ご存知の通り英検1級は、英語ネイティブでも合格が難しいほど超難関の試験です。合格するには、それなりの英語力と対策が必要となります。
留学を志す方の中にも、英検1級を目指して勉学に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、英検1級のレベルの徹底解説をした上で、合格に必要な勉強時間と勉強法についてご紹介します。
まずは英検とは何か、そして1級のレベルはどのくらいなのかを解説します。
英検とは、国内最大規模の英語検定試験です。5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7つのグレードに分かれており、それぞれ「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測定し、合否と英検CSEスコアで試験結果をフィードバックします。
開催時期は、毎年6月、10月、1月の年3回実施されます。
参考:日本英語検定協会
英検1級の一次試験はリーディング・リスニング・ライティングがあり、この三技能の試験に合格した人のみ、二次試験のスピーキングの試験に挑むことができます。
一次試験の配点は各技能850点ずつで、合格点は試験の難易度によって変化するため、試験ごとに異なりますが、1級の場合は各技能での正答率が7割程度で合格ラインです。
二次試験は、一次試験同様6割〜7割ほどが合格します。
一次試験・二次試験を合わせての英検1級の合格率は9%~10%とされています。
しかし、この情報は合格率が開示されていた2012年頃までの傾向であり、近年の合格率については定かではありません。
英検1級に合格するには、どのくらいの語彙数が必要になるかというと、10,000〜15,000語とされています。
ちなみに、ネイティブの人がどのくらいの語彙数かというと、
程度とされています。
これを見ると、ネイティブよりは断然語彙数が少ないと感じるかもしれません。しかし、母国語以外の言葉でこれだけの語彙数を身に付けるのには相当な努力が必要です。
というのも、ビジネスレベルで使用する英語では、8,000〜9,000語あれば十分とされています。
英検1級をとる場合は、ビジネス英語以上のレベルが求められているというわけです。
では、どのくらいの時間勉強すれば英検1級に合格できるのでしょうか。
これは、勉強のスピードにも個人差があることが前提ですが、300〜500時間と言われています。もちろん、準1級をすでに取得している状態というのは大前提です。
この勉強時間は、洋楽や洋画、洋書で英語に触れる時間は含まず、英検のための勉強だけをカウントした際の目安です。
この記事を読んでいる方の中には、すでに英検準1級までは取得できているという方も多いかもしれません。そんな方は、英検1級と準1級にどの程度の差があるのか気になりますよね。
その差を先ほどお伝えした語彙数で比較すると、英検1級は10,000〜15,000語でしたが、英検準1級は約7,000語と言われています。単純計算で英検1級は準1級の約2倍の語彙力が必要というわけです。
英検と同じく英語力の証明としてよく利用されるTOEIC。
英検1級はTOEICで表すとどのくらいかというと、990点満点中955点と考えられています。
TOEICはビジネス英語が中心ですし、スピーキングのテストがないため一概に比べることができませんが、TOEICだとそのくらいです。
ここからは、英検1級の実際の過去問をみて、レベルチェックをしていきます。
まずは、リスニングです。リスニングは、合計27問あり詳細は以下の通りです。それぞれの問題に対し1回だけ放送がされます。
次にリーディングです。問題数は全部で41問あり、かなり重たいです。問題の詳細は以下の通りです。
一次試験の最後は、ライティングの設問です。
採点基準は、以下の4つの観点から採点されます。それぞれの観点に0~8点が配点となり、合計32点満点です。
参考:英語の友
最後に、二次試験のスピーキングについてです。英検のサイトに入室から退室までの流れが記載されているので、見ていきましょう。
1:入室
係員の指示に従い、面接室に入ります。
2:「面接カード」を渡す
係員に「面接カード」を手渡します。
3:着席
面接官の指示に従い、着席します。
4:氏名の確認と簡単な日常会話
最初に氏名の確認をし、簡単な日常会話をします。
5:「トピックカード」を受け取る
面接官から、5つのトピックが書かれた「トピックカード」を受け取ります。
6:スピーチの考慮時間(1分間)
トピックの中から1つを選び、スピーチの内容を考えます。考える時間は1分間です。メモをとることはできません。
7:スピーチ(2分間)
面接官の指示で、スピーチを始めます。スピーチの時間は2分間で、それ以上続く場合は、途中でも中止させられます。
8:Q&A(4分間)
面接官からスピーチの内容や、トピックに関連した質問が出題されます。
9:「トピックカード」を面接官に返す
試験が終了したら、「トピックカード」を必ず面接官に返してから退室します。
10:退室
退室後は、すみやかに会場から退場します。控室へ戻ったり、待機中の受験者と会話をしてはいけません。
以上が面接の流れです。
効率的に勉強することは、合格への近道です。ここでは、英検1級合格に向けて押さえておきたいポイントと勉強法をご紹介します。
先ほど英検1級と準1級の求められる語彙数についてお伝えしましたが、英検1級合格の鍵になるのは何と言っても語彙力です。
準1級を合格している人でも、そこから語彙数を2倍にしなければいけません。そのため、単語対策は必須です。
まずは、自分の勉強方法に合う単語帳を購入し1冊やりきることをオススメします。「この一冊すべて覚えた」というように言いきることができれば、自信にもつながります。
単語を覚える方法としては、書いて覚える人、見て覚える人、それぞれだと思いますが、方法は反復法をオススメします。
例えば1日100個ずつ単語を覚えるというように少し数を多めに設定し、今日はNo.1〜100、明日はNo.50〜150というふうに、半分は前日と同じ単語になるようかぶせていく方法です。
この方法の何が良いかというと、人間の脳は一度覚えても3日後には忘れてしまう生き物です。2日間反復することでその定着度は倍以上と言われています。
ライティングの設問は、対策をすれば加点が十分見込めます。
ポイントは、序論・本論・結論の流れでエッセイを書けることです。
基本は中学・高校で習うような文法で構成を作り、各段落に英検1級レベルの単語を使用すると効果的でしょう。
ある程度単語力、ライティング力がついてきたら、過去問をひたすら繰り返しましょう。リスニングとリーディングの分野においては、問題をやりこむほど力がつきます。
過去問に取り組む際のポイントは、本番さながらの環境で解くことです。
というのも、英検1級の試験は100分間と長期戦です。耐えられるだけの集中力を鍛えるという意味でも、本番に近づけて練習することをオススメします。
英検1級合格に向けたオススメの参考書を紹介します。今回紹介するのは以下の3つです。
Photo by:Amazon
英検1級の試験の過去傾向から、覚えるべき単語を出る順で掲載している単語集です。
音声アプリも付いているため、毎日コツコツ覚えなければいけない単語の暗記に便利です。
「【音声アプリ対応】英検1級でる順パス単」Amazon.com商品ページ
Photo by:Amazon
文章の意味から単語を覚えることが向いている人には、こちらの本がオススメです。長文を読むのになれるという意味でも、この参考書は力をつけることができます。
また、意味を知らないと全く想像できない訳になることがある熟語もマスターできるのもポイントです。
「【CD付】 英検1級 文で覚える単熟語 三訂版」Amazon.com商品ページ
Photo by:Amazon
過去6回分の問題に対しての分かりやすい解説付きです。
以前までは音声CDは別売りでしたが、2019年度版から音声がダウンロードできるようになったため、利便性も増したという声が多くあがっています。
「【音声アプリ・ダウンロード付き】2019年度版 英検 1級 過去6回全問題集」Amazon.com商品ページ
勉強は紙よりアプリで進めたいという方も多いと思います。英検1級の勉強に便利なアプリを紹介します。
旺文社から出版されている書籍の中で、アプリでリスニングができるものは以下からアプリをダウンロードすれば、使用可能です。
自分で単語帳を作ることができるアプリです。何度繰り返しても覚えられない単語や熟語をこのアプリに集約し、見直すのに効果的です。
日々の勉強時間を記録し可視化することで、やる気に繋がる学習習慣化アプリです。
同じ目標を持った勉強仲間と友達になることで、励まし合いながら楽しく勉強を続けることができます。
英検1級合格には、とにかく勉強量が必要です。モチベーションを高め計画的に勉強するためのお供として、ぜひ利用してみてください。
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、英検1級のレベル解説と、必要な勉強時間と方法についてお伝えしました。
英検1級を受ける上で意識するポイントは、以下の通りです。
英検1級は、英語がネイティブの人でも難しいとされている試験です。しかし、正しい方法でしっかりと対策ができれば、必ず合格への道は開けます。
これから英検1級を受けようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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