世界でも国土面積3位を誇る広大なアメリカ。広大な国内での移動は主に車ですが、州から州へ、特に大陸を横断となると車での移動が困難です。
そこで活用したいのが鉄道。飛行機に比べ安価で移動でき、多くのアメリカ人に使われている大事な移動手段となります。
今回はそんなアメリカの鉄道について詳しく紹介して行きます。これからアメリカに行く予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事では1ドル=110円で計算しています。
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アメリカでは移動手段として車が広く普及しており、日本のように鉄道が全土に広がっているわけではありません。
しかし、車利用者が多いことにより、大都市では通学や通勤のラッシュアワー時に酷い渋滞が発生します。そのため、渋滞を心配しなくても良い公共交通機関である電車は、重要な移動手段として多くの人に利用されています。
また都市間の移動に関しては、鉄道は飛行機と比べ移動時間はかかってしまうものの、車内での交流や車窓の風景を楽しみたいという方に人気の移動手段となっています。
そんな都市内と都市間での移動の利用できる鉄道ですが、移動する距離によって長距離列車と中・短距離列車の2種類に分けられます。
長距離列車は、シカゴを拠点にアメリカのほぼ全主要都市へと東西南北に広がる路線です。主要都市は結んでいますが細部までは網羅していないため、目的地の都市に短距離列車がない場合、バスやレンタカーなど他の交通手段に頼ることになります。
photo by: アムトラック
短距離列車は、主に人口密度の高い大都市にしか整備されていません。
そのためアメリカには全く旅客列車がない土地が多いのですが、鉄道の通っているニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ワシントンD.C等の渋滞の酷い大都市付近では、都市内路線だけでなく都市と郊外を結ぶ通勤手段として利用されています。
料金も低価格で、鉄道によってはどこからどこまで乗っても一律同額だったりと利用しやすくなっていたり、7日パス、30日パスなど利用頻度の高い人にもお得に利用できるようになっています。
以下では長距離列車の乗り方を中心に説明し、その後短・中距離列車について説明したいと思います。
アメリカで唯一、長距離を走り大陸を横断する旅客列車はアムトラックです。シカゴを拠点に東西南北に路線が延び、西海岸から東海岸までを電車で移動することができます。
長距離列車のチケットの購入は、ネットや電話で事前に行う人がほとんどです。
特に時期によってはすぐにチケットが売り切れてしまったりするので、アムトラックの長距離列車を利用する場合は事前に購入しておきましょう。
チケットをネットで購入するには、アムトラックのウェブサイトにて乗車駅と降車駅、出発日と出発時間を入力する必要があります。検索結果が出てきたら、ルートや路線などを確認した上で、購入をしましょう。
料金は「Saver」、「Value」、「Flexible」、「Business」、「Premium」があり、一番安い「Saver」は購入後24時間まではキャンセル返金ができますが、24時間が過ぎると返金ができなかったりするため、ご注意ください。
AMTRAK
電話でチケットを購入する場合は、アムトラック運営会社の電話番号1-800-872-7245にかけてください。
基本的な対応はジュリーと呼ばれる自動音声がしてくれ、もし直接係員と話したい場合には「Agent」と電話越しに言うか、電話の「0」を押すと係員に電話が繋がります。
スマートフォンにアムトラックのモバイルアプリをダウンロードすると、このアプリからチケットの予約、購入ができます。旅行情報や駅情報、鉄道の運行情報、乗車時にe-ticketをこのアプリで見せるだけなどとても便利なのでおすすめです。
アメリカの鉄道とはいえ、乗り方は日本とあまり変わりません。
前売り券を購入した場合
主にアムトラック等のチケットをネットで予約した場合、駅構内にあるキオスク端末Quik-Trak でチケットを印刷できます。購入時に登録したEメールアドレスに送られてきたE-チケットが印刷してある場合はQuik-Trakでされに印刷する必要はありません。
当日券を購入する場合
利用する鉄道によってチケット形式が異なりますので、各駅の構内にある自動発券機で画面の案内に従ってチケットを購入します。
改札がある場合、日本のようにチケットを通す場所があれば通し(またはチケットをタッチさせる)、ゲートを押して改札を通過します。日本のように自動で開くゲートはあまりありません。チケットを通したのに開かない!と焦ることはありません。
行き先、列車が来るプラットフォームを確認します。鉄道と駅によっては一度改札を通ってしまうと、反対側のプラットフォームに行けない駅があります。改札を通る前に必ず確認しましょう。
目的の電車が来たら乗車します。指定席のある電車の場合は指定されている席へ、指定席のある電車で自由席のチケットを持っている場合は、指定席に座らないように注意しましょう。
目的の駅に着いたら下車します。アナウンスが聞こえない場合もあるので、駅に停車したら今どの駅にいるのか確認したほうが良いでしょう。
長距離列車では利用料金が移動区間によって異なります。以下ではロサンゼルスーサンフランシスコ間、ロサンゼルスーニューヨーク間の料金をご紹介します。
利用列車:コースト・スターライト
ロサンゼルスからサンフランシスコへ移動する手段として人気があるのが、コースト・スターライト(Coast Starlight)です。
ロサンゼルスからワシントン州のシアトルまでの西海岸を結ぶ路線ですが、ロサンゼルスから途中停車駅のサンフランシスコまで海岸線を走るその景色は素晴らしく、人気が絶えません。
乗車時間
ロサンゼルスからサンフランシスコまで11時間ほどです。飛行機で飛べば1時間の距離ですが、座席の間は飛行機よりも広く足が伸ばせる余裕があり、快適です。
料金
料金は約80ドル(8,800円)ほどです。
利用列車:サウスウエスト・チーフ/レイクショア・リミテッド
ロサンゼルスからニューヨークへ行くには、2つの列車を乗り換える必要があります。
まずロサンゼルスからシカゴまで、アムトラックの「サウスウエスト・チーフ号」で43時間かけて行きます。その後「レイクショア・リミテッド号」に乗り換え、18時間かけニューヨークへ向かいます。
乗車時間
総合乗車時間は60〜70時間になります。
料金
料金は約232ドル(25,520円)ほどかかります。Coach料金には食事が含まれてない場合もあり、食事の都度、追加で支払うこともありますので購入時に確認しましょう。
上では都市間の移動手段として長距離列車をご紹介しました。しかしアメリカの都市は広大で、都市に着いてからも移動することがほとんどです。ここではそんな都市内の移動に便利な短・中距離列車について紹介します。
photo by: ミュニメトロ
サンフランシスコでは大まかに分けて「カルトレイン」、「バート」、「ミュニメトロ」の3種類の鉄道が走っています。
各路線ダウンタウンや空港、シリコンバレーなどサンフランシスコの主要エリアを結んでいるため、観光の際の移動手段としては非常に便利です。
鉄道の利用方法は、使う鉄道会社によって異なります。多くの場合は日本と同様にチケットを購入し、乗車する流れになるため、気軽に利用することができます。
ロサンゼルスの鉄道は、運行本数が多く、ほとんどの路線で10分~20分間隔で運行されています。そのため移動手段として非常に便利です。
路線も、主要なエリアを網羅的に繋いでいるため、観光する際に気軽の使うことができます。
ロサンゼルスのメトロではTapカードと呼ばれるICカードが使われています。
駅構内に設置されている自動発券機でカードを購入し、チャージすることで実際に利用できるようになります。
ニューヨークの鉄道は、ニューヨークシティの東西南北を網羅しています。以前であれば利用を躊躇うほどの治安の悪さで知られていましたが、近年ではその治安も改善され、観光客も気軽に利用できるまでになりました。
メトロカードを構内で購入し、乗車します。
カードには事前に利用料金が決まっているもの、利用額が選べるものなど様々なものがあるため、購入する際は自分の目的に合わせチケットを選ぶ必要があります。
ボストン・ニューヨーク・ワシントンD.C間を走るのは先ほど紹介したアムトラック。アムトラックの路線はアメリカ全土で広がりますが、アムトラックの自社路線はこの3都市間のみです。
通常、短距離鉄道のチケットは構内の発券機で購入となりますが、アムトラックは小さい駅には発券機・駅員がいない駅もあるため、その場合は電車に乗ってから乗務員から現金のみで購入することができます。
料金はインターネットで事前に購入すると安く済ませることができるので、余裕のある方は当日ではなく事前にチケットを用意することをおすすめします。
アメリカの列車内、駅構内の治安は年々改善されつつありますが、それでも注意すべきポイントが多々あるので、ご紹介します。
深夜や早朝など暗く人の少ない時間帯は、犯罪がおきやすい時間帯です。暗くなってから移動する場合は、鉄道は利用せずにタクシーやUberを利用しましょう。
日本の電車に慣れていると、ついつい空いている車両を選びたくなりますが、昼間でも人の少ない車両では恐喝に遭う可能性もあります。空いている車両は避けできるだけ人の多い車両に乗りましょう。
電車に揺られていると眠くなることもあると思います。しかし電車の中で寝てしまうと無防備になり、スリやその他犯罪に巻き込まれる可能性もありますので寝ないようにしましょう。
いかがでしたか?
日本ではあまり知られていないアメリカの鉄道事情。たしかに移動手段としては車や飛行機に比べ利用頻度や認知が低いかもしれませんが、利用方法や注意点を抑えれば快適に利用できる移動手段になります。
また、アメリカの自然を楽しみたいなどの観光目的にも鉄道は利用されています。みなさんもアメリカへ行く際はぜひ鉄道を利用してみてくださいね。
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