留学する日本人の人数はどれくらい?留学生数の推移や日本人の多い国を解説
- 2020/03/07
こんにちは。大学時代に2ヵ国に留学していたMINAです。
グローバル化が進む近年、外国人労働者が日本にも増えてきたり、社内の使用言語を英語にする会社が出てきたりしています。このように私たちの周りでは、以前と比べて「多様性への理解」や「英語力」の必要性が高まっています。
では時代の変化に合わせて、海外に留学する日本人の数は増えているのでしょうか。文部科学省やJASSOなどの調査によると、日本人の留学生は毎年増えているうえに、特に高校生の留学が増加しています。
そして留学先もアメリカやオーストラリアなど定番の国から、フィリピンやインドなどアジア圏の国も選ばれるようになりました。人数の増加とともに、留学先や留学方法も多様化しているのです。
とはいえ、なぜアメリカなどが人気なのか、なぜアジア圏への留学が増えているのかは、なかなか分かりにくいですよね。
そこで今回は、海外に留学する日本人留学生の数、日本人留学生の多い留学先、これから日本人が増えそうな留学先をご紹介します。
留学には興味があるけど実際にどのくらいの日本人が留学しているのか気になる方や、留学先を悩んでいる方は参考にしてみてください。
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【年代別】留学する日本人の人数はどれくらい?
みなさんはどのくらいの日本人が海外に留学しているかご存知でしょうか。
近年では交換留学や短期の語学留学など大学が提供するプログラムが充実している、もしくは企業が留学を推進しているケースもめずらしくありません。そのため日本人の留学生の数は年々増えています。
ここでは、具体的な日本人留学生の数を、文部科学省などのデータを活用しながら見ていきます。
日本人留学生の推移
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の日本人学生の留学生推移の調査によると、大学などが把握している日本人の海外留学生の数は年々増加しています。2017年度には留学生の数が10万5,301人となり、前年度から8,448人の増加を記録しました。
「就職活動に留学経験が役立った」と感じている学生も多いことから、これから学生の留学需要は高まりそうです。
また世界各国に語学学校をもつ大手EF(education first)社の調査では、社会人の留学ニーズが増加しているといわれています。
理由は「グローバル人材のニーズの高まり」や「英語+αの留学によるキャリアップを目指す人の増加など」。昇進や転職に有利になることから、留学を考える社会人が増えているのです。
高校生の留学人数も増加傾向
高校生だけにフォーカスして見ていくと文部科学省の高校生の留学生交流・国際交流等に関する調査研究等では、高校生の留学生数は2017年度に約4万7,000人となり、前年度から約1万1,000人の増加を記録。この数値は過去最高となっています。
このうち3ヶ月未満の短期留学を選ぶ人が約4万3,000人を記録しました。前年に比べると約1万1,000人も増加したことから、短期留学の需要が高まっていることが分かりますね。
日本人留学生の人数が多い国ベスト5
ここまで日本人の留学生が世代を問わず増えていることをお伝えしましたが、留学する日本人はどの国へ行っているのでしょうか。ここでは、日本人留学生の人数が多い上位5ヵ国をご紹介します。
こちらで紹介するデータはすべて、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の「平成29年度協定等に基づく日本人学生留学状況調査結果」を参考にしていますので、あわせてチェックしてみてください。
第5位:韓国(2017年度:4,857人)
韓国への留学はK-POPブームの影響などによって、特に女性からの需要が高くなっています。
大学への交換留学や正規留学を選ぶ人が多いですが、趣味の延長として大学の夏休みなどを利用した短期留学を選ぶ人も少なくありません。日本からの距離も近いので留学しやすいです。
平均留学期間:〜6ヶ月
韓国語は日本語と文法が同じこともあり、短期の留学でも勉強の効果が出やすいです。
第4位:中国(2017年度:5,000人)
中国は世界最大の人口を誇ることもあり、経済成長において止まることを知りません。ビジネスを学びたい、ビジネスで勝負したい人にとって、人口が多く経済成長も著しい中国の言語を学ぶことは避けて通れないといえます。
日本人の中で中国語を話せる人はまだまだ少ないことからも、中国語を習得するのはメリットが多いです。
そのため近年の留学生の増加率は、中国がベスト5に並ぶ国の中で最も高くなっています。
平均留学期間:6ヶ月〜12ヶ月
中国は学費が日本ほど高くはありません。その分長期留学もしやすいので、現地大学への交換留学や正規留学で勉強する人が多いです。
第3位:カナダ(2017年度:6,290人)
カナダは「人種のるつぼ」と呼ばれるほど多国籍な国です。移民の受け入れに寛容な国のため、世界各国から人が集まります。
このような背景から外国人の対応に慣れた現地の人が多いので、安心して生活できそうですね。
平均留学期間:6ヶ月〜12ヶ月
現地大学へ留学する人が多いですが、ワーキングホリデービザと組み合わせて留学する人も少なくありません。その分長期留学になりやすいです。
長期留学の場合、前半は語学学校へ通って後半は現地で働くスタイルになるので、さまざまな体験ができます。
第2位:オーストラリア(2017年度:6,521人)
オーストラリアは日本との時差が1時間と少なく、年間を通して温暖な気候の国です。主要都市はどこも海に面しており、勉強と余暇をバランスよく楽しむことができます。
平均留学期間:6ヶ月〜12ヶ月
カナダ同様にワーキングホリデービザを活用して滞在する人が多いので、長期滞在になりやすいです。特にオーストラリアはアルバイトでの最低賃金が高いことでも知られており、留学を通して100万円以上を貯金することも夢ではありません。
条件の良いアルバイト先で雇ってもらうために、到着後にまずは語学学校で集中的に勉強する人が多いです。
第1位:アメリカ(2017年度:1万2,683人)
アメリカは留学先ランキングで不動の1位といっても過言ではありません。その人気は日本からだけでなく世界各国からで、学習意欲の高い留学生が集まります。
その理由は「専門分野を学ぶ環境が整っていること」や、「最先端の研究の多くがアメリカで進められていること」。
また、アメリカにある大学の数は4,000校を超えています。日本にある大学は約750校なので、この数からも分野の多様性や規模の大きさを感じることができますよね。特定の分野を勉強したい人にはおすすめです。
平均留学期間:6~12ヶ月
ESTA(観光目的の人が取得するビザ)を利用して短期留学をする人も多いですが、アメリカに留学する人の多くが大学などへの長期留学を選んでいます。そのため多くの人が学生ビザを取得することになります。
提携している現地大学へ交換留学する場合、高い英語力が欠かせません。そのため日本人は、「カレッジ」と呼ばれる2年制の大学に通い、そこから4年制の大学へ編入するのが一般的です。
これから日本人留学生の人数が増えそうな国5つ
先ほど日本人から人気の留学先を5つご紹介しました。
続いては、最近人気が出てきた国を5つピックアップします。
(1)フィリピン
フィリピンはここ数年「フィリピン留学」や「セブ留学」、「スパルタ留学」といったキーワードで人気を集めています。
フィリピン留学の特徴
フィリピン留学の特徴は、以下の3つです。
(1)価格の安さ
留学費用を安く抑えるにはアジア圏の国を選ぶと良いです。中でもフィリピンは、学費や生活費ともに欧米圏に留学したときの3分の1ほどの費用で留学できます。
近年、次々と新しい語学学校ができていることもあってか、その費用はさらに低価格になっているともいわれています。
(2)マンツーマンレッスン
フィリピン留学の最大の特徴は、マンツーマンレッスンがカリキュラムに取り組まれていること。
日本人留学生の多くが文法には自信がありますが、いざ話そうとすると中学生レベルの英語でも上手く言葉にできないことが少なくありません。マンツーマンだと実際のコミュニケーションを通してスピーキングを強化できるので、話すことが苦手な日本人におすすめです。
(3)勉強時間が長いカリキュラム
欧米圏の語学学校では、授業は午前か午後のどちらかだけ、残りの半日は自由時間であることが多いです。
一方フィリピンの語学学校は、学校に隣接した寮に住みながら1日の多くの時間を勉学に励むことがほとんど。朝から晩まで勉強漬けの毎日を過ごすので、短期間の留学でも効果が出るといわれています。
主な留学の種類
語学留学や大学留学、インターンシップ、ボランティアなどが可能です。
特にフィリピンは安さと手軽さから、語学留学の人気が圧倒的に高いです。
(2)インド
インドは「行くと世界観が変わる」といわれているほど面白さのある国です。独特の文化や習慣が根付いており、訪れた人は好きになるか嫌いになるか、極端に分かれるとも言われています。
留学のイメージはないかもしれませんが、ITの専門スキルを学べることからここ数年で留学の人気国になりました。留学需要が確実に伸びてきています。
インドの特徴
インドは近年、IT国家としての力を付けてきており、優秀なエンジニアを世界へ輩出しています。実際にインドでは「2ケタ×2ケタ」の掛け算が暗算で瞬時にできる子どもが多いなど、特に理系科目における教育水準が非常に高くなっています。
インド留学が注目を集め始めている理由は、このように「語学+α」の留学ができるということ。英語を習得しながら、プログラマーやエンジニアとしてのスキルを学べる学校がたくさんあります。
主な留学の種類
語学留学、大学留学、ヨガなどを学ぶスキルアップ留学が可能です。
「語学とIT系のスキルを伸ばしたい」など明確な留学理由がある場合は、その分野に特化した語学学校への留学がおすすめです。
(3)マレーシア
マレーシアは公用語としてマレー語を使っていますが、イギリスに支配されていた時期があったことから、英語を話せる人が多いです。
また中国やインドを始めとした移民が多いため、英語でコミュニケーションを取る機会は日常的にあります。特に首都のクアラルンプールは世界中から観光客も訪れるため、英語に触れる機会が毎日のようにあります。
マレーシアの特徴
同じアジアでも日本と比べて物価が安いため、学費と生活費共に抑えることが可能です。またマレーシアは消費税が0%になったこともあり、滞在費など生活費をかなり抑えることができるでしょう。
現在は消費税のような売上サービス税(SST)が再導入されていますが、6%なので日本よりは安いです。
またマレーシアは、5つ星ホテルに安価で宿泊できることも有名です。勉強に疲れた時に少し贅沢をして、豪華なホテルに泊まるのもストレス発散になって良いですね。
主な留学の種類
語学留学や大学留学が多いです。
ただし学校の数はそれほど多くということと、大学によって学べる専門科目が決まっている場合が多いです。
しっかりと自分が何を学びたいのを吟味してから選びましょう。
(4)香港
香港は、広東語と英語が日常的に使用されているため、英語と中国語、2つの言語を習得することが可能です。また大学のレベルも高いため各国から留学生が集まり、勉強には最適な環境が整っています。
近年では、ロンドンやニューヨークと並ぶ「世界3大金融センター」のひとつとして知名度を高めており、世界経済における重要なポジションを確立しています。
香港の特徴
香港の特徴は、地価の高さです。もともと国の面積が小さいことも関係していますが、経済成長を遂げるたびに地価が上昇したことが原因と考えられます。
留学する際は、どこにどうやって滞在するかはしっかりと考えましょう。
また2019年頃からデモが激化しているので、現地情報に注意しながら留学するかどうかを決めてください。
主な留学の種類
語学留学、大学・大学院留学、インターンシップ、ワーキングホリデーなどが可能です。
香港にある大学のレベルはとても高く、先日THEで発表された2020年版の大学ランキングでは、以下のように香港から2つもランクインしています。
- ・35位:香港大学
- ・36位:東京大学
- ・57位:香港中文大学
- ・65位:京都大学
参照:World University Rankings 2020
(5)フィジー
フィジーはビーチやマリンスポーツのイメージが強いかもれしれませんが、実は留学先として注目されています。
その理由は何と言っても留学費用が安いこと。フィリピンと同じ、もしくはそれ以上に安く留学できることもあります。
フィジーは国民の9割以上が英語を話すことができ、学校に通いながら街中でも英語を利用できます。
フィジーの特徴
フィジー人は、純粋なフィジアンとインド系のフィジアンに分かれます。どちらであっても社交的で、ポジティブに生きている人ばかり。交通機関や道端でも気軽に話しかけてくれる、フレンドリーな国民性です。
主な留学の種類
語学学校への留学が一般的です。学校数も多いため、自分にあった学校を探してみましょう。
またフィジー留学でおすすめしたいのは、ボランティア体験をすること。
小学校でのアシスタント体験や、環境問題について考えるスタディツアーなど様々な経験をすることができるでしょう。
まとめ
今回は、日本人の留学生の数や人気の留学先、これから日本人が増えそうな留学先などを紹介しました。
近年は小学校で英語教育が義務化されたり、街やお店でも英語表記の物が増えたり、英語が身近なものになってきています。そして英語の需要の高まりに合わせて、留学する人も増加傾向にあります。
ランキングではフィリピンや中国などアジア圏への留学も増えてきているとお伝えしました。背景として、以前より気軽に留学できる環境になっていることがあります。
留学に行くことや渡航先に悩んでいる方は、今回の内容を参考にしてみてくださいね。
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- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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