グレートブリテン島の西側に浮かぶアイルランドは、英語を学びたい大学生から根強い人気を集める留学先です。日本だけでなくヨーロッパからも、毎年多くの人がアイルランドに留学しています。
今回は、アイルランド留学が人気を集める理由を徹底解説!アイルランド留学のメリットや費用の目安、おすすめの滞在都市も紹介しています。
記事後半では、アイルランド留学でよくある質問や留学費を抑えるコツもまとめてますので、ぜひ参考にしてくださいね。
具体的なアイルランド留学のプランの検討を進めるなら、留学カウンセラーが個別でご相談に乗るのでぜひ下のボタンよりLINEを登録し、ご相談にお進みください。
なお、アイルランド留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アイルランド留学
[目次]
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大学生が選べるアイルランド留学方法は主に短期留学・大学留学・ワーキングホリデーの3種類。それぞれの留学方法によって「留学中にできること」が変わるので、自分の希望と照らし合わせながら選びましょう。
短期留学は3カ月未満の留学のことで、夏休みや春休みなどの長期休暇のタイミングで留学します。短い期間ではあるものの、大学を休まずに海外留学できるのがメリットです。
短期留学には英語力を伸ばすことが目的の「語学留学」、地域貢献活動がメインの「海外ボランティア」などの留学方法があり、学校によっては長期休暇中に短期留学したい人のためのプログラムを用意していることも。気になる方はチェックしてみてください。
そして、アイルランド語学留学の大きな特徴が、13週間以上、語学学校に通うと「ホリデー(休暇)」を貰えること。ホリデー期間中は学校に行く必要がなく、アルバイトしたり国内外を旅行したりと自由に過ごすことができます。
細かい取得条件は学校によって異なりますが、一般的に「13週間分の授業の申し込みしている」「既に8週間ほど通学している」などを満たせば、最低約2週間の休暇を学校に申請することが可能です。
大学留学は英語「を」学ぶのではなく、現地の大学で英語「で」学ぶ留学方法。短くても半年~1年と長期間海外で生活し、現地生徒と共に単位習得を目指すため、就職活動時のアピールポイントにもなります。
留学方法には主に以下の3つがあります。
・交換留学:日本で在学中の大学を通し、アイルランドの提携校へ留学する方法
・正規留学:アイルランドの大学に出願し、入学~卒業を目指す方法
・私費留学:日本で在学中の大学を休学し、自費でアイルランドの大学へ留学する方法
なかでもおすすめなのが交換留学です。在学中の大学を通して留学するため、私費留学に比べ留学費を節約できるのがメリット。さらに、留学中に取得した単位は日本の学校の単位に換算されるため、留学によって卒業が伸びる心配がありません。
以下の記事では、交換留学のメリットとデメリットを詳しく紹介しています。合わせて参考にしてみてください。
交換留学のメリットとデメリットは?費用から休学すべきかまでを徹底解説
ワーキングホリデーは1年間にわたりアイルランドで生活できるビザ。英語力によらずビザを申請・取得でき、ビザが有効な間は大きな制限なく学校に通ったり現地企業で働いたりすることができます。
ただし、大学に通うわけではないので学校は休学する必要があります。またアイルランドのワーホリビザは抽選式なので、必ずしも計画通りに渡航できる保証はないことも覚えておきましょう。
アイルランドワーキングホリデーについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてくださいね。
アイルランドでワーキングホリデーをしたい人必読!基本情報から体験談まで一挙解説
アイルランド留学に興味があるけれど、他の国と比べてどんな魅力があるのかよく知らない……という人もいるのではないでしょうか。そこで次は、アイルランド生活で得られる3つの経験や効果を見ていきましょう。
アイルランドはヨーロッパのなかでも比較的物価が安いのがメリット。さらにアイルランドは全域で英語が母国語のように話されており、イギリスやアメリカ、カナダなど英語を学べる国の中でも安い費用で実践的な英語が身に付きます。
そのためアイルランドには毎年多くの留学生が英語を学びに集まります。特に多いのがヨーロッパからの留学生。日本人は比較的少ないといわれているので、日本人の少ない環境で英語漬けの日々を送りたい人にもぴったりですよ。
実は、アイルランドの首都のダブリンは「ヨーロッパのシリコンバレー」と呼ばれるほどテクノロジー産業が盛んな都市。GoogleやFacebook(現・Meta)、LinkedIn、Etsyといった世界的なIT企業が、アイルランドのダブリンにヨーロッパ本社を置いています。
大学留学やワーキングホリデーならば、現地企業でアルバイトしたりインターンしたりするチャンスもあるでしょう。アイルランドならば有名なIT企業や最先端を走るテクノロジー企業で働く機会を得られる可能性があります。
アイルランドで英語力を鍛えたり現地企業にてインターンやアルバイトをしたりすれば、海外就職のチャンスも広がります。特に大学留学ならば、現地の採用担当に「どこで何を学んでいたか」が伝わりやすく、評価してもらえる可能性がより高まるでしょう。
もちろん、語学留学やワーホリでも、きちんと英語力が身に付いたことを証明できればチャンスはあります。将来的に海外就職を検討しているなら、希望職種で使う英単語を学んだり、近い業界・業種のアルバイトやインターンを探したりすることをおすすめします。
アイルランド留学を検討するうえで気になるのが実際の生活ですよね。とはいえ、見知らぬ土地での生活は想像しにくいもの。そんな時は、実際にアイルランド留学を経験した先輩の体験談を参考にしましょう。
まず紹介するのは、ダブリンに1年間語学留学したモモさんです。モモさんが留学を考え始めたのは大学3年の春。大学時代特に頑張ったと言える経験もなく、このまま就職していいものか悩んでいた頃、ふと「留学」という選択肢が思いついたのだそうです。
休学してまで留学しても意味があるのか何度も悩んだそうですが、「後悔したくない!」「人より進路が遅れることは決して悪いことではない」と留学を決意。さまざまな選択肢のなかから、日本人が少なく比較的安く留学できるという理由でアイルランドを渡航先に選びました。
実際にアイルランドへ渡ってみると、モモさんはクラスでほぼ最年少だったのだとか。海外では一度社会人になってから学校に入り直す人も少なくなく、年齢やバックグラウンドなどが異なる人と出会えたことで、それまでは考えてもみなかった将来の新たな道が見えてきたと話しています。
以下の記事では、モモさんのアイルランド留学記を詳しく紹介しています。
就活 or 留学?私が大学4年後期から1年休学し、アイルランドへ留学した理由
アイルランドの語学学校の様子を知りたい人は、Miyasamaさんのレポート記事を読んでみてください。Miyasamaさんは仕事を退職しダブリンに短期留学。30歳になる前に自分についていろいろと見直したいという想いから留学を決意しました。
Miyasamaさんがチャレンジの場として選んだのが、ダブリンにある「NCG Dublin」という語学学校。学校には中国、韓国、カザフスタン、ブラジルなど実にさまざまな国から来た留学生がいて、授業では各国の習慣や文化について話すことも多かったそうです。
そんな「NCG Dublin」の特によかったところは、小規模学校がゆえに先生やスタッフ、他生徒とのコミュニケーションを取る機会が多かったことなのだとか。そのおかげで英語を話す機会も多く、短期留学でも留学前と比べて文法を上手く使えるようになったり、発音が流ちょうになったりといった成果があったと話します。
以下の記事では、Miyasamaさんの留学体験談と語学学校の様子を詳しくレポートしています。
アイルランドの語学学校ってどんな感じ!?「NCG Dublin」に留学してみた | ダンレアリー留学記#4
実際にアイルランドに留学するとしたら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。今回はアイルランドに1カ月語学留学した場合の費用を計算しました。
アイルランドに1カ月留学した場合の費用は約60万円。それぞれの内訳を見ていきましょう。
語学学校の場合、1カ月の学費は約18万円ほど。これには、授業料、教材費、入学金などの諸費用が含まれます。内訳は下記の通りです。
<内訳>
・授業料:約15万円
・諸費用:約3万円
ちなみにこれは一般英語コース(週20~29時間)を受講した場合の金額。学費は通学期間や一週間の授業時間、選択するコースによって変わり、一般的に専門的なコースになるほど金額が高くなります。
留学ではホテルステイ・ルームシェア・学生寮などの滞在方法が選べますが、短期留学の大学生の場合はホームステイ滞在が一般的です。
1日2食付きのホームステイ滞在を選んだ場合、滞在費(宿泊費)の目安は1カ月で約12万円。そこに毎日の生活費(娯楽費、交際費、交通費など)の約6万円を加え、合計で約18万円はかかると思っておきましょう。
長期留学なら、ホームステイではなくルームシェアを検討するのがおすすめ。食費は上がりますが、ホームステイよりも滞在費(宿泊費)が安くなりますよ。
日本からダブリンまでの往復の航空券代は約20万円が目安。航空券の代金は渡航時期や購入時期、購入する便によって大きく変わるので、費用を抑えたい人は経由便を選びましょう。
また、日本の大型連休の時期は価格が高騰します。GW、年末年始、お盆休みなどは避けて渡航すると費用を抑えられますよ。
1日2食付きのホームステイを選んだ場合、自分で用意する食事は毎日の昼食だけ。カフェやデリでサンドウィッチなどの軽食を食べるとして、1カ月で約2万円ほどの食費はかかると思っておきましょう。
ただし、レストランなどでの外食機会が多いほど出費はかさみます。節約したい人は、平日はお弁当を作って持っていくのがおすすめですよ。
留学に行くときは、万が一に備えて必ず海外旅行保険に加入します。保険料の目安は1カ月で約2万円。補償内容次第では、これより少し高くなることもあります。
ちなみに、留学に持っていくクレジットカードによっては、一定期間の海外保険サービスを付帯している場合もあります。海外滞在期間が90日以内なら補償されることが多いので、語学学校から指定がない場合は、こういった特典を利用するのもおすすめですよ。
イギリスやアメリカよりも比較的安く留学できるとはいえ、留学費用は決して安い金額ではありませんよね。そこで次は、できるだけ費用を抑えるコツを3つ紹介します。
1つ目は費用そのものを節約する方法です。留学方法が決まったら応募できる奨学金がないかどうか調べましょう。「トビタテ!留学JAPAN」をはじめ、国や自治体、企業などさまざまな団体が奨学金制度を設けています。
以下の記事では、留学に使える奨学金情報をまとめていますので、参考にしてみてください。
留学に使える奨学金まとめ!”あなたに合った”がきっと見つかる
また、大学の交換留学制度を利用するのも一つの手。交換留学は大学3年次に渡航することが多いので、大学1~2年生はぜひ校内の募集要項をチェックしてみてください。
交換留学は日本の大学に学費を納めながら留学するため、現地での生活費だけ用意すれば渡航できるのがメリット。私費留学よりも費用を抑えて留学できますよ。
2つ目は生活費を節約する方法です。語学留学やワーキングホリデー、私費留学をするならば、都会ではなく地方都市を選びましょう。日本と同様に、アイルランドも地方都市より都会のほうが物価が高くなります。
ダブリンは栄えている一方で、他の都市より学費・生活費がやや高め。「どうしてもダブリンに住みたい」というのでないならば、近郊の都市がおすすめです。以下では都市も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
3つ目は滞在費を抑える方法です。滞在場所や滞在方法を決めるときは、個室ではなく相部屋やドミトリーを検討しましょう。
学生寮を含め、海外は大きめの部屋を複数人でシェアするのが一般的。個室はプライバシーが保たれている一方で費用が高くなります。2人部屋やドミトリーなら一部屋の料金をみんなで割るため家賃が抑えられ、さらに友達を作りやすいというメリットもありますよ。
大学生がアイルランドに留学するなら、ダブリン、コーク、ゴールウェイの3つの都市がおすすめ。それぞれの街の特徴やどんな人におすすめなのか見ていきましょう。
首都・ダブリンは、アイルランドの経済や文化の中心地。名門大学・トリニティカレッジをはじめとした教育機関はもちろん、企業やパブの数も多く、アイルランドの人口の約30%がダブリンに集中しています。
市街地はヨーロッパらしいジョージア様式の建物が並び、観光スポットは歩いて回れる距離に集結しているので、街中は活気のある雰囲気があります。一方で中心地からバスや電車で30分ほど行けば大自然を堪能できるのもダブリンの魅力。「多国籍で都会的な街が好きだけど自然も味わいたい」という人におすすめです。
ダブリンでの留学を具体的に検討するなら、スクールウィズのLINE相談をご利用ください。費用やおすすめの語学学校の提案、見積もりや申込手続きなど、状況に合わせて留学カウンセラーが無料で相談に乗るので、検討を前に進められます。
ダブリンと比べ落ち着いた雰囲気のあるコークは、アイルランド南西部にある沿岸都市。タイタニック号が最後に立ち寄った港で、歴史を感じる観光スポットが多くあります。
またコークはアイルランド随一の教育都市でもあり、市内には大学、大学院、語学学校、専門学校などの教育機関が集まっています。世界中から学生が集まる学生の街なので、留学生がなじみやすい環境がありますよ。
コークからダブリンまでは車で約3時間ほど。他都市と比べ交通の便が良いので、ダブリンよりも安く滞在しつつも、国内外を旅行したいという人におすすめです。
コークでの留学を具体的に検討するなら、無料で使えるスクールウィズのLINE相談をぜひご利用ください。
アイルランド西側にあるコークは、アートや音楽が盛んな港町。街の規模は大きくありませんが若者による活気があり、街を歩くとあちこちでストリートパフォーマンスを目にしたり、アイルランド伝統の音楽が聴こえてきたりします。
ダブリンやコークと比べると語学学校の選択肢は限られますが、アイルランドならではの文化を肌で感じられるのがゴールウェイの魅力。夜になるとパブで生演奏が楽しめることも。アイルランドの文化に浸りたいという人におすすめのエリアです。
より詳しい情報はぜひ下記のページを参考にしてみてください。
ゴールウェイ留学
最後に、アイルランド留学でよく挙がる疑問点にお答えします。
デメリットは主に2つ。天気が不安定なこと、そして英語に訛りがあることです。
アイルランドは天候が変わりやすく、よく雨が降るのが特徴。「1日の中に四季がある」とも表現され、晴れていたのに突然雨が降る……ということも珍しくありません。
また「i」を「オイ」と発音するなど、アイルランド英語には独特の訛りがあります。語学学校ではイギリス英語をベースに学ぶため気にしすぎる必要はありませんが、地元の人と話す際は戸惑うこともあるでしょう。
アイルランドの国立大学は教育水準が高いことで知られており、特にダブリンにある「トリニティ・カレッジ・ダブリン」はヨーロッパでもよく知られる名門校。
1952年に創立され、『ガリヴァー旅行記』などで知られる作家のジョナサン・スウィフトや詩人のオスカー・ワイルドなど、文学界に名を遺す偉人を輩出してきました。文学以外にも、コンピューターサイエンスや法律、ビジネスなど豊富な領域で注目されています。
その他にも、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)やアイルランド国立大学ゴールウェイ(NUI Galway)など有名な大学が集まっています。
英語力をしっかり伸ばしたいならば、最低でも3カ月の留学期間を取りましょう。
3カ月未満だと生活に慣れてきたタイミングで帰国を迎えてしまうことも。また英語力初心者の場合、英語に慣れて簡単な会話ができるようになるまで3カ月かかるといわれています。
長期留学が難しい人は、留学前にできるだけ英語力を高めておくのがおすすめです。英語力を身に付けるにはアウトプットが大切。渡航時点である程度の英語力があれば、短い留学期間でもしっかりクラスメイトやホストファミリーとコミュニケーションを取れるので、スピーキングやリスニングを磨けるはずです。
学費は大学や学部によって異なります。そこで今回は2023~2024年度のトリニティ・カレッジ・ダブリンの学費を見ていきましょう。
トリニティ・カレッジ・ダブリンでは、1年間の学費を21,000EUR~27,000EUR(約329万~423万)としている学部がほとんど(※1)。特に理系学部の学費が高い傾向にあります。
アイルランドの大学は2学期制としているところが多く、1学期だけの通学であれば、この学費の半分の金額になります。
アイルランドでは、学生ビザでも25週間以上学校(語学学校でも可)に通えばアルバイトできます。アルバイト可能期間は通学期間時とホリデー時期(一定期間学校に通うと貰える休暇)で以下のように異なります。
<アルバイト可能時間>
・フルタイムコース受講時期:週に20時間まで
・ホリデー期間:週40時間まで
ちなみに、記事冒頭で紹介した通りアイルランドでは3週間語学学校に通うと2週間程度のホリデーが貰えます。25週間(6カ月)通う場合、8週間(2カ月)のホリデーがあるので、その期間にアルバイトすれば滞在費を少し補うことができますよ。
今回は、大学生にこそアイルランド留学をすすめる理由を紹介しました。アイルランドは英語圏ながら比較的安く留学でき、アルバイトをしたりヨーロッパの雰囲気を感じたりと短期間でもさまざまな経験ができる国です。
語学留学・大学留学・ワーキングホリデーと取得できるビザの種類も豊富なので、きっと自分に合った留学方法が見つけられるはずです。大学時代に海外生活を経験すれば、将来の視野も広がります。ぜひ今回の記事を参考に、アイルランド留学を検討してみてください。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
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※1...Trinity College Dublin「Undergraduate Courses 2023/24」(参照日:2023-12-21)
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