
バンクーバーは、高校留学を希望する方たちから人気の留学地の一つです。豊富な体験談や多彩なコースが揃っているため、留学先として検討している方も多いでしょう。
しかし、カナダ独自の教育制度もあり、公立校と私立校の違い、そしてホームステイか寮か……など、学校選びに苦戦している方もいるかもしれません。
そこで今回は、バンクーバーの高校留学について、メリットや学校の選び方、そして必要な英語力や費用などを詳しく解説します。ぜひ、最後まで読んでバンクーバー留学についての理解を深めてください。
バンクーバーが留学先にぴったりかどうか検討中の方は、バンクーバー留学が向いてる人もチェックしてみてくださいね。
[目次]
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まずは、自然が豊かで魅力の多いカナダの都市、バンクーバーに高校留学をするメリットを3つに分けて解説します。
バンクーバーは、教育水準が高いことでも知られている学区です。バンクーバー学区には留学生受け入れ可能な18の公立校と1校の私立校があり、どの学校でも非常に幅広い履修科目が設定されています。
特に、探求型・選択型の科目が豊富で、日本と比べると履修できる科目数が多いことに驚くかもしれません。内容は学校によって異なりますが、経済学や会計学、マーケティング論や起業論など、日本だと大学の教養課程で学ぶような科目も選択できます。
また、芸術や体育科目を充実させている学校もあり、希望の素養も十分に伸ばすことができる環境です。
学生たちにとっては、自分の興味のある分野を深めていける環境なので、意欲的に取り組めることがメリットですね。
バンクーバーは治安も良く、自然に囲まれつつ都市の利便性も兼ね備えた魅力的な都市です。その魅力に惹かれ、多くの留学生が訪れています。
しかし、留学初期には英語の授業についていくのが大変であったり、ホームステイ先で日本との習慣の違いや食文化の違いに適応するのに苦労したりすることもあるでしょう。
バンクーバー市内の公立小学校・中学校・高校を運営・管理している組織VSB(Vancouver School Board)では、留学生向けのさまざまなサポートを展開しています。
その一つが、英語力に合わせたESL/ELL(英語補習)です。ESLは、英語を母国語としない学生の英語力を高め、授業や生活に困らないよう、英語学習の支援を行っています。
ほかにも、個別カウンセリングなどさまざまな留学生サポートがありますので、追って解説します。
バンクーバーは、そもそも中国系住民が多い地域です。そのため、アジア系の学生が暮らしやすい雰囲気があり、中国人留学生をはじめ、日本や韓国からの留学生も多く訪れています。
さらにインドやフィリピン、南米、ヨーロッパの国々など、世界各国からの留学生がバンクーバーで学んでいます。教室の隣りで、カフェテリアの向かいで、いつもほかの国出身の学生がそばにいて日常的に異文化交流が生まれる大都市です。
違う生活習慣、さまざまな考え方、価値観を持つ友人たちと一緒に学んだりコミュニケーションすることによって、国際的な視野が自然と養われるのは、貴重な環境ですね。

留学する際には、学校と滞在先を選ぶことになります。ここでは、バンクーバーで選択できる学校と滞在先の種類、その特徴をお伝えします。
バンクーバーには公立校と私立校があります。両者の違いを一覧表にまとめたので見てみてください。
| カテゴリ | 公立校 | 私立校 |
|---|---|---|
| 費用 | 3,606,970円 | 6,457,450円 |
| 英語力 | 不問 入学後、Lvチェック |
入学テストあり 対面/オンラインによる英語面接も |
| 滞在方法 | ホームステイ | 主に寮 |
| 学生数 | 1,000~2,000人 ※24,000人(地区全体) |
550人 |
| 留学生数 | 0~160人 ※1,125人(地区全体) |
525人 |
| 進学実績 | Advance Placement (AP) Courseを提供 単位取得者は北米進学が有利に |
トロント大学、ヨーク大学、アルバータ大学、ブリティッシュコロンビア大学など |
公立校の情報はバンクーバー学区(※1)の、私立校はブリティッシュコロンビア州政府認可校であるBodwell Highschool(※2)の情報をご紹介しています。
公立校では、入学に当たって英語力によって合否を判断することはありません。入学後にレベルチェックをしたのち、適切なELL(ESL)を受講することになります。
ホームステイと寮、どちらも一長一短があります。以下の表に簡単にまとめたので、チェックしてみてくださいね。
| カテゴリ | ホームステイ | 寮 |
|---|---|---|
| 生活環境 | ホストファミリーのルールに従う | ルームメイトとの擦り合わせが必要 |
| 英語環境 | 放課後も英語で話す機会が多い | 寮内で日本人同士、 日本語で会話する可能性も |
| サポート体制 | 基本的に1日3食付き 困ったことは ホストファミリーに相談できる |
寮によっては自炊が必要な場合も 寮内にサポートスタッフがいる |
| 自立度 | ホストファミリーによっては、 自分の分の家事は自分で行う |
時間管理、食事、洗濯など、 自己管理が必要 |
| 向いている人 | カナダの現地生活を味わいたい、 放課後も英語漬けの生活を 送りたい人 |
責任感を持って自己管理ができる人 多国籍な学生と友達になりたい人 |
寮に滞在する大きなメリットの一つは、寮は基本的に学校の敷地内かすぐそばにある点です。つまり、通学時間や通学費用がほとんどかからないということです。
一方、ホームステイの場合は、通学時間が30分~1時間ほどかかるケースもあります。

バンクーバーの学校を選ぶ際、どのように学校を選ぶべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、志望校を決める際に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
ESL(English as a Second Language)プログラムは、留学生を受け入れている学校ならばほぼ備えられています。
内容は学校によって異なり、さまざまなESLの取り組みが行われています。
英語4技能を高めるだけでなく、宿題サポートや理科などの一部授業をクラスの英語理解度に合わせた速度で教えている学校もあります。
自分に必要と思われるプログラムを展開している学校を、しっかりチェックしましょう。
カナダや他国の大学進学を目指す場合は、進学実績をチェックし、受験の環境が整っている学校を選びましょう。
たとえば、Bodwell Highschoolの場合、トロント大学との連携プログラムがあります。また、アメリカとカナダの大学所属リクルーターを招き、在校生と直接話す機会を設けており、大学進学対策に力を入れています。
そのほか、帰国子女枠での日本の大学入試対応も可能です。
このように自分が目指す進路の実績があり、適切な受験指導をしてもらえるかも学校選ぶ際に十分確認しておきましょう。
半年~1年単位での長期留学となると、学業、生活とさまざまな面でのサポートが必要になります。
バンクーバーでは、留学生の生活面でのサポートや留学生同士の交流の手伝いをするSWIS(学校内定住ワーカー)やMLW(多文化リエゾンワーカー)がおり、留学生に対する手厚いサポートが整っています。
日々の学習やホームステイ先でのトラブル、高校卒業後の進路のことなど、不安を解消するためのメンタルケアがあれば、留学生活も充実していくはずです。
学校や地域にどのようなカウンセラーやサポーターがいるのか、エージェントなどを通して細かく確認してみてください。そして、ご自身が必要と思われるサービスが提供されている学校を選ぶことで、より充実した留学生活が送れるでしょう。

次に、バンクーバーに高校留学するうえでの重要ポイントである、必要な英語力と学力についてお伝えします。
先にもお伝えしたように、バンクーバーの公立高校では入学時に英語資格を問われることは基本的にありません。
私立では、IELTSやTOEFLのスコア提出を求められることもあり、その際の基準として少なくともIELTS 4.5〜5.5程度が必要と考えておいてください。
また、私立高校では入学考査の一貫として、英語力チェックのためのテストや、対面またはオンラインでの面接が行われることもありますので、学校ごとの要件に合わせて準備をしましょう。
ちなみに、公立高校についても入学後には内部の英語試験を受ける必要があります。そのテストの結果次第で、ESLのクラス分けがされたり、授業でのサポート度を先生たちが検討します。
特に公立高校の場合、英語力不問で入学可能ではありますが、当然ながら現地では生活も学業も、すべてが英語で行われます。
「英語を学びに行くから、ゼロスタートでも大丈夫」というわけにはいきません。
カナダで学ぼうと思うならば、中学卒業時点で英検2級〜準1級程度の英語力を身につけておくことを目指してみましょう。
そのレベルの英語を身につけておけば、先生やホームステイ先家族などのサポートを得ながら、何とか生活や授業、課題についていくことができるといわれています。
学校生活を送るうえで英語力が不足していると学校側が判断した場合はESLプログラムを受けられますが、まずはしっかりと基礎づくりをしてから渡航することを前提としましょう。

ここまで、バンクーバーへの高校留学についてお伝えしてきましたが、だいぶ留学のイメージが湧いてきたのではないでしょうか?もしかすると、英語力に不安を感じ始めた方もいるかもしれませんね。
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【体験談】スクールウィズのLINE相談ってどんなことができるの?実際の流れやできることなどをまとめてみた!

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留学の詳細を決めるうえで、予算は重要なポイントですよね。続いて、1年間にかかる留学費用と生活コストの目安をお伝えします。
学費については、公立校はバンクーバー学区の料金(※3)を参考に、私立校は市内の私立校であるBodwell Highschool(※4)の費用を参考にしました。
そのほかの費用は以下を参照しています。カナダ留学費用について詳しく知りたい方はご覧ください。
【2025年版】カナダ留学費用総まとめ!期間別に解説
公立校のほうが学費が安い分、総合的な留学費用が安くなり、合計で約542万円となります。
一方、私立校は学費だけではなく、寮生活の費用もホームステイと比べると高くなりがちなため、留学費用は合計で約820万円です。
| 公立 | 私立 |
|---|---|
| 5,427,550円 | 8,224,750円 |

通常セメスターごとに4教科を履修するところ、今回ご紹介している私立校であるBodwell Highschoolは5教科履修します。年間では、2教科分、履修科目が多くなりますね。
私立校の学費が高いのには、そのような独自の教育内容が含まれていることも理由として挙げられるでしょう。
また、制服のあり/なしも学費を大きく左右しています。公立校のクラブ活動やその他の費用については、学校ごとの違いもあるので、個別に確認してみてください。
| カテゴリ | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 出願料 | 42,000円(400CAD) | 36,750円(350CAD) |
| 選考料 | 10,500円(100CAD) | - |
| 授業料(年間) | 1,785,000円(17,000CAD) | 3,307,500円(31,500CAD) |
| 制服代 | - | 126,000円(1,200CAD) |
| クラブ活動 | - | 126,000円(1,200CAD) |
| IT費 | - | 84,000円(800CAD) |
| 合計 | 1,837,500円(17,500CAD) | 3,680,250円(35,050CAD) |
公立校はホームステイ、私立のBodwell Highschoolは寮での寄宿生活となるので、その前提での料金比較をしています。
なお、未成年者が単身でカナダで暮らす場合、カストディアンと呼ばれる保護者を設定しなければなりません。この滞在費のなかには、カストディアンに対する支払いも含まれています。
一般的に、ホームステイの場合はホストファミリーの代表者、寮の場合はそちらの責任者がカストディアンとなります。
| カテゴリ | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 滞在費 | 1,555,050円(14,810CAD) | 2,530,500円(24,100CAD) |
| 保険料 | 147,000円(1,400CAD) | 126,000円(1,200CAD) |
| 合計 | 1,702,050円(16,210CAD) | 2,656,500円(25,300CAD) |

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生活費は、ホームステイでも寮滞在でも大きくは変わらないと考え、単一の試算をご紹介します。なお、こちらは1泊2食付きのホームステイ先に滞在した場合の金額です。食費や娯楽費などは、人によって大きく変わってくる部分なので、以下の表は参考としてご覧ください。
| 食費 | 59.5万円 |
|---|---|
| 通信費 | 5万円 |
| 交通費 | 13.3万円 |
| 娯楽費 | 72万円 |
| 雑費 | 24万円 |
| 合計 | 173.8万円 |

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バンクーバーへの渡航費は15万円程度です。渡航するタイミングや選ぶ航空会社、路線によって変動があります。
また、予約するタイミングによっても費用が前後します。安いチケットの買い方はこちらの記事をご覧ください。
カナダ行き航空券を安く買う方法を徹底解説!おすすめの航空会社も紹介

最後に、バンクーバーでの高校留学を検討している方からの、よくある質問にお答えします。
現地では、すべての授業が英語で行われるのが基本です。おおむね、英検2~準1級程度の英語力があれば何とかやっていけるでしょう。
入学に際して英語力が不問とされている学校もありますが、事前に語学留学に行くか、できるだけ日本で基礎作りをしてから出発できると良いですね。
とはいえ、バンクーバーで学ぶ日本人留学生は多いですし、困ったときに頼れる相談役が設置されている学校も少なくありません。心配な方は、そのようなサポートがしっかりしている学校を選ぶと良いでしょう。
バンクーバーの一部の私立校には、日本語対応スタッフや日本人カウンセラーも在籍しています。また、公立校でも地域に日本人カウンセラーを設置しているところもありますし、留学エージェントやホストファミリー経由で日本語の支援を受けられることもあります。
カウンセラーには、学習面や生活面での相談が日本語でできるので、特に留学初期には心強い味方となってくれるでしょう。
バンクーバーの学校は、ほとんどがリニア制(1学期制)で、一部にはセメスター制(2学期制)の学校もあります。
リニア制の場合、9月から6月までが1年間となり、7~8月は基本的に休暇です。
セメスター制の場合、秋学期が9月から2月まで、春学期が2月から6月までで、7〜8月はリニア制同様に休暇となります。
セメスター制の学校のなかには、秋学期、春学期、それぞれの始まりのタイミングで留学生を受け入れてくれるところもあります。
また、1学期ごとで履修が完結するセメスター制のほうが、リニア制よりも単位を取得しやすい場合もあるため、早期に単位を取り終えたい学生にとっては便利なシステムです。
バンクーバーの高校留学では、多様な学びを得ることができます。何を学びたいかによって、行くべき高校も違うので、まずは私立校、公立校ともに履修内容やESLプログラムの詳細をリサーチしてみましょう。同時に、サポートスタッフが常駐しているかも確認してみてください。
自分で情報を調べるのが大変だと感じたら、留学エージェントの利用も検討してみてください。スクールウィズでは、相談料無料でご希望に沿う留学プランをご提案いたします。

語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
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※1...Vancouver School Board」(参照日:2025-06-25)
※2...Bodwell High School(参照日:2025-06-25)
※3...Vancouver School Board「FEES」(参照日:2025-06-25)
※4...Bodwell High School「Fee Info」(参照日:2025-06-25)
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