クライストチャーチを訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はクライストチャーチの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。
[目次]
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クライストチャーチの治安は世界的に見ればかなり良い方ですが、日本ほど安全ではありません。
銃器犯罪などの凶悪な犯罪は少ないですが、置き引きや空き巣などの軽犯罪は日本と比較すると多いです。特に気をつけなければならないのは日没後で、夜は犯罪が多くなる傾向があります。ナイトクラブや繁華街周辺をひとりで歩くのは危険です。
それでは実際に近年のクライストチャーチの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:性犯罪、強盗、暴行・傷害
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較するのは難しいですが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2021年にクライストチャーチで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2)。
ニュージーランド警察の発表に基づいて編集部が作成
ニュージーランド警察の発表に基づいて編集部が作成
2021年、クライストチャーチでは窃盗犯が前年より約42%多い24,066件発生しています。2020年は新型コロナウイルスの蔓延に伴うロックダウンなどが影響して発生率が低下していたため、2021年はコロナ以前の基準に戻った形となります。
また、犯罪発生率を凶悪犯罪、窃盗犯罪を日本、ニュージーランドの平均値と比べると下の通りです(※3)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
クライストチャーチ | 719.2件 | 6,137.7件 |
ニュージーランド | 557.5件 | 4,395.7件 |
日本 | 37.6件 | 304.2件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
クライストチャーチの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。ただし、観光地として有名なクライストチャーチでは、人口に含まれない旅行者が多く、犯罪率は高くなりやすい傾向にあります。
数値のほど極端には治安が悪いわけではなく、安全に気をつけた生活ができれば犯罪に巻き込まれる可能性は低くなります。
ここではクライストチャーチで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
クライストチャーチで増えている犯罪のひとつがスリです。観光地や公共の交通機関は利用者が多いためスリや盗難といったトラブルも起きやすい傾向にあります。
日本人は、現金を多く持っているため犯罪者に狙われやすいといわれています。特に、ショッピングや観光中にバッグやズボンのポケットからお財布だけ盗られたり、気が付いたらパスポートが失くなっていたということもあるので気をつけましょう。
クライストチャーチでは、スリの他に置き引きやひったくりといった犯罪も増えています。
観光地の他に、空港やホテルのロビー、レストランも盗難の被害に遭いやすい場所です。また、ホテルの客室では、スーツケースに入れておいた現金やアクセサリーが盗まれるケースも多いので、貴重品からは目を離さないようにしてください。
クライストチャーチでの車上荒らしの件数は日本よりも多いのが現状です。現金やカメラ、オーディオが盗まれるケースが多発しています。
特に長時間駐車している車は、車上荒らしに狙われやすい傾向にあります。レンタカーで観光する時は、交通事故だけでなく車上荒らし等の犯罪にも注意が必要です。
クライストチャーチでは空き巣も少なくありません。長期間家を空ける人も多い「クリスマス」や「年末年始」は、空き巣に狙われやすい時期になります。長期滞在で部屋を借りる時は、地域の治安もしっかり確認してから選ぶことが大切です。
クライストチャーチで夜間になると増えるのが、殴り合いによるケンカです。
ナイトクラブやパブでは、酔っぱらって暴行事件に発展するケースもよくあります。肩を触れた、足を踏んだといった、些細なことがトラブルに繋がります。クライストチャーチの夜道は日本以上に危険と思った方がよいでしょう。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、クライストチャーチに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
スリに遭わないためには、お財布はポケットではなくカバンに入れるようにしましょう。
現金を持ち歩かないとならない場合は、ひとつのお財布にまとめるのではなく、小分けにして持ち歩くようにします。移動に使うカバンは、リュックサックよりもハンドバッグやポシェットの方が前で抱え込めるので管理がしやすいはずです。
置き引きに遭うのは、空港のロビーや駅の待合所だけではありません。
レストランやカフェでの食事の最中も意外と狙われやすいので注意しましょう。置き引きから貴重品を守るポイントは、荷物から目を離さないようにすることです。
バッグの他に、スーツケースやカメラも置き引きに狙われます。待ち時間にスマホばかり見ていると大事なものが盗られても気が付かないと思われてしまいます。自分の荷物は、手元から離さないようにしましょう。
車上荒らしに狙われないようにするポイントは、施錠だけではありません。車から離れる時は、必ず貴重品や荷物を持って出るようにしましょう。
離れている時間が短時間であっても、バッグや衣類が置いてあれば、車の中を荒らされる可能性があります。車は、必ず駐車場に停めるようにしましょう。駐車場もできるだけ人目につく場所を選んでください。
空き巣に狙われないようにするには、部屋に誰もいないということを気付かせないというのがポイントです。
外出する時は玄関と窓の施錠はしっかりするということも大事でしょう。また、現金や貴金属は、外出時は身につけておいたほうが盗まれる心配はありません。
ただ、どうしても持ち歩けないという時は、金庫に入れて管理をするようにしましょう。アタッシェケースやスーツケースで鍵をかけていても、壊して盗むかもしれません。頑丈な金庫にしまうというのも空き巣の被害を避ける方法のひとつです。
クライストチャーチは、比較的治安がよいといわれていますが、夕方から夜間にかけて犯罪は増加しています。
言葉のわからない海外で夜道の一人歩きは危険です。道に迷っても助けを求められませんし、下手したら犯罪に巻き込まれるかもしれません。夜間に出かける時は、タクシーを利用するようにしましょう。
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クライストチャーチは、ニュージーランドでも犯罪が少ない地域といわれていますが、最近は以前に比べると犯罪が増えています。
万が一犯罪やトラブルに巻き込まれた時の連絡先をご紹介します。まず、スリや置き引きに遭った場合に連絡をしなければならないのは、日本と同じく警察です。ニュージーランドでは「111」にかけるとオペレーターに繋がります。
そこで「警察」「救急」「消防」と確認されるので、要件を伝えてください。また、パスポートを盗まれたという時は、在クライストチャーチ日本領事事務所にて手続きをします。警察への届け出方法がわからない時は、領事館に問い合わせて確認することもできます。
在クライストチャーチ日本領事事務所や日本大使館では、警察への届け出方法や日本への連絡の仕方については教えてもらえますが、代行は行っていません。パスポートの再発行には6日程時間がかかりますし、申請と受け取りは本人のみになります。
帰国のための渡航書を申請するには、現地の警察が発行した「紛失・盗難証明書」やパスポート用の写真が必要です。こうした手続きが行えるのは平日のみになりますし、休日や大使館の休業日を挟むとさらに時間がかかる可能性があります。
犯罪やトラブルにはできれば巻き込まれない方がよいに決まっています。備えあれば憂いなしといいますが、渡航先の大使館や領事館の連絡先や警察、救急の番号をわかっていれば、いざという時も安心です。
在クライストチャーチ領事事務所情報
電話受付時間 | 月~金曜 9:15-12:15、13:30-16:00 |
---|---|
電話番号 | 03-366-5680 |
住所 | Consular Office of Japan12 Peterborough Street, Christchurch 8013 |
領事事務所URL | https://www.nz.emb-japan.go.jp/consular_office/index_j.html |
クライストチャーチの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
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リンウッドは、クライストチャーチの東側にあるエリアで、夜になると人通りが少なくなり、地元の人でも近寄りません。
特に、移民やアジア系は差別を受けやすく、道を歩いていると侮辱的な言葉をかけられることがあります。中心部とは違い、東側のエリアは治安が悪い場所も多く、盗難や性犯罪も少なくありません。
アラヌイはクライストチャーチの郊外にある地域で、リンウッドと同様に治安が悪いエリアといわれています。こちらも犯罪の他に、人種差別がひどい地域で、日本人とわかって差別的な言葉をかけることもあります。
郊外ということもあり、昼間でも人通りが少ない場所ですが、夜間になるともっと人がいなくなります。
リカトンロードは、ショッピングモールの「ウェストフィールドリカトンモール」があるエリアです。
クライストチャーチ最大のショッピングモールは18時と閉店時間が早いので、夕方以降は人通りが少なくなります。昼間は人通りが多いエリアですが、夜間は1人では歩かない方がよいかもしれません。
ショッピングモールの近くには公園もありますが、若者たちのたまり場になっていて酔っぱらい同士のケンカも多発しています。クライストチャーチの中心部からウェストフィールドリカトンモールまでは、バスも出ています。
海外では、安全だと思っても何が起こるかわかりません。慣れない場所では、徒歩よりも公共の交通機関を使った方が安心です。昼間の時間帯であっても、バスで移動するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
クライストチャーチでは、スリや窃盗などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには財布やパスポートはカバンの中に入れるようにするや車内に荷物を置きっぱなしにしないなどの対策とる必要があります。
また、クライストチャーチの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはリンウッドとアラヌイです。
これからクライストチャーチを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
※1...New Zealand Police「Victimisation Time and Place」(参照日:2022-08-26)
※2...stats.govt.nz「Subnational population estimates (TA, SA2), by age and sex, at 30 June 1996-2021 (2021 boundaries)」(参照日:2022-08-26)
※3...警察庁「犯罪統計」(参照日:2022-08-26)
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