海外留学に憧れている人の中にはワーキングホリデーの利用を検討している人もいるのではないでしょうか。ワーキングホリデーで海外での仕事経験を積んで帰国後のキャリアに活かしていく、と考えているかもしれません。
しかしワーキングホリデーは必ずしも就職活動に有利に働くわけではありません。
この記事ではワーキングホリデー後の就職活動について成功した事例と失敗した事例、就職活動をうまく行うコツなどについて紹介します。これからワーキングホリデーに行こうとしている人、間も無く終える人で帰国後は日本で働きたい人などはぜひ参考にしてみてください。
なお、ワーキングホリデーについて、費用やおすすめの都市、学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
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[目次]
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まずは、ワーキングホリデーを経験した人の就活状況として、成功事例や失敗事例について紹介します。すべての人に当てはまるものではありませんが、参考にしてみてください。
ワーキングホリデーを終えた人は、いったいどのくらいの就職率なのか気になる人も多いのではないでしょうか。しかし、残念ながらワーキングホリデー経験者の具体的な就職率は確認することができませんでした。
しかし、ワーキングホリデーをするだけでそれが就職活動に有利に働くかというと必ずしもそうではないため、就職率が非常に高いということもないのではないかと考えられます。
では、なぜワーキングホリデーを経験するだけでは帰国後の就活に活かせないのかというと、その理由の1つにワーキングホリデーが休暇を目的としているビザである点が挙げられます。
ワーキングホリデービザがあれば留学先の国で働くことはできますが、これはあくまでも休暇を過ごすための費用を稼ぐという形で働くことが認められる形になります。
海外で働くという経験を積むことはできますが、人によっては休暇を過ごしていたとみなされる可能性もあるため、必ずしもワーキングホリデー経験者=就活で有利とはならないのです。
いずれにしても、ワーキングホリデーをするだけでは帰国後の就活が不利になる可能性があるため、ワーキングホリデー中に何をするのかにかかっています。
ワーキングホリデーが必ずしも就活に有利に働くわけではないといっても、ワーキングホリデーを経て希望していた業界や企業で働くことができている人も存在します。
そういった人たちは、ワーキングホリデー中の経験を就活に活かすことができていると考えられます。
例えば、英語圏の国にワーキングホリデーで留学し、ビジネス英語を身に付けた人であれば、その語学力を活かせる企業に絞って就職活動を行うことで、うまくいく可能性があります。
このケースであれば、ワーキングホリデーを通して英語を身につけているという事実もあり、単なる休暇目的でワーキングホリデーをしたと判断することは考えにくく、ビジネス英語というスキルを評価してもらえるかもしれません。
また、ワーキングホリデー中に1つの企業で専門性を深め、帰国後もワーキングホリデー中と同じ職種や業界で就職活動を行うことで、ワーキングホリデーと就職活動の繋がりがはっきりとするため、企業も評価しやすくなると考えられます。
いずれにしてもワーキングホリデー後の就職活動を成功させるためには、ワーキングホリデー中の活動と帰国後の就職活動との間に関係性を作り出す必要があると言えます。
成功事例がある一方で、ワーキングホリデー経験が就職活動に活かせなかったケースもあります。
例えば、語学力があまり身についていない人だと、企業からしてみれば「何のために海外に行っていたの?」となる恐れがあります。もちろん、語学以外の面でさまざまな学びがあるかもしれませんが、企業の担当者の中には「海外に行く=語学を習得している」と考える人もいる可能性があるので、語学の未修得はマイナス評価になるかもしれません。
また成功事例とは逆に、ワーキングホリデー中に取り組んだ仕事とはまったく関係ない職種や業界へ就職しようとする人も、うまくいかない可能性があります。
極端な例ですが、ワーキングホリデー中は事務仕事をしていた人がワーキングホリデー後に技術職を目指すのは簡単ではないことは想像に難くありません。
【経験者が教える】ワーキングホリデーで後悔しない方法3つ
ここまで紹介してきたように、ワーキングホリデーを経験しているからと行って帰国後の就職活動で企業から引っ張りだこになるというわけではありません。
むしろワーキングホリデーと就職活動との間に関係性が見えてこなければ、企業はマイナス評価を下す可能性があります。
もちろん、ワーキングホリデーでの経験を活かして大きくステップアップしていく人もいます。ポイントになるのは先ほども触れているように、ワーキングホリデー中に何をするかということです。
ここからは、ワーキングホリデーの経験が就職活動の際に不利になる理由について考えたいと思います。
先ほども紹介しているように、ワーキングホリデーをしたにも関わらず、英語などの語学が身についていないとなると、企業は「遊んでいただけなのでは?」「何のために海外に行ったんだ?」と捉えられる恐れがあるため、書類選考や面接で不利に働くかもしれません。
もちろん、1年間ワーキングホリデーで海外に行っていたとしても高いレベルの英語力を身につけることは決して簡単ではありません。もし、語学力があまり伸びていないのであれば、それ以外の部分でアピールする必要があります。
新卒採用であれば話は別ですが、ワーキングホリデー後に中途採用での採用を目指す場合スキルの有無は採用の可否に大きく影響します。
例えば、現地では単純作業しかしていない、レストランの皿洗いばかりしていた、といった状況だと企業から求められるレベルの専門的なスキルを身につけることは難しいと考えられます。
そうなると、海外で働いていた、としてもスキルは身についていない状態となるため就職活動も難しいものになるでしょう。
これは先ほども触れている部分ですが、企業の担当者によってはワーキングホリデーを遊んでいた期間とみなすケースもあります。
こうならないためにもワーキングホリデーでどのような経験をしたのか、どう行ったスキルを身につけたのか、語学力はどれくらいアップしたのか(TOEICのスコアなど)をしっかりと伝えるようにしましょう。
逆に何も伝えることができなければ、遊んでいたとみなされても仕方がありません。
なんども触れていますが、ワーキングホリデーと就職活動に関係性があると就職活動を有利な状況に持っていくことができます。一方で、ワーキングホリデー中が事務、帰国後の就職活動では営業などワーキングホリデー中とは異なる職種を希望すると不利になるかもしれません。
そういった意味では、ワーキングホリデー中の仕事選びは帰国後の仕事を踏まえて行うことが望ましいでしょう。
海外と日本とでは良くも悪くも雰囲気や流れている空気感が異なります。国によって異なる部分もありますが、海外の方がのんびり、ゆったりしているイメージがある人もいるのではないでしょうか。
ワーキングホリデーで1年間海外で暮らしていると、海外の雰囲気や空気感を纏うことになり、それが日本の就職活動の際も抜けないままだと、採用担当者は「会社の雰囲気にあわないのでは?」と考えてしまいます。
では、ワーキングホリデー後の就職活動を成功させるためには、どういった点に気をつければいいのでしょうか。続いてはそのコツとして5つを紹介します。
ワーキングホリデーに限らず留学全般に言えることですが、目的や目標を事前に設定しておきましょう。
例えば、ワーキングホリデー後は語学力を活かした仕事に就くということを目標に掲げ、ワーキングホリデーの目的を語学力の習得に設定するというものです。目標や目的が決まったらそこから逆算して達成するために何が必要で、何をしなければいけないのか、といったことを考えるようにしましょう。
どうしてみんな留学するの?留学経験者の留学理由や目的とは
語学力が伸びたと言っただけでは企業の担当者はどのくらい伸びたのか判断することができません。そのため、語学力の証明としてTOEICやIELTSなどの各種試験の結果を提出するようにしましょう。
もし可能であれば、ワーキングホリデー前や開始時のスコアも用意しておくといいでしょう。ワーキングホリデーを通してどのくらい成長しているのかが一目でわかります。
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ワーキングホリデーは、基本的に制限なくさまざまな職種で働くことができます。
そのため、例えば企業でインターンとして働くことも可能です。インターンとは言え、企業によっては専門性を有する業務を経験できる可能性があるため、帰国後の就職活動の際にアピールすることができるでしょう。
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最初から語学力が必要になる企業への就職を希望し、英語圏の国にワーキングホリデーで行くことでワーキングホリデーと就職活動の関係性を作ることができます。
ワーキングホリデーの対象となっている国の中には、イギリスやニュージーランド、オーストラリア、カナダなど英語圏の国が少なくないため、英語を学ぶことは十分可能です。最初から的を絞ることで余計なことを排除して目的に邁進することができるでしょう。
一般的に、3月と9月は求人が増える時期だとされています。これは、企業の上期と下期がそれぞれ4月と10月に始まることが多いためです。
これらの時期を踏まえて帰国することで、求人が多い状態で就職活動に挑むことができます。
帰国時期を決めてワーキングホリデーに行くのであれば、出発のタイミング、さらにはビザ申請のための面接のタイミングなども考慮する必要があるので注意してください。
ここからは、ワーキングホリデー経験を活かしやすい職業や業界として3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ホテルには日本人以外にも多くの外国人が訪れるため、英会話ができる人であれば重宝されるでしょう。語学力を活かした仕事に就きたいという場合はぜひ候補の一つにしてみてはいかがでしょうか。
ワーキングホリデーでの経験は旅行会社で活かすことも可能です。例えば、自分が留学した国のツアーを企画したり、旅行を希望する人に現地の情報を伝えたり、と現地での生活経験がそのまま仕事に活かすことができます。
また、場合によっては語学力発揮する機会もあります。
語学力をダイレクトに活かしたいのであれば翻訳がおすすめです。翻訳はビジネス文書の翻訳からメールの作成など多岐に渡ります。
また、現在ではクラウドソーシングを利用して仕事を獲得することもできるため、帰国後はもちろん、現地に滞在している最中から仕事を受注することも可能です。
ワーキングホリデーから帰国していざ就職活動を始めようと思っても、何から始めればいいのかわからない、という人もいるでしょう。そこで、続いては帰国後の就職活動の方法について紹介します。
新卒でも中途でも就職活動を行う際は求人サイトを利用するのが一般的です。これはワーキングホリデー後の就職活動でも同じです。
ワーキングホリデー経験者の場合、日本ワーキングホリデー協会が提供している求人サイト「Job Board」がおすすめです。ワーキングホリデー経験者向けということもあって、英語を活かしたい人向けの求人、留学経験を活かせる求人などが掲載されているのが特徴です。
転職活動を行う際に利用する転職エージェントを利用するのも一つの方法です。
転職エージェントは、利用者一人ひとりに専任の担当者がつき、希望する職種や業界についての相談をすることができるほか面接対策もできるなど、きめ細かなサービスが受けられる点が特徴です。ワーキングホリデーでの経験はどのような業界で活かせるのかといった相談をしてもいいでしょう。
なお、多くの転職エージェントは、転職希望者が企業に入社した段階で企業に対して紹介料が発生する仕組みとなっているため、基本的に利用者側の費用負担はありません。
ワーキングホリデー後にあえて日本に帰国せず現地で就職するというのも1つの選択肢です。ワーキングホリデー中から働いていた企業にそのまま採用されれば現地に残って働き続けることができます。
また、別の企業に就職してもいいでしょう。ただし、企業があなたを採用するだけの価値があると判断しなければ採用さないため、現地就職は決して簡単なものではありません。
ワーキングホリデー後の就職活動を日本に帰国してから準備を始めるのは遅いと言えます。
面接などの選考は帰国してからでないとできませんが、その前段階の情報収集や自己分析、志望動機などはある程度考えることができるためワーキングホリデー中から準備は行うようにしましょう。
ワーキングホリデーと帰国後の就職活動の関連付けは必要であり、就職について考えて計画を立てることも大切ですが、まずはワーキングホリデー自体を楽しむことを忘れないでください。
ワーキングホリデーは年齢制限があるほか、1つの国で利用できるのは1回のみなので、多くの方にとって一生で1、2回の体験です。そのため就職活動を気にしすぎず、現地生活をリラックスして楽しむことも必要です。
ワーキングホリデーを楽しみ、日本ではできない多様な経験や出会いをすることも結果的に就職活動に役に立つ可能性があります。
この記事では、ワーキングホリデー後の就職活動について成功するためのコツや失敗してしまう理由、就職活動の方法などについて紹介しました。ワーキングホリデー経験者というだけで簡単に就職できるわけではありませんが、ワーキングホリデー中の経験次第では有利に働かせることもできます。
ぜひ今回紹介した内容を参考にワーキングホリデー、そして帰国後の就職活動に取り組んでみてください。
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
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