こんにちは、ライターの舞子です。私は滋賀県生まれの滋賀県育ち。3つ下の夫はアメリカ人と日本人の両親を持ち、日本生まれですがアメリカで育ったので、英語の方が得意です。
そんな私たちは今、ニュージーランドの首都ウェリントンで暮らしています。私が30歳の時にニュージーランドのワーホリビザ、夫はスチューデントビザを取得し、2018年1月に出国しました。
今回は私たちがなぜ、夫婦でワーキングホリデーに来たのか、なぜ滞在先にウェリントンを選んだのかを紹介いたします!ニュージランドでワーホリを考えている方はぜひチェックしてみてくださいね。
なお、ニュージーランドのワーキングホリデーについての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデーはニュージーランドで!費用やおすすめの仕事をまるっと解説
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5年前の私は、自分がニュージーランドに住むことを全く想像していませんでした。というのも英語とは無縁の生活をしていたからです。
中学時代は英語や海外に憧れ英語の先生になりたかったのですが、文法を理解できず断念。高校や大学でも英語に特化した学校ではなかったので、テストのための勉強しかしていませんでした。社会人になってからも英語を使う機会はなく、今までに身につけた英語力は忘れ去り、ほぼ英語力0の状態でした。
26歳のある秋のこと。当時仲良くしていた同僚と話している時、ふと冗談混じりにこんなことを言ってみました。
「2020年って、オリンピックあるやん? 外国人が日本にいっぱいくるから、イケメン外国人もいっぱいくるやん?」
「だから私、イケメンアメリカ人と結婚するために英語教室に行くわ!」
同僚は突拍子もない私の発言に、「また冗談か本当かよくわからないことを言っている……」と呆れているようでした。ですが私はいたって大真面目。そんな友人の態度をよそに、いくつかの英語教室の無料体験や説明会などに参加。
その中から家から一番近い英語教室へ入会を決め、そこでネイティブ英語教師をしていた今の主人に出会ったのです。
英語教室での勉強方法はいたってシンプルで、与えられた英単語を使って自由に英文を作るというものでした。最初のうちは簡単な文でもOKで、間違った英文はネイティブの先生が訂正してくれ、それを正しい発音とともに、繰り返します。私は初心者が5人集まるクラスに参加しました。
「アイム ラン パリ!」と私が文を作ると、ネイティブの先生の顔が困っています。聞こえなかったかな?と思って、繰り返すと間違いを訂正されました。これには他の生徒も苦笑い。私は英文法はもちろん、動詞、助動詞、形容詞が何かさえもわかっていなかったのです。
英語教室のオーナーは「だいたいの日本人は、私全然英語できないっていうけど、それほどできないとはね」とびっくり。実際に同じクラスの中学生よりも英語ができませんでした。そこからは基礎の基礎、be動詞から覚え直すことに(汗)。
*実際に使っていた当時のノート写真
勉強を初めて半年ほどの頃に、ネイティブの先生(今の夫)から花火大会に誘われました。そのときはまだ拙い英語力でしたが、自分の言葉で考えを伝えられるようにはなっていました。
「英語は勉強ではなく、コミュニケーションのツール」ということを改めて感じ、英語を話すことが楽しくなり始めたのもその頃。家でも英語の番組を英語字幕付きで観たり、ロックバンド『Queen』の歌詞を覚えて歌うことも習慣化していましたね。
そこから私の英語力は上がり始め、インターネットでチャットをしたり、会社にいるフィリピン人の実習生と英語で会話を楽しめるレベルに到達。そして仲良くなった私と主人は翌年に婚約し、これを機に海外で暮らすことを考え始めました。
新婚旅行の候補地はすぐに決まりました。夫からのプロポーズが「一緒にニュージーランド に行こう」だったからです。彼はニュージーランドで作られた映画『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の大ファン。ニュージーランドで映画の仕事につくことに憧れ、現地で映画学校に通うことが夢でした。
しかし、定住先としてオークランドやウェリントンなど、ニュージランドの街はどこもとても魅力的。私は彼に「旅行をしてみて好きだった街に住むのはどう?」と提案しました。
すると彼はレンタカーを使ってニュージランドの北島を横断する計画をたて、首都ウェリントンを最終目的地にオークランドからロトルア、タウポと南下していくことにしました。また新婚旅行の記念にウェリントン市役所で入籍する予定も立て、成田からオークランドへ出発したのでした。
オークランドシティ
オークランド市内に到着してみると、まず人の多さに驚きました。まさに都会。おしゃれなビルが立ち並び、ハイブランドのお店もたくさん。田舎育ちの私たちは東京や大阪に住んだことがなく、人ごみにも慣れていなかっためなかなか落ち着けませんでした……。
日本から直行便がありバスや電車でのアクセスも便利でしたし、日本製品を扱うお店や日本食レストランもあり、生活する上では安心かなと思いました。個人的にはアジア人の比率が多く感じられ、日本語を聞く機会も多かったです。
オークランドには4日間滞在し、様々な場所を歩いて散策したりしましたが、にぎやかで忙しい都会の暮らしに慣れず、レンタカーで郊外の自然のある場所へ逃げるようになりました。
オークランド郊外のカツオドリの生息地
郊外にあるカツオドリの生息地、ムリワイ・ビーチを訪れた時は、壮大な自然に感動したことを覚えています。
ウェリントンに着いて、街を歩いているとたくさんの自然に囲まれていることに気がつきました。私も主人も自然に囲まれた街で育ったので、気分が落ち着きました。ウェリントンは思っていた以上に風が強く、台風の中を歩いているよう。
しかし雨の日や風の強い日でも、美術館や博物館を訪問したりカフェで本を読んだりと、ゆっくりと流れる時間を楽しむことができました。晴れの日には市内を散策。コンパクトな街なので移動も簡単で、知らない間に2万歩以上歩いている日もありました。
ウェリントンでは街を歩いている時やカフェでコーヒーを待っている間など、みんなフレンドリーに話しかけてくれました。すれ違った人に着ている服や髪型を褒められたり、イヤリングや靴を指差され「それ、どこで買ったの?素敵ね」と言われたことも。みんなが知り合いのように話しかけてくれます。
特にホテルまでの道を迷っていたら、知らない男性が声をかけてきて、そのまま車で連れて行ってくれたことはとても印象深い出来事でした。
一番思い出に残っているのは、ウェリントンで入籍したときのことです。ニュージーランドの入籍は、市役所の結婚登録官と2人の保証人の前で誓いの言葉を宣言し、婚姻届にサインをするという流れ。
しかし当日になって、Witness(保証人)が多忙で立ち会えなくなり、急遽違う人を探すことになりました。急いで街に飛び出し、偶然歩いていた老夫婦に突然「こんにちは!私たち、今から入籍するので来てください!」とお願いすると「いいわよ!」と、まさかの快諾。
信じられないことに、彼らは5分前まで他人であった私たちの入籍手続きに同席、婚姻届にサインをして結婚式の保証人になって下さったのです。2人とは今でも連絡を取り合う不思議なご縁です。
ウェリントンのウォーターフロント
ウェリントンは3日間の滞在でしたが、「この街なら、生活できるんじゃないかなぁ」となんとなく感じました。ゆったりと流れる時間や、綺麗な景色を見て過ごす毎日とフレンドリーな人々との出会い。この経験はずっとこの街にいたのかような不思議な感覚にさせ、旅行の最終日には帰りたくなかったほど。素敵な人たちとの出会いがあったのも何かの巡り合わせかなと感じました。
私が「この街のこと、大好きになった」と夫に言うと、彼も同じ気持ちだったので、私たちは2年後にワーホリでウェリントンに帰ってくることを決めました。
新婚旅行から3年が経ちますが、あの時の気持ちは間違ってなかったなと、思います。実際に暮らしてみてうまくいかないこともありますが、この街が嫌いになることはありません。
ウェリントンは多様性を大切にする街なので、人を見かけで判断したり人種によるあからさまな差別も受けたことがありませんし、英語ができない私の話に耳を傾けてくれる方ばかりです。
そのおかげで英語力は、滞在して1年でお客さんから注文を取ったり、道案内をしたり、日常会話が可能なレベルにまで向上できました。
まだまだ英語のミスコミュニケーションや、わからない単語に毎日たくさん出会います。しかし、わからなければ聞き返せるし、現地には教えてくれる方がたくさんいるので安心です。
これからもできれば、この街にずっと住み続けたいと思いますし、たくさんの人に街の魅力を知ってほしいと思います。
ワーホリや留学を考えている方は、一度ウェリントンを訪れてみてください。きっと好きな場所が見つかると思いますよ。
ウェリントンについては前回の記事もぜひ参考にしてみてくださいね ↓↓
ウェリントン留学について ↓↓
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