こんにちは、イギリス・オックスフォードの大学に1年間留学していたmijouterです。
留学する際に迷ったのが、どのような薬を持っていったらいくべきかということでした。
海外の薬は日本人に合わないものも多いと聞き、現地で薬を購入することに不安を感じていました。同じような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
今回は、留学先にどんな薬を持っていくべきか、海外へ持っていける薬と持っていけない薬、現地で薬を調達する際に気をつけたいことなどをご紹介します。これから海外留学を予定されている方はぜひ参考にしてください。
なお、留学の持ち物は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学に必要なもの完全版!種類別に準備すべき持ち物を留学経験者が徹底解説
[目次]
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慣れない留学先でどのような症状に見舞われるか分かりません。まずはどんな薬を持参すべきかご案内します。
鎮痛剤や風邪薬、胃腸薬などの常備薬は、できる限り日本で準備しましょう。大きく環境が変わる留学生活では、疲れが溜まったり、体調を崩してしまったり、急に薬が必要になることがあります。
具合が悪くなった時、言葉がうまく通じない現地で薬を探すのは簡単ではありません。また日本とは違う商品名のため、どれを選ぶべきか悩んでしまう人も多いでしょう。薬のアレルギーも心配ですね。
自分がどんな時に体調不良になりやすいか振り返ってどの薬があると便利かを考えて準備しておくといいでしょう。
喘息やアトピーなどの持病があり、日本で薬を処方してもらっている人は、現地でも処方箋が必要になる可能性が高いです。
現地で薬が切れてしまったり、症状が悪くなったりした場合、現地の病院を受診する必要が出てきます。そのため、出発前に多めに処方してもらうことをおすすめします。
事情を話せば多めに処方してくれるケースがほとんどです。取り扱いに注意が必要な薬の場合は、現地で手に入れられるように診断書の発行を依頼しましょう。
薬を留学先に持っていく際にはいくつかのルールがあります。ここでは、海外への薬の持ち出しの際のルールについて4つに分けてご紹介します。
一般的な常備薬や処方薬であれば、スーツケースに入れて受託荷物にすれば比較的簡単に持ち出しができます。
ただし、あまりにも大量の薬の場合、販売目的の薬や違法薬物などと勘違いされることもあるので注意しましょう。
特に、機内持ち込みの場合は、機内で服薬する分だけの少量のみを持参することをおすすめします。
税関やセキュリティチェックでどのような薬かの説明を求められるケースもありますが、口頭やメモ書きなどで簡単に説明できれば大丈夫です。
心配な人は、薬が入っている外箱や説明書などを持参するといいでしょう。英文の説明があればなお、安心です。
テロ防止対策の一環として、特に国際線では機内への液体物の持ち込み制限があります。
処方箋のない市販液体薬の場合、薬を100ミリリットル以内の容器に入れ、1リットル以内の透明なビニール袋に入る分だけしか持ち込むことができません。とても面倒ですが、保安検査では厳しくチェックされます。
市販薬は機内で必要な分だけを小分けにして持ち込み、残りは漏れないようしっかり梱包し、預け入れ荷物に入れておきましょう。
ただし、医師に処方された薬の場合は量の規定はなく、自由に持ち込むことができます。薬の処方箋や医師の診断書などを持参して、空港の係員に提示しましょう。
市販薬のような外箱や薬の説明書がない処方薬は、何の薬なのかがよく分かるように明細書類を持参しておくことをおすすめします。
保安検査を通過する際に、処方箋や医師の診断書など係員への提示が求められるケースもあるので、あらかじめ用意しておくとスムーズに検査を終了できます。
液体状の薬であっても処方薬であれば量的制限の適用外となりますが、保安検査自体は実施されるので明細書類が必要なことを覚えておきましょう。
例えば、オーストラリアやニュージーランドでは、空港に到着後、薬の税関申告が必要となります。申告の際には入国カードと一緒に、薬や処方箋、医師の診断書などを提出しましょう。
また、日本の薬局で購入した市販薬の場合、パッケージには日本語のみが記載してあるので、英語で用途をメモしておくと税関職員に質問されたときでも慌てなくて済みます。
たとえ少量の薬の場合でも、申告漏れが発覚すると薬が没収されたり罰金が課されたりするケースもあるため注意が必要です。
留学先の国で薬の申告が必要かどうかは、あらかじめ大使館のWebサイトなどで調べておきましょう。
海外へ渡航する際には持っていけない薬もあるので注意が必要です。ここでは、留学先に持っていける薬と持っていけない薬について解説します。
まずは、海外へ持っていける薬です。
日本とは異なる環境の留学先では、食べ物の変化や疲れなどからお腹を壊したり風邪をひいたりすることも少なくありません。
そのようなときには、なるべく早く薬を服用することで症状を緩和・改善することが期待できます。
ドラッグストアなどで購入できる市販の胃腸薬や風邪薬などは、基本的に海外への持ち出しが可能です。
市販薬を持って行く場合は、どのような薬か分かるように、薬を入れ替えずに市販品包装のまま持って行くことをおすすめします。
かかりつけの病院で処方してもらった薬も、基本的に海外への持ち出しができます。
特に、糖尿病の治療で使われるインシュリンなどは、液体でも機内持ち込み制限の対象外となるため、必要な分のみを持ち込むことができます。
処方薬を留学先へ持って行く場合、国内の空港では基本的に診断書の提示や事前申告などは不要ですが、海外の空港では説明書類の提示が求められることもあります。
そのため、念のために英文で書かれた薬剤証明書を持参するようにしましょう。
続いては、海外へ渡航する際に持っていけない薬です。
基本的に自身で使用する目的なら海外へ持ち出せますが、ある一定量を超えない範囲に限定されています。
また、一部の向精神薬は持ち出しが制限されているので注意が必要です。
一部の国では向精神薬の不正使用を厳しく取り締まっているため、あらかじめ治療内容や薬の使用目的などが記載された書類を用意しておきましょう。
さらに、治療目的の医療用麻薬を海外へ携帯したい場合は、居住地域管轄の地方厚生局長から許可を得ておく必要があります。詳しくは、各地方厚生局で確認してください。
薬の種類によっては、海外への持ち出しが禁止されているものも多く見られます。
例えば、日本ではよく処方される睡眠導入剤の「フルニトラゼパム」という薬は、カナダやアメリカでは持ち込みが厳しく規制されています。
滞在する国によっても規制は異なるため、出発前に留学先の大使館などで確認しておくと安心です。
また、規制薬物となっている薬をどうしても携行する必要があるケースでは、英語で記載された英文薬剤証明書を持参しておきましょう。
証明書の発行は日本でかかりつけの医師に相談し、万一のために医師と連絡が取れる連絡先を聞いておくことをおすすめします。
最後に、海外渡航の際に注意が必要な薬です。
特に、アメリカ留学を検討している人は、精神安定剤や睡眠薬、興奮剤などの常用性のある薬を持ち込む場合には特別な手続きが必要となります。
まずは、持ち込む薬が医師に処方されたものであることを証明するために、診断書と処方箋を発行してもらいましょう。
また、書類が日本語で作成されている場合には、英語に翻訳しておくことも必要です。
薬と必要書類は、現地の税関で税関国境取締局審査官に提示します。その際、もともと薬が入っていた容器に入れたままで持ち込むようにしましょう。
突然体調を崩した際など、現地の薬局で薬を購入する機会があるかもしれません。ここでは、留学先で薬を購入する際に気をつけておきたいポイントを紹介します。
海外で販売されている薬は、本の商品名とは異なる名称が付いています。風邪薬といってもさまざまな種類があるので、あらかじめ日本で飲んでいる薬の成分の英語訳を調べておくといいでしょう。
成分名は薬の外箱や説明書に記載してあります。ただし、薬の成分について自分で判断ができない場合は、薬剤師に相談することをおすすめします。
現地の言葉で症状を説明するのは難しいかもしれませんが、咳や風邪、頭痛などの比較的軽い症状であれば、英会話の本などで紹介してある簡単なフレーズも利用できるでしょう。
海外で入手した薬を服用する際には、薬の使用量にも注意が必要です。
市販薬のほとんどは、基本的に子ども・大人別の平均体重に応じて使用量が決められています。
そのため、日本人よりも平均体重が重い国では市販薬に表示されている使用量が多くなるため、日本人には効きすぎてしまう恐れがあります。
また、同じ錠剤1錠であっても、1錠中に含まれる成分量は薬によって異なります。
例えば、鎮痛解熱剤としての用途があるアスピリンの場合、国によって1錠あたりの有効成分量が81mg~500mgなどと幅があり、知らずに大量の薬を摂取してしまうことも考えられます。
有効成分量の多いものを服用すると強すぎてしまうため、量を加減して飲む必要があるのです。
日本では信じられないかもしれませんが、海外では偽物の薬が出回っています。パッケージは同じように見えても中身が違ったり、違法薬物が含まれている可能性があったりと“もしも”の注意を払うことを忘れないようにしましょう。
薬局を選ぶ際は、Googleのレビューを確認したり、信頼できる現地の人に変な店ではないか確認してもらってからなど、念には念を入れましょう。
また、極端に値段が安い薬は避けることも重要です。
現地で薬を購入する際に、海外留学保険を使用しようと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、海外留学保険で適応になるのは処方薬に限られている場合があります。
物価の高い地域では市販薬も大きな出費になってしまうため、保険の保障範囲を確認した上で、購入するかどうかを判断しましょう。
最後に、留学で持っていく薬を決める際に気になる質問をまとめました。
市販薬であれば可能ですが、処方箋は医師の裁量によって異なります。また、一部の処方薬は処方の上限が定められていることがあります。
処方してもらうことを考えている場合は、かかりつけ医によく相談することをおすすめします。
日本で十分な処方薬を手に入れられなかった場合は、現地で診察を受ける必要が出てきます。ただ、きちんと手に入れることができるのか心配という方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、入手するためには日本で英文の診断書もしくは紹介状を発行してもらうといいでしょう。その情報をもとに、必要な処方薬を入手することが可能です。
英文薬剤携行証明書とは、海外旅行などの際、持参している薬が違法に入手したものではないことを証明する疎明資料です。薬品名や疾患名、医師の氏名などが記載され、その薬を合法的に所持していることを証明できます。
アメリカなどで、テロ対策のために処方薬の持ち込みが厳しくなっている背景があります。滞在日数と同等であれば問題はありませんが、1年分の大量の薬を持参する場合はなんでだろうと疑われてしまう可能性もありますよね。
処方箋を発行してもらう予定がある人は、渡航先の持ち込み規制薬物を確認してから、必要に応じて英文薬剤携行証明書の発行を医師に相談しましょう。
今回は海外留学に行く際に知っておきたい薬の知識についてご紹介しました。海外へ渡航する際には、特に以下のことに気をつけましょう。
・飲み慣れた薬を持参し、必要に応じてかかりつけの医師に薬を処方してもらう
・持病がある場合は、処方箋は英訳を準備しておく
また、機内には必要最小限の薬のみを持ち込み、あとは預け入れ荷物に入れておくことも大切です。
訪れる国によっては持ち込み規制薬の指定があるので、事前に確認しておきましょう。
海外留学を検討している方は、現地に到着してから不安にならないよう、自分にはどんな薬が必要かをもう一度洗い出してみることをおすすめします。
なお、荷物の用意以外に留学で準備すべきことなどは、LINEで相談を受け付けているので、留学先の手配をはじめ具体的に準備を進めたい方はお気軽にご相談ください。
一方で持ち物の整理を進めたい方は、下の記事で留学へ持って行った方が良いものをまとめているので、参考にしてください。
留学に必要な持ち物リスト
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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