イギリスで銀行口座を開設するには?開設までの流れとおすすめ銀行をご紹介

イギリス 銀行口座開設

イギリスへの渡航者の中には、現地での支払いをどのようにすべきか迷っている方もいるかと思います。イギリスでは現金払いとクレジットカード払いがあり、現金払いを行う場合、現地の銀行口座を開設する可能性も出てきます。

しかし海外での銀行口座の開設には、日本と異なる点も多く、不安を感じてしまう方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、イギリスの銀行口座開設について、銀行を選ぶ基準、おすすめの銀行、口座開設までの流れなどを紹介したいと思います。これからイギリスを訪れる予定のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

なお、イギリス留学の準備についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な準備を進めたい方はチェックしてみてください。
イギリス留学前の準備の流れ

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そもそもイギリス生活に銀行口座は必要?

考える女性

実際のところをお伝えすると、現在イギリスに留学中の筆者は現地での銀行口座は開設せず問題なく過ごせています。日本で開設したネットバンク(日本円からオンラインで外貨購入可能)のVISAデビットカードで問題なく生活ができています。

特にイギリスではほとんどのお店がカード支払いが可能なので、生活する上でそれほど現金を持つ必要もありません。

一方で以下の方々は生活する上で銀行口座を作る必要がある場合が多いです。

・1年以上の長期滞在が決まっている方
・現地で就職し(アルバイト含む)現地の会社やクライアントから給料を振り込んでもらう必要がある方
・自宅や不動産を購入する予定のある方

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イギリスで生活する方法

カード

イギリスで生活するには、以下の方法で現金、あるいはクレジットカード決済で支払いを行う必要があります。

・日本で作ったキャッシュカードを使用する
・日本で作ったクレジットカードを使用する
・イギリスで銀行口座を作る

以下で詳しく見て行きましょう。

方法(1)日本で作ったキャッシュカードを使用する

国際キャッシュカードは海外のATMで現地の外貨を直接引き出せるカードです。

現在国際キャッシュカードを発行している主要な銀行は、メガバンクから地方銀行まで様々ですが、総合的に年会費が無料・ATM手数料が比較的安いなど自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。

国際キャッシュカード(兼デビットカード)を使用することでのメリットは、

・カード発行申し込み時の収入審査がクレジットカードに比べてハードル低い
・日本の口座からカードを使用した時点で引き落とされる
・支払い金額、銀行残高をタイムリーに確認できる
・日本からの送金に多額の手数料がかからない

一方デメリットは、
・カード付帯の保険がない
・外貨預金ができない場合、都度レート加算代や引き出し手数料がかかる

などが挙げられます。

おすすめの国際キャッシュカード・デビットカード

三菱UFJ銀行 
カードではJCBとVISAを選ぶことができますが、イギリスではVISAの方が普及しているため、発行の際はVISAを選びましょう。
 初年度年会費無料、翌年以降1080円/年必要。ポイント還元、ショッピング保険あり
三菱UFJ銀行

イオン銀行
年会費永久無料。入会時のポイント獲得、さらに還元もあり。
イオン銀行
 
ソニー銀行
ペーパーレスで簡単口座開設。日本円からの外貨購入・預金がオンラインで簡単にできる。(1枚で11通貨対応!イギリス以外のヨーロッパ旅行も楽々)
ソニー銀行

ちなみに筆者は以前にソニー銀行口座開設をしましたが、迅速な対応で非常に助かりました。

他にも国際キャッシュカードを取り扱っている銀行はあるので、ご自身のすでにお持ちの銀行口座のキャッシュカードが国際対応しているものか事前に確認してみましょう。
デビットカードは留学に役立つアイテム?その理由やおすすめカードを徹底解説!

方法(2)日本で作ったクレジットカードを使用する

日本で作ったクレジットカードの多くは、そのまま海外でも利用することができます。またクレジットカードで支払いをする場合、現金を用意する手間をかけずに支払いを行うことが可能です。

他にもメリットとしては、

・現金を持ち歩かなくてすむ
・日本円からの両替よりも手数料が安い
・支払いでマイルやポイントを貯められる
・ショッピング・旅行・死亡傷害保険が自動的に付帯される場合が多い

デメリットとしては、
・気をつけていないと出費が増えてしまう

などが挙げられます。
留学におすすめのクレジットカードや選び方とは?おすすめカードや学生でも審査が通るカードを紹介します

方法(3)イギリスで銀行口座を作る

イギリスに長期で滞在する方には、イギリスの銀行口座を開設することをおすすめします。

現地の銀行口座を開設するメリットとしては、
・給料の受け取りが行える
・ガス・水道代、家賃などの各種支払いがスムーズに行える

デメリットとしては、
・場合によっては口座維持費がかかる
・口座残高の最低金額が決まっている場合がある

などが挙げられます。

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イギリスの銀行口座にはどのような種類があるの?

実際にイギリスで銀行口座を開設するとなると知らなければいけないのが口座の種類。イギリスでは銀行口座の種類は大きく分けて2種類あります。

・普通預金口座(Current Account)
利子がつかない預金口座。利子はつかず、口座維持費がかかることが多いです。

またオンラインバンキング機能あり、無料でデビットカードの発行も可能。

・定期預金口座(Saving Account)
利子がつく定期預金のような口座。普通預金口座を開設した後、定期預金口座をもつことができます。

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イギリスの銀行を選ぶ基準は?

イギリスで口座を開設する銀行を選ぶ際は、以下の点に注意しながら候補を吟味しましょう。

・普通預金口座の最低口座金額がいくらか
・口座維持費はいくらか
・ATMでの引き出し手数料は無料か(実際はほとんどのATMは無料)
・学生専用、ビジネス専用の口座があるか
・支店の数が多いか

特に口座維持費は、日本で生活しているとあまり意識する機会はないと思うので、思わぬ費用を払わないためにも事前に確認をしておいてください。

イギリスで銀行開設までの流れ

ステップ

イギリスで銀行口座を開設する流れは以下のようになっています。日本と異なる点も多いので、見落としのないよう注意が必要です。

ステップ(1)口座の種類、開設する銀行を選ぶ

まずはじめに口座を開設する銀行の候補を挙げましょう。おすすめの銀行は後ほど紹介しますが、基本的にはイギリス国内のメガバンクを検討してみると良いです。

ステップ(2)必要書類をそろえる

口座を開設する銀行が決まったら銀行のカスタマーサービスセンターに問い合わせ、日本から準備した書類で不足がないか、他に質問として聞かれることは何かなど確認しましょう。

一般的に必要となる書類は以下の通りです。

・身分証明書(滞在ビザ入りのパスポート、またはイギリスで使用可能な国際運転免許証)
・イギリス居住を証明できるもの(直近3か月以内の電気やガスなど公共料金の領収書)
*学生の場合は通っている教育機関の事務局で、社会人であれば会社の事務局に申し出れば証明書類を用意してもらえます。
・日本での残高証明書(直近3か月以内、英語での表記が必須)
・税金の請求書

銀行によっては、オンラインで証明書の発行依頼ができる場合と、直接本人が支店に出向いて依頼をしなければならない場合があります。時間に余裕をもって準備しましょう。

ステップ(3)店舗に行く

店舗に出向く前にオンラインで受付の予約をとりましょう。

大きな銀行であれば、オンライン予約フォームがホームページに記載されているため、事前に予約をすることで待ち時間や手間を省けます。

近くの支店で予約フォームが見つからなければ直接支店に出向きましょう。店舗の営業時間は、通常日曜を除く10時〜18時ですが、口座開設には1、2時間程度かかるので、余裕を持ちたい場合は、午前中または午後一番で行くことをおすすめします。

ちなみにイギリスはきっちり営業終了時間を守るため、駆け込みで行っても対応してもらえません。

ステップ(4)窓口で申請する

店舗に行ったらいよいよ申請です。

窓口で聞かれる質問は銀行や対応する係の人によっても異なりますが、一般的に聞かれることは、以下のような点です。

・普通預金口座(Current Account)か定期預金口座(Saving Account)のどちらを開設したいのか。
解答例)
「I’d like to open a Current / Saving Account.(普通/定期 預金口座をつくりたいです)」

・なぜ口座開設が必要なのか。
解答例)
「Because I’d like to receive a salary into my bank account.(給料を受け取りたいから)」
「Because my parents will transfer money to me.(親からの資金援助を受けるから)」

・毎月いくら送金する/されるか。
解答例)
「It will roughly be £200.(大体200ポンドくらい)」

その他にも、イギリスでつながる電話番号、メールアドレス、日本の住所などを聞かれます。

ステップ(5)キャッシュカードを取得

順調に手続きが済めば後日自宅に郵送で、Paying in book(預金入金帳)、Cheque book(小切手帳)、キャッシュカードまたはデビットカード、暗証番号が届きます。

これでようやくイギリスで銀行を使えるようになります。

イギリスでおすすめの銀行

銀行

4メガバンクのそれぞれの特徴をまとめてお伝えします。

おすすめの銀行(1)Lloyds

口座種類:Classic Account

毎日ATM引き出し手数料無料、1日最大500ポンドまで引き出し可能です。また海外送金、ネットバンキングの利用、アプリでの利用料限度の変更も行うことができます。

なお、19歳以下のユース、20歳以上の学生専用口座も用意されています。
Lloyds銀行ホームページ

おすすめの銀行(2)Barclays

口座種類:Barclays bank account

維持費無料で、提携しているお店で買い物や食事をすると料金の還元があります。留学生専用口座もあり、連携している30カ国以上への送金が無料です。
Barclays銀行ホームページ

おすすめの銀行(3)RBS/NatWest

口座種類:everyday bank account

18歳以上のみ申請可能で、維持費無料、ネットバンキング可能などの特徴があります。
RBS/NatWest銀行ホームページ

おすすめの銀行(4)HSBC

口座種類:Current bank account
維持費無料、1日最大300ポンドまで引き出しが可能です。また18歳以上の学生専用口座も用意されています。

おすすめの銀行(5)MONZO

MONZOでは、イギリス在住であることを証明さえできれば、アプリを通して口座を開設し、コンタクトレスデビッドカードを取得できます。口座維持費や最低残高、さらに海外での手数料も無料というお得で便利なサービス付きです。
MONZO銀行ホームページ

イギリスで口座開設にあたり注意すべきこと

注意点(1)複数の銀行口座は所有できない

残念ながらイギリスでは複数の銀行口座を一度に持つことができません。

すでに口座を持っていて、別の銀行で口座を開こうとすると、信用調査で引っ掛かり既存の口座を凍結されかねません。万が一銀行を変更したくなった場合は、Switchという方法で口座ごと銀行を変更することもできるため、まずは窓口で相談しましょう。

注意点(2)必要書類は多く持参する

日本で用意する必要のある書類は、必ず渡航前に多めに用意しておきましょう。

もし書類が不足してしまうと日本から郵送する必要が出てくるので、お金を節約するためにも注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

慣れない英語でのやり取りに加えて、面倒な書類手続きと銀行口座開設は大変ですが、事前の準備と口座を開きたいという意思の強さでつかみ取れると思います。

ぜひ上記の情報を参考に、各銀行の最新情報も取得して吟味してくださいね。

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