「海外で就職したい」。今記事を読んでいる人の中にはそんな思いを持っている人も少なくないはず。
しかし実際に海外で就職しようと思っても具体的にどんな行動をとれば良いかわからない人も中にはいるのではないでしょうか。実際現地の情報は日本からはなかなか調べられないのが実情です。
そこで今回はオーストラリアで就職の特徴や仕事探しの方法などを紹介したいと思います。現在海外就職に悩んでいる人はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
なお、オーストラリアのワーキングホリデーについての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデーならオーストラリアがおすすめ!必要費用や条件を徹底解説
なお、オーストラリアドルの2021年8月12日現在でのレート(1AUD=81円)で計算しています。
[目次]
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オーストラリアで就職する場合、日本とは異なる点がいくつかあります。ここでは違いを2つ紹介します。
オーストリアでの就職は、実務経験や専門分野での学歴があるかが問われます。逆に年齢や性別は関係なく、履歴書に記入しなくても大丈夫なほどです。日本で職歴がある場合は同じ分野での就職活動が近道でしょう。
日本の大学を出てからの新卒採用は厳しいので、まずは働きたい分野の会社にインターンシップを申し込み、働きぶりを認められてからの正式採用がオススメです。
日本で美徳とされる謙虚さはオーストラリア就職では無用です。就職活動をする際には、自分が学んできた分野の学歴や学士できる事を履歴書ではっきりと伝えましょう。
日本では、転職回数が多いと、仕事が長く続かない人と思われがちですが、海外では転職は上に行くためのステップアップと見なされることが多いです。
なので履歴書には、今まで働いてきた職場でどんな仕事をしてきたのかを述べ、積極的にスキルや役職などをアピールしましょう。
ここではオーストラリアで日本人が就職しやすい職種を5つ紹介します。
オーストラリアに来る日本人向けのツアーガイドは随時募集されており、仕事が見つけやすい職種になります。観光シーズンや、人気のスポットや住んでみたい場所など、条件を絞って仕事を探してみましょう。
オーストラリアではウェブ系のエンジニアが不足しており、実務経験があり即戦力になるエンジニアは重宝されます。
マッサージセラピストは、都会の高級ホテルや郊外のリゾート地で仕事が得やすい職業です。自給が高く、顧客に気に入ってもらえれば、リピーターになってもらえ、チップが弾んでもらえる可能性もあります。
オーストラリアは、グレートバリアリーフやエアーズロックなど、世界的に有名な観光地がたくさんあります。リゾート地では常に求人募集がされており、職種も多様で仕事を得られるチャンスが目白押しです。
日本人のスタッフは、キッチンハンドやサービススタッフとして大都市の日本食レストランで仕事を見つけやすいです。経験や技術がある人は、より好条件の仕事を見つけましょう。雇用形態や福利厚生もしっかりしている、オーストラリア人オーナーが経営する現地のレストランへの就職がおすすめです。
いくつかオーストラリアで多い職種をご紹介しましたが、実際の働き方などイメージしづらいですよね。より具体的に働くイメージを持っていただくため、実際にオーストラリアで働く人をご紹介します。
日本の広告代理店の3年働いた鳥羽瀬さんは、大好きなダンスとフィットネス関連の資格を取得し仕事にしたいという夢を叶えるために、オーストラリアへの渡航しました。
仕事にはファームジョブを選び、クイーンズランド州でイチゴなどのフルーツや野菜を摘む作業を日々行なっています。
ファームの朝は早く起床はなんと朝の4時前。一日中作業し、夜9時には寝る生活を送ります。
そんなファームジョブの魅力は、ハイシーズンではお金が貯まりやすいこと。ある月には1ヶ月に4,550AUD(約36.8万円)ほど稼げたと話します。加えて平日は街へ出かけることも少ないので、支出を抑えてお金を貯められます。
おすすめのファームの探し方、ファームジョブに向いている人などは下の記事で鳥羽瀬さんに詳しく教えてもらっているので、ファームジョブをオーストラリアでの仕事に検討している方は参考にしてみてください。
ファームジョブ成功者に聞いた!ワーホリで優良ファームを見つる方法と仕事を楽しむコツ
メルボルンで学校に通いながらバリスタとして働く飯尾さんは、ロイヤルメルボルン工科大学のキャンパス内にあるカフェで働いています。
朝6時にオープンし、夕方3時には店を閉めるというのが一般的なメルボルンの中で、飯尾さんが働くカフェの開店時間は朝8時から夕方6時までと遅め。それでも夜の時間は自由が効き、週に一度語学学校に通っているそうです。
世界中からバリスタを目指して外国人が集まるメルボルンで、カフェの仕事を得るには容易なことではありません。飯尾さんもバリスタ学校へ通い、小さなカフェで実績を積んでようやく今の仕事を手に入れられたと話します。
1日の仕事の流れ、バリスタの職探しや今の職を得るに至ったキャリアの積み上げは下の記事で詳しく紹介しているので、将来はバリスタとして働きたいという方はぜひ参考にしてみてください。
コーヒーの街・メルボルンでバリスタとして働くには?先輩バリスタに学ぶ仕事獲得術
オーストラリア・ブリスベンにある自転車普及促進のための非営利組織「バイシクル・クイーンズランド」でインターンシップをしたAyakaさんは、日本よりドライな人事改革のショックを感じたと話します。
インターンの身であっても、現地で日々働いていると、楽しいこともあれば、もちろんシビアなことに直面することもあります。私にとってのそれは、組織の人事改革でした。
インターン期間中の年末に前CEOが定年退職し、他の組織から新CEOを迎えたのはよいのですが、新CEOは着任早々、2名のスタッフを解雇。新たに1名がヘッドハンティングされ、組織構成・業務分担の整理が一気になされました。
今日まで一緒に働き、助け合ったチームメンバーが突然明日から来なくなる、というのは日本では経験したことがなかったのでかなりショックでした・・。
日本人永住者のシェアメイトの皆さんに聞いたところ、実は、オーストラリアではざらにあることなのだそう。送別会も特になくあっさり辞めて、あっさり次のスタッフが来る(もちろん歓迎会もなし!)というドライさには驚きましたが、解雇されたスタッフも「また次を探せばいいから」くらいで、退職後も普通にスタッフ同士での早朝ライドにも参加しています。
転職してキャリアアップしていくことが当たり前のオーストラリアは、企業へのロイヤルティが低くドライな一方、フットワークが軽くて新陳代謝がよいともいえるのかもしれません。こういった現地のビジネスのリアルな局面を体験できるのもインターンならではと思い、今ではいい経験だったと感じています。
Ayakaさんがインターン中に感じたオーストラリア人の働き方については下の記事で紹介しているので、オフィスワークのイメージを持ちたい方はぜひ参考にしてみてください。
クイーンズランドの現地NPOでインターン、その様子をレポート!
今紹介したAyakaさんはお好み焼き屋でのアルバイトも経験しました。
せっかくオーストラリアを訪れたのにジャパニーズレストラン?と思う方もいるかもしれませんが、欧米人経営の企業のアルバイトは、地元のオーストラリア人や、欧米圏からの留学生の競争が激しいのが実情。
それもあり、中国・香港・台湾からの留学生は、中華系移民が営むコーヒーショップやパン屋さん、アジアンレストランでアルバイトをしている人が多数と話します。
Ayakaさんが働いたのはグリフィス大学近くの大型ショッピングモールで、ビジネスマンや家族連れ、来た各国の留学生など様々なお客さんが訪れ、大学では学べないオーストラリア人の砕けた言い回しを勉強できたそうです。
Ayakaさんが実際に働く中で感じたアルバイトの楽しさは下の記事でまとめているので、学生はもちろん社会人の方もぜひ読んでみてください。
オーストラリアのアルバイト事情を探る!
オーストラリアの仕事環境も日本とは大きく異なります。
オーストラリアの職場で日本と大きく異なるのがフラットな人間関係、フレンドリーな仲間ができることです。オーストラリアの人々は自分の意見をはっきりと相手に伝える人が多く、困ったことや悩みは上司に素直に相談し、休みを取りたいときははっきり休むと伝えます。
そのため、日本のように空気を読んだり、気を遣う必要はありません。仕事が終われば帰りたい時に帰れ、自分の都合で休みが取りたい時も誰かの顔色を伺う事なく、上司に相談すれば、スムーズに休暇が取れます。
なので日本人がオーストラリアで就労する場合は、自分の意見をしっかりと伝え、ミスコミュニケーションを避けましょう。
オーストラリアの賃金は世界で一番高い事で有名で、最低賃金は時給で17.70AUD(約1,470円)です。祝日にはさらに支払われる賃金が増えるため、日本と変わらない労働をしても得られる収入が倍ほど違います。
オーストラリアの労働時間は基本的に週に最大で38時間で、雇用主と従業者が同意すればそれ以上働くことも可能です。
またオーストラリアではAnnual Leaveという有給休暇制度があり、年に4週間の有給休暇が取れます。有給休暇を取得することは働く人の権利なので、直属の上司に相談して簡単に取得できます。
オーストラリアで就職する際には、CV(curriculum vitae)と呼ばれる履歴書と、カバーレターという志望動機や自分を売り出すアピールポイントを簡潔にまとめた書類が必要です。
採用担当者は、興味をもったカバーレターをみて履歴書に目を通すか決める事ので、他の人に差を付けるために魅力的なカバーレターの作成は欠かせません。
オーストラリアで現地企業で就職するには英語力は必須です。一部の専門知識がある場合はそこまで高い英語力を持ち合わせなくても採用される可能性はありますが、一般的な職種の求人に応募する場合は確実にネイティブと意思疎通ができる英語力を身につけましょう。
日本の大学を卒業した新卒でのオーストラリア就職のハードルは厳しいのが実情です。しかしワーキングホリデーやインターンシップの制度を利用して就職につながるケースもあります。
オーストラリアで新卒で就職したある日本人の方は、ワーキングホリデーで就労していた職場で仕事ぶりが認められ、正式に就労することになりました。就労していた地域に日本人が少なかったこと、一方で日本人観光客が多く訪れる地域だったことが企業が採用に至った要因とのことでした。
このように、もし新卒で特別なスキルを持ち合わせない人がオーストラリアで就職する場合は、企業のニーズを考え、それにマッチする人材として自分をPRする必要があります。
現地企業での就職が決まり、会社からスポンサーをしてもらっても、ビザを申請するためにはオーストラリア政府から要求されたIELTSやTOEFLのスコアを満たす必要があります。
職業によって求められるスコアは違いますが、IELTSの場合、就労ビザを得るには大体6.5〜7.5のスコアが必要です。
日本とは全く環境が異なるオーストラリアで働く場合、価値観の違いから日本人は思わぬ失敗をしてしまうことがあります。ここでは失敗事例とその解決方法を3つご紹介します。
日本人は仕事をする場面でこれまで自分がやってきたことやこれから自分がやりたいことをアピールする機会が少ないように感じます。しかし実力社会のオーストラリアでは、そういった態度はあまりいい評価がされません。
なので日本人がオーストラリアで働く場合は、自分の能力を最大限に発揮し、積極的に仕事に取り組んで行きましょう。
残念ながらオーストラリアでは、自己主張が弱い日本人に悪質な労働条件を提示し、安価な労働力として働かせる経営者も存在します。そういった人の元で働くと必要以上に働かされ、それに見合う報酬も受け取れないといった事態にもなりかねません。
なので契約の際は、給料や雇用形態など、納得行かない部分があればどんどん交渉して行きましょう。
日本では、残業や無理をして仕事を終わらせる事は美徳とされる文化もありますが、仕事とプライベートをはっきりと分けるオーストラリアでは評価されません。
家族や友人との時間を大切にするため、自分のできる範囲でベストを尽くし、仕事は時間内に終わらせましょう。
オーストラリアで仕事を探すにはいくつかの方法があります。自分の状況に合わせて使い分けてみてください。
効率よく自分にあった仕事を探すにはエージェントに登録することがおすすめです。エージェントでは現在募集されている求人が確認できるため、効率よく求人の応募を行うことができます。
自分の履歴書をプリントアウトして、直接働きたい会社やお店に配ることも仕事探しには有効です。直接会って話すと、オーナーの印象も強まりますし、話が早い事が多いです。
懸念点としてその会社やお店が必ずしも求人募集を行なっているとは限らないということです。良くも悪くも運が左右する方法となります。
オーストラリアの生活に慣れ、仕事でも知り合いが増えたらネットワークを利用してより良い仕事を探せるチャンスです。自分の仕事や、人柄が認められれば、友人や知人を通して求人を紹介されることも珍しくなく、知り合い経由の応募として他の応募者とも差別化できます。
先ほど仕事探しに就職エージェントの活用を紹介しました。ここではそんな就職エージェントの中でおすすめの求人サイトを正社員向け、アルバイト向けの2つに分けご紹介します。
SEEKはオーストラリア最大の求人サイトで、現地の仕事を探しやすいところが特徴です。1度登録しておけば、同じような条件の求人が掲載された場合にメールで紹介してくれます。
SEEK
INDEEDは細かい条件を入力して仕事を探せるので自分にあった仕事が見つけやすいです。
Indeed
CHEERSは日本人向けのオーストラリア求人サイトです。
CHEERS
求人情報以外にも、住まいや、イベント情報が載っているのでオーストラリアの生活には欠かせないです。
日豪プレス
JobSearchには季節によって変わるファームの仕事情報が数多く掲載されています。
JobSearch
いかがでしたか?オーストラリアでの就職には、仕事の探し方から、履歴書を書くポイント、雇用主との関係など日本とは異なる点が多々あり、戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
しかし上で述べてきたポイントを踏まえ、入念な準備をすればオーストラリアで快適に就労できる可能性は高いです。まずは、どんな分野で仕事を見つけたいのかを見極め、それを叶えるための手段を実行して行きましょう。
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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