こんにちは、オーストラリアのメルボルンに留学していたMJです。
英語力を上げたい、日本ではできない経験がしたい、などと留学を決意するきっかけは人それぞれあるでしょう。どんな理由であれ、ほとんどの人が留学にかかる費用について悩むのではないでしょうか。
滞在する国や語学学校によって費用は大きく変わるので、何を優先すべきかと迷ってしまう人がいるのもうなずけます。
そこで今回は、語学留学にかかる費用について詳しく解説していきたいと思います。国ごとにかかる費用も細かくお伝えしていきますので、これから語学留学をしたいという人はぜひチェックしてみてください。
[目次]
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語学留学をするときには、「誰でも必要な費用」と「人によって必要になる費用」があります。それぞれ国によっても料金が変わってくるので、細かく見ていきましょう。
滞在にかかる費用は、その国の経済状況によっても大きく左右されます。物価が安い国であれば当然生活費や住居費などが抑えられるので、トータルの金額も抑えられます。そのため、欧米よりもアジア圏の方が安く済むのが一般的です。
英語の語学留学ができるアジア圏の国はフィリピンやシンガポール、マレーシアなどが人気の国として挙げられます。留学費用は国によって変わりますが、アジア圏の場合は1ヶ月の留学で20~30万円が相場です。
欧米の場合、人気が高いのはアメリカやオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、カナダといった国です。アメリカ以外の国はワーキングホリデービザも取得できるため、留学先として考えやすいのでしょう。1ヶ月の留学には30~60万円ほどかかります。
語学学校では日常英会話やビジネス英語、検定試験のための英語などを学ぶことができます。
日常英会話の勉強ができる「一般英語コース」では、文法や発音を中心とした英語の基礎から学ぶことが可能です。仕事で使える英語を学ぶ「ビジネス英語コース」では、実際の仕事現場で使うメールや会議で使用する英語などを勉強できます。
またTOEIC、IELTS、ケンブリッジ英語検定といった英語能力検定のためのコースが用意されていることも多く、専門的な試験対策も可能です。
ここでは必要な費用を項目ごとにお伝えします。主にかかるのは渡航費、学費、滞在費です。
渡航費とは、留学先に移動するために必要な費用のことです。どこの国に行くのかによって金額は変わりますが、国外に出るにあたっては絶対にかかる費用です。
ここでは渡航費の内訳を説明します。
飛行機を予約する際にかかる費用です。安く済ませたいなら、LCCを乗り継いでいくという手段もあります。
大使館にビザを申請する際にかかる費用です。
国によって申請費や更新料がかかる場合や、振込手数料のみかかる場合があります。
海外旅行保険とは、海外で病気や事故にあったときにその医療費をまかなえる保険です。語学学校に留学する場合には、保険加入が必須条件のことも少なくありません。
そうでなくとも、海外では日本と違って医療費はすべて自己負担という国もありますから、入っておいた方が得策です。
学校へ行くのですから、当然学費がかかります。語学学校に払う費用は、主に下記の3つです。
入学にあたって、入学金が必要になります。留学期間によって多少割引になる学校もありますが、固定で掛かる費用のため、長い滞在になればなるほど割安になるといえるでしょう。
授業料はコースに応じて変わることが一般的です。授業のコマ数が多ければ高くなるのに加え、専門的なコース(TOEFLやIELTS対策など)は通常のESLコースよりは高くなる傾向があります。
多くの学校では留学期間が長くなればなるほど、1週間あたりの授業料は安くなることが多いです。
授業で使用する教科書の費用です。選ぶコースによっても必要な教材が異なります。
現地で日常生活を送る上でかかってくる費用です。交通費はもちろん、生活用品を揃える必要があるため、日用品などがここに含まれます。
欧米でのホームステイやフィリピン留学の場合は、食事がついてくることがほとんどですが、欧米留学で寮やシェアハウスを選択した場合は自炊が必要です。
国によって物価が異なるため、自炊する場合は食材の値段を最初に確認して食費の計画を立てるとよいでしょう。
滞在形態は、欧米ではホームステイか寮(レジデンス)が一般的です。フィリピンは校舎と宿舎が一体の寮生活がほとんどえす。
滞在先の立地によって費用が異なってきます。
海外では、日本で使っていた通信ネットワークが利用できないため、現地で使えるSIMカードを購入するか、ポケットWi-Fiを利用する必要があります。
長期間の留学では、現地で使えるSIMカードを購入し、利用したほうが通信費も安くておすすめです。しかし、SIMフリーの携帯である必要があるので、自分の携帯がSIMフリー対応できるか事前に確認しましょう。
1週間~2週間の短期滞在の方でしたら、日本からポケットWi-Fiのレンタルをしてもよいかもしれません。
週末は友達と旅行や買い物に出かけたりするのも留学の醍醐味の一つです。しかし、ある程度予算を決めておかないと使いすぎてしまうこともありますので、使いすぎには気をつけましょう。
それでは、国ごとにどれくらいのお金がかかるのかを見ていきましょう。ここでは1ヶ月の留学にかかる費用をご紹介します。自分の予算と照らし合わせれば、行きたい国がわかってくるはずです。
西太平洋に浮かぶ7,641の島からなる、フィリピン。現地の言語もありますが、公用語として英語が話されている国です。
セブ島などのリゾート地もあり、旅行先としても人気があります。そんな魅力的なフィリピンへの留学にかかる費用をご紹介します。
※費用はすべてフィリピンペソ:1PHP=2.3円で計算しています。
渡航費として必要なのは航空券代と海外旅行保険代です。渡航費は5~6万円、保険代は15,000円ほどかかります。
フィリピンは1ヶ月(30日以内)の滞在であれば、ビザは不要ですが、SSPという就学許可証の申請が必須になります。現地で語学学校のスタッフが手続きしてくれるので、事前の準備は不要ですが、費用が約15,000円かかります。
学費は入学金と授業料、教材費を合わせて15~18万円程度が相場です。受講するコースによって変わります。
フィリピンの語学学校の場合、授業料の中に宿泊費と食費が含まれていることが一般的です。その他にかかるのは水道光熱費や管理費等です。水道光熱費や管理費は4,000円から5,000円程度かかります。
上記すべてを合わせると、1ヶ月あたりのフィリピン留学に必要な金額は22~27万円であることがわかります。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のフィリピン留学費用の内訳と総額
マルタはイタリアのすぐ下、地中海に浮かぶ国です。バカンスの旅行先として人気が高いので、名前を聞いたことのある人は多いでしょう。治安がよく気候が穏やかなため、留学先としても徐々に人気が高くなってきています。
※費用はすべてユーロ:EUR=130円で計算しています。
人気リゾート地であるため、航空券は時期によって料金が大きく変わります。閑散期の1月は8~9万円ほどで行けますが、8月などのハイシーズンになるとチケットだけで20万円を超えることもあります。
加えて海外旅行保険費が15,000円ほどかかりますが、3か月(90日間)であればビザは不要のためビザ申請費はかかりません。なお、保険代は行く国が変わっても大きくは変わりません。
授業料は1週間120EUR(=約15,600円)、1ヶ月なら10~12万円ほどかかります。入学金と教材費は合わせて1万円程度が一般的です。
マルタはヨーロッパの中では比較的物価が安い国です。宿泊費は学生寮であれば5万~15万円、ホームステイであれば8~15万円程です。
通信費、光熱費、お小遣いをあわせても6万円あればまかなえるでしょう。
マルタに1ヶ月留学するときには、滞在航空券が安い時期に行けば1ヶ月あたり22万円くらい、航空券が高い時期では35万円くらいかかります。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のマルタ留学費用の内訳と総額
北欧に属し、豊かな自然に囲まれるアイルランド。北欧は総じて物価が高いといわれますが、アイルランド留学にはどれほどのお金が必要なのでしょうか。
※費用はすべてユーロ:EUR=130円で計算しています。
航空券は安くても10万円はかかります。繁忙期には16万円くらいまで上がることもありますので、時期を選んで行きましょう。90日以内の滞在であればビザは不要です。
入学金、授業料、教材費を合わせて少なくとも8万円ほどかかるのが一般的です。コースによっては15万円程度になることもあります。
ホームステイであれば、食費や光熱費込みで1ヶ月あたり6~10万円が相場です。観光したり、買い物をしたりすることを考えれば、さらに2~3万円は必要ですので15万円前後と見積もるのが良いでしょう。
少なくとも30万円ほど、時期や受講するコースによっては50万円を超えることもありえます。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のアイルランド留学費用の内訳と総額
自由の国、アメリカ。国土が広く、アメリカの中でもさまざまな地域が留学先候補として挙げられます。留学先として常に人気の高い国ですが、1ヶ月あたりどれくらいで留学できるのでしょう。
※費用はすべてアメリカドル:1USD=110円で計算しています。
アメリカは外国人の入国に厳しく、短期の留学でも週18時間以上授業を受ける場合はビザが必要です。学ぶ学科によって種類がいくつかありますが、語学留学ならばF1と呼ばれるビザを取得します。申請費は160USD(=約17,600円)です。
観光ビザで入る場合も事前にESTA(電子渡航認証システム)の申請が必要です。
航空券は10~20万円ほど見積もっておきましょう。
学費は学校によって幅があり、すべて合わせて16万円ほどのところもあれば、コースによっては30万円前後になることもあります。
またアメリカ留学の特長として、ダンス等に特化した専門留学も人気があります。
自分の目的や予算に応じて、学校やコースを選択しましょう。
都心に住むか、それとも郊外に住むか、ホームステイや寮など滞在先の種類によって8~28万円と幅広いです。利便性よりもコストを重視するなら、郊外に住むのがおすすめといえます。
上記をすべて合わせると、少なく見積もって約50万円ほどはかかります。語学学校のコースや住む場所によっては70万円になることもあります。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のアメリカ留学費用の内訳と総額
カナダは留学先としてアメリカに負けず劣らずの人気を誇ります。トロントやバンクーバー、モントリオールなど発展した都市がある一方、街を一歩出れば豊かな自然が広がっており、さまざまな顔を持つ国です。
※費用はすべてカナダドル:1CAD=90円で計算しています。
1ヶ月の留学であれば、観光ビザで入国できます。ビザ申請にお金はかかりませんが、eTA(電子渡航認証)の申請に7CAD(=約630円)必要です。加えて、航空券は10~16万円ほどが目安です。
カナダで1ヶ月の留学にかかる学費は8~15万円程度が一般的です。授業以外にもさまざまなアクティビティがあり、そういったアクティビティに参加するなら別途費用がかかります。
滞在費は住居の形態によって変わりますが、寮なら10~20万円ほどが相場です。安く済ませたいならルームシェアがおすすめです。郊外でのルームシェアであれば、1ヶ月4万円ほどで済むこともあります。
カナダに1ヶ月留学する場合、費用を抑えれば40万円ほどで済みます。しかし航空券が高い時期に行くなど、場合によっては50万円を超えることもあります。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のカナダ留学費用の内訳と総額
イギリスはヨーロッパにある英語圏の国の中で、断トツと言っても過言でないほど留学先として人気がある国です。歴史ある街並みやおしゃれな雰囲気にひかれて、イギリス留学を検討している人も少なくないでしょう。そんなイギリスで1ヶ月留学すると、どれくらいのお金が必要なのでしょうか。
※費用はすべてイギリス・ポンド:GBP=150円で計算しています。
他のヨーロッパの国と同様、時期によって航空券は料金が大きく変わります。8~15万円とその料金は幅広いので、安い時期を狙って行けば費用を抑えられます。
ビザについては、年齢・滞在期間について細かく区切られています。以下の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
語学留学であれば1ヶ月で15~25万円が一般的です。これには入学金、授業料、教材費のすべてが含まれます。
ホームステイであれば、滞在費は光熱費など含めて8~16万円ほどで済みます。寮の場合は少なくとも10万円ほどかかり、個室なら20万円になることもあります。
上記を合計すると、イギリスに1ヶ月留学する際には50~60万円かかると思っておけばいいでしょう。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のイギリス留学費用の内訳と総額
移民の国といわれるオーストラリアは、さまざまな人種や文化の人がいる国です。多種多様な価値観に触れたい、という人にはもってこいの国と言えるでしょう。一般的に物価が高いといわれるオーストラリアですが、留学で行く場合にはどうなのでしょうか。
※費用はすべてオーストラリアドル:1AUD=90円で計算しています。
オーストラリアは12週間以内の通学であれば、ETAと呼ばれる観光ビザで入国することができます。オーストラリアの移民局から申請でき、費用は20ドル(=約1,800円)です。
航空券は6~12万円ほどが目安です。
オーストラリアは物価が高く、学費も高くなりがちです。平均して1ヶ月9~15万円ほどかかります。都市部の学校ほど高い傾向にあるため、費用を抑えるなら郊外の学校を選ぶべきでしょう。
寮やシェアハウスで過ごすなら、1ヶ月あたり安くて4~7万円くらいで済むこともあります。ホームステイの場合は8~11万円と割高ですが、食費が含まれているのでその分を考えずに済むというメリットがあります。
一般的には、40〜50万円くらいが相場でしょう。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のオーストラリア留学費用の内訳と総額
オーストラリアのお隣、ニュージーランド。小さな島国でありながら雄大な自然に囲まれ、のんびりと海外生活を楽しみたい人におすすめの国です。そんなニュージーランドで1ヶ月の留学をするには、下記の費用がかかります。
※費用はすべてニュージランドドル:1NZD=80円で計算しています。
ニュージーランドは、3か月以内の通学であれば観光ビザもしくはNZeTAと呼ばれる電子渡航認証で行くことができます。これはアプリで申請すれば9NZD(=約720円)、オンライン申請なら12NZD(=約960円)です。その際、国際観光税35NZD(=約2,800円)も同時に徴収されます。
航空券は安い時期で7万円程度、ハイシーズンなら12万円ほどです。
学費は1ヶ月の場合、15~20万円程度が平均です。どんなコースを選ぶのかによって料金は変わります。
宿泊費の目安は、ホームステイであれば1ヶ月8~10万円程度、シェアハウスなら5万円程度です。
上記を合計すると、ニュージーランド留学の1ヶ月当たりの費用は40万円ほどが相場といえます。
詳しくは以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヵ月のニュージーランド留学費用の内訳と総額
このように、語学留学にかかる費用は決して安いものではありません。安いといわれるアジア圏であっても、1ヶ月滞在するのに20万円以上はかかります。費用を抑えて賢く留学するには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
金額だけを基準とするのではなく、学べる内容や毎日の生活環境、休日の過ごし方など留学全体を通して自分に合ったプランを選ぶことが大切です。「安かろう悪かろう」という言葉があるように、安いプランにはそれに見合った価値しかない場合もあります。
費用をケチったがためにやりたいことができなかったり、現地に行って「思っていたのと違った」となってしまったりしては元も子もありません。充実した滞在にするためにも、妥協してもいい部分とそうでない部分を自分の中で明確にしておくことをおすすめします。
同じ国に行く場合でも、どのエージェントを選ぶのかによって費用が変わります。エージェントにより、サポート手数料が異なります。また、エージェントが独自でキャンペーンも行っている場合もあります。
ただし、安いだけで選んでしまうとサポート面が充実していないこともありますので、気になるエージェントがあれば直接問い合わせをしてみて対応の質を確かめてみましょう。
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留学費用の中で削りやすい項目は、食費や通信費といった普段の生活にかかるお金です。毎日必要なものだからこそ、少しずつでも削っていけばトータルの費用を抑えられます。
通信費については、街中のWi-Fi活用することで抑えられます。家や寮にいるときには備え付けのWi-Fiを使い、外では公共のWi-Fiを使うようにすればほとんどお金をかけずに済むはずです。そして食費は、なるべく自炊することで無駄な出費を抑えられます。
以上見てきたように、どこの国に行きたいか、何を勉強したいのか、どんな滞在にしたいのか、など条件によって費用は大きく変わります。譲れない部分と妥協できる部分とを明確にしておき、自分に合った留学先を選ぶようにしましょう。
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