留学の最短準備期間はどのくらい?出発前にすべき5つのステップを徹底解説
- 2019/06/09
「留学の準備はどのくらい前から始めればいいのかな……」
留学をするには、事前の英語学習や受け入れ先への申し込み、持ち物の用意など、たくさんの準備が必要で、準備期間が長いほど余裕を持って留学に備えられます。
しかし留学へ行こうと思うタイミングは人それぞれで、思い立った日からなるべく早くに行きたいと考える方も少なくありません。
そこで今回は、留学へは最短でどれほどの準備期間で渡航できるか、理想的な準備期間はどれほどを想定すればよいかを解説していきます。
まずはこの記事で、留学に必要な準備期間について知りましょう!
なお、留学前にすべき準備は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学準備をスムーズに進めるための11つのステップとは?
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留学の準備は渡航する半年前、余裕を持つなら1年前からの準備がおすすめです!
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自分だけで調べるとわかりづらい費用やおすすめの留学先、準備するものも留学カウンセラーが寄り添いながらサポートするので安心。
ぜひこの機会に留学準備を始めましょう!
留学の準備期間は最短何カ月必要?
まずはじめに、留学での最短で準備期間をお伝えします。留学と一言で行っても、留学の種類によって準備期間は大きく異なるので、ここでは語学留学と交換・正規留学に大きく分けて最短の準備期間をお伝えします。
語学留学の最短準備期間は1ヶ月!
語学留学では、渡航先、あるいは留学期間によって準備期間は異なりますが、学校への申込手続きのみであれば1ヶ月ほどで完了します。ただし、長期の留学などで渡航の際に学生ビザが必要になる場合には、ビザの申請などの手続きが発生するため、渡航には3〜4ヶ月ほどの期間が必要です。
また、語学学校は特に申し込みに制限が設けられていないため、人気校から順に枠が埋まります。学校によっては半年前でないと入学枠が確保できないこともあるので、自分が希望する学校へ入学する場合には半年前には申し込みをする必要があります。
交換・正規留学の最短準備期間は最低1年半!
一方海外の大学・大学院などへ留学する場合には最低でも1年半は準備期間を用意しましょう。日本の教育機関が運営する交換留学プログラム、あるいは現地教育機関への入学試験はいずれも応募のタイミングが設定されており、多くはプログラム開始の1年前に応募を締め切ります。
そして応募の際には志望動機や語学試験のスコアを求められることがほとんどで、自身の留学計画の整理、英語学習などに時間を割くことを考えると、最低でも渡航の1年半前には準備を始めましょう。
応募資格は教育のレベルが高くなるほど難易度が上がり、例えばMBA留学では、準備に2年から4年ほど必要です。
準備期間は準備開始時の英語力によって大きく変わるので、具体的な留学のタイミングが決まっていない方も、準備期間を短くする上でも英語学習だけは早めに始めた方が良いです。
語学留学やワーキングホリデーの準備期間は半年がおすすめ!
具体的な参加資格が設定されている交換・正規留学の準備期間は、基準を満たす準備でどれほど時間がかかるかによって準備期間が変わりますが、特に入学の基準がない語学留学では、どれほど準備期間を用意すれば良いか決めづらいですよね。
結論お伝えすると、語学留学のおすすめの準備は半年前から始めるのがおすすめです。
先ほど紹介した自分の希望校への入学できるかの目安もありますが、加えて半年前から準備をした方が良い理由は下の3つがあります。
- 1. イレギュラーにも余裕を持って対応できる
- 2. ムダなコストを抑えることができる
- 3. 人事上の手続きにも対応できる
詳しく解説しますね。
理由1. イレギュラーにも余裕を持って対応できる
長期での留学へ行く方は、多くの場合学生ビザを大使館などで発行する必要があります。
学生ビザが発行されるまでにかかる期間の目安は2〜4ヶ月ほどですが、国によって、またタイミングによってかかる期間が伸びる可能性はあるので、少しの遅れでも対応できる半年前にビザ申請をしましょう。
なお、ワーキングホリデービザの場合は、ビザの申請時期が決められているところもあるため、その期間に合わせて申請をしなければなりません。
理由2. ムダなコストを抑えることができる
留学準備を計画的に進めることで、金銭的なメリットがあります。
例えば航空券は同じエコノミーの座席であっても、早いタイミングで購入することによって割引率の高いお得な航空券が購入可能です。
語学学校に関しても、コスパの高い人気の学校は早めに募集を打ち切るため、学校選びは早い段階で済ませておくのがよいでしょう。
理由3. 人事上の手続きにも対応できる
社会人で留学を考えている人の中には、会社を休職もしくは退職して留学へ行こうとしている人もいると思います。
休職および退職時の注意点としては、
・休職:許可するかどうかは会社が決めるため、どの程度時間がかかるかわからない
・退職:会社の就業規則によるが、おおむね1~3カ月前までに申し出が必要
の2点。仕事を離れる場合は引継ぎなどの調整が必要になるため、余裕を持って半年前から動き出すことがおすすめです。
【留学タイプ別】留学準備や手続きのポイントを紹介
ここまでで、留学準備は早くから計画的に取り組むことが大事だということをお伝えしました。といっても自分の留学に適した準備や手続きの内容を具体的に知りたい方も多いと思います。ここからは、
- 語学留学
- ワーキングホリデー
- 正規留学
- 交換留学
の留学スタイル別の留学準備のポイントを紹介します。
1.語学学校への留学準備のポイント
語学留学への留学準備のポイントは学校選びです。様々なプログラムやカリキュラムが準備されている語学学校の特性を踏まえて、語学学校への留学の準備は主に、
1.学校の情報収集
2.資料請求
3.入学申込み
4.渡航準備
の手順で行うのがスムーズな流れです。
留学の目的や英語力に合わせた語学学校を選ぶには、現地とのやりとりで時間がかかることも考えられます。
さらに、慣れない英語を使っての手続きは予想以上に大変で、リサーチ不足で慌てて語学学校へ申し込めば、現地で後悔する可能性もあります。できるだけ時間に余裕をもって自分が納得のいく学校選びを行うようにしましょう。
また、国によってビザ取得に要する日数も異なります。特に大学附属などの語学学校は学期制で、入学日があらかじめ決まっているため、入学日から逆算して6ヵ月以上の準備期間を考えておくと安心です。
学校選びや入学手続きにつまづいた場合は、経験者や留学機関のカウンセリングを受けることで視野が広まり、準備もスムーズに進むのでおすすめです。
2.ワーキングホリデーの準備のポイント
海外で学んだり、働いたり、旅をしたりと自由に暮らせるのがワーキングホリデーの魅力ですが、理想のワーキングホリデーライフを送るためにも重要なのがビザの準備です。
オーストラリアやニュージーランドなどは定員がなく短期間で簡単にビザを取得できますが、イギリスは毎年定められた人数の中で当選した人のみがビザを申請できる仕組みになっています。他にも、ワーキングホリデービザの発給数は国によって制限があるので注意して準備を進めていきましょう。
年齢制限を考えてビザを取得しておく
ワーキングホリデービザの発行には年齢制限があり、多くの国では18歳〜30歳を対象としています。
定められた年齢を超えてしまうとビザの申請ができなくなるので、30歳を間近に控えている人は、早めに決断して留学準備を進めることをおすすめします。
ビザの取得方法の確認
ワーキングホリデービザ取得の詳細は国によって異なるので、ワーキングホリデービザを申請するときは、必ず協定国の大使館や領事館等の公式HPで「ワーキングホリデービザ申請要項」を確認して早めに手続きをしましょう。
ワーキングホリデービザを申請した後にパスポートを更新した場合、ビザ発給国にパスポートが更新されたことを報告しないと入国できない恐れがあるので十分に注意してください。
また、ワーキングホリデービザ申請時にパスポートの有効期限が6カ月未満であれば、新しいパスポートに更新した方が安心です。
また、ビザ申請は個人でもできますが、書類に不備や記入漏れがあったり、記入の仕方によっては適切なビザを取得できないおそれもあります。個人での申請に不安がある方はビザの代行サービスなどを利用して確実にビザを取得することをお勧めします。
3.正規留学の準備のポイント
正規留学で大学や大学院へ留学する場合、授業は基本的にはネイティブの学生を対象にしているので、すべて英語で行われます。そのため、希望する学校の入学基準を満たす英語力が不可欠です。
語学力が足りない場合は大学附属の語学学校に一定期間通うなどの方法もありますが、準備期間中に英語力を付けておくに越したことはありません。
また、正規留学の場合は出願時に必要な書類や条件が多岐に渡ります。先にも説明したように、自分が希望する学校のレベルや入学条件に応じて英語の勉強、必要書類の準備を早めから始めるようにしましょう。
必要書類の準備
海外の大学は、日本のように共通の入試があるわけではなく、出願時に必要なEnglish Requirement(出願資格)を満たしているかどうかがポイントとなります。
大学により異なりますが、基本的にはTOEFLかIELTSのスコアの提出も必須で、合否を出す際や英語研修過程のレベル分けに使われます。
必要書類の例は以下の通りです。
・Personal statement(入学志望動機書)
・GPA(英文成績証明書)
・推薦状
・英語力証明(TOEFL又はIELTS)
・SATのスコア(アメリカ留学の場合)
これに加えて、健康診断書や財政能力証明書、学校によっては英文でのエッセーの提出を求められる場合があります。
日本の大学とは提出する書類も異なり、英語で揃える文書がほとんどのため予想以上に時間がかかると想定しておいた方が良いでしょう。
交換留学の準備のポイント
交換留学は日本の大学に籍を置いたまま留学するものなので、留学先の大学の授業料を支払う必要がなく、就活にも活かされる分、留学までの入念な準備が必要です。
2段階の審査を通過することがポイント
交換留学の準備に必要なこととして、まず日本の大学での学内選考を通過しなければなりません。審査に必要なものは学校によって異なりますが、主に
・GPA(英文成績証明書)
・英語力証明(TOEFL又はIELTSのスコアなど)
・志望動機をつづった作文
・指導教員からの推薦
といったものです。
審査を通過すると、次に必要となるのは留学先の大学からの入学許可です。つまり日本と現地の学校で2段階の審査を通過する必要があります。
特に現地の大学で、通常の大学のカリキュラムを受けて単位を取得するプログラムになると、かなり高い英語力が求められます。
一方で、語学を中心に学ぶプログラムになると、参加はしやすいですが、大学としての単位を得にくいというデメリットがあります。
その場合、日本の大学の単位が足りなくなり、留年を余儀なくされる場合も考えられます。また学ぶ内容も「大学」に留学するというよりは、いわゆる「語学留学」と変わらないというケースもあります。
メリットがたくさんある交換留学ですが、制約もあるので、自分の大学の情報をよく調べて準備にとりかかりましょう。さらに詳しく交換留学について知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
交換留学生になるには?必要となる英語力や条件、費用について解説
留学準備のステップ
ここまでおすすめの留学準備期間や各留学スタイルの準備のポイントをお伝えしましたが、その期間に具体的に何を準備したら良いか、いまいちイメージがつかない方もいるかと思います。
そこでここでは、5つのステップに分け準備期間にすべきことをご紹介します。準備内容を明確にしてスムーズに留学準備を進めていきましょう。
ステップ1:目的・目標設定・語学の勉強を開始
冒頭でもお伝えしたとおり、もっとも大切なポイントは「目的・目標設定」です。自分が留学を通じて達成したいポイントを明確にすることで、具体的な計画を立てられるようになります。
いきなり留学の目的を考えられない方は、下の記事で実際の留学生の目的をまとめているので、参考にしながら自身の目的を言葉でまとめてみてください。
どうしてみんな留学するの?留学経験者の留学理由や目的とは
また留学に必要な英語の習得も、前もって進めておきましょう。
留学生の失敗の中で一つ挙げられるのが、留学前の事前学習を怠ったことです。留学中はもちろん語学を教わりますが、すでに知識などが多少頭の中にあった方が実践機会を多く持て、上達も早くなります。
特に単語や文法は、日本にいるうちから学べるものなので、留学をより価値あるものにするためにも、事前の学習には力を入れましょう。
具体的に何を勉強したら良いかわからない方は、下に留学前にしておいた方が良い勉強をまとめているので参考にしてみてください。
留学は事前の準備が重要!留学前にやっておくべき勉強5選
ステップ2:学校選定と申し込み
留学の目的・目標が決まったら、それに合う留学期間・渡航先を絞っていきましょう。
語学学校への申し込み
語学学校の申し込みは個人でも、留学エージェントを通してもできます。
留学エージェントを通すかどうかは、自身の海外慣れや忙しさなどの状況によって決めることがおすすめです。下の記事で、留学エージェントを利用するメリット・デメリットなどを解説しているので、自分は留学エージェントを使うべきか迷っている方は参考にしてみてください。
留学会社はどう選ぶ?失敗しない選び方を徹底解説
正規留学の申し込み
海外大学の出願時に必要なものや出願の時期は、日本の大学とは異なります。例えば、アメリカの大学への出願は、オンラインで行うのが一般的です。
コモン・アプリケーションという共通願書を使って出願した後に、成績証明書などの必要書類を出願大学に提出する流れになります。
下の記事ではワシントンの大学に留学する場合の方法を解説しているので、出願の流れなど詳細を知りたい方は参考にしてみてください。
ワシントン大学に留学!特徴や費用、留学方法などを解説します
交換留学の申し込み
交換留学のスタート時期は、協定先の大学の学期始まりに合わせて、春や夏となることが多いです。制度によって、ある程度自分で選べる場合と、あらかじめ決まっている場合があるので、注意が必要です。
交換留学には在籍している学校ごとに様々な制度があるので、自分の通う学校の制度を事前に調べておくようにしましょう。
ステップ3:パスポート取得・ビザ準備
入国や出国に必要なパスポートの残存有効期間は国によって異なります。留学など長期滞在が前提の場合、予定されている滞在期間より長い有効期間が必要です。
またビザにおいても、たいていの国では3カ月を超える滞在で取得が必要です。
留学に必要な各国ビザ情報
ステップ4:航空券の購入・海外保険の準備
航空券は基本的に往復での購入をおすすめします。もし帰りの帰国日が決まっていないという場合でも、日時を変更できる「オープンチケット」であれば安心です。
海外保険については、留学する際のビザ取得などの条件に入っていることがほとんどなので、必ず加入するようにしましょう。
留学するなら絶対に必要!オススメの保険を徹底比較
ステップ5:持ち物の準備
5つ目のステップでは、持ち物の準備をします。目安の期間は留学の1週間〜2週間前です。
持ち物は可能な限り現地で調達するのがおすすめですが、中には日本にいるうちに用意しておきたいものもあります。
例えば、薬やコンタクトレンズなどは自分の体に合ったものが必要なため、普段使っているものを持っていくべきです。
また変圧器や変換プラグなども、現地到着後にすぐ必要になるため、事前に持っていきましょう。カメラやパソコンなどの電子機器は現地でも買えますが、日本で購入したほうが割安なことが多いです。
留学に必要なもの完全版!種類別に準備すべき持ち物を留学経験者が徹底解説
まとめ
ここまで留学の準備期間や準備の方法についてお伝えしました。
おさらいしますと、語学留学の最短準備期間は1ヶ月、交換・正規留学の最短準備期間は1年半ほどです。ただし、英語力があまりない、希望の留学をしたい場合にはそれ以上の準備期間を用意する必要があります。
そのため語学留学やワーキングホリデーの最短準備期間は半年、交換・正規留学の最短準備期間は2年ほどを目処に準備を進めてください。
なお、準備を進めるにあたってまずすべきなのが「留学の目的」をはっきりさせることです。
・留学を通して何を達成したいのか
・留学中はどのようにして過ごしたいのか
・留学することでどのような変化を求めているのか
具体的にイメージすることで、必要な準備が見えてきます。具体的な目的が設定できたら、先ほど紹介したステップで準備を進め、自分の目標を達成できる留学を実現しましょう!
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