マルタの首都はバレッタ！世界遺産に登録された町の魅力を徹底解説

マルタは人口52万人の、地中海に浮かぶ3島からなる独立国です（※1）。ヨーロッパの中でも有数のリゾート地であり、近年は留学先や移住先としても人気を集めています。

そんなマルタの首都は、バレッタという名の都市です。バレッタは要塞都市として栄えた歴史があり、街全体が世界遺産に登録されています。

この記事では、マルタの首都バレッタについて、見どころや訪れるときのポイントや注意点などをご紹介します。

マルタの首都がどのようなところなのか、渡航前に把握しておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

なお、マルタの基本情報については下のページでまとめているので、まずはマルタのイメージを持ちたい方はチェックしてみてください。
アイルランドとはどんな国？基本情報から国のイメージを簡単に紹介！

マルタの首都はバレッタ！世界遺産に認定された魅力とは

マルタはシチリア島の南に位置する小さな島で、リゾート地として注目を集めています。

気候が温暖で治安が良く過ごしやすい環境であることから、留学先としてはもちろん、移住先としても多くの人に選ばれています。

ここからは、マルタとその首都バレッタについて、詳しく見ていきましょう。

マルタの首都バレッタとは

海からバレッタの街並みを眺めると、蜂蜜色の石灰岩でつくられた壁が、街を守るように建設されているのが分かります。

バレッタは、かつて要塞都市として栄えていました。16世紀にはオスマン帝国が5万人の兵を率いてマルタを襲撃。これに対し、マルタの9,000人の聖ヨハネ騎士団が島を守り抜いた歴史があります。

彼らの激闘を讃えたヨーロッパ諸国は、騎士団へ惜しみない支援金を与えました。騎士団長のジャン・パリゾ・ド・ヴァレットは受け取った支援金を用いて、さらに強固な要塞都市を建設します。

こうして、団長の名前を由来とした要塞都市「バレッタ」ができたとされています。

バレッタを囲うハチミツ色の壁は「バレッタストーン」と呼ばれており、同じ素材が用いられた建物を、街のいたるところで目にします。また、街全体が世界遺産に登録されていることから、街には当時の激闘のロマンが数多く残されています。

小さな街ですが、とても色濃く情緒を感じられるため、散策をするだけでも充実した時間を過ごせるでしょう。

ベストシーズンはいつ？

マルタのベストシーズンは4月～9月頃です。雨はほとんど降らず、夏場は湿気が少ないことから、過ごしやすい環境です。

温かい時期が長いため、5月～10月初旬くらいまで海で泳げます。

一方、10月～3月は長い雨季にあたります。特に11月～2月は天候が崩れることが多いので注意が必要です。1日中雨が降り続ける日はほとんどありませんが、強風が吹くことがあるため、ウインドブレーカーなどを持参しましょう。

とくに2月に開催される、マルタ中の国民が夢中になるバレッタのイベント「パレード」に参加予定の方は、暖かい格好が必須です。日本の冬を過ごす服装に、もう1枚着込むくらいがちょうど良いでしょう。

日本からのアクセス

日本からマルタへは直行便が運行されていないため、ヨーロッパの主要都市や中東で乗り継ぐのが一般的です。

飛行機に乗っている時間は18〜30時間ほどです。加えて、乗り継ぎ時の待ち時間もかかります。移動に丸1日費やすため、リラックスできる服装や安眠グッズなどを持っておくと良いでしょう。

航空券の値段は、ハイシーズンの夏場に高くなり、冬場は安くなる傾向にあります。相場は15～20万円ほどです。

マルタ国際空港から首都バレッタまでの道のりは、約8.3kmです。車で18分、バスなら35分ほどで到着します。

マルタ行き航空券の相場は？格安フライトは中東やアジア経由をチェック

バレッタで訪れたい見どころ世界遺産5選

マルタの首都バレッタは、1980年に街全体が世界文化遺産として登録された都市です。街の散策だけでも充分楽しめますが、せっかくバレッタに来たのであれば、ぜひ足を運んでほしいおすすめのスポットが5つあります。

（1）聖ヨハネ大聖堂

「聖ヨハネ大聖堂」は、キリストの授洗礼者である「聖ヨハネ」を称えるために、1577年騎士団が建てた大聖堂です。教会の中に入ると、一面に施された黄金の彫刻に包まれ、シンプルな外観からは想像がつかない迫力に圧倒されます。

本堂の天井には騎士団の守護聖人である聖ヨハネの生涯が描かれ、床には大理石でできた騎士団員の墓碑が一面に広がっています。

また壁側には、騎士団の出身地ごとに分かれた8つの礼拝堂があり、それぞれの守護聖人が祀られています。8つの礼拝堂は、壁に施された彫刻や絵画作品などそれぞれ見るべきところがたくさんあるため、できればすべての礼拝堂を見学するのがおすすめです。

（2）国立考古学博物館

国立考古学博物館はバレッタの歴史を知ることができるスポットです。マルタの巨石神殿群から発見された、「ビーナス」や「スリーピングレディー」など、貴重な展示品を見学できます。

巨石神殿についての解説もされているので、巨石神殿に行く予定の方は、事前にここで知識をつけてから現地に赴くのもおすすめの観光プランです。

古代の遺跡に興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

バレッタのみどころ3.「国立戦争博物館」

国立戦争博物館はバレッタの人気観光スポットの1つです。主にマルタの戦争の歴史を知ることができます。

地中海のど真ん中に位置するマルタは、他国からの侵略や攻撃を受け続けてきた、悲しい歴史があります。この博物館では、第2次世界大戦時代のマルタの記録写真や戦闘機、ルーズベルト大統領が訪問した際に使用されたジープなどが展示されています。

マルタがどのように戦争時代を生き抜いてきたのか、歴史に触れたい方は、国立戦争博物館を訪れてみてはいかがでしょうか。

（4）騎士団長の宮殿

騎士団長の宮殿は騎士団長ピエトロ・デル・モンテからの命を受けた、聖ヨハネ大聖堂も設計した建築家「ジェラーロモ・カッサール」によって建設されました。また、聖ヨハネ騎士団の拠点であり、騎士団長の公邸でもあることで知られています。

現在はマルタの大統領府と議会がおかれており、実際に見学できる部屋は「最高評議会の間」や「兵器庫」など限定です。訪れるタイミングによっては、衛兵の交代式を見ることができます。

（5）マヌエル劇場

マノエル劇場という名前は、この劇場を建設したポルトガル人の「アントニオ・マノエル」という貴族に由来します。建物は1731年に建てられ、その歴史はヨーロッパでも3番目の古さです。

この建物は造りの美しさが特徴で、今でもオペラや芝居が上演されています。観劇をする予定のない方は、館内のツアー見学を申し込んでみてはいかがでしょうか。ツアー見学は無料で開催されており、ツアーガイドが館内の説明をしてくれます。

ツアー見学は事前予約制のため、バレッタを訪れる予定の方は早めに予約を入れましょう。

バレッタを訪れるときのポイントと注意点

観光地として人気のバレッタを安全に楽しむために知っておきたいポイントや注意点を3つ紹介します。滞在前にぜひチェックしてください。

（1）車やバスの運転が荒い

1つ目のポイントは、車やバスの運転が荒いことです。

マルタの交通事情は、日本と比較すると穏やかではないため、注意が必要です。交通事故や人身事故が多く、軽くぶつかった程度では問題にもなりません。また、バスの乗車人数が多いと、乗車拒否をされることもあります。

（2）ナイトスポットではスリや置き引きが多くなる

2つ目のポイントが、ナイトスポットではスリや置き引きが多いことです。

マルタは治安が良いとされています。しかし、クラブやバーなど、夜に訪れるスポットではスリや置き引きが多く発生しているため、注意が必要です。

特にスマートフォンは狙われやすいので、後ろポケットやリュックに入れたりテーブルの上に置きっぱなしにしたりせず、肌身離さず持ち歩きましょう。

（3）特定のエリアは治安が悪い

3つ目のポイントは、特定のエリアは治安が悪いことです。

セントジュリアンのパーチャビルやマルサのアルバートタウンなどは危険なエリアと言われているため、避けることをおすすめします。どうしても訪れる必要がある際は、明るい時間に複数人で行動するようにしましょう。

まとめ

マルタはヨーロッパの中でも、有数のリゾート地です。その中でも首都のバレッタは美しい街並みや歴史を感じさせる情緒などが残されていることから、留学先や移住先として人気です。

マルタの首都に滞在・留学予定の方は、ぜひご紹介した内容を参考にして、海外での日々を楽しんでください。

また、以下の記事ではマルタ島のすぐ近くの島、ゴゾ島とコミノ島についてご紹介しています。マルタを訪れる予定の方は、ちょっと足を伸ばし、この2つの島の魅力も堪能してみてはいかがでしょうか。
日帰りできる！ゴゾ島とコミノ島の観光スポットをまとめて紹介 #マルタ語学留学記
お得な観光情報

日本で過ごしていたら出会えない感動や楽しい体験を、マルタ島やゴゾ島、コミノ島といった美しい島国で実現できると良いですね。

あなたはどのステップにいる？語学留学実現までの流れ

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