こんにちは、アメリカ・シアトルにホームステイ経験のあるYSです。
留学の滞在方法として代表的なものに、寮とホームステイがあります。しかし、どちらにもメリット・デメリットがあり、なかなか決め難いのではないでしょうか。
留学では他者と生活をともにする可能性があるので、居心地の悪い思いはできるだけ避けたいですよね。筆者はホームステイを選択しましたが、他のクラスメイトの話を聞くと、滞在先の満足度は個人によって差があるようです。
そこで今回は、ホームステイと寮について徹底分析します。さらに、シェアハウスについてもまとめました。
この記事を読むことで、どのような留学の滞在方法が自分に合っているかがわかりますよ。これから留学を考えている人は、判断材料にしてみてくださいね。
なお、留学でのホームステイについては下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学先でホームステイをするメリットとデメリットとは?楽しく生活するコツをご紹介!
※費用はすべて1アメリカドル(USD)=110円で計算しています(2019年10月現在)。
[目次]
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寮には大学寮とレジデンスの2種類がありますが、ここでは大学寮に関するメリット・デメリットを3つずつ説明します。寮が向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか。
1つ目のメリットは、学生と関わる機会が多いことです。留学生の場合、ネイティブの学生と同室になることはあまりありませんが、他の留学生と友人になれるチャンスがあります。学内でのイベントやパーティーなど、学校ならではの情報も入手しやすいことが魅力です。
2つ目は、交通費が抑えられることです。寮は学校や大学の近くに位置していることが多いので、徒歩や自転車で簡単に通学できます。移動の時間もかかりませんし、定期券を購入する手間と費用も減らせます。
3つ目は、Wi-Fi環境が整っていることです。ホームステイの場合、Wi-Fi環境の有無は滞在先によります。しかし、大学寮は大抵キャンパス内でならWi-Fiが使い放題です。
1つ目は、滞在費用がホームステイに比べて高めなことです。
ホームステイは滞在費用に食費が含まれますが、寮は別途必要なことが多いです。特に長期で留学する場合は、出費がかさむので途中でホームステイやシェアハウスに変更する人もいます。
2つ目は、寝具の準備が必要な場合があることです。
ホームステイは家具や寝具が全てそろっていますが、寮ではマットレスや布団などの寝具の準備が必要なことがあります。短期の留学だと、数カ月の滞在のために寝具を購入することはコスパが悪く、処分には手間と費用がかかります。
学生と友人になりたい人は寮がおすすめです。大学や語学学校の近くに暮らすと、イベントやボランティアなどにも参加しやすいですし、人と交流する機会も増えます。
筆者の知人は寮で日本語を学ぶネイティブと知り合いになり、お互いの言葉を学びながら交流を深めていました。
また、学内の設備を積極的に利用したい人にも適しています。海外では夜遅くに出歩くと、何かとトラブルに巻き込まれやすいものです。しかし、キャンパス内は比較的安全なので、夜遅くまでスポーツ施設の利用や図書館で自習ができます。
一方、ホームステイのメリットとデメリットは何なのでしょうか。ホームステイに向いている人の特徴も交えて3つずつ説明します。
1つ目のメリットは、留学先の生活文化を体感できることです。
ホームステイ先の衣食住が必ずしもその国のお手本になるわけではありませんが、生活をともにすることで異文化を身近に感じられます。また、近所づきあいや地域のイベントに参加すれば、幅広い交流ができます。
2つ目は、少ない準備で留学できることです。
家具や寝具はもちろんのこと、食事が1日3回付いていることが多いので、滞在先に到着してから特別な準備が必要ありません。留学し始めの頃は通学するだけで大変なので、食事が付いていることはとても助かります。
3つ目は、様々な年代の現地の人と交流できることです。
大学寮だと大体が20歳前後の留学生であることが多いです。
しかしホームステイではその家族の父親や母親といった親世代から、その家の子供である小中学生、場合によっては赤ちゃんまで共に暮らすこととなります。
ホームステイを選択することでその留学先に、もう一つの家族ができたような体験をすることができます。
1つ目のデメリットは、ビジネスとして留学生を受け入れているホームステイ先も多いことです。
ホームステイでは、多くの日本人が思い描くような、温かくもてなしてくれる家庭ばかりではありません。
お金をもらっているから料理を出し、寝るところを貸している。そういった意識で留学生を受け入れている家庭も多いです。そのため、ホームステイをしてホストファミリーと仲良くなって、週末は一緒に出かけてという生活は必ずしも実現できない可能性があります。
2つ目のデメリットは、ホストファミリーとは相性があることです。
残念ながら、良いホストファミリーと巡りあえるかどうかは運次第です。学生の中にはホストファミリーとけんか別れし、ステイ先を途中で変更する人もいました。
3つ目は、ホームステイ先から学校までの移動に時間がかかることです。
ホームステイ先が学校の近くにあるとは限らないので、場所によっては片道1時間以上要することがあります。また、バスやトラムなども交通機関を利用することになるので、交通費が別途必要です。
4つ目は、家庭によってルールがあることです。
ホストファミリーによって門限や掃除などのルールが異なるので、それに従う必要があります。滞在先によっては「洗濯が1週間に1回だけ」「シャワーの時間は5分まで」などの厳しいルールを強いる家庭もあります。
留学先の生活文化を知りたい人におすすめです。家族間でどのような会話をし、生活をしているのかが分かるので、よい経験になります。ホストファミリーのなかには有名な観光地に一緒に連れて行ってくれる人もいるので、車がないといけないような場所にも行けます。
また、滞在費用を抑えたい人にもホームステイは向いています。
食費だけでなく光熱費も滞在費に含まれるため、寮生活よりも比較的安い費用で滞在できます。家具や寝具は備え付けですし、Wi-Fiも利用させてもらえることがあるので、最低限の荷物と準備で留学が可能です。
滞在先を選ぶために、どのような点を重視すれば良いのでしょうか。留学先の決定に迷った際は、以下の5つのチェックポイントを参考にしてみてください。
滞在費用を安く抑えたい人は、ホームステイを選択することが多いようです。
筆者の留学先にあった大学寮の場合、食費抜きで1カ月の滞在費用が軽く1,000USD(約110,000円)を超えていましたが、ホームステイは食事込みで約850USD(約93,500円)と安かったです。加えて、ホームステイは寝具や家具の準備が要りませんし、光熱費なども別途支払う必要がありません。
一人になる時間が必要な人は、ホームステイを選択する方が無難です。寮は相部屋になる可能性が高く、ルームメイトと気が合わないと勉強どころでなくなる可能性があります。
筆者の知人は寮でルームメイトと生活のリズムが合わず、毎晩騒音に悩まされたあげく、寝不足になったり授業中に睡魔と闘ったりする日々を過ごしていました。結局、その知人は寮からホームステイに変更し、再度手続きや引越しの準備をしていました。
ホームステイは事前に個室希望だと伝えれば、他の学生と相部屋になることはほとんどありません。ホームステイ先によっては、他の留学生が別室にいることはあり得ますが、日本でいう「下宿」と同じように個人のプライバシーが守られます。
ホームステイと寮は両方ともキッチンの設備があるのなら、自炊したい場合はどちらを選択しても可能です。しかし、ホームステイの場合、ホストファミリーのなかには留学生に勝手にキッチンを使用させたくないと思っている人もいます。
特にアメリカの場合、家は資産として後に売却することを念頭に置いていることから、キッチンをほとんど利用しない人すらいます。それにひきかえ、アジア人はよくキッチンで本格的な料理をすることが多く、使った後に汚れると家の資産価値が下がるためそれを不満に思う人がいます。
筆者も食洗機の使い方が悪く、ホストマザーから怒声を浴びせられたことがありました。自炊の可否は滞在先によって異なるので、事前に利用方法やルールを確認するようにしましょう。
寮はキャンパス内や周辺に位置するので、治安が比較的よい傾向にあります。
一方、ホームステイの場合は家がキャンパスから離れた場所にあるため、必ずしも治安がよいとは限りません。ホームステイ先の治安は実際に行ってみないとはっきりしないことが多いので、治安面では大学寮よりもリスクが高いのです。
寮で生活する場合、交通機関を利用する必要がありません。しかし、ホームステイの場合、立地によっては複数の交通機関を併用して通学しなければならない場合があります。
筆者が留学していたシアトルは、アメリカのなかでも比較的、電車やバスが発達したので便利でしたが、その他の州では自動車がなければとても不便です。
また、アメリカのバスや電車のなかはあまり治安がよいとはいえず、運転席から離れた後部にいくにしたがって危険度が増します。ゆえに、アメリカでバスや電車を乗る際は、できるだけ運転手に近い前方にいるようにしましょう。
寮もホームステイもいまいちという人は、シェアハウスを選択肢として考えるのもよいでしょう。ここでは、シェアハウスの特徴とメリット・デメリットについて説明します。
シェアハウスのスタイルはさまざまで、家具家電付きの下宿として貸し出しされるケースや、友人同士でアパートを借りて賃貸料を折半するルームシェアもあります。シャワーやトイレ、キッチンなどが共有であることがほとんどですが、比較的費用を抑えて滞在できます。
シェアハウスの物件によっては、家具家電付きで、Wi-Fiの利用料金や光熱費が賃貸料金に含まれて安くなることもあります。
もちろん自炊も可能です。個室が確保できるのでプライバシーが守れますし、友人と賃貸料金を折半して住む場合、寮のルームシェアよりもストレスがありません。共同生活のためのルールは必要ですが、比較的自由度が高いのも魅力でしょう。
また、ホームステイや寮は基本的には事前に下見に行くことはできませんが、シェアハウスの場合、現地でいくつもの物件を見学して選ぶことが可能です。
シェアハウスを現地で契約するためには、現地の銀行口座を開設し、たくさんの文書を現地の言葉で作成する必要があるケースが多いです。
また、契約期間が定められているので、途中で解約すると違約金がかかる場合もあり、少しハードルが高いと感じる人もいるようです。
さらに、良い物件は早い者勝ちで争奪戦。個人同士の契約だと、期間や条件に相違があるなどトラブルが起きることもあるので、契約には慎重になった方が良いでしょう。
費用の相場はシェアハウスの場所や規模にもよりますが、都心や富裕層が多く暮らす地域の家賃は高めの傾向にあります。
しかしシェアハウスは選択肢の幅が広いので、中心部から離れた地域で狭い部屋でも良ければ、格安の物件も見つかるでしょう。
しかし食事料金や交通費、食費も別途かかりますし、水道光熱費やWi-Fi契約料は折半のこともあります。最初にデポジットが含まれることもあるので確認しましょう。
この記事では、留学におけるホームステイと寮について、それぞれのメリットとデメリットを紹介しました。
ホームステイは費用が安いですが、よいホストファミリーに出会えるかどうかは、運の要素が大きいようです。しかし、家具や寝具などの準備が必要ないので、日本でいう下宿感覚で身軽に滞在できます。
一方、寮はホームステイと比べて費用がかかりますが、学内でのつながりをもちやすく、イベント情報もキャッチしやすいことが魅力です。また、寮はキャンパス内に位置することが多いので、交通機関を利用して移動する負担もありません。
留学する国や地域によっては、シェアハウスや、レジデンス、あるいは一人暮らしという選択肢もあるでしょう。
留学の滞在方法に悩んでいる人は、今回紹介した内容を参考にしながら、自分にあった滞在方法を選ぶための判断材料にしてみてください。
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