ニュージーランドでワーキングホリデーをするためには、ビザを申請します。
ビザを申請するための準備や手順は、国によって異なり、多くの人がイメージしている以上に複雑です。
そこで今回は、みなさんがスムーズに手続きできるように、ニュージーランドのワーキングホリデービザの特徴や申請方法、必要書類、注意点などまとめて紹介します。
最後に、ニュージーランドでのワーキングホリデービザ申請でよくある疑問にも答えていますので、気になる人はあわせてチェックしてみてくださいね。
※この記事は1NZドル=70円で計算しています。
[目次]
ニュージーランドは自然に恵まれ、治安が良く、物価も安いことから、ワーホリや留学先として人気の国です。
基本的に他の国と、ワーキングホリデーの制度は大きく変わりません。
ざっくりまとめると、ニュージーランドにおけるワーホリの特徴は以下の3つです。
・ビザ申請料金が無料
・6ヶ月までの就学が可能
・条件を満たせば、期間を3ヶ月延長可能
次はワーキングホリデーについて簡単に解説しますね。
ワーキングホリデーとは、日本と協定を結んでいる相手国、この2ヶ国間における異なった文化の中で、休暇を楽しむ、勉強する、就労することを認めている制度です。
国によって異なりますが、ワーキングホリデーは原則として18歳~30歳を対象とし、ひとつの相手国につき一度しか利用できません。
そしてワーキングホリデービザに関する申請条件などは変化することが多いため、申請にあたってこまめな情報収集が必須です。
ニュージーランドでのワーホリに応募する要件は、主に以下となります。
(4)と(5)について、ビザ申請時には必要ありません。ただし入国審査時に証明を求められる可能性がありますので、念のため用意しておくと安心です。
申請までの流れは大きくわけて、以下4つのステップとなります。
STEP1:条件のチェック
先ほどお伝えした応募要件を見たしているかを確認します。
STEP2:ワーキングホリデービザの申請
オンラインで申請します。すべて英語のため、時間には余裕をもって申請しましょう。
STEP3:健康診断の受診と書類提出
ビザの申請には、健康診断を受ける必要があります。健康診断の結果は、オンライン申請から15日以内に提出してください。
STEP4:ビザの発給
指定医で健康診断を受診した後、移民局が結果や書類をもとに審査します。通常は5~10日ほどで移民局からメールがあり、ビザの発給が許可されます。
この申請までの流れについては、後ほど詳しくお伝えしますね。
2019年現在、ワーホリビザの申請料は無料です。ただし健康診断は受診料が必要ですので、病院に問い合わせてみてください。
加えて、申請時には観光税として35NZD(2,765円)の支払いが求められるので、ご注意ください。
ここまでニュージーランドでのワーキングホリデービザについて解説しました。
続いては、実際に申請するときの流れを詳しく見ていきましょう。
ビザを申請するにあたって、はじめに条件のチェックしましょう。3つにわけてチェックポイントを紹介します。
応募要件は、以下の通りです。
パスポートの有効期限はニュージーランドへの入国時に、15ヶ月以上残っている必要があります。
申請前に、残りの有効期限についてしっかりと確認しておきましょう。期限が足りない場合は、パスポートの更新をおすすめします。
ステップ1の条件を満たしていれば、ビザの申請が可能です。その場合は以下の手順を参考に、申請を進めましょう。
なお、すべてが英語となりますので、時間に余裕をもって申請することをおすすめします。
まず、ニュージーランド移民局のサイトにユーザー登録が必要となります。以下のサイトより登録可能です。
流れは以下の通りです。
1. "create an account" からユーザー登録をします。
すべての項目を記入し、”REGISTER" をクリックします。
正常に登録ができた場合は、登録したメールアドレスにメールが送られてきます。
移民局のサイトから、ワーキングホリデービザ(eVisa)のオンライン申請をします。
1.ユーザー登録で作成した、Username/Passwordでログインします。
“Working Holiday Scheme” を選択します。
”Japan” を選択し、質問事項にそって記入していきます。
記入ミスがない場合、4つすべてにチェックが入ります。
指定医へ予約状況の確認をするために、最下段にある ”SAVE” で一旦保存をします。
6.健康診断の受診の目途が立ったら、再度ログインして ”Edit” からビザ申請を再開します。
7.申請内容を確認し、ページ最下段の「最終申請ボタン」を選択します。
以上で申請は完了です。
なおオンライン申請完了後は、X線検査(NZIS 1096)を指定されているかどうかを確認してください。申請画面ではなく、メールでお知らせされる場合もあります。
また「最終申請ボタン」をクリックした後は、記入内容の変更ができませんのでご注意ください。
オンライン申請が完了した後は、健康診断の受診が必要となります。
健康診断は、ニュージーランド移民局から指定された病院で受ける必要があります。指定医以外による検査は無効となりますので、注意してください。
基本的にはX線検査(NZIS 1096)となりますが、場合によっては血液検査を含む総合健康診断「General Medical Certificate(INZ1007)」を指定される事があります。必ず指定された検査を受けてください。
オンラインでの申請が完了した後、15日以内に健康診断書の提出が必要となります。
診断結果は指定医が移民局にオンラインで提出しますので、受診後に書類を受け取る必要はありません。受診が終われば、後はビザの発給を待つだけとなります。
ただし念のため、受診後は「NZER number」を受け取ることをおすすめします。トラブルがあった場合、この番号が必要になるためです。
申請が完了すると、ワーキングホリデービザが発給されます。流れを詳しく見ていきましょう。
指定医で健康診断を受診したら、通常は5~10日ほどで移民局からメールが届きます。混雑期やシステム変更があった場合などは、健康診断受診から発給まで2~3週間、もしくはそれ以上かかることも。
あまりにも長い間メールが来ない場合は、移民局や指定医に問い合わせましょう。
ビザの詳細は上記で紹介した移民局のサイトにある、"View eVisa"より確認できます。ダウンロードした全ページを印刷して、パスポートと一緒に大切に保管しておきましょう。
ニュージーランド入国の際は、印刷されたビザとパスポートを入国審査官へ提示することが必要となります。
続いては、ワーキングホリデービザの申請に必要な書類を紹介します。
・パスポート
15ヶ月以上の有効期限が必要ですので、事前にしっかり確認しておきましょう。
【WEB申請時に必要なもの】
・パスポート
・移民局のサイトで登録をした Username/Password
過去の滞在と合わせて、通算2年以上ニュージーランドに滞在する場合のビザ申請には、「警察証明(無犯罪証明書)」の提出を求められる可能性があります。
【健康診断時に必要なもの】
指定医によっては、以下の書類が必要となる場合があります。事前に指定医にご確認ください。
Chest X-ray Certificate
また健康診断の際に確認をした「NZER number」は、トラブルがあった時に必要となります。
【入国時に必要なもの】
・パスポート、ビザ
・以下の2つを証明できるもの
最低限の資金である4,200NZドル(約29万4,000円)と、日本への往復航空チケットまたは帰国するための航空券を購入する資金を所持していること
入国審査において、資金の証明を求められることがあります。
続いては、ニュージーランドでのワーホリビザ申請でよくある質問に回答します。
ニュージーランドのビザ申請時期に、決まりはありません。またニュージランドへの渡航において、ビザが発給されるまでそれほど時間を要することは少ないです。
ただし念のためしっかりと計画を立て、余裕をもって申請することをおすすめします。特にワーキングホリデーは年齢制限があるため、30歳10ヶ月頃が申請できる最終ラインとなります。
ニュージーランドに入国するまでのビザの有効期間は12ヶ月、入国後の有効滞在期間も12ヶ月となります。年齢やその他の条件により有効期限が変わることもありますので、実際の有効期限は発給されたビザをご確認ください。
より長く滞在したい場合は、ファームジョブ(シーズナルジョブ)を3ヶ月することによって、さらに3ヶ月の延長が可能です。ファームジョブでの給料明細で延長の申請ができるので、滞在の延長を検討している方は捨てずに保管しておきましょう。
申請用紙のダウンロードや詳細は、以下から確認できます。
Working Holiday Extension Work Visa
申請が受理されない主な原因は、
・必要書類の不備
・オンライン申請時の不備
などが考えられます。
またオンライン申請後の15日以内に健康診断書の提出ができず、申請が却下されることも。指定医の混雑状況によって遅れることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
原則は本人による申請となりますが、エージェントによる代理申請も可能です。
ニュージランドのビザ申請は、それほど難しいものではありません。ただし初めてのワーキングホリデーや英語に自信がない方は、エージェントを利用する方が安心です。
日本以外からの申請も可能です。その場合でも、指定医での健康診断の受診が必須など、条件は変わりません。
なお、ファームジョブによるビザの延長については、申請時にニュージーランド国内に滞在しておく必要があります。ビザ延長だけは、ニュージーランド滞在時に申請してください。
最後に、ニュージーランドに出発するまでにしておきたいこととして、
・航空券の準備
・学校探し
・仕事探し
・海外保険の加入
・公的手続き
の5つを紹介しますね。
入国までに、航空券を準備しましょう。現在、日本からニュージーランドの直行便を利用できるのは、ニュージーランド航空または全日空 (ANA) の2社となっています。
そしてニュージーランドへの航空券は、シーズンによって価格が大きく変動します。費用をおさえたい場合には、日々こまめに値段をチェックすることをおすすめします。
またワーキングホリデービザをお持ちの場合、片道チケットでの渡航が可能です。ただしその場合は、入国審査で資金証明の提示が必要となることも多いので、ご注意ください。
仕事を始める前に、語学学校へ通う方も多いかと思います。ただしニュージーランドはワーキングホリデービザで、6ヶ月以上の就学ができません。学校へ通う期間にはご注意ください。
語学学校などで勉強する場合、ニュージーランドで人気の都市は「オークランド」です。スクールウィズではそんなオークランドはもちろん、他の都市にある語学学校も紹介しています。学校選びの際には参考にしてみてください。
ワーキングホリデーのビザでは、就労が認められています。
現地でのアルバイトを希望する場合、以下のサイトを参考にどんな仕事があるのか、前もってチェックしておくことをおすすめします。
また、履歴書の作成は日本でも可能です。現地での時間を有効に使うためにも、出発前に下書きだけでも作成しておきましょう。
ニュージーランドで安全に1年間を過ごすためには、保険の加入が欠かせません。
保険を選ぶポイントは、個人の価値観によって大きく異なります。そのため自分にとってどのような項目や補償が必要かをしっかり考えたうえで、選択するようにしましょう。
迷ったときは、以下のニュージーランドの保険事情についてのブログ記事を参考にしてみてください。
留学するなら海外旅行保険に入るべき?ニュージランド留学するなら知っておくべき保険事情まとめ
ワーキングホリデーでは日本を1年間離れることになるため、税金など支払いを免除することが可能です。そのためには出発前に、忘れずに公的手続きを完了させてください。
主な手続きは、以下の通りです。
【海外転出届の提出】
海外転出届を申請すると、以下の支払いが義務が免除されます。
・住民税:住民税は毎年1月1日に住民票がある場所によって、その年の支払い金額が決定されます。そのため海外転出届を提出した状態でワーキングホリデーに行くと、翌年度の住民税を支払う必要がありません。
・国民健康保険:転出届を出すと被保険者の資格を失うため、国民保険には加入できません。そのぶん保険料の支払いは免除されます。不安に感じるかもしれませんが、ワーホリ中に日本の病院を使用しない人は必要ないことが多いです。
・国民年金:海外転出届によって、国民年金を毎月支払う義務もなくなります。そして年金は支払いが免除されても、2年後まで追加で納付可能です。このように年金を納めるか納めないかは後からでも選択できるので、貯金や予算をもとに検討しましょう。
【マイナンバーカードや通知カードの返納】
マイナンバーは、住民基本台帳に記載されている人のみに渡されます。日本国内に住民票を有しない方、つまり海外転出届を提出した方は適用対象外となり、マイナンバーカードや通知カードの返納が必要となります。
ワーホリ後から帰国して住民票を戻すと、マイナンバーが自動的に交付されます。
海外転出届を提出するほうが良いかどうかは、個人の状況によって大きく異なります。メリットとデメリットをしっかり比較した上で判断してください。
今回はニュージーランドでワーキングホリデーをするためのビザ申請方法や注意点を紹介しました。
ここまでを読んで、申請するまでの準備や申請方法など、手続きが多いと感じたかもしれません。そのためにも、効率よく申請する方法や流れを知っておくことが大切です。
ニュージーランドでのワーキングホリデーを検討中の方は、以下のように準備しましょう。
(1)申請にあたって、どのくらいの期間や資金が必要か、情報を調べる
(2)調べた情報をもとに、出国可能日を割り出す
(3)出国日を決める
(4)出国日にむかって、申請の計画を決める
私もビザを申請した時には、自分自身でたくさん調べ、エージェントにも相談しました。そして調べた結果、すべて自分で申請しています。
落ち着いて準備と申請をすれば、難しいことはありません。
またニュージーランドは豊かな自然に恵まれ、スローライフを満喫できます。ニュージランド人もとても優しく、あたたかい人が多いです。
このようなニュージーランドでの生活を想像しながら、ビザの申請を頑張ってみてください。
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