MBA留学とは?費用や準備期間、平均年齢などまとめて解説します
- 2019/05/16
「MBAってどんな内容なんだろう。費用も高いのかな……」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
MBAとは、大学院で経営学を学ぶプログラムです。基本的には社会人向けのカリキュラムであり、留学後は転職や起業、管理職へ昇進する人が少なくありません。
とはいえ、具体的な内容や費用、準備などは、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、MBA留学の概要やおすすめする理由、取得にかかる費用などを紹介します。
「いきなりMBAの取得は大変そう」と感じるかもしれませんが、概要を理解するだけならハードルは高くありません。
まずはMBA留学について、ざっくりと解説していきますね。
[目次]
MBAの概要や留学費用、期間、平均年齢を理解しよう
まずはMBAの
- ・概要
- ・歴史
- ・期間
- ・費用
などを簡単に紹介します。
MBAとは、大学院で経営学を学ぶ課程
MBAとは、経営学の修士課程です。MBAは「ビジネススクール」ともいわれていますが、はっきりとした資格ではありません。大学院で取得できる修士です。
MBAの目的は「経営者、もしくは経営をサポートできる人材を短期間で育成すること」です。そのため卒業後の進路として、起業や転職を選ぶ人が少なくありません。
MBAには、さまざまなプログラムがあります。
・MBA:通学制のMBAで、試験に合格することで誰でも入学可能。
・エグゼクティブMBA:10年以上の社会人経験のある人向けで、マネジメント経験なども必要。
授業は例えば、
- ・マーケティング
- ・経営戦略
- ・マネジメント
- ・リーダーシップ
- ・統計学
- ・経済学
などです。
アメリカでMBA留学、授業内容や苦労など留学生活のリアルとは #バブソン大学MBA留学記
MBAの歴史
MBAの始まりは1881年にできたアメリカのビジネススクール「ウォートン・スクール」です。その後作られたハーバードのビジネススクールが、現在のMBAの起源といわれています。
そしてその後、世界各地の大学院でMBAプログラムが作られ、修士を取得できるようになりました。当時は80人の学生でスタートしましたが、現在は何万人もの卒業生が生まれています。
MBAの人気国
MBAプログラムのある大学院ならば、世界各国で留学できます。
人気の国は、主に以下です。
- ・アメリカ
- ・カナダ
- ・イギリス
- ・オーストラリア など
代表的な国はアメリカです。MBAがスタートした国でもあるため、アメリカでのMBA取得を目指す人は少なくありません。
一方でイギリスは金融の授業が充実しているなど、国によって特徴はさまざまです。また日本のビジネススクールでも取得できます。
留学期間
MBA留学の期間は1〜2年です。準備期間も含めて、合計3〜5年ほどの時間を想定しておきましょう。
費用
MBAプログラムの授業料は、平均700万〜1,000万円です。
このほかにも航空券や家賃、食費などの費用も必要です。
費用については「MBA留学の費用」の項目で詳しく解説しますね。
受験資格
MBAの受験資格は、海外と国内で異なります。ここでは海外の資格を紹介しますね。
- ・大学の学位
- ・大学の成績(GPA)
- ・TOEFL100以上の英語力
- ・3年以上の社会人経験
- ・GMAT(MBA留学に必要な共通の試験)のスコア
ほかにも小論文や面接などで、個人の能力を測定します。
受験に年齢制限はありません。40代や50代でも、年齢を気にすることなく挑戦できます。
学生の平均年齢
海外のMBAにおける平均年齢は、25〜30歳です。
日本は30〜40代が中心ですが、海外では20代のうちにMBAを取得する人が少なくありません。
そして多くの人が、会社を退職してMBA留学をしています。
というのもMBAの授業は、ビジネスの基礎知識が身についていることを前提に行われます。そのため仕事経験のある30歳以上の方が、内容を理解しやすく感じることが多いです。
留学後の進路
卒業生の進路は主に、
- ・転職
- ・起業
- ・管理職への昇進
などです。
MBAで学んだ知識が、帰国後の転職を後押しすることも少なくありません。またMBAの知識や人脈が、起業で役立つこともあります。
続いては、MBA留学をおすすめ理由をお伝えします。
MBA留学をおすすめする理由3つ
続いてはMBAの取得をおすすめする理由として、
- ・仕事で役立つ知識が身につく
- ・年齢制限がなく、社会人ほど有利になる
- ・キャリアを変えるきっかけになる
の3つを解説します。
理由(1)仕事で役立つ知識が身につく
MBAでは金融や経済、マネジメント、リーダーシップなど、仕事で役立つ総合的な知識を学ぶことができます。
MBAの講義は難しいため、予習や復習が欠かせません。遊びやプライベートの時間は減りますが、MBAで学んだ知識は将来役立つ可能性が高いです。
仕事に役立つ知識やスキルの勉強に集中することで、帰国後の就職活動で採用されやすくなることも。転職や仕事での成果に結びつけることができます。
理由(2)30代や40代、50代でも留学できる
先ほどMBAの学生は25〜35歳が多いとお伝えしました。しかし入学に年齢制限はないため、40代〜50代でも留学にチャレンジできます。
40代から50代は社会人経験の長い人も多いため、今までのビジネス経験を参考に知識を身につけることができます。
そしてMBAでの知識が、管理職への昇進につながることも。年齢に関係なく留学でき、さらには経験が多いほど知識が身につくスピードも早くなります。
理由(3)自身のキャリアを考えるきっかけになる
MBA留学が、自身のキャリアを考えるきっかけになることもあります。
例えば、MBA留学での知識や海外生活がきっかけで以下のような変化が起こることがあります。
- ・海外就職に興味がわく
- ・外資系企業への転職にチャレンジする
- ・英語力や専門知識がアピールポイントとなり、異業種への転職がしやすくなる
MBAで学んだ知識や現地での生活を通して、自分のやりたいことが明らかに。帰国後のキャリアが定まり、転職や起業の後押しになります。
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MBA留学の費用はいくら?人気国の授業料や節約方法
続いてはMBA留学の費用について、
- ・1年間の費用の目安
- ・国別の費用
- ・費用をおさえる方法
を紹介します。
1年のMBA留学でかかる費用は約1,000万円
MBAにおける授業料の相場は、1年あたり700万〜1,000万円です。
しかし海外でMBAを取得する場合、費用は授業料だけではありません。
例えば1年間の内訳は、以下の通りです。
※アメリカでのMBA留学を想定しています。
・授業料など学費:700万〜1,000万円
・家賃:120万〜400万円
・食費:40万〜70万円
・その他の生活費:40万〜60万円
・交際費:20万〜50万円
・航空券:往復10万〜20万円
・海外保険:15万〜20万円
合計 945万〜1,620万円
航空券や滞在費用、生活費など、あわせて1,600万円ほどかかります。そのため留学費用として、2,000万ほどは用意しておきましょう。
国別に必要な費用の目安
人気大学ごとに授業料を比べてみましょう。
- ・アメリカ(ハーバード大学):700万〜800万円
- ・イギリス(ロンドンビジネススクール):1,000万円
- ・日本(慶應義塾大学大学院):350万円
海外は授業料が高いですが、そのぶん世界各国から優秀な学生が集まります。
そのため費用は高いものの、人脈が広がる、さまざまなケーススタディを学ぶことができるなどのメリットがあります。
社費留学や奨学金の活用も検討する
ここまでMBA留学の費用をお伝えしましたが「ハードルが高い」と感じる人も多いのではないでしょうか。
MBA留学の費用をおさえる方法として「社費留学」と「奨学金」を簡単に紹介します。
【社費留学】
企業の中には、社員のMBA留学費用を負担するところもあります。企業負担の留学を「社費留学」といい、自身の負担を最小限におさえることができます。
また社費留学では、休職制度を活用できることも少なくありません。ただし「帰国後も同じ会社で働き続けること」などの条件があります。
【奨学金】
海外留学を希望する社会人向けに、いくつか奨学金が提供されています。選考はありますが、授業料や入学金をサポートしてもらうことができます。
気になる方は、会社や奨学金団体に問い合わせてみてください。
留学するなら必須!留学奨学金・助成金まとめ
MBA留学へ行く年齢は何歳がベスト?
続いては
・MBA留学をおすすめする年齢
・40代や50代の留学
について解説します。
MBA留学をする年齢は、25〜35歳がおすすめ
MBA留学は、社会人3年目以降の25〜30歳がおすすめです。海外は生徒の年齢が若く、25歳前後の学生を見かけることも少なくありません。
しかし社会人経験が3年以上あることで、MBAの知識を実際のビジネスと結びつけやすくなります。
授業を活用するためにも、25歳以降の留学がおすすめです。
40代や50代でも留学できる
MBA留学に年齢制限はありません。そのため40代や50代でも留学できます。
40〜50代は社会人経験も長いため、MBAの知識を学びつつ、実際の活用場面もイメージしやすいです。
年齢ごとにそれぞれのメリットとデメリットはあるため、「若すぎる」「遅すぎる」ということはありません。MBAを取得したいと感じたら、年齢に関係なく留学を検討してみてください。
ここまでMBA留学のタイミングについて、解説しました。とはいえ、本当にMBA留学の効果があるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで最後は、MBA留学を成功に導くために、準備しておきたいことを紹介します。
MBA留学の前に準備しておきたい3つのこと
MBA留学で失敗しないために必要なこととして、
- ・英語力
- ・資金
- ・社会人経験
の3つを紹介します。
準備1. 英語力
まずMBA留学の成功には、英語力が必要です。
入学試験では、多くの場合TOEFL100以上のスコアが求められます。しかしこれはあくまで、入学に必要な最低ライン。入学後の授業ではTOEFL100以上の英語力がないと、内容を理解することはなかなかできません。
そのため留学前に、TOEFL100以上のスコアを身につけましょう。
また金融やマネジメント、リーダーシップなどに関する専門用語を覚えておくこともおすすめです。留学中の授業が理解しやすくなります。
準備2. 資金
MBA留学には、授業料だけで1,000万円近い費用が必要です。そのため資金の余裕は欠かせません。
留学の数年前から貯金をして、多めに費用を用意しておきましょう。
準備3. 社会人経験
MBAで学んだ知識を実践に結びつけるためには、社会人として働いた経験も役立ちます。なぜならMBAで学ぶことは、教材や教授の話、事例から学ぶ知識のみだからです。
今までのビジネス経験が、知識への理解をさらに深めることも少なくありません。
留学前に企業で3〜10年で働く経験をしていると、MBAの知識や経験を将来に役立てやすくなります。
3つの準備を参考に、MBA留学を最大限に活用しましょう。
MBA留学するまでの対策法・準備すべきことまとめ #バブソン大学MBA留学記
まとめ
今回はMBA留学について解説しました。
おさらいすると、MBA留学をおすすめする理由は以下の3つです。
- ・仕事で役立つ知識が身につく
- ・年齢制限がなく、社会人ほど有利になる
- ・キャリアを変えるきっかけになる
費用は1,000万〜2,000万円ほど必要ですが、MBA留学が管理職への昇進などにつながることも少なくありません。
MBA留学を充実したものにするためには、
- ・英語力
- ・資金
- ・社会人経験
の準備が必要です。
現在MBA留学を検討している方は、ぜひ以上のポイントを押さえて、より良いMBA留学のプランを計画してみてください。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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