
中学生のうちに海外を経験させたいと考えていても、「まだ1人で行かせるのは早いのでは」と迷う方は多いはずです。実は、単独で渡航できるかどうかは15歳未満か15歳以上かで手続きが変わります。15歳未満であっても、必要な手続きを踏めば親の付き添いなしで入国できます。
もう1つ気になるのが費用と学校選びです。フィリピン留学は他の英語圏より費用を抑えやすく、1カ月で約38〜47万円が目安。ただし中学生の場合は、送迎や日本語サポートなど、大人とは違う基準で学校を選ぶ必要があります。
この記事では、中学生がフィリピン留学するための条件、費用の目安、治安のいいエリア、学校選びのチェック項目を解説します。
・15歳以上なら親の付き添いなしで渡航できる。15歳未満は入国管理局の許可(WEG)が必要
・費用は1カ月で約38〜47万円が目安
・学校は送迎・日本人スタッフの常駐・24時間サポートの3点で絞り込む
・学校数と利便性ならセブ、勉強に集中させたいならバギオが向いている
フィリピン留学そのものを一から比較したい方は、網羅的にフィリピン留学についてまとめたページも参考にしてみてください。
本記事は2026年9月時点での情報に基づいて作成しております。公開から期間が経つ場合には、為替変動などにより紹介項目にかかる金額が変わる恐れがありますのでご注意ください。
[目次]

具体的な話に入る前に、まずは制度面を確認しておきましょう。フィリピンでは、15歳未満の外国籍の未成年が単独で入国する場合に、追加の手続きが必要です。中学生は12〜15歳と年齢に幅があるため、渡航時に何歳かによって取れる選択肢が変わります。
追加の手続きが必要なのは15歳未満です。渡航時点で15歳を迎えていれば、親の付き添いなしで入国できます。中学3年生であれば該当する場合が多いでしょう。
ただし、語学学校が独自に受け入れ年齢の下限を定めていることがあります。単独での申し込みが可能かどうかは、学校またはエージェントに事前に確認してください。
WEG(Waiver of Exclusion Ground)とは、15歳未満の外国籍の未成年が、単独または親の付き添いなしでフィリピンに入国する際に必要な手続きです。
ここで間違えやすいのが、申請する場所です。WEGの申請はフィリピン到着時に行い、空港などの入港地で入国管理局の職員が審査・承認します。日本のフィリピン大使館で行うのは、提出書類の1つである「扶養・保証に関する同意宣誓供述書」の公証手続きであり、WEGの申請そのものではありません。申請料の支払いも、フィリピン到着時です。
書類が揃っていても、入国管理局の判断によって許可されない場合があります。手続きの流れは学校側がサポートしてくれることが多いため、申し込みの段階で最新の状況を確認しておきましょう。
【駐日フィリピン大使館のウェブサイトに記載の提出書類】
・父母または親権者の署名欄以外の項目を記入した扶養・保証に関する同意宣誓供述書 2枚
・記入済みWEG申請用紙 2枚
・子どもの証明写真(パスポートサイズ 4.5cm×3.5cm、2枚)
・子どもの有効なパスポートのコピー(データページ2枚)
・同行者の有効なパスポートのコピー(データページ2枚)
・父母または親権者の有効なパスポートのコピー(データページ2枚。顔写真付きの公的身分証明書も可)
・子どもの出生証明書(日本国籍の場合は、戸籍謄本の原本1通とWEG用戸籍謄本の英訳用紙2枚)
・レターパックプラス(600円)
【提出先】
フィリピン大使館領事部の公証課窓口
【署名の条件】
「扶養・保証に関する同意宣誓供述書」の父母または親権者の署名欄は、大使館職員の面前で署名します。来館できない場合は、公証役場で公証人の面前で署名してください。なお、公証役場で手続きを行ったうえで日本外務省のアポスティーユ認証を取得した場合は、大使館での手続きは不要です。
【費用】
・大使館の公証料:3,750円(書類1部につき)
・WEG申請料:3,120ペソ(フィリピン到着時に入国管理局へ支払い)
提出書類はすべてA4サイズで用意します。
子どもだけで渡航させることに不安がある場合は、保護者が同行する方法もあります。保護者も一緒に授業を受けるケースもあれば、授業を受けるのは子どもだけで保護者は滞在のみというケース、保護者が別のプログラムを受けるケースもあります。
受け入れ方は学校によって異なるため、ホームページで確認するか、留学エージェントに問い合わせましょう。

条件を満たせば、中学生でもフィリピン留学が可能です。普段と違う環境に身を置くことで、さまざまな側面での子どもの成長が期待できるでしょう。具体的にフィリピン留学に期待できる効果やメリットは、下記のようなものがあります。
フィリピン留学が人気の理由の1つとして、「マンツーマンレッスンが受けられる」ことが挙げられます。語学学校によって違いはあるものの、フィリピン留学では講師と1対1で授業を進めていくのが一般的です。
大人数クラスでのレッスンと異なり、講師と密にコミュニケーションを取りながらレッスンを受けられるため、スピーキングとリスニングを集中的に鍛えられます。
周りに人がいないので間違いを恐れる必要もなく、積極的にアウトプットの時間が取れるのもメリットです。

同じくフィリピン留学の人気の理由として挙げられるのが、費用の安さです。1カ月の総額で比べると、日本人に人気のオーストラリアが約56〜69万円なのに対し、フィリピンは約38〜47万円が目安です。
同じ予算であれば、より長い期間滞在できます。短期で一度だけ体験するより、期間を確保したほうが英語力の伸びも実感しやすいでしょう。
一般的に、フィリピンは明るく親切な人が多いといわれています。英語講師も明るくフレンドリーな人が多く、中学生でも安心して楽しく英語を学べる環境が整っているといえるでしょう。
また、フィリピンは英語を公用語の1つとして定めており、学校や職場、街中でも日常的に英語が使われています。フィリピン人講師は英語教育にまつわる学位や資格を持つ人も多く、教育の質の高さも期待できます。

ここでは、中学生のフィリピン留学にかかる費用を解説していきます。留学する学校や時期によって変わりますが、中学生が受講できるコースを基準にすると、費用の目安は次のとおりです。
| 費目 | 1カ月 |
|---|---|
| 学費(授業料・滞在費・食費) | 23〜29万円 |
| 渡航費(航空券・ビザ・海外旅行保険) | 9〜12万円 |
| 生活費(通信費・交通費・娯楽費など) | 6万円前後 |
| 総額 | 約38〜47万円 |
学費の幅は、中学生が受講できる次の2つのコースの料金にもとづくものです。

JUNIOR ESLコース:小学1年〜中学卒業前までが対象で、中学生の単独留学にも対応

ジュニア ESLコース:7〜16歳が対象。申し込みは4週間から
あくまで目安であり、選ぶ学校やコース、渡航する時期によって金額は変わります。送迎や見守りなどのオプションを追加する場合は、別途費用が発生します。
期間別の費用は下記ページで詳しく解説しています。
フィリピン留学の費用を期間別にまとめたページ

次は具体的に留学計画を進めていきましょう。フィリピンには各都市に語学学校があり選択肢がたくさんありますが、選ぶときには下記のサポートがあるかチェックすることをおすすめします。
中学生1人での留学でも、保護者が同行する場合でも、送迎に対応している語学学校を選ぶようにしましょう。空港から宿泊先、宿泊先から語学学校と、道中どんなことがあるか分かりません。安全面を考慮して送迎ありをおすすめします。
語学学校によって、送迎が学校諸費用に含まれているのか、オプションとして別料金になるのかが異なります。詳しくはエージェントや語学学校のホームページで確認しましょう。
日本人スタッフの有無も注目ポイントです。体調不良になったり、ホームシックになったり、心細い状況に陥ってしまったときに母国語で話せるスタッフがいるとそれだけでも安心でしょう。
保護者が同伴する場合でも、現地で事務的なことを相談できるスタッフがいるのは心強いはずです。よりスムーズに留学環境に馴染むためにも、日本語サポートがある語学学校がおすすめです。
渡航先ではどんなことがあるか分かりません。万が一のときのため24時間のサポート体制があると安心です。
例えば、夜中に体調を崩してしまうなど、自分たちではどう対処していいのか分からない事態に遭遇することもあるでしょう。そんなときに現地のことを知り尽くしたスタッフに対応してもらえると心強いはずです。
学校を選ぶときには、どんなサポートがあるのかを確認することをおすすめします。

留学には選べるコースやプログラムがいくつかあります。目的別、期間別に選べるようになっているので、予算や目標に合わせて選びましょう。ここではいくつかおすすめのプログラムをご紹介します。
ジュニアキャンプとは、夏休みや春休みに開催される短期集中プログラムのことです。英語の授業があるのはもちろんですが、アクティビティや観光もコースの中に含まれており、授業以外にもさまざまな体験ができます。授業で学んだことをすぐに実践の場で使える機会があり、楽しみながら英語を学習していけるでしょう。
また、現地の文化や歴史を学ぶことは、視野を広げたり新たな価値観を得たりするきっかけにもなります。他国から来ている子どもたちとの異文化交流も本人にとって良い刺激になるはずです。
短期間で徹底的に英語力を鍛えたいのであれば、マンツーマンの集中英語コースがおすすめです。授業は文法やリーディングなどいろいろな科目がありますが、それぞれ生徒のレベルに合った内容になっているので、より効果的な学習が期待できます。授業の進め具合も生徒の理解力や進捗に応じて柔軟に調整できるので、無理なく学習を続けていけるでしょう。
また、1日中フィリピン人の講師と英語で話すため、常にリスニングやスピーキングにアプローチできます。英語に触れる時間がより長くなることで、英語力アップが目指せるでしょう。

学校によっては、英検やTOEFL、TOEICなどの英語テストに特化したコースを提供しているところもあります。各テストに特化した授業を受けられるので、それぞれのテストでハイスコアが目指せるでしょう。
こういった資格や英語スコアを持っていると、高校受験や大学受験などに役立つことがあります。また、分かりやすい目標を持つことで留学中もモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
日本では読み書きに偏りがちですが、フィリピンなら4技能すべてにアプローチしやすく、まんべんなく英語力アップを目指せます。
学校を選ぶときにはロケーションも重要です。子ども単身で行かせるにしろ、保護者が同行するにしろ、治安のよさや利便性が気になる人は多いはず。ここでは特におすすめのエリアをピックアップしてご紹介していきます。

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リゾート地として人気のセブ島は留学先としても人気で、多くの語学学校があります。スクールウィズ経由で申し込む中学生も、セブを選ぶ方が大半です。中学生向けのプログラムを展開している学校も多く、さまざまな選択肢の中からお子さんにぴったりのものが選べるでしょう。
セブのなかでもマクタン島やITパークなどの観光地、ビジネスエリアは比較的安全といわれています。ただし、一部治安の悪い地域もあるので注意が必要です。夜間の移動は避ける、人気のない場所には近づかないなど、防犯意識をしっかり持つようにしましょう。
セブ島での留学についてより詳しく知りたい方は下記ページもご参照ください。
セブ留学

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クラークは、首都マニラから車で北へ2時間ほど行ったところにあります。かつてアメリカ軍基地があったエリアで、いまでもあちこちにその影響が色濃く残る街です。現在は経済特区として開発が進んでおり、インフラが整備されていたり道路が広く作られていたりと生活しやすくなっています。
経済特区の入り口にはゲートが設けられており、警官が24時間在中しているなど、治安面も厳重に管理されています。高級ホテルやレストランなども軒を連ねており、フィリピンの中では比較的安全といわれています。
クラークでの留学のより細かい魅力や特徴は下記ページをご参照ください。
クラーク留学

ルソン島の北部に位置し、標高約1,500mの高地にある避暑地として知られるバギオ。年間平均気温が約20℃と過ごしやすく、フィリピンとは思えない涼しさです。その過ごしやすさと景観の美しさから、多くのフィリピン人にとって憧れの避暑地となっています。
他の主要都市よりも治安が良いとされており、中学生の留学にもぴったり。マニラから長距離バスで5〜6時間と少し離れますが、その分観光客や観光スポットは少なく、勉強に集中できる環境が整っています。
バギオ留学については下記ページで詳細がご確認できます。
バギオ留学

最後に、中学生のフィリピン留学で注意すべき点をご紹介します。子どもの留学をより安全に、より実りのあるものにするためにも、下記の点を意識するようにしましょう。
子どもを単身で行かせる場合には、常に日本にいる保護者と連絡が取れるようにしておきましょう。
緊急事態に備えるという目的もありますが、それ以上に子どもが何か心配事ができたときにすぐ相談ができる環境を整えておくことで、不安な気持ちを和らげてあげられるという面もあります。
海外対応のWiFiやSIMを事前に準備しておき、連絡手段を確保しておくことをおすすめします。フィリピンと日本の時差は1時間ですので、対応はしやすいはずです。
連絡手段の確保に加え、貴重品の管理や身の安全の守り方についても徹底して話しておきましょう。
フィリピンは日本ほど治安が良くはないので、スリや窃盗などは日常的に起こりえます。そういった犯罪から身を守るため、まとまったお金は持ち歩かない、人の少ないエリアには近づかないなどの対策が必要です。
また、何かあったときに頼るべき場所についても確認しておきましょう。親元を離れても安全に過ごせるよう、安全対策は十分すぎるほど話し合いをしておくことが重要です。
現地で体調を崩してしまったときの対策も考えておきましょう。慣れない環境に身も心も疲れて、調子を崩してしまうことはよくあります。常備薬を持参したり、万が一のときにかけ込める近くの病院を確認したりしておきましょう。
病院を受診するときに保険がないと、高額な支払いが発生します。海外旅行保険への加入は必ず渡航前に済ませてください。あわせて、前述の通り日本人スタッフが常駐している学校を選んでおくと、受診時のやり取りも任せられます。

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今回の記事では、中学生のフィリピン留学について詳しく解説してきました。
渡航時に15歳以上であれば、追加の手続きなしで1人で入国できます。15歳未満の場合も、扶養・保証に関する同意宣誓供述書を用意しておけば、フィリピン到着時にWEGの申請が可能です。
費用は1カ月で約38〜47万円が目安。欧米に比べて抑えやすいぶん、同じ予算でも長めに滞在でき、英語力の伸びを実感しやすくなります。学校を選ぶときは、送迎・日本人スタッフの常駐・24時間サポートの3点を確認しておきましょう。
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