英語習得に必要な時間は約3000時間 いま日本人が抱える英語学習の課題と解決策とは

世界地図

先週セブ島から戻ってきたばかりのスクールウィズ代表の太田です。

英語を学習していく上で気になるのが、一体どれくらい勉強すれば英語を話せるようになるのか、ということ。アプリやWebサービスなど英語学習の選択肢は日々増えていますが、一向に英語ができる日本人は増えていません。

今回はそういった状況を踏まえつつ、日本人が英語習得にどれくらいかかるのか、そして現在の英語学習業界や日本人が抱える課題について考察していきたいと思います。

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英語を習得していない日本人はモッタイナイ!

まず僕の持論として大前提にあるのが、日本にはまだまだ優位性のある技術やサービス・プロダクトがあるのに、それを世界に広め伝える能力が相対的に弱いというものがあります。

それは様々な理由があるわけですが、やはり英語で世界を舞台に闘える人材が少ないというのが一番大きいと考えています(もちろん英語だけ習得できていれば良いというわけではなく、仕事力&英語力が必要)。

日本企業よりも日本人ひとりひとりにチャンスがある

こういった状況は、日本企業や日本経済の観点からみても当然モッタイナイと思うのですが、それ以上に個人という視点でもとてもモッタイナイことです。個人が英語を習得することで、多大なるベネフィットが期待できます。

もちろん、多くの人が英語習得の必要性を感じていて、何かしらの英語学習をしている人が多いのも事実です。特に30代以下の社会人、大学生、そして中高生とその保護者の皆様は英語学習にアンテナ張っている人は多いでしょう。

(※)英語を習得することへのメリットに関しては説明すると長くなるので、詳細にご興味ある方はコチラの本をご一読頂ければ。日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。

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でもなぜ?日本では沢山の英語学習サービスがあるのに・・・

英語学習アプリ

ここで僕は数年前に世界一周の旅を終えて日本に戻った頃に、とある疑問を抱きました。

この10年のうちにスマートフォンや電子タブレットなどの電子機器が普及し、英単語学習アプリや、英文法アプリ、オンライン英会話、新たなリスニング教材など多種多様な英語学習サービスが登場しました。英語学習を取り巻く環境には劇的な変化が起こっているはずです。英語習得へのアプローチも幅広くあります。

それなのに、なぜ英語を話せる日本人の数が増えているように感じないのだろう?

それが僕には疑問でした。

僕の周囲でも英語を何かしらのカタチで学習している人はいます。しかし、「外国人の友人が日本に遊びに来るから一緒に晩飯いかないか?」と誘っても、その多くの人は自信が無いから遠慮しておくというノリです。

思い起こせば、某大手英会話スクールに1年間通って何十万円というお金を払っていた昔の同僚が、海外から問い合わせ電話があり、「英語対応、頼む!」と言ったら無理だといっていたのを思い出します・・。彼は1年間毎週のように英会話スクールに通い続けていたのに、どうしてなのだろう?彼は頭の回転も早いし、呑み込みも早いほうだと思うのだけれども・・。

僕は英語を習得し、話せるようになるために、どれぐらいの時間量が必要なのかを調べてみることにした

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3000時間という英語学習時間が必要

英語学習時間

調べていくと、米国国務省の機関FSIの調査によれば、日本人が英語を習得するためには目安3000時間が必要とのことでした。

一般的な日本人の場合、中学高校等で1000時間程度は既に英語学習に触れているということで、ひらたく言うと大学生以降は残り2000時間の学習時間が必要です。

2000時間の英語学習・・・?ピンと来ないですよね。

仮に僕の同僚は週1回50分の英会話スクールのレッスンに通っていたわけですが、1年間は52週間です。

52週×50分=2600分です。時間に直すと約43.3時間。
1年間で43.3時間とし、2000時間到達までの年数を算出すると、なんと約46年間英会話スクールに通う必要があります

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英語を話せるまでに46年も英会話スクールに通いますか?

46年です。大人になってから週1で英会話スクールで通い続けているのに、英語を習得し、話せるようになるまでにかかる期間が46年は残酷過ぎる・・。

20歳で英語を学び始めても、46年後には還暦を迎えて定年退職していますね。

「グローバル社会で活躍するために英語を学ぶぞ!」と言っていたのに、単純計算でいうと身についた頃には定年退職で引退していますね(もちろん単純にレッスン1回50分のみしかやらない場合ですので、予習復習や自主学習を毎日コツコツやれる人はもっと習得期間を短縮できるかと思います。ただ多くの人が中々続かないというのが現状です)。

某国内大手英会話スクールの英語習得期間

つい先日ですが、名前は挙げませんが誰もが知っている某国内大手英会話スクールがこれまで運営してきた実績をアピールするためのリリースを出していました。

その中に唖然とするような英語習得期間に関する数字が公開されていました。

全国にいる生徒の中で10年以上通い続けている生徒が2500名以上、20年以上通い続けている生徒が250名以上という数字でした。

正直にいって驚きました。一体英語を習得し、話せるようになるまでに何年かけさせるのだろうか。10年通っても通い続けなくてはならないというのは、よほどの超上級者であれば理解できますが、そうでなければ・・・。

英語学習の価格破壊は起こったが、英語習得への期間短縮は未だ実現せず

この10年で英語学習を取り巻く環境は劇的に変化してきました。無料で英語を学べたり、英会話もオンラインで価格破壊が実現されました。

ただ、それでもやはり英語を習得し、話せるようになるための期間短縮へのイノベーションは起こってはいないと僕自身は考えています。

それはやはり語学というものが身体的な能力だからこそ、簡単には身につかないものなのだと。2000時間という英語習得に要する時間と真摯に向き合って計画を立てるしか無いのだと

僕自身が英語留学&世界一周をして得られた英語力

僕は高校時代は英語の偏差値39〜41をウロウロするレベルでした。100点満点の英語テストで4点を取ったこともあります。英語を全く理解していなかったんですね。学校の定期試験は暗記でなんとか乗り切っていました。

25歳になってから再び英語に向き合うようになるわけですが、最初に3ヶ月間のフィリピン留学を実施しました。留学期間中は割りとストイックに英語学習を続けました。1日10時間は英語習得に向けて時間を使っていたかと思います。

日本人が苦手とするスピーキングも、フィリピンだと英語講師とマンツーマンレッスンが中心なため日に日に自分の成長を実感することができます。

10時間×3ヶ月間(12週間=84日)= 840時間です

たった12週間で840時間の英語学習時間を確保

12週間のフィリピン留学でおおよそ840時間の英語学習に接した僕は、英会話初級者の領域をギリギリ脱出し、瞬発力や発音やボキャブラリーはまだまだ酷いものの、自分の言いたいことを英語で表現できるようになっていました。

その後、約2年間世界を旅しながらすべての地域で英語が通じるわけではないですが、出来る限り英語を使いながら旅を続け、その結果として日本に戻る頃には英語力はさらにグンッとあがった手応えを感じていました。

今では英会話で困ることはほぼ無いですし、外国人とビジネス商談を英語ですることも普通になってきました(とはいえまだまだ英語学習に終わりはないなと感じているのも実際です)。

ただ単純に海外に出れば英語を習得できるわけではありません。同じように1年以上旅をしていた日本人も多く出逢いましたが、英会話の基礎力が無い場合は上達しないまま過ぎていきます。僕は最初にフィリピン留学で英会話の基礎を身に付けたところが、英語習得への最短距離になったと言えます。

だから英語習得への最短距離である留学を選んだ

さて、話を戻すと2000時間を英会話スクールに週1回通い続けると何十年もかかってしまうわけですが、留学だとどうなのか。

仮に毎日の語学学校でのレッスンと、日々の生活環境でも英語を使っていたとして1日10時間は英語学習に充てているとしましょう。

そうすると、単純に2000時間÷10時間=200日という計算になります。200日。つまり、約半年です。海外留学をしたことがある人達であれば、なんとなく理解できる英語学習期間だと思います。

ちなみに留学で過ごす1週間を仮に70時間の英語学習時間とすると、この時間を週1の60分の英語学習のみだけですと、70週間かかる計算になります。70週間、1年以上かかってしまいます(※ 英語学習とはインプットもアウトプットも大切なため、海外に身を置くことでどちらも同時にバランス良く学べるのも大きいです。日常生活を過ごすだけでもアウトプットの英語学習へと繋がります)。

これほどまでに留学が凄いんだ!ということを言いたいわけではなく、それほどまでに日本国内だけで英語を習得することが難しいのだと僕は伝えたい。

目標英語レベルに達するまでにどれくらい留学期間が必要なのかは、下記ページもご参考ください ↓
留学計画早見表

では、全員留学へすれば英語習得できるのか?

極論、僕自身は全員留学へすれば英語習得は可能だと思っている部分はある。しかし、物理的に、時間的に、経済的に、なかなか全員が留学という選択肢を取ることが難しいのも現実です。

また、留学へ行っても特に欧米の場合は日本人コミュニティの中だけで生活をしてしまい、現地人との接点が薄く英語環境になり切らず、そのため身につかずに留学を終えてしまう日本人も少なくはない。フィリピン+欧米の"2ヶ国留学"などを正しく選べないと、留学に失敗することもあるので要注意。

留学前後の英語学習という落とし穴

英語学習

そして留学を数ヶ月~1年などの期間を経て、ある一定の英語習得をして帰国した人たちが、しばらく日本国内で英語を使わずにいると折角習得した英語を忘れかけたり、自信を失ったりしてしまうケースも多い。

日本に帰国してからも英語力を維持するにはメンテナンスが必要であり、常に一定時間英語に触れる必要性があると思います。そこまで意識して留学計画に組む必要があるのです。

それと、留学前の英語学習も非常に重要です。留学とはアウトプットの場。アウトプットをするということは、インプットがなければ当然出せるものはありません。

留学前に最低限の英文法や英単語を学んでおく必要性があります。にも関わらず、そういった基礎的な英語学習すらもまともにせずに、いきなり留学へ渡航してしまう日本人も少なくはありません。こちらも留学を失敗しやすい例となります。

結局は国内学習と英語留学の使い合わせが大切

国内英語学習のみだと、英語習得までかかる期間が相当先が長くなってしまいます。英語留学のみだと、そもそも予算や時間的に現実的に十分にいけない場合が多いのと、留学前後の英語学習がカギを握ってきます。

英語習得への最短距離は、どちらも組み合わせて自分自身の英語学習カリキュラムを持つことです。それが極論ではない現実的な英語習得への道なのです。

使い古された言葉ですが、英語習得に近道はありません。

本屋においてある1週間で英語ペラペラになる本とか、タイトルが詐欺過ぎますよ・・。日本の英語学習ビジネスはダイエット産業に似ているといつも感じます。取り組んでいる状態で満足している人が多く、結果が伴っていない場合が多いという意味合いです。

やはり、英語学習は筋トレと似ていると思います。筋肉は裏切らないと言いますが、英語学習もやればやる分だけ伸びていきます。

しっかり英語習得までの目安である2000時間をどのぐらい期間をかけて、どのような方法で学んでいくのかを計画を立てましょう。その英語学習計画の一部に留学が入ってくるのであれば、是非スクールウィズはお役に立てると思います。

行ってみなくちゃわからない海外留学を変えたい

英語学習サービスは10年で様々な発展をしてきたにも関わらず、留学業界はあまり変化が無いまま進んできてしまいました。

「行ってみなくちゃわからない」と海外はよく言われるわけですが、インターネットのチカラを使って海外の留学先の情報をドンドン可視化して、「行ってみなくちゃわからない」の距離をもっと縮めることができると僕らは信じています。

「一人ひとりにベストな留学選びを」をコンセプトに日々サービス改善を続けてますので、いつか長期休暇や転職のタイミングに留学を検討したいなぁと思う人は1週間からでも留学可能ですので、是非スクールウィズにご登録くださいませ。

ちなみに採用活動も行っておりますので、Webエンジニア、Webディレクター、マーケティング、法人営業の方は是非ご連絡下さい。セブ島でリモートワークできる制度などもありますよ。


英語は世界を舞台にする唯一のパスポートです。最初は大変ですし、時間もかかるものですが、あなたが若ければ若いほど、必ず英語習得に使った投資を回収できるはずです。

もし本気で英語力を上げたいのあれば、英語留学が最短で効率良い方法です。

留学総合サイト「スクールウィズ」では、経験豊富なカウンセラーが無料相談を受け付けています。学校選びはもちろん、国や都市選びなど少しでも留学で気になることがあれば気軽に相談してみてください。
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英語を習得した後には、頭の中の日本地図を世界地図に塗り変えましょう。
そして、世界のドコで何をしようかを考え、ワクワクしながら人生を過ごしていきましょう!

以上、長文となりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました!

太田英基

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ

留学 ステップ

語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
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考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

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    太田 英基

    太田 英基

    学生時代に仲間と起業し、広告事業タダコピを手掛ける。退社後、世界一周へ。「若者のグローバル志向の底上げ」を使命としたサムライバックパッカープロジェクトを立ち上げ、50ヶ国を巡る。帰国後、スクールウィズを起ち上げる。

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