ニュージーランドでワーキングホリデーをするには、ビザの申請が必要です。
ビザの申請には複雑な手続きが多いため、ニュージーランドでワーホリを検討している方は、申請内容の把握や準備を事前に済ませておきましょう。
この記事では申請がスムーズにできるように、ニュージーランドのワーキングホリデービザの特徴や手続き方法、必要書類、注意点などを紹介します。
ニュージーランドのワーキングホリデービザに関するよくある疑問にも回答しているため、ワーホリに不安や疑問を抱えている方はあわせてご覧ください。
なお、ニュージーランドのワーキングホリデーについての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデーはニュージーランドで!費用やおすすめの仕事をまるっと解説
※本記事では2024年1月31日時点での情報を元に、費用はすべて1NZD=92円で計算しています(※1)。情報は随時更新されるため、ワーホリビザ申請の際は大使館の公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。
[目次]
ニュージーランドのワーホリ申請には指定された書類の提出が求められます。申請前から申請後、出国時、それぞれのシーンによって用意するべき書類は違うため、注意をしましょう。
また、準備をする書類の中には発行まで時間がかかるものもあります。そのためワーホリを決めたらなるべく早い段階で、書類の手配をしましょう。
申請前に必要な書類は、パスポートや運転免許証といった公的な身分証明書です。
ニュージーランドのワーホリ申請で提出するパスポートは、入国予定日から15ヶ月以上の有効期限が必要になります。有効期限が満たないと申請ができないため、自身のパスポートの期限を事前にチェックしておきましょう。
ニュージーランドのワーホリ申請中から申請後は、必要な書類が8種類あります(※2)。
書類 | 説明 |
---|---|
パスポート | ニュージーランド到着日+15ヶ月まで有効なパスポートを用意してください。 |
身分証明書 | 運転免許証か国民健康保険証を用意してください。 |
滞在資金証明書類 | 基本的には銀行口座の残高証明にて、4,200NZD(386,400円)以上の資金があることを証明してください。 |
帰国資金の証明書類 | 帰国用の航空券eチケットのコピー。あるいは帰国用の航空券を購入できる資金証明(10〜15万円ほど)が必要となります。 |
胸部レントゲン検査結果 | ニュージーランドでの滞在期間が6ヶ月を超える場合にはレントゲン検査結果の提出が求められる場合があります。提出を求められるのは、ニュージーランド政府が発表する「結核低発生国リスト」に記載がない国籍を持つ場合か、記載がない国で過去5年間で3ヶ月以上の滞在歴がある場合に限られます。 |
無犯罪証明書 | ニュージーランドでの滞在期間が2年を超える、かつ申請者が17歳以上の場合、無犯罪証明書の提出が求められます。無犯罪証明書は住民票を登録している地域を管轄する警察本部で申請できるので、必要書類、申請方法を確認してから申請しましょう。 |
申請には、移民局のサイトで登録をしたユーザーネームとパスワードが必要です。忘れないように、登録時にメモを残しておきましょう。
また、過去の滞在と合わせて通算2年以上ニュージーランドに滞在する場合、ビザ申請時に「警察証明(無犯罪証明書)」の提出を求められるケースがあります。
加えて、過去5年間で3ヶ月以上、結核リスクのある国にて滞在履歴がある方は胸部X線証明書の書類も必要になります。これらの書類の発行には、医師から渡されたされた「NZER number」が必要になります。
ビザの申請が完了し、実際にニュージーランドに入国するタイミングでは、下記の書類が必要です(※3)。
日本からニュージーランドへは、片道の航空券でも入国が可能です。その際は残高証明書の金額に復路の航空券代の追加が必要になります。
残高証明書を含め、証明書はすべて英語での記載が必須となります。英文証明書は発行に時間がかかる傾向にあるため、ワーホリ申請後はなるべく早く手配をしましょう。
ニュージーランドのワーホリ申請には、いくつかの応募要件を満たす必要があります。応募要件の詳細について、確認しておきましょう(※3)。
ニュージーランドにおけるワーホリの応募要件は、以下の内容です。
申請までの流れは以下5つのステップで分けられます。
STEP1:条件のチェック
まずは応募要件を満たしているかを確認しましょう。応募要件は、先ほどご紹介した通りです。パスポートの有効期限についても、併せて確認しておきましょう。
STEP2:書類準備
ワーキングホリデービザの申請に必要な書類を準備します。
STEP3:ワーキングホリデービザの申請
ワーキングホリデービザの申請は、ニュージーランド移民局のホームページで行います。申請先のニュージーランド移民局に記載されている内容はすべて英語のため、申請に時間がかかることが予想されます。
時間に余裕をもって手続きをしましょう。
このタイミングでビザ申請料金類の支払いが発生します。
STEP4:必要な人のみ健康診断受診
ワーキングホリデービザの申請に必要な書類を準備します。胸部レントゲン検査の結果や総合健康診断の結果を提出を求められるケースがあります。必要と判断された場合は、ニュージーランド移民局からメールで連絡が来ます。
STEP5:ビザの発給
ニュージーランド移民局が書類や健康診断などの結果をもとに審査します。特に問題がなければ8週間ほどでビザの発給が許可されます。
STEP1〜STEP5までのより詳しい内容については、後ほどお伝えします。
ニュージーランドのワーキングホリデービザの申請料は無料です。しかし観光税として35NZD(約3,220円)の支払いが求められます(※3)。
加えて、ワーキングホリデービザの申請に伴う健康診断が必要と判断された場合は、受診料が必要です。受診料は病院によって異なるため、診察予定の病院に問い合わせてみてください。
ニュージーランドのワーキングホリデービザを申請してから発給されるまでの期間の目安は、8週間ほどです。
書類の不備や申請漏れがあると、発給までの期間が伸びてしまいます。準備するものや記入内容に見落としがないか、しっかりチェックをした上で申請をしましょう。
ここまでニュージーランドのワーキングホリデービザの申請に必要なものや条件などについて解説しました。
続いては、実際に申請するときの流れを詳しく見ていきましょう。
ビザを申請するにあたって、先ほどご紹介した応募要件を確認しましょう。
応募要件に加えて、パスポートの有効期限もチェックしてください。ニュージーランドのワーキングホリデービザを取得するには、パスポートの有効期限が入国予定日から15ヶ月以上残っている必要があります。
期限が足りない場合は、パスポートの更新を済ませる必要があります。
先ほどご紹介したワーキングホリデービザの申請に必要な書類を準備します。
STEP1の条件を満たしていれば、ビザの申請が可能です。以下の手順を参考に、申請を進めましょう。
なお、申請時の登録内容はすべて英語表記です。読解に時間がかかることが予想されるため、あらかじめ余裕をもって申請することをおすすめします。
まず、ニュージーランド移民局のサイトでユーザー登録をします。登録後の流れは以下の通りです。
登録が完了したらワーキングホリデービザ(eVisa)のオンライン申請をします。オンライン申請の手順は、以下の通りです。
以上で申請は完了です。
「COMPLETE LATER」というボタンを押すことで、記入途中の状態で保存しておくことができます。
2022年6月7日に、結核感染リスクの低い国に日本がリストアップされたため、胸部レントゲンを含む健康診断の受診は必須ではなくなりました。
ただし、申請の内容によっては、胸部レントゲン検査の結果や総合健康診断の結果を提出を求められるケースがあります。必要と判断された場合は、ニュージーランド移民局からメールで連絡が来ます。
申請が完了すると、ワーキングホリデービザが発給されます。発給後の流れを詳しく見ていきましょう。
ビザの発給までには約8週間ほどかかります。
ビザの詳細は、ニュージーランド移民局のサイトにある、「Apply online」ページのCheck my applicationsより確認できます。ダウンロードした全ページを印刷して、パスポートと一緒に大切に保管しておくと安心です。
ニュージーランド入国の際は、印刷されたビザとパスポートの提示が必要になります。
続いては、ニュージーランドでのワーホリビザ申請に関する「よくある質問」に回答します。
ニュージーランドのビザ申請時期に、決まりはありません。またニュージランドのワーキングホリデービザの発給までにかかる時間は、約8週間です。
しかし不足の事態や何らかのトラブルが発生する可能性もあるため、時間には余裕を持って申請手続きを行うことをおすすめします。
ニュージーランドに入国するまでのビザの有効期間は12ヶ月です。入国後の有効滞在期間も12ヶ月となります。
年齢やその他の条件により有効期限が変わることもあるため、実際の有効期限は発給されたビザを確認してください。
長くワーホリを楽しみたい方は3ヶ月のファームジョブ(シーズナルジョブ)を行うことで、1年3ヶ月の滞在が許可されます。ファームジョブの給料明細がワーホリ延長の申請時に必要になるため、捨てずに保管しておきましょう。
申請用紙のダウンロードや詳細は、以下から確認できます。
Working Holiday
申請が受理されない主な原因は、必要書類や入力内容の不備などが考えられます。
ワーホリの申請は本人による申請が原則ですが、エージェントによる代理申請も可能です。
英語に自信がない方や働きながらワーホリの申請を進める人ワーホリ初心者の方は、エージェントを利用したほうが安心です。
日本以外からのワーホリ申請も可能です。
しかしファームジョブによるビザの延長については、申請時にニュージーランド国内に滞在していることが条件です。ビザ延長の手続きは、ニュージーランドに滞在している間に済ませておきましょう。
最後に、ニュージーランドに出発するまでにしておきたい、次の5つの内容をご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
出発前に、ニュージーランド行きの航空券を用意しましょう。
ニュージーランドへの航空券で必要となる費用は、シーズンによって大きく変動します。費用をおさえたい場合は、こまめに値段のチェックをするのがおすすめです。
またワーキングホリデービザの場合、片道チケットでの渡航が可能です。ただし入国審査で帰りの航空チケットを買えるだけの資金証明の提示が必要となります。
渡航後は語学学校へ通う方も多いかと思います。ニュージーランドのワーキングホリデービザは、6ヶ月以上の就学が許可されていません。学校へ通う期間には注意しましょう。
自分に合った学校を探すポイントは、留学後のゴールを明確にすることから始まります。「TOEIC900」「日常会話に困らない」など、自分のなりたい姿を描いてから達成のために必要な手段を検討しましょう。
学校選びは口コミやGoogleのレビューを確認する方法や、エージェントに相談して、自分のニーズに合った最適な学校を選ぶ方法がおすすめです。
スクールウィズのLINE相談では、留学カウンセラーが無料で希望に合った語学学校を提案するので、検討を前に進めたい方はぜひ利用してみてください。
ワーキングホリデーのビザでは、就労が認められています。
現地でアルバイトをする予定がある方は、以下のサイトを参考にしてニュージーランドの仕事内容をチェックしておきましょう。
NZdaisuki.com
また、現地で提出する履歴書は渡航前でも作成できます。ワーキングホリデー中は慣れない生活から忙しくなる可能性もあるため、出発前に下書きを済ませておきましょう。
ニュージーランドへのワーホリ申請には保険の加入が必要です。
保険を選ぶポイントは補償額や保証範囲、渡航先で予想されるリスクなどです。自分にとって必要な項目や保証内容をしっかり把握した上で、保険会社を選択しましょう。
下記に、ニュージーランドの保険事情について詳しく記載しています。保険会社選びで不安や不明点などがあった際は、参考にしてみてください。
留学するなら海外旅行保険に入るべき?ニュージランド留学するなら知っておくべき保険事情まとめ
ワーキングホリデー中は1年間、日本を離れることになります。その間の税金の支払いは、免除の申請が可能です。出発前に忘れず免税に関する手続きを完了させておきましょう。
主な手続きは、以下の通りです。
【海外転出届の提出】
海外転出届を申請することで、以下の支払いが免除されます。
【マイナンバーカードや通知カードの返納】
海外転出届を提出した方は日本国内に住民票がないため、マイナンバーカードや通知カードの返納が必要です。
ワーホリを終えて帰国した後に住民票を戻すことで、マイナンバーが自動的に再交付されます。
下記記事では、海外転出届に伴う公的手続きの詳細を記載しています。より詳しく手続き内容を把握しておきたい方は、参考にしてください。
留学前にするべき健康保険の手続きって?住民票や国民年金の手続きもあわせて解説
留学中、住民票はどうする?海外転出届が必要なパターン・必要ないパターンを解説!
今回はニュージーランドでワーキングホリデーをするためのビザ申請方法や注意点を紹介しました。
準備をしておくべきことや手続きのやり方など、ニュージーランドのワーホリの申請には複雑な点が多いと感じるかもしれません。大きな失敗や手続き漏れを防ぐために、ワーホリの申請における流れをあらかじめ知っておきましょう。
ニュージーランドでのワーキングホリデーを検討している場合には、ぜひスクールウィズのLINE相談をご利用ください。費用イメージやおすすめの都市、語学学校の提案、お見積りや申込みといった手続きなど、検討状況に合わせて留学カウンセラーが無料で相談に乗っているので、検討が前に進みます。
また、下記の記事では、ワーホリの申請に必要な準備や流れを詳しく解説しています。ワーホリに関して不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
ワーキングホリデーの手続きを徹底解説!申し込みから渡航までの6ステップ
自然が豊かで穏やかな環境のニュージーランドで、実りあるワーキングホリデーを実現しましょう。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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※1...三菱UFJ銀行「外国為替相場一覧表」(参照日:2024-1-31)
※2...Immigration New Zealand「Japan Working Holiday Visa」(参照日:2024-1-31)
※3...Embassy of Japan in New Zealand「Working Holiday Visa」(参照日:2024-1-31)
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