「留学の志望動機ってどうやって書いたらいいんだろう……」
と、お困りではないですか。
留学の申し込み時、避けて通れないものの一つに、志望動機があります。
志望動機は「なんとなく」では不十分。特に交換留学や奨学金など、選考がある場合は、申込先になぜ留学したいのかという思いを知ってもらう必要があります。
理由を丁寧に言語化することで、留学の機会をゲットできるだけでなく、就職活動でのアピールにも使えます。
そこで今回は、留学志望動機の書き方と例文9つをご紹介します。
相手に伝わるポイントを押さえながら、自分が留学を通してどんな経験を得たいのか、それをどんな風に生かしていきたいかをまとめましょう。交換留学、大学生、高校生、就職のシーンで使える例文を9つ用意しましたので、留学の動機を書く際の参考にしてください。
なお、留学後の就職については下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学経験を就職活動に活かすのはあなた次第!悩んでいるなら押さえておきたいポイントをご紹介
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まず志望動機を書き始める前に、なぜ重要なのかを理解することで、どんな内容にするべきかイメージが湧きやすくなります。
留学の動機を求められるシーンはさまざまです。
・高校生や大学生の留学
・交換留学の申し込み
・海外の大学に申し込む際のエッセイ
・就職活動時のエントリーシート
・留学奨学金の申し込み時
それぞれに共通するのは、「なぜあなたに留学するチャンスが必要なのか、必要だったのか」という視点です。留学の動機が求められるのは、他の候補者ではなく、あなたを選ぶべき理由や、最後まで留学を終えられるのかを審査するためです。
自分の考えを明確に示すことは「留学の経験からどんなことを学びたいのか、学んだのか」を相手に伝え、自分を知ってもらうことなのです。
選考を突破するには、相手に「自分を選ぶべき理由」を明確に伝えることが重要です。
留学の動機に求められるのは、「多様な表現力ではなく、自分の言葉で素直に書くこと。もし応募先に「求める人物像」「理念」などが設けられている場合、事前にチェックして対策することもポイントです。
相手が求めてる人物像や背景を理解しておくと、自分のどの経験や思いをアピールポイントにするべきか、答えが見つかりやすくなるでしょう。
留学の動機が重要だとわかったところで、次は押さえるべきポイントをご紹介します。
まず考えて欲しいのは、「なぜ留学に行こうと思ったのか」という動機です。
「英語力をアップするため」「先攻している学問を本場で学びたかった」などそれぞれが理由を持っていると思います。ここで注意したいのは、「“なぜ”英語力をアップさせたいのか」「“なぜ”専攻している学問を本場で学びたいのか」です。
留学をしようと思った理由は、それぞれに過去の原体験があるはず。例え小さい経験でも、問題はありません。盛ったり、より良く見せたりする必要はないので、留学の原動力となった経験を思い出してみましょう。
次に、留学後に自分がどう変化したいかを考えてみましょう。すでに留学経験がある人は、どう変化できたかですね。
ここで大切にして欲しいのは、「目標」「過程」「結果」の視点です。自分が立てた(目標)に対し、具体的にどのような方法を行い(過程)、どのような成果が得られるのか(結果)を意識してください。この3点をしっかりと理論立てた上で、「だから私には留学が必要だ」と伝えられたら完璧です。
また、努力の内容だけではなく、自分の目標に向かってどのような戦略を立てて努力し、どのような成果を導き出すのかまでをイメージしましょう。
例えば「毎日6時間勉強した」では、「それで?」となってしまいますよね。「帰国後に英検1級を取得することを意識しながら、毎日6時間勉強に励み、一発で合格できた」の方が、聞いていて頑張ったんだなと思いませんか。
「留学に行く、行った」「学校を卒業した」というような結果だけでなく、留学に行ったことで「何を得ることができる、できた」が押さえるべきポイントです。
2つのポイントを組み立てられたら、次はこれからについて考えます。就職活動に限っていえば、一番重要なのは、「これから」です。
一般的に、志望理由や自己アピール文には、以下の3つを盛り込みます。
(1)なぜその国や学校を選んだのか
(2)自分のどんな経験が活かせるのか
(3)そこで得た経験をどう生かしたいのか
ポイント(1)と(2)を明確にしておくことで、これからの展望をイメージしやすくなります。留学の動機について文章を作るときは、今ご紹介した3つのポイントを意識しながら作成しましょう。
今回は大学生・高校生・就活用の3パターンに分けて例文を紹介します。まずは、大学生もしくは交換留学向けの例文です。
私は、実践的な英語力を身につけるため、カナダでの語学留学を志願します。
大学入学時、コミュニケーションに困らないレベルの英語を身につけたいと思い、卒業までにTOEIC840を取得することを目標に掲げました。
毎日時間を決めて勉強をすることでスコアの目標は達成できましたが、交換留学生と英語で会話する授業で、コミュニケーションがうまく取れないことが続きました。
自分のスピーキング力の低さに落胆したことで、単にスコアだけでなく、実際に使える英語力を鍛えるため、語学留学を決意しました。特に不足しているスピーキングを中心に、現地では積極的に発言するだけでなく、ネイティブと英語でコミュニケーションを取りながら、使える英語力を高めたいと考えています。
私が交換留学への応募を志願するのは、アメリカで広がる地域ジャーナリズムについて実践的に学ぶためです。
情報のデジタル化が進み、主要だった新聞やテレビといったメディアからインターネットへの移行が加速しています。その中で、アメリカでは複数のメディアが協力して情報を発信する「コラボレーション・ジャーナリズム」と呼ばれる新しいスタイルが広がっていることを知りました。
メディアの収益減少だけでなく、高齢化による人材不足が叫ばれる日本社会では、新聞社が支局を閉鎖せざるをおえなくなるなど、情報の弱体化が懸念されています。一方で、大手メディアと地方のメディアが連携することで、より豊かな情報発信を叶えられるのではないかと、私は地域ジャーナリズムに可能性を感じています。
交換留学先で地域ジャーナリズムについて実践的に学び、帰国後は現地での学びを生かして、ジャーナリズムに携わる仕事をしたいと考えています。
私が留学を志願する理由は、異なる文化に触れて視野を広げるためです。
大学に入学後、部活動や専攻である経済学の勉強に励んできました。しかし、未だに自分が将来何をしたいのか漠然としています。今回留学を考えたのは、異なる文化に触れることで、進路を決める足がかりにしたいと思ったためです。
留学先となる〇〇大学では、私が特に関心のあるマネジメントに関する授業が豊富に揃っています。部活動でキャプテンを務めるなかで、チームの組織や戦略の策定、全体の管理など、より深く学びたいと考えるようになりました。
基礎から実践までを体系的に学ぶことで、将来へのヒントにつなげるだけでなく、深く考察しながらより深く学び、将来の仕事にもつなげていきたいです。
続いて、就職活動で使える例文3つを紹介します。
私は留学を通して、TOEIC880を取得し、実践的な英会話力を手に入れることができました。
大学入学時にTOEIC800以上を目標に掲げ、毎日コツコツと勉強に励みました。また、全体的な英語力底上げのため、交換留学でアメリカの大学に行くことを決め、現地で専攻である心理学の勉強に励みました。
最初は英語力が不足していたため、思うようにコミュニケーションが取れないこともありましたが、予習と復習を欠かさず行うことで、日が経つにつれて英語を使うことの楽しさや世界が広がっていく経験を得ることができました。これらの経験から、英語を学ぶ楽しさや留学のサポートをする仕事に興味を持つようになり、留学エージェントへの就職を希望しています。
私は小さい頃から、将来は世界を相手にする仕事を通して社会に貢献していきたいと考えていました。
そこで世界の共通言語である英語力を鍛えるため大学2年時にアメリカに留学し、専攻である経済学を学びました。
経済学の本場であるアメリカで学ぶことで、自分自身を大きく成長させるだけでなく、世界のお金の動きや仕組みを深く知ることができました。留学で得た語学力と知識を生かし、金融業の仕事に就きたいと考えています。
私は、ジャーナリストになるという夢を持っています。中学生の時に、子ども特派委員としてイギリスに留学したことをきっかけに、自分の目で世界を見て、多くの人に最新のニュースを届けたいと考えているためです。
そこで再びイギリスに留学し、ジャーナリズムを専攻しました。留学中は語学力不足を痛感することもありましたが、1日5時間英語の勉強を怠らず、最終的にはIELTS7.0を獲得しました。
英語力や専門知識は留学で得た成果の一つですが、私は特に留学で目標を達成するという経験を通して、忍耐力や精神力を鍛えることができたと思っています。
最後に、高校生向けの留学の動機を3つご紹介します。
私は現地での留学を通して英語力をアップさせたいと思い、留学を志望しました。
私は、小学生の頃からキャビンアテンダントになることを目標にしています。高校でも試験結果だけではなく、英語検定の勉強を通して、話せる英語を身につけてきました。
しかし、より話す機会の多い現地で本場の英語に触れながらさらにレベルアップしたいと思うようになり、留学を決意しました。
私は、ミュージカルを学ぶためアメリカの大学への進学を希望します。
海外進学に興味を持ったのは、あるハリウッド映画がきっかけです。世界中の人を楽しませるだけでなく、人生に彩りを加えてくれるエンターテイメントを作る側に回ってみたいと思うようになりました。
ミュージカルの本場アメリカでは、日本以上に学ぶ環境やサポートが整っていると知り、留学のためにTOEFLの勉強を続け80点を取得しました。英語力はまだ完璧ではありませんが、現地の語学学校に通い、さらに磨き、大学での勉強に備えたいと考えています。
私は海外留学を通して、文化の違いや習慣を体感するためアメリカでの留学を志願します。
私は小学生の時に家族旅行で行ったハワイで、全く異なる言語や文化で暮らす人がいることに衝撃を受けました。世界にはどんな文化や言語があるのかに興味を持つようになり、これまでにたくさんの本を読んだり、ドキュメンタリー作品を見たりしてきました。
高校では海外との接点がある英語を学ぶことが特に楽しく、現地での留学を通して英語力の向上を目指しています。現地でさまざまな文化に触れることで、広い視野を養い、将来は海外と日本をつなぐ人材になれるよう努力していきます。
いかがだったでしょうか。今回は留学の動機の書き方や押さえておくべきポイント、留学の動機で使える例文をご紹介してきました。
一貫性のある留学の動機を文章化するにはコツが必要です。今回ご紹介した、
・なぜ留学に行こうと思ったのか
・留学先で何を得ることができたのか
・留学で得たものをどうやって生かしたいのか
という3つのポイントや例文を参考にしながら、自分なりの留学の動機を考えてくださいね。
また留学の動機は一度書いて終わりではなく、書き直してブラッシュアップすることでさらにいい内容になっていきます。家族や学校の先生、友達など、できれば第三者に読んでもらいフィードバックをもらうといいでしょう。特に交換留学や奨学金など、動機が大きな比重を占めているときは、誤字脱字にも気をつけましょう。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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