みなさん、こんにちは。Minaです。
この記事を読んでいる方は、海外の大学や大学院への留学にあたり、推薦状が必要な方が多いかと思います。日本では推薦状を依頼する機会には滅多に遭遇しないため、どういった人に頼めば良いのか、何を書いてもらえば良いのか、なかなか分かりにくいですよね。
アメリカやイギリスを始めその他多くの国々で、推薦状は受験者の人柄を知る手段として、大きな影響力を与えています。そのため推薦状が合格を左右するといっても過言ではありません。
そこで今回は主に、大学や大学院への留学に役立つ推薦状の書き方をご紹介いたします。またそもそも推薦状とはどんなものなのか、推薦状を書く流れとポイントもお伝えするので、推薦状を用意しなければいけない人は参考にしてみてくださいね。
「そもそも推薦状って何?」「どんなことを書けばいいの?」「誰に頼めばいいの?」と疑問を感じている方は多いかと思います。
これから推薦状とは何なのか、詳しく紹介していきます。
推薦状は、数字ではわかりにくいあなたの性格や人柄を大学に紹介するためのものです。大学で得た成績はGPAとして数値で表すのに対し、推薦状はあなたの性格を文章で伝えるものとなります。
日本ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし海外の大学や大学院では、入学希望者の人格を知るために、推薦状の提出が義務付けられていることが多いのです。
また推薦状が活躍するのは、教育機関だけではありません。社会人が転職するときに、前職の上司から推薦状を書いてもらい、就職活動のときに使用することもあります。
海外の大学に提出する推薦状は、もちろん英語で書く必要があります。しかし推薦状の執筆をお願いする人が、英語が得意ではないこともあり得ますよね。
推薦状の執筆には、わざわざ語学堪能な人を選ぶ必要はありません。その場合は、日本語で書いてもらった文章を翻訳する方法があります。
身近に翻訳を頼める人がいない場合には、外注を受け入れてくれるサイトを活用してみましょう。
ここまで推薦状についてお伝えしましたが、推薦状で重要なのは中身だけではありません。依頼相手もしっかりと考えてお願いしたいものです。
次でどのような人に推薦状の執筆を依頼すればいいのか、詳しくお伝えしますね。
依頼相手は、どんな推薦状になるのかを大きく左右します。
一般的には、あなたのことをよく知る学校の先生や教授に書いてもらうことが多いです。教授以外にも、中学や高校の恩師などもおすすめです。
ポイントは目上の人であり、あなたのことをよく理解していること。
次で候補をいくつか紹介しますね。
1つ目の候補は、学校の先生や教授です。在学中、または学校を卒業してから数年経っている場合には、お世話になった学校の先生や大学の教授に依頼してみましょう。学力面はもちろん、あなたの性格や長所もよく理解しているからです。
また先生や教授は推薦状を書いた経験を持つが多いため、スムーズに執筆してもらえる可能性が高いです。
大学を卒業してから何年も経っている方は、職場の上司に頼んでみましょう。上司は日頃のあなたの働きぶりを理解し、評価してくれているのでオススメです。
依頼相手が決まったら、次は実際に推薦状を書いていきましょう。次で内容を詳しく解説しますね。
ここからは、実際に推薦状を書く流れや方法について、日本語の例文とあわせて紹介します。
推薦状は以下の3ステップにわけて執筆します。
(1)冒頭
(2)本文
(3)結び
1つずつ見ていきましょう。
まず本文に入る前に、冒頭で記載する項目についてご紹介いたします。
最初に、日付と留学先の学校名、担当者名を書きます。
次に依頼相手は、被推薦者との関係を記載します。その上で、被推薦者とはどういった関係でなのかを明記します。
冒頭が書けたら、次は本文に入ります。
まずは被推薦者、つまり出願者がどういった人柄なのかを記載します。
ここでは主に、
・性格
・人柄
・人間性
を中心に考えるのがおすすめです。ただしポジティブな言葉を選ぶよう、十分注意してください。
始まりは「明るい」「社交性がある」など、抽象的な言葉で始めて構いません。そのあとに、その言葉を証明する具体的なエピソードを添えるようにしましょう。
例えば以下の通りです。
例)明るく責任感のある学生である。また周りからの信頼も厚いため、ゼミのリーダーに抜擢されたことがある。メンバーをまとめるべく、日々持ち前の性格でリーダー業務に取り組んでいる。
このように、その人柄ゆえに何が起こったのかをハッキリと記載しましょう。
次は、学業面に触れていきます。
成績はGPAで数値化された試験の点数をもとに評価されることが多いです。そのためGPAのような信ぴょう性のある数字とあわせて、授業に向かう姿勢や態度なども組み込むのがおすすめです。
またボランティア活動などに積極的に参加した経歴があれば、一緒に記載することをオススメします。
例文を見てみましょう。
例)探究心が強いため、分からないものをそのままにせず、自ら調べたり考えたりする力がある。ゼミに入った当初は他のメンバーより知識量に欠けている部分があったが、探究心をもとに自身の知識量を増やす努力をしていた。その結果、今では率先してゼミのメンバーに自分の知識や意見をアウトプットしながら、授業をリードするまでに成長した。
次は学業や成績をを踏まえて、「どうして出願者のことを推薦するのか」をまとめます。
ポイントは人間性、学力の両面から素晴らしい人材であるとアピールすること。また出願者がなぜ留学を通してその分野を学ぶことを望んでいるのか、将来のスキルにどのようにつなげようとしているのかを明確にすることも大切です。
例えば以下の通りです。
例)○○という経験から、将来○○分野で活躍したいという希望をもっている。その夢を叶えるために××大学で最先端の××を学ぶことが最適な道だと考える。××で学ぶのにこれほど適している人物はいない。なぜなら△△が優れており、△△に長けているからである。
最後は、結びです。ここでは出願者がいかに推薦に値する人物なのかを再定義し、文章を締めていきます。
結びではまず、最後の一押しをしましょう。
例えば以下の通りです。
例)出願者は、○○において○○という実績(具体的に)を残した。この功績からも分かる通り、推薦するに値する。
このように、なぜ推薦に値するのかという点を忘れずに表記し、締めくくりましょう。
最後に推薦者の署名として、所属・名前・サインをして完了です。
ここまで推薦状の流れを説明しました。
この通りに執筆しても問題ありませんが、ポイントをおさえておくことで、さらに良い推薦状となります。次にそのポイントを紹介しますね。
推薦状を依頼するときのポイントとして、
・国によっては表現を変える
・具体的な成果を記載する
・依頼する人に負担をかけない方法にする
・時間に余裕を持ってお願いする
の4点をお伝えします。
推薦状に限った話ではありませんが、伝えたいことが同じでも国によって表現方法が異なることがあります。
例えば、イギリスはアメリカより間接的な言い方が丁寧とされています。
例えば「窓を開けてもらってもいいですか?」という表現で、国ごとの違いを見てみましょう。
・アメリカは「Could you open the window?」
・イギリスは「Could you kindly open the window, please?」
日常会話でも表現方法が異なるように、推薦状にもその国の特色が現れます。留学先の表現にあわせて執筆するようにしましょう。
そのほかにも、アメリカではなるべくシンプルな表現で直接的に伝えることが良いとされているので、推薦状の中でも「I strongly recommend 〜.」などの表現が多く使われています。
一方、イギリスでは「I do not hesitate to recommend 〜.」だったり「○○ is one of the wonderful students〜.」というように、少し控えめな表現を好むことが特徴です。
推薦状を書くときは、その国で好まれる表現に寄せることを意識してみてください。
推薦状では、長所や強みを最大限に、褒めながら伝えることが大切です。ただしそのときに、褒めることに対して具体的なエピソードを加えることが欠かせません。
ただ良い言葉を並べるだけであれば、誰でも書くことができます。それでは推薦の内容に、説得力が生まれません。
推薦者だからこそ書ける内容やオリジナリティーを加えながら、具体性と信頼性のある文章を書くことを心がけてみてください。
推薦状の執筆を受け入れてもらったからといって、すべて推薦者にお任せするのは避けましょう。
依頼するときは、以下のような簡単な要約を書くことをおすすめします。
・どのような留学先を希望しているのか
・何に申込みするのか
・留学の目的は何か
・留学を通してどうなりたいのか
要約しておくだけでも、方向性をそろえつつ相手の負担を減らすことができます。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、依頼する人がいくら親しい人であろうとも、お願いする立場だということを忘れてはいけません。時間には余裕を持って依頼しましょう。
推薦状をこれまでにたくさん書いてきた人であっても、あなたのために時間を割いて推薦状を書いてくれるのです。そして中には、自分がこれから書こうとしている推薦状で出願者の留学の可否が決まるかもしれないと、プレッシャーを感じる人もいるかもしれません。
あなたにとって納得のいく推薦状を書いてもらうためにも、十分な時間を確保できる、早いタイミングで依頼するようにしましょう。
今回は、大学や大学院への留学に必要な推薦状について解説しました。
紹介した中でも、覚えておきたいポイントは以下の3つです。
(1)依頼する相手は、あなたより目上で、あなたのことをよく知っている人にする。
(2)内容はより具体的に、その人にしか書けないエピソードを必ず入れる。
(3)依頼をする際は、相手に負担をかけないように配慮を忘れない。
日本の大学では人間性よりも、学力が重要視される傾向にあるかと思います。対して海外では、内面と学力が同じように重視されています。
留学の切符を手に入れるためにも、推薦状の書き方や内容はどういったものが適切なのかを把握し、推薦者に依頼しましょう。
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