最終更新日:2024/09/30
カナダ・カルガリーを訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はカルガリーの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。
なお、カルガリー留学について、費用やおすすめの都市、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
カルガリー留学
[目次]
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カルガリーの治安は世界的にみても良いです。基本的に町を歩いているだけで危険と感じることはめったになく、夜でも女性が一人歩きをしているのを多く見かけます。
だた絶対安全というわけではないため、危険な地帯には踏み入らないなど注意は必要となります。2016年には日本人女性がバンクーバーで殺害されるという痛ましい事件も起こっており、特に女性の場合は夜道の一人歩きやあまり親しくない男性と2人きりで出歩くには注意した方がいいでしょう。
それでは実際に近年のカルガリーの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、暴行・傷害
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にカルガリーで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2)。
2023年、カルガリーでは窃盗犯罪はやや前年から発生数が少なくなった一方で、凶悪犯罪は増加しました。過去10年間の犯罪発生率を見ると、やや増加傾向にあった窃盗犯罪が、2020年以降やや発生率が低下しています。
また、2023年の犯罪発生率を日本、カナダの平均値と比べると下の通りです(※3、4)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
カルガリー市 | 878.1件 | 2,521.8件 |
カナダ平均 | 804.0件 | 1,951.4件 |
日本平均 | 51.5件 | 326.5件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
カルガリーの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。ただし、観光地として有名なカルガリーでは、人口に含まれない旅行者が多く、犯罪率は高くなりやすい傾向にあります。
カルガリーへ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年カルガリーで発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
近年、「海外で短期で高収入」や「簡単な翻訳作業」のような誘い文句をきっかけに、特殊詐欺に加担し、現地警察に拘束されてしまう事案が多く発生しています。 (※5)
物価が異なる海外であっても、短期間で多額の報酬を得られるような仕事は通常存在しません。意図せずして犯罪の加害者になってしまわないよう、十分に注意しましょう。
近年、交通違反の反則金の支払いを要求するテキストメッセージが送られてくるケースが発生しています。テキストメッセージで通知を送ることはなく、本当に反則金の支払いが必要な場合は、書面にて通知が行われるとのことです。 (※6)
個人情報を漏らしたり、一人で判断して支払ったりすることのないよう、注意喚起を促しています。
ここではカルガリーで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
カルガリーに限ったことではありませんが、海外旅行ではスリや置き引きが多発しています。
発生場所は空港から始まり、飛行機内、ホテルのロビー、レストラン、ショッピングセンター、観光地などさまざまで、ここなら安全という場所はありません。
手口は巧妙で、バッグを肩に下げて歩いていたらいつの間にか財布が抜かれていた、レストランなどの店で床に荷物を置いたらなくなっていたなどの被害が確認されています。
カナダは比較的治安がいい観光地ですが、それでも日本よりは多くの犯罪が起きています。
特にカルガリーでは強盗事件や麻薬、銃器が絡んだ事件が多く見られ、運悪く強盗事件の現場に出くわしたり、人通りの少ない場所で凶器で脅されて金品を持ち去られるといった事件が実際に発生しています。
性犯罪も治安の悪い地域では多く見られます。強盗の延長で性行為を強要される、初めから性犯罪目的で親切に接して引き返せない状況になってから行為に及ぶなどの事例があります。
車上荒らしも海外旅行で遭遇しやすいトラブルです。ガラスが割られて助手席や後部座席に置いていた荷物が盗まれるケースが非常に多く、車の鍵が盗まれて車自体が盗まれるというケースも見られるそうです。
海外では現金の利用ができず、クレジットカードのみが利用できるキャッシュレスの店が多いです。
クレジットカードは荷物を少なくできて便利ですが、不正利用されることもあります。レストランなどで支払いをする時にはチップ欄やサイン欄などが空欄になっている用紙に記載してクレジットカードを見せますが、この時に利用料金以上の金額が不正に請求されるケースがときたま発生しています。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、カルガリーに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
スリや置き引き、ひったくりに狙われるポイントともいえるのが、周囲が見えていないということでしょう。
スマホを見ながら道を歩いていたり、ベンチの横にカメラを置いていれば、隙があると思われても仕方がありません。カルガリーではいつどこで犯罪者に目を付けられるかわかりません。自分の手荷物を管理するだけでなく、周囲の状況にも気を配るようにしましょう。
日本でもキャッシュレス化が推奨されていますが、基本は現金払いという人が多いでしょう。
海外では日本人は現金を持ち歩いているから、スリや置き引きに遭いやすいといわれています。カルガリーで盗難の被害に遭わないポイントは、大金を持ち歩かないようにすることです。
お財布やパスポート、貴重品は常にバッグの中に入れて、外からは見えないようにします。また、ブランド品のバッグを持ち歩くのも狙われる原因なので、観光の時はノーブランドのものを使いましょう。
観光客が凶器をちらつかせて暗い場所に連れ込まれたり、親切そうに近づいてきた人の車に乗ったら監禁されたなどのケースは多く見られます。
強盗への対策と同様に出歩く際には人通りの多い場所を選んだり、心細くても見知らぬ人の誘いにはのらないことが大切です。
車の中に目に見えるように荷物が置いてあり、車の主が近くにいないと高確率で車上荒らしをされてしまいます。
車から離れる際にはエンジンを切ってドアをロックし、荷物は肌身離さず持っておくか人目に付かないようにトランクに入れておくと比較的安全です。
店で支払いをする時にチップ欄を空白にしてサイン欄にだけ記載をすると、知らぬ間に高額のチップが請求されているケースがあります。
必ず支払い金額を確認し、不正な請求がされていないかを確認するようにしましょう。
どんなに注意を払っていても、場合によってはトラブルに巻き込まれる可能性もあります。トラブルに巻き込まれた場合はしかるべき機関に連絡をしましょう。
緊急の場合は「911」に電話しましょう。カルガリーでは、「911」は警察だけでなく救急車、消防を呼ぶ共通の番号となっています。一点注意としては、救急車が有料であることです。
パスポートを紛失したなどのトラブルは日本国総領事館に連絡を取りましょう。領事館に事情を説明すると関係当局と連絡を取ってくれたり助言をしてくれることもあります。
また治安に関する情報も提供しているので、犯罪に巻き込まれた場合にも領事館は助けになってくれると言えるでしょう。
在カルガリー日本国総領事館情報
電話受付時間 | 月~金曜 9:00-12:30、13:30-17:00 |
---|---|
電話番号 | 403-294-0782 |
住所 | Consulate General of Japan in CalgarySuite 950, 517-10th Avenue SW Calgary, Alberta T2R 0A8 |
総領事館HP | https://www.calgary.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
犯罪に巻き込まれないようにする方法は在モントリオール日本国総領事館がまとめている「安全の手引き」にて、詳しく紹介しているので、渡航前には必ず確認するようにしましょう。
在カルガリー日本国総領事館「安全の手引き」
なお、最新のカルガリーの犯罪発生状況を確認したい方は、カルガリー警察の公開している犯罪マップをご確認ください。
ArcGIS Online「Crime Map by Community」
カルガリーの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
カルガリーは都市中枢として発展しているダウンタウンを中心として、サウスウエスト、サウスイースト、ノースウエスト、ノースイーストという4つのエリアで囲うようにできている都市です。
ダウンタウンは商業や娯楽が非常に発展して現地の人や観光客などで賑わっており、ホームレスの姿もよく見かけます。それ以外のほとんどの地域はダウンタウンのように人口は多くありませんが、裕福な層が多く犯罪がそれほど多くないのが特徴となっています。
全体的に安全性が高く高層ビルが立ち並び現在も発展を続けている都市ですが、ノースイースト地区は治安がよくないと言われています。
ダウンタウンは人が多いため強盗や性犯罪はあまり見られません。しかし、代わりにスリの発生率がかなり高くなっています。
特に市電や市バスで発生しやすく、観光客は特に狙われやすいので注意が必要です。日没後は人通りが減るので犯罪率が上がる点にも気を付けましょう。
多くの店はショッピングモールに入っていても17、18時で閉店してしまうので、この時間になる前には宿に戻りたいところです。
また、ダウンタウンは広大で5つのエリアで構成されていますが、その中でも中華街は比較的犯罪の発生率が高いです。観光をする場合にはスリや置き引きに気を付けましょう。
カルガリーにはダウンタウン以外にもスティーブン・アベニュー・ウォークなど人気スポットになっている繁華街があります。
日中は人通りが多いのでほとんど安全ですが、クラブやラウンジはモーターサイクルギャングによってしばしばトラブルが発生する危険な場所となっています。モーターサイクルギャングは日本でいうところの暴走族ですが、その危険度は暴走族とは比較になりません。
麻薬、強盗、売春、恐喝などのトラブルに巻き込まれる危険があるので、クラブなどを見かけても入らないようにすると安全です。
いかがでしたでしょうか。
カルガリーでは、置き引きや暴行などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには周辺の状況に気を配るや大金は持ち歩かないようにするなどの対策とる必要があります。
また、カルガリーの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはノースイースト地区とダウンタウンです。
これからカルガリーを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
なお、留学先としてカルガリーを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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※1...The City of Calgary「Calgary Police statistical reports」(参照日:2024-9-15)
※2...Canada Population「Calgary Population 2023」(参照日:2024-9-15)
※3...Statistique Canada「Police-reported crime for selected offences, Canada, 2022 and 2023 」(参照日:2024-9-15)
※4...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※5...外務省 海外安全ホームページ「特殊詐欺事件に関する注意喚起(加害者にならないために)」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「各種犯罪被害(詐欺、強盗・暴行、車上ねらい等)に関する注意喚起」(参照日:2024-9-15)
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