こんにちは。ライターのmayuです。
英語の能力を測る検定として認知度が高い英検の準2級では、一次試験に合格すると、二次試験である「面接」を行なった上で最終的な合否が判断されます。
とはいえ準2級の面接試験は、事前の準備をしっかり済ませておくことで、合格の確率がぐんと上がることでも知られています。
そこで今回の記事では、高校中級程度といわれる英検準2級の面接試験について、概要や試験の流れ、そしておさえておくべきポイントや試験対策におすすめの参考書&アプリなど、必要な対策についてまとめてご紹介していきます。
英検の面接対策でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
なお、全般的な英検準2級対策は下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
【英検準2級】レベルと攻略法を学習ロードマップも併せて解説!
[目次]
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まずは英検準2級の面接試験とはどういうものか、例年の合格率や3級との違いなども含めて大まかに説明していきます。
英検の準2級は高校中級程度の難易度を目安に問題がつくられていることから、中学〜高校生の受験者数が圧倒的な割合を占めています。
入学試験や就職試験などで評価されるのが準2級から上の級であることから、英検のなかでも比較的人気のあるレベルです。
英検は年間3回試験が開催されていて、準2級の面接試験では6分間、面接委員と英語でコミュニケーションをとることでスピーキングの能力をはかります。
ただし、筆記とリスニングの一次試験と英語面接の二次試験からなる準2級において、一次試験よりもネックになりやすいのが面接試験だといわれています。普段英語を使う環境にいないのなら、きちんと対策をした上で試験に臨むのが良いといえるでしょう。
準2級の面接試験は6分間行なわれ、始めに簡単な挨拶を交わしたあと、面接委員から5つの質問をされます。
用意された問題カードを音読し、カードに沿った質問に答えるのがNo.1〜No.3の試験内容です。そしてNo.4、No.5では問題カードを使用せず、面接委員の質問に対して自分の意見を述べる時間となります。
また、配点については2016年から仕組みが変わり、一次試験のリーディング・リスニング・ライティングでそれぞれ600点ずつの合計1800点、そして面接試験の600点を合わせた2,400点のなかから、統計的手法によって合否が決まります。
準2級の場合、一次試験は1,322点、二次試験は406点が合格ラインとなっています。
準2級の合格率については、2016年から公式発表がなくなりました。
しかし、それ以前のデータをみると面接試験での合格率はおおむね80%以上で、一次試験についても合格率はだいたい40〜50%前後で安定しています。
また、例年この数字にほとんど差がないことから、2016年以降もほぼ同様の合格率におさまっていることが予想されます。
とはいえ、新しい採点方式が導入されたことで、以前と比べると点数の低い科目をほかでカバーすることが難しくなったほか、正答数による自己採点ができず、合否の事前予想がしにくくなりました。
したがって、各科目に点数差が生まれないようにまんべんなく対策を行ない、万全の状態で試験に望むことが以前よりも求められているといえます。
英検において3級と2級の間に位置する準2級ですが、3級との違いにはまず「目安としているレベル」が挙げられます。
3級は中学卒業程度のレベル、準2級は高校中級程度のレベルを目安につくられているので、ふたつの級は近いようで意外に大きな差があるといえます。
また、準2級では面接時間が5分から6分に伸び、音読の量も30語から50語に増え、自分の意見を述べる質問が追加されるなど、面接においても3級より少し難易度が高く設定されています。
いずれも日常会話を理解し、使いこなせることが重要となる級ではありますが、その基礎編が3級、応用編が準2級だと考えるのが分かりやすいかもしれません。
英検準2級の面接試験は以下の流れで行なわれます。基本的には入試の面接などと流れは変わりませんので、ポイントごとにみていきましょう。
まずは入室〜着席です。ここもチェックされていますので、入試の面接などと同様にドアをノックしてから入室し、面接委員に促されてから着席するようにしましょう。
このとき、ドアを開けてから"Hello"や"Good afternoon"などと軽く挨拶をし、着席時には"Thank you"とひとこと添えることがポイントです。
また、入室してから退室するまでの間は英語しか使用できません。したがって、面接でよく使用するフレーズなどは予め覚えておくと、本題までスムーズに進められるのでおすすめです。
着席したあとは、名前の確認と簡単なあいさつ、そして受験する級などの確認を行ないます。
名前は"My name is〜"というかたちで答え、そのあとに受験する級は準2級で間違いないかを聞かれるので、"Okay"や"Yes"などと答えましょう。
ほかにも、英語では挨拶の一部として使われる"How are you?"などと聞かれるので、"I'm good, thank you"や"I'm fine, thank you"といった簡単な受け答えのフレーズを準備しておくとなお良いです。
簡単な会話や受験級の確認がおわったら、担当の面接委員から英文とイラストが書かれたカードが渡されます。
そして音読の前に、まずはこの問題カードを20秒ほど黙読するように指示されるので、この時間で文章の全体の内容をざっくり把握しておきましょう。
そのあとに面接委員からの指示を受け、音読を開始します。音読には制限時間がないので、イントネーションや強弱などを意識しながら自分のペースで読み進めてください。
もし読み間違えたとしても、きちんと読み直してから先に進めば大丈夫です。意味を理解して読んでいることが伝われば問題ありませんので、焦らずに読むことを心がけましょう。
音読のあとは、問題カードの内容に関しての質問が3問なされます。1つ目の質問は、問題カードに書いてある文章のなかに回答が含まれているので、その部分を引用して答えるようになります。
ただし、答えの部分をそのまま抜き出して回答しただけでは、高い点数には繋がりません。質問の答えに合うように主語を言い換えるなど、正しい文章に直してから回答してください。
2、3問目はイラストに関する質問です。2問目ではイラストに書かれている人物の行動を英語で説明し、3問目ではランダムで選ばれた人物の状況を説明します。
もし質問がうまく聞き取れなかった場合には、すぐに聞き返して内容を理解するように努めましょう。
とはいえ、同じところを何回も聞き返したりすると減点の対象となるので、注意してください。
問題カードに関する質疑応答が終わったらカードを裏返し、今度はカードに関連したあなたの意見や経験を問う質問が2つなされます。
たとえば、「あなたはどう思いますか?」「あなたは普段〇〇をしますか?」などと聞かれます。YesかNoで答える質問のときには、どちら側の意見なのか明確に分かるように回答しましょう。
また、あくまでも採点の対象となるのは「受け答えができるかどうか」ですので、Noと言ったから印象が悪いなどといったことはありません。
きちんと文章になっていれば問題ないので、無理に難しい言葉を使おうとせず、伝えやすい言葉を選んで自信をもって回答しましょう。
5つの質問にすべて答えたら、これで面接は終了です。
面接委員よりカードの返却を促されたら”Here you are”などと言ってカードを返却し、退室をする際には”Thank you”や”Good bye”などとお礼や挨拶の言葉を述べてから退室しましょう。
面接中は、丁寧な言葉づかいや積極的な姿勢などが伝わるように意識してみましょう。
過剰に意識する必要はありませんが、態度も評価の対象になっているので、面接委員からの印象にも少し気を配るようにしてみてください。
ここからは、準2級の面接試験の例題をもとに、No.1〜No.5の出題傾向を確認していきます。
例年、各項目ごとの出題傾向はだいたい統一されていますので、しっかり把握しておくことでだいたいの出題パターンが見えてきます。
No.1では、音読したカードの文章に関しての問題が出題されます。回答は文章のなかに含まれていますので、そこを抜き出して正しい文章に言い換えましょう。
このとき、問題カードは見ながら回答してかまいません。また、ポイントとしては例年1問目の質問は”According to the passage 〜”から始まることが決まっています。
したがって、そのあとに続く疑問詞が「how」が「why」のどちらかを聞き逃さないようにしましょう。
それによって答え方が違いますので、あとは質問と同じ語句が含まれるところを見つけ、正しい語順で回答を言えばバッチリです。
No.2では、問題カードにあるAのイラストに関する質問がなされます。
「イラストに描かれている人物がしていることについて、教えてください」などと言われるので、彼らがしていることについて回答しましょう。
このときのポイントとしては、「していること」と聞かれているので、現在進行形の「be + 〜ing」で回答することです。
たとえば、”A man is driving a car”などのように、イラスト内の人物が何をしているかを簡潔に答えましょう。
また、年齢などの細かい情報まで言う必要はありません。「Man/Woman」や「Two girls」など、どの人物のことを説明しているかが分かる範囲で大丈夫です。
No.3では、カード内のBのイラストについての問題が出題されます。
イラストに描かれている人物ひとりについて説明するように促されるので、その人物が置かれている状況や、どうしてそのような状況になったのかを分かりやすく説明しましょう。
また、3級ではひとつの文章だけで回答すればよかったものの、準2級からは2つの文章を組み合わせて回答しなければなりません。
したがって「but」や「because」、「so」などを使って伝えることがポイントといえます。
No.1〜3までは問題カードをもとにした質疑応答でしたが、No.3がおわるとカードを裏返しにするよう面接委員から指示があり、No.4からは回答者自身についてのことを尋ねられる質問にかわります。
内容は日常生活のことで、”Do you think〜”から始まる質問が多いです。そして質問に回答すると”Why?”と、追加で理由を聞かれる流れになります。
したがって、”Why?”のあとに述べる根拠についても2文以上は述べられるようにしましょう。
また、このときのポイントとしては、必ずしも自分の意見を言う必要はないということです。それよりも、英語で説明しやすいほうの意見を優先することが大切ですので、意識して練習するようにしてみてください。
No.5もNo.4と同様に、回答者の意見や経験などを尋ねられる質問がなされます。
まずは質問をするにあたって前提となる事柄が説明され、そのあとに事柄についての質問へと入っていきます。
聞かれる内容は回答者の好みや経験などが多く、こちらもNo.4と同様に回答に対して”Why?”と聞かれ、さらに理由を説明する必要がありますので、覚えておきましょう。
ここで注意したいのが、これまで使ってきた質問カードの内容とは関連性がない質問をされるので、問題予想が難しいということです。
したがって冒頭で説明される、前提となる事柄を集中して聞き、きちんと理解してから回答することを心がけましょう。
回答例としては”I think〜””I often to〜”などからはじまる言葉で対応できる内容が多いので、覚えておくことをおすすめします。
ここでは、実際に準2級の面接試験で覚えておくべき英語表現について、5つピックアップしてご紹介します。
意識しなくても使えるフレーズが多いほど、本番でもリラックスして面接に臨めるので、ぜひ覚えておきましょう。
面接の間、ときには一回で問題が聞き取れない場面もあるのではないかと思います。
そういったときのために「もう一度言っていただけますか?」という意味の"I beg your pardon?"を覚えておくといいでしょう。
何度も聞き返すのは減点の対象になりますが、一度や二度であればこのフレーズを使って丁寧に聞き返せば失礼にもなりません。
もちろん、このフレーズは試験だけでなく普段の会話でも使えるのでおすすめです。
こちらのフレーズも、質問の内容を聞き返したいときに使います。"I beg your pardon?"と比較して言いやすいほうを覚えておくと良いでしょう。
面接時には、頭で考えなくてもこれらのフレーズが言えるくらい完璧に覚えておくことがポイントだといえます。
内容が聞き取れないとつい気持ちが焦ってしまいますが、冷静に聞き返し、集中して質問を聞くようにすれば大丈夫です。
また、このフレーズも日常会話でよく使いますので、覚えておいて損はありません。
こちらは主にNo.4とNo.5の質問で使用しやすいフレーズだといえます。
意見を聞かれたときの回答としては”I think that〜”が最もよく使われる言い出し方ですが、回答が単調になってしまうことを防ぐためにも、もうひとつ使いこなせるフレーズを持っておくと便利です。
そういったときに”I think that〜”のかわりに”In my opinion〜”を使うと、単調にならずに会話を続けられるのでおすすめです。
こちらのフレーズは、回答を考えたいときなどに使える便利なフレーズです。
質問の回答がなかなか頭でまとまらないときや、考える時間が欲しいときに"Well…"と言うだけで、「わからないから発言できないのではなく、回答を考えている」ということが相手にも伝わります。
また、質問をされたあと、何もリアクションをせずに無言で回答を考えていると、面接委員からの印象もあまりよくありません。
ですから、「考える時間が欲しい」ことが伝わるよう、黙って考えずに"Well…"と使うクセをつけましょう。
こちらはNo.4とNo.5で使う可能性の高いフレーズです。
面接委員に自分の意見を聞かれたとき、なかなか話がまとまらず、あれこれ話しすぎてしまうこともあるかもしれません。
そういったときに"That's why〜"と言って結論を述べることで、少し強引ではありますが話をきちんと着地させることができます。
ネイティブのように、すんなりと意見を英語で言うことはかなりの難易度が伴いますので、「そういうことで、〜」という意味の"That's why〜"とを使って、行ったり来たりしていた話をまとめる技術も身に付けておいて損はありません。
準2級の面接には、出題傾向などのほかにも知っておくと得するポイントがいくつかあります。
ここでは、準2級の面接試験におけるポイントについて詳しくみていきましょう。
面接試験では受け答えの内容はもちろんですが、それだけで合否が決まるわけではありません。実は「アティチュード」という、面接に臨む姿勢や態度なども採点の対象となっています。
したがって、入学試験などの面接と同様、面接委員に失礼がないように配慮しましょう。たとえば「無言で着席をする」「面接委員の目を見ないで話す」などは減点の対象となりやすいので注意が必要です。
また、「完璧なフレーズで答えなければ」と思うあまり、黙ってしまうのも印象がよくありません。時間が欲しいならばひとこと添えるように意識し、最後まで諦めずに面接に望みましょう。
準2級の面接試験の問題はある程度パターン化されていて、出題傾向も予想しやすくなっています。
したがって、インターネットや書籍などを参考にしっかりと対策をすれば、答えがまったく浮かばないような状況は避けられるはずです。
想定外の質問をされることはほぼありませんので、予想される回答や使えるフレーズに慣れるまで繰り返し練習したり、誰かに練習相手になってもらいながら面接の流れを覚えたりすることで、本番での緊張が和らぎ、リラックスして面接に臨めるでしょう。
英検の面接対策には、インターネットや学習塾などのほかに、参考書やアプリを利用した勉強法なども有効です。
ここでは、英検準2級の対策におすすめな参考書2冊とアプリをご紹介します。
英検の受験が決まったらまず揃えるべきといっても過言ではない定番の参考書です。
受験する級のレベルを知るには、過去問で学習するのが最も効果的です。したがって、出題傾向の理解と対策のためにも、過去問が掲載されている参考書は1冊は手に入れておくべきだといえます。
こちらの参考書には6回分の過去問が掲載されているほかに、購入すると音声データをスマートフォンにダウンロードできたり、無料の対策アプリを利用できたりするのでおすすめです。CD版も別途販売されています。
面接対策だけでなく、一次試験の対策にもピッタリの1冊だといえます。
上で紹介した過去問題集を扱う旺文社から出ている書籍で、より二次の面接試験に特化しているのがこちらの参考書です。
過去問を分析したうえでつくられた予想問題が10セット掲載されているほか、実際の面接を再現したDVDが付いていたり、本番に近いカラーの問題カードが付いていたりと、面接対策には文句なしの充実した1冊になっています。
参考書を読み込んで面接の流れやポイントを覚え、付属のDVDと問題カードを使って実践的な練習を行なえば、ある程度の対策は問題なくできるのでおすすめです。
こちらは、日常会話や試験対策などで使える英単語をたっぷりと収録した単語アプリです。
面接対策には過去問や例題を使って準備をしていくほかに、回答の内容を充実させるために語彙力を増やしていくことも必要ですので、こういったアプリを活用して単語の勉強も同時に進めていきましょう。
また、単語ツリーは英検以外にも、大学受験やTOEIC、TOEFLなどで使える英単語も充実しています。
つまり、ひとつ持っているだけで多くの試験対策に活用できるので、ぜひインストールしたいおすすめのアプリです。
この記事では、英検準2級の面接試験に臨む際のポイントや出題の傾向、そして使えるフレーズや試験対策におすすめの参考書などについてご紹介してきました。
重要なポイントとしては「きちんと対策をすれば難しい試験ではない」ということです。挨拶や、回答を述べるときの最初のフレーズなどは意識しなくても思い出せるくらい、何度も復習をしましょう。
英語を使う環境に慣れていないと、英語しか使わない面接試験は少し緊張するかもしれませんが、ネイティブスピーカーのようにスラスラと話せる受験者さんはそれほど多くありません。
「完璧にしなきゃ」という考え方ではなく、「失敗したときにどうリカバリーするか」にフォーカスし、本番では最大限に力が発揮できるように準備を進めていってくださいね。
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