよ。
ドイツ以外にもオーストラリア、デンマーク、フランスなどでも留学生を対象にした奨学金制度があるので確認しましょう。
音楽留学は普通の留学と違って、まだまだネット上に情報が少ないです。入学試験のことやビザ、準備のこととわからないこともたくさんでてきます。
そんな時に留学エージェントに相談したり、音楽留学の経験や知り合いのいる先生に話を早めの段階ですることは大切です。
音楽留学は将来音楽家になりたい、第一線の環境に身をおいて上達したいという人にとっては、魅力的な環境です。
・日本の音楽大学が提携している大学に留学する
・海外の音楽大学に正規留学する
・海外で音楽の専門学校へ行く
・マスタークラスや講習会に参加する
・語学が不安なら語学学校と音楽学校のコースへ行く
音楽学校を決める道はたくさんありますので、自分にあった学校やプランを選んで後悔しないように、音楽留学の道を切り開きましょう。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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