「留学っていつ行くのがベストなんだろう…」と悩んでいる方。
留学にベストな時期は学生や社会人など、ライフステージによって異なります。特に大学生は留学の時期によって、進路や就職に影響を与えることも少なくありません。
とはいえ、自分にとってベストな留学時期はなかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、
・大学生
・高校生
・社会人
にわけて、それぞれのライフステージに合わせたおすすめの留学時期を解説します。
まずはその前に、留学期間や時期の種類について、ざっくりと理解しておきましょう!
[目次]
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まずは留学期間として、
・短期(1週間から1カ月)
・中期(1カ月から6カ月)
・長期(6カ月から1年以上)
を紹介します。
短期留学とは、1週間から1カ月の短い期間で語学を学ぶことです。
学生は春休みや夏休み、社会人はGWや年末年始と有給休暇をあわせて留学できるため、学校を休学、また働いている会社を休職したり退職したりする必要がありません。
短期留学でおすすめする目的は、語学の習得。この期間では語学留学と観光を楽しむ人が多いです。
準備は6カ月〜2カ月前までにスタートすることをおすすめします。
中期留学は、1カ月から6カ月までの留学です。
社会人は連休だけでは日数が足りないため、休職や退職をする人が多いです。
一方学生は、3カ月までは夏休みなどを利用すると、休学や退学の必要がありません。就職活動や卒業の時期を変えたくない場合は、3カ月までの留学がおすすめです。
中期留学では語学留学だけでなく、インターンやボランティアなどもできます。
準備は1年から6カ月前までにはスタートしましょう。
長期は、6カ月から1年以上の留学です。長く日本を離れるため、休学や休職、退職が欠かせません。
大学や大学院留学、専門留学などに挑戦できるため、長期で語学を勉強したい、または英語で専門分野を学びたい方におすすめです。
情報収集が必要なため、準備は1年前からスタートしましょう。
続いては留学できる時期として、
・大型連休
・長期休暇
・休学中、休職中、退職後
を紹介します。
5月のGWや年末年始などの大型連休は、多くの学校と会社が休みになりますよね。そのため学生、社会人ともに留学しやすい時期です。
この時期は航空券は高額になりやすいですが、日本人留学生が多いので留学初心者にとっては安心です。
学生は、春休みや夏休みに留学する人が最も多いです。
なぜならば、夏休みは長期休暇で留学しやすいからです。また社会人も、お盆休みを利用して留学する人が少なくありません。そして春休みは進学シーズンで大学などにも入学しやすいため、学生を中心とした日本人の留学生が増えます。
そのためこれらの時期は、語学学校や学生寮も混雑していることが多いです。
「日本人の少ない場所がいい」という場合は、英語圏以外の国に留学することをおすすめします。
例えば、
・アイルランド
・タイ
・マレーシア
などです。
これらの国にも英語の語学学校が多いため、日本人が少ない環境で勉強できます。
休学や休職、退職をして留学する場合、時期は特に問いません。なぜなら語学学校は毎週入学を受け付けているからです。
月曜日に学校がスタートし、金曜日には卒業生の卒業式を開催。毎週生徒の入れ替えがあるため、どんなタイミングでも入学しやすいです。
ここまで一般的な留学時期について、ざっくりと解説しました。
ここからは、大学生、高校生、社会人の3つのライフステージにあわせて、おすすめの留学時期をお伝えしますね。
大学生で留学するメリットは、短期留学から長期留学までチャレンジできることです。
3カ月以上の期間での留学では、英語以外の専門スキルを身につけるのも少なくないのでおすすめです。また留学で身についたことが就職活動のアピールポイントとなり、それが結果として将来の仕事に役立ちます。
ここからは、大学の学年ごとにその時期に留学するメリットとデメリットをお伝えします。
・海外の文化や習慣を知って、価値観や視野が大きく広がる
・部活やサークル以外の経験ができる
・交換留学など1年生は応募できないプログラムも多い
・経験が少ない分「なんとなく」で留学が終わる可能性がある
・語学留学だけでなく、大学留学にもチャレンジしやすい
・留学経験をもとに進路を考えることができる
・留学先でインターンを行う場合、経験やスキルが足りない場合もある
・帰国後は単位の習得と就職活動、卒論と忙しくなる
・就職活動を意識した留学の目的を考えることができる
・留学先のインターンで語学以外の専門スキルを身につけることで、就職活動でアピールできる
・休学するのであれば、就職活動に遅れが出る
・時期によっては帰国後すぐに就活をする場合もあり、留学中から就活の準備が必要がある
・休学して留学しながら、将来についてゆっくり考えられる時間が持てる
・就職活動と単位の取得が終わっていると、休学せずに大学4年の後期に留学できる
・休学する場合、就職や卒業が休学期間分遅れる
・休学せず、後期に留学したい場合、留学までに単位を習得している必要がある
休学留学するならば、時期は大学2年生から3年生がおすすめです。なぜなら、この時期は就職活動を意識しつつ、自分のやりたいことができるからです。
また帰国後も時間があるため、留学の経験を整理してから就活をスタートできます。
また大学3年生や4年生だからといって、留学するには遅いということはありません。期間を短くすることで、卒業前でも留学できます。
Aさんは就職活動を控えた大学3年生です。留学に行きたいと考えていましたが、就活が始まるため迷っていました。しかし友達が短期留学をした話を聞いて、Aさんも興味を持ち始めます。
そしてAさんは3年生の春休みを利用して、フィリピンに1カ月の短期留学へ。語学の習得を目的として勉強に励みます。
もともと英語の基礎力はあったため、留学後はTOEICのスコアが600点から750点までアップしました。
帰国後に就職活動をスタートし、海外企業向けの営業職に内定。就活前の留学で不安でしたが、目標に向かって集中したため、留学経験が将来に役立ちました。
このように3年生の短期留学でも、目的を持つことで就活や将来の仕事に役立てることができます。
他にも大学生の留学の例をはじめとした、学年別留学のおすすめ時期や費用については以下でご紹介しているので、具体的に留学を考えたい方は参考にしてみてください。
大学生の留学詳細はこちら
続いては、高校生の留学を解説します。
高校生は語学留学や、海外の高校との交換留学が多いです。
ここでは、学年ごとに留学するメリットとデメリットをお伝えします。
・勉強への意識が変わり、早い段階から進路を考えるきっかけになる
・若い間から海外へと視野が広がる。
・短期留学でもハードに感じる人が多い
・交換留学などは年齢や学年を理由に参加できないこともある
・短期留学にも長期留学にもチャレンジしやすい
・留学経験をもとに進路を考えることができる
・帰国後は受験勉強などが忙しくなる
・進路を意識しているため、留学のモチベーションも高い
・高校1、2年の間から英語学習の準備に時間をかけることができる
・1年間休学する場合、卒業が遅れる
高校留学をするベストな時期は、2年生です。
大学生と同じく、2年生は受験や就職まで時間があります。また1年生よりも英語が身についていることが多いため、英語がわからないこともそれほど多くありません。
1年生から準備を始めて、2年生で留学するのがおすすめです。そして3年生の進路決定までに、留学の体験を整理してみてください。
高校生のめぐさんは、当時通っていた高校の交換留学プログラムに応募したことがきっかけでニュージーランドに興味を持つようになりました。
プログラム終了後も、ニュージーランドでの経験が強く記憶に残り、両親の猛反対を押し切って、高校卒業と同時に成田空港へ直行。そのままニュージーランドのオークランドへ渡航することとなります。
渡航後は語学学校で毎日大量の課題・エッセイ地獄、予習復習とテストの嵐に必死に耐え、見事ニュージーランド最古の国立大学「オタゴ大学」に入学を果たしました。
このように高校在学中は、学校の交換プログラムや長期休みを利用した短期留学などで海外経験をして、卒業後の進路を決めるというのも、一つの選択肢として良いのではないでしょうか。
英語ができない普通の17歳女子高生が、単身でニュージーランドに語学留学し、大学に進学するまで
続いては、社会人の留学を解説します。
社会人が中期か長期の期間で留学するには、休職や退職が必要です。そのため留学のタイミングが難しく、「もう留学するのは遅いのではないか…」と悩む社会人も少なくありません。
ここでは
・社会人1年目
・社会人3年目
・30代
・40代
にわけて解説します。
・体力があるため海外生活に慣れやすい
・帰国後の就職活動でのアピールポイントが英語に限られる
・スキルアップやキャリアアップのきっかけになる
・留学先のインターンでは、日本で身に付けたビジネスマナーなどの知識を活用できる
・社会人の経験が少ないため、留学後の海外就職や外資系企業への転職は難しい
・キャリアチェンジのきっかけになる
・プログラミングや会計などの語学以外の専門スキルを身につけることで、異業種への転職もしやすい
・「英語+専門スキル」がないと、転職は難しい
・外資系企業などは経験を評価されて、受かりやすい
・「前職のスキル」と「新たな専門スキル」の2つをアピールできる
・日本の企業に転職するとなると、年齢を理由に受かりにくい
社会人が留学するタイミングは、3年目以降がおすすめです。帰国後の就活で英語と今までの社会人経験をアピールできるため、転職の成功率が高まります。
特におすすめの国はフィリピンです。格安の授業料のため、長期留学のハードルも高くありません。長期的な計画で英語学習に取り組むことで、英語力アップの可能性が高まります。
他にも社会人の留学の例をはじめとした、留学のおすすめ時期や費用については以下でご紹介しているので、具体的に留学を考えたい方は参考にしてみてください。
社会人の留学詳細はこちら
ここまでライフステージごとに、おすすめの留学時期を解説しました。
最後に時期を選ぶポイントをお伝えしますね。
留学時期をポイントとして、
・留学先の季節
・入学のタイミング
・日本人が少ない時期
の3つを解説します。
まずは留学先の季節をチェックしてみてください。
というのも、すべての国が日本と同じ季節とは限りません。
例えば、
・オーストラリア(日本が冬の時期に、夏を迎える)
・フィリピン(年間を通して30℃近い気温が続く)
などです。
寒いのが苦手な方は日本が冬の時に夏の国に行くなど、季節によって留学する国を考えてみてください。
留学先の入学シーズンにあわせて留学時期を選ぶこともできます
例えば、国別の大学への入学時期を見てみましょう。
日本:4月
アメリカ:9月
カナダ:9月
オーストラリア:1月下旬
イギリス:9月
フィリピン:6月
また学校によっても入学できる時期が異なります。
・私立の語学学校:毎週月曜日、月初めの月曜日
・大学付属の語学学校:年に数回
・大学や大学院:国によって異なる
これらを知っておくと、新学期にあわせて留学できます。
日本人は、8月の夏休みと3月の春休みに留学する人が多いです。
そのため「日本語を話さずに英語に集中したい」という場合は、オフシーズンの留学をおすすめします。
例えば、
・10月
・11月
・6月
などです。
10月は大学の夏休みが終わった直後、11月は年末年始の前のため、海外へ行く日本人はそれほど多くありません。
日本人の多い時期を避けることで、英語だけに集中できます。
今回は留学におすすめの時期を解説しました。
おさらいすると、ライフステージごとにベストな時期は、以下の通りです。
・大学生:2〜3年生
・高校生:2年生
・社会人:3年目以降
また時期に悩んだときは、以下のポイントで選ぶことができます。
・留学先の季節
・入学のタイミング
・日本人が少ない時期
これらを参考に、自分がベストだと思う時期を検討してみてくださいね。
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