こんにちは!Ayakaです。私は現在、キャリアチェンジを目指す1年間のビジネス留学中で、オーストラリア・ブリスベンにあるグリフィス大学に在籍しています。
早いもので、大学での2学期目も無事に修了しました!ということで、今回は私が今学期、グリフィス大学のビジネススクールでマーケティングを学んだ様子をレポートします。海外ビジネススクールの基本情報、スケジュール例、実際に通うことでわかったメリットまで、まとめて紹介します!
将来的に海外のビジネススクールへの留学を検討している方はもちろん、「もっとビジネスの知識・スキルを磨きたい」と漠然と思っている方もぜひチェックしてみてくださいね。
ビジネススクールとは、一般的に経営学とそれに関連した科目を学び、MBA(経営学修士)を取得できる大学院のことです。いわば、ビジネスのプロフェッショナルを養成する専門職大学院です。
一昔前までは、欧米に留学するのが一般的でしたが、近年日本でもビジネススクールは増えてきており、社会人が平日の夜や週末の時間を活かしてフレキシブルに学べる環境が整いつつあります。
一般的には、修士号を取得するには1~2年間かかりますが、グリフィス大学のビジネススクールでは、Graduate Certificate という1学期間で大学院のコース修了資格(準修士)をもらえるプログラムを設けています。
1学期(12週間)の間に4科目を受講し、各コースで合格基準となる成績を収めることで資格がもらえるので、私のように留学期間が限られている学生にはとてもありがたい仕組みです。グリフィス大学ビジネススクールでは、主に次の7つのGraduate Certificate のコースを設定しています。
このうち私は、「自分が転職したいスポーツツーリズム業界ではもちろん、ビジネス全般にも生かせるはず!」と思い、マーケティングを専攻しました。
グリフィス大学ビジネススクールの1学期は、1回3時間の授業を12週間、加えて中間課題・期末課題という構成で成り立っています。私の在学した2017年の2学期(7月~10月)は以下の5科目が開講されていました。
私はこのうち、必修の2科目、選択のAdvanced Consumer Behavior と Strategic Marketing を受講しました。
大学院の教室自体は学部と同じですが、夜間のクラスが開講されたり、オンラインのみで学ぶ学生が多いのは、社会人が大半を占めるビジネススクールならでは。
また、学部は1授業が2時間のレクチャー+1時間のワークショップ、という構成であるのに対して、院は1授業3時間通しで行います。教授はレクチャーの合間に適宜、ケーススタディやディスカッションの時間を設け、教授と学生間でコミュニケーションを取りながら進めます。
学生の大半は現地でフルタイムで働く社会人、もしくは、自国で社会人経験のある私と同世代の留学生たちです。中~大講義室での授業も多い学部授業と比べて、今期のマーケティングコースは1クラスあたり10~15名程度と少人数でした。
なので、教授は積極的に一人ひとりの職務経験からマーケティングに関連する実例を引き出し、クラス全体での議論が活発化するように促してくれました。
※学部授業の体験レポートはこちらの記事も参考にしてみて下さい↓
元英語教材編集者が行く、オーストラリア留学体験記#03〜 日本とはここが違う!オーストラリアの学部授業のリアル
またビジネススクール在学中の私の平日のスケジュールは以下のようでした。
授業3日・インターン・アルバイトで平日は埋まり、空いた時間に授業の予習・復習やレポート課題の執筆、ライターの仕事などを進めていました。学部授業を受けていた1学期目と比べると、「この時間にこれをやらねば!」という日々のタスクが明確で、とても目まぐるしかったです・・!
慌ただしい中でも、4つの授業はどれも個性的。さまざまな角度からマーケティングを捉えられる構成になっていて、モチベーションを維持しながら学ぶことができました。以下、実際の授業の様子をご紹介します。
Advanced Consumer Behaviorは、消費者が商品・サービスの購入に至る心理・認知・行動を理論に基づいて学び、どうマーケティングに生かせるかを学ぶ科目。
担当のCatherine教授は、自身でレストランを複数経営した経験も持つ元経営者でもあり、自分の経験と知見に基づいた説明が学生たちにも好評でした。
クラスメイトとのグループ課題ではスーパーマーケットで消費者がどのようにセール品を選択するのかを実際に地元のスーパーに赴き、観察・分析した他、個人課題では自分がこれまでにした消費行動の認知プロセスを言語化したり、企業の消費者へのアプローチ方法の改善提案を執筆しました。
Corporate Communicationsは、企業とステークホルダー(利害関係者)との関係のあり方や、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)への取り組みを学ぶ科目。
担当のJoan教授は、現地企業のPublic Relations部門で働く方をゲストスピーカーに招いたり、論文をもとにディスカッションを行ったりと毎回さまざまなスタイルで授業を展開してくれました。
グループ課題では、日本でも人気のチョコレートビスケット、Tim Tamで知られるオーストラリアの最大手の製菓メーカー、Arnott’sのCSR活動を分析。
グループメンバー4名(写真)はそれぞれ働いているので、隙間時間を縫って図書館で作業するのはもちろん、Google ドキュメントを用いてオンライン上で Wordファイルを共有して各々自宅でも執筆を進め、FacebookのMessenger を用いて意見交換をするなど、ITを駆使して効率的に書き上げました。
マーケティングのベテラン、Mitchell教授が教えるMarketing Foundationsは、マーケティングの基礎をイチから包括的にカバーする科目。
マーケティングについて、会社員時代に昇格試験で使った参考書2冊分ほどの知識しかなかった私にとって、大助かりな授業でした。
この授業の最終目標は、ブランディングやプロモーション戦略も含めたマーケティングプランを執筆できるようになること。期末課題では、私は2017年3月のサイクロンで甚大な被害を受けて休業に追い込まれたグレート・バリアリーフにある、デイドリーム島のリゾートホテルの復興後の事業展開プランを執筆しました。
レポートは約30ページに及ぶヘビーなものでしたが、教授は授業の度に皆に課題の進捗を確認し、執筆中のレポートを見ながらアドバイスをくれたので安心して進めることができました。
Advanced Consumer Behaviorと同じCatherine教授が教えるこの授業は、マーケティングの戦略を体系的に学ぶ科目。
企業の戦略に応じた組織構成のあり方、市場分析の方法など毎週詰め込む知識が多く苦労しましたが、教授がケーススタディを通じて理解を深めてくれるので助かりました。
1学期間を通して、私はFacebookがいかにして世界的企業となり今後どのような戦略で展開していくのが望ましいかをテーマにレポートを執筆しました。
授業最終回では、「この科目から自分は何を学び、どう仕事に生かしていくか?」をテーマに各学生がクラス全員の前でプレゼンテーション。授業で学んだことを実社会でどんどん生かしてほしい、という教授の想いの伝わる科目でした。
ビジネススクールは学部授業よりもはるかにレベルが高く、連日の授業に加え、1本2,500~3,000語のレポートを約9日に1本仕上げる計算で、とにかく目まぐるしい3ヵ月でした。
そんなハードルを心身ともに元気に乗り切るにはやはり体を動かすのが一番!ということで、期末課題の立て込んだ時期には、フラットメイトたちと隙間時間を調整し、大学近くのボルダリングに何度か通いました!
ボルダリングに挑戦したのは初めてだったのですが、集中力と上半身の筋肉をフルに使うので、パソコンに向かい続けて凝り固まった体と頭がとてもリフレッシュしました。
また学部・院の授業最終日の9月22日(金)の夜には、学内のバー、Unibar で一足早いハロウィーンパーティーが開催されました。大半の学生はこれから試験期間に入るので、「とりあえず授業お疲れ!」という打ち上げのような雰囲気でした。
レポートの山に追われ過ぎてすっかりパーティーの情報を逃していた私ですが、ルームメイトのニコル(写真右)の衣装とメイクのおかげで、パーティーに参戦、満喫することができました!
1学期間のビジネススクールでの学びを通して感じた、海外のビジネススクールで学ぶ醍醐味・メリットは山ほどありますが、主なポイントは以下の3つです。
ビジネススクールで専門の教授陣から学ぶことで、自分の職務に知識・理論の裏付けができ、日本語ではもちろん、英語でも自信をもって仕事ができるようになるのは大きな魅力です。
私もインターンシップ先のクイーンズランド州政府観光部にて、サイクルツーリズム発展のための調査報告書や提案書を作成するにあたり、授業で学んだ市場分析やポジショニングの観点をテクニックとして盛り込んでいます。
上司のクリス(写真)は関係組織にも私の提案書を共有してくれたり、部署内でのプレゼンテーションの機会を与えてくれるようになりました。ビジネススクールに通う前と後では、アウトプットが全然違う!と自分でも強く実感しています。
世界中から社会人留学生の集まる海外のビジネススクールでできたネットワークは一生ものです。学部授業よりも、より一層目的意識の高い学生が集まっているので、グループ課題も皆、積極的に取り組みます。
私のクラスメイトたちも、オーストラリアはもちろん韓国、中国、ラオス、マレーシア、インド、パキスタン、南アフリカ、ドイツ・・と国際色豊かでした。
互いの専門業界も様々で、卒業後は皆それぞれまた世界中に散らばって、各業界で活躍していくので、「〇〇でビジネスを展開したい!」と思った時に、「あなたの国では、どんな市場になっているの?」「あなたの国でこんな人を紹介してほしいんだけれど!」といったことも気軽に相談できる仲間が世界中にできることはとても心強いです。
海外のビジネススクールで学ぶことで、自分の履歴書の「最終学歴」にビジネススクールが加わることは、特に社会人留学でキャリアチェンジを考える場合、大きな強みになると思います。
特に海外で学ぶことで、日英両方でビジネススキルがあることを客観的に証明できるのは武器ですよね。
「日本の大学を出て、社会人経験を経た後、海外の院に行きたい」と、現役大学生の頃から思っていましたが、まさか自分がビジネススクールで学ぶとは当時は夢にも思っていませんでした。ですが、今回、ビジネススクールを修了したことで、留学の目に見える成果が一つ増えたのはもちろん、ビジネスパーソンとしても自信を強く持てるようになりました。
自分を高める海外ビジネススクールというチャレンジは、社会人留学ならではの醍醐味です。社会人留学をお考えの皆さん、ぜひ選択肢の一つに入れてみてくださいね!
私も11月からはブリスベンの非営利組織でのフルタイムインターンシップが始まるので、学んだことをフルに生かしていきたいと思います!
【連載】元英語教材編集者が行く、オーストラリア留学体験記↓↓
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