「オーストラリアの大学へ留学してみたい」
「どうやって留学するんだろう」
と興味はあるものの、海外留学は大きな決断がいりますよね。
オーストラリアは大学の教育レベルも世界トップレベルで、奨学金などサポートの体制が整っており、海外から数多くの留学生が訪れています。
今回はオーストラリアに2年間住んでいた私が、オーストラリアへ大学留学する方法や学費、奨学金などを紹介します。
オーストラリアへの留学を検討している人はぜひ読み進めてくださいね。
なお、オーストラリア留学で選べる留学方法については下のページでまとめているので、他の選択肢も含め検討を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリアへ留学する方法とは?語学留学や正規留学など留学パターン別に解説
※費用はすべて1オーストラリアドル(AUD)=80円で計算しています。(2021年6月現在)
[目次]
オーストラリアの大学教育システムは日本と異なります。日本の大学は4年制ですが、オーストラリアは3年制が一般的です。
ここでは、入学基準や入学時期について紹介します。
オーストラリアの大学では、入試はありません。必要なのは、「英語力」と「高校の成績」です。
オーストラリアの大学で求められる、英語力と高校の成績の平均はおよそ以下の通りです。
英語力が足りない場合は、ファウンデーションコースを専攻し大学準備を進めるのがおすすめです。
オーストラリアの大学は2学期制が多く、入学時期は基本的に2月と7月です。
中には3学期制の大学もあり、コースによっても入学時期が以下のように変わります。
オーストラリアの大学に正規留学する方法は大きく3つあります。
それぞれについて詳しく紹介します。
ファウンデーションコースとは、海外留学生を対象に大学へ進学するための準備コースです。
日本人がオーストラリアの大学に入学する場合、基本的に直接進学はできません。日本とオーストラリアでは教育制度が違うためです。
コースは約1年で、ファウンデーションコースのあとに大学へ3年進学し、トータル4年で卒業します。
入学に必要な英語力はIELTS5.5程度です。
ディプロマコースとは、大学1年次に相当する授業を受講でき、単位を取得できるプログラムです。
受講期間は8ヶ月〜1年間で、コース終了後は大学2年生に編入できます。
そのため大学を最短3年で卒業することができ、ファウンデーションコースよりも費用を抑えられるのがメリットです。
また実際に通う大学のキャンパス内で学べることが多く、現地の大学生と同様にキャンパスライフを楽しめます。
コースの入学条件はIELTS5.5〜6.0からが一般的ですが、英語力が足りない場合は補習授業を受けたり、語学学校に行くことで入学許可されることもあります。
高校卒業後に直接大学に進学できる学校は限られています。
また対象者は高校で優秀な成績を収め、求められる英語力もIELTS6.0〜6.5と非常に高いです。
▼直接進学できる大学例
「正規留学するのは、お金もかかるし求められるレベルが高い……」そんな人におすすめなのが短期留学です。
交換留学やエクステンション留学について紹介します。
交換留学とは、1学期や1年など現地の大学へ通い「文化交流」することを目的とした留学プログラムです。
日本の大学に在籍をし選考に通った学生のみが留学を認められることが一般的で、大学側での手続きが必要となります。
「正規留学するお金はないけど、海外の大学へ行って経験してみたい」という人には交換留学はおすすめです。大学へ進学する前に、交換留学などを実施しているかなど確認しましょう。
エクステンション留学とは、大学生でなくても大卒者や社会人を対象にコースを修了できるプログラムのことです。
大学エクステンションで学べる分野は、ビジネス、ツーリズム、ホスピタリティ、英語教授法、IT、環境問題など様々なコースがあります。授業は夜間の短期間や短時間で行われることが多いです。
留学生がそのプログラムを目的に学生ビザを取得することはできません。ただし中には、学生ビザが取得できるように留学生向けのコースがある大学もあります。
オーストラリアの大学へ留学する場合にかかる学費の相場は以下です。
▼オーストラリアの大学へ正規留学する場合の1年間の学費相場
入学金 | $200〜250(1.6〜2万円) |
授業費 | $20,000〜30,000(160〜240万円) |
教材費 | $500〜1,200(4万円〜9.6万円) |
留学生保険 | $450〜550(3.6〜4.4万円) |
合計 | $21,150〜32,000(約169〜256万円) |
授業料は選択するコースや、大学によってそれぞれ大きく異なります。レベルが高くなればなるほど、授業料が高くなる傾向があります。
オーストラリアは日本よりも大学の費用が高いので、金銭的に厳しいと諦めてしまう人も多いかもしれません。しかし、奨学金をうまく活用すれば留学資金を調達することができます。
ここでは、オーストラリアの大学で使える奨学金をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
トビタテ!留学JAPANとは、文部科学省が取り組んでいる留学促進キャンペーンです。奨学金は寄付から成り立っており、給付型なので返済する必要はありません。
▼日本代表プログラム大学生コースの場合
日本の大学に在籍していることが条件なので、正規留学は対象になりませんが交換留学などの場合に利用したい奨学金です。
採用基準は成績や語学力ではなく、留学の計画とどんな人物であるかが書面審査、面接で問われます。成績や英語力で決まらないので誰にもチャンスがあります。
海外留学支援制度とは、日本学生支援機構(JASSO)が提供している奨学金です。給付型と貸与型の2種類があります。
▼学部学位取得型の一例(給付型)
※年によっても異なるのでご参考まで
オーストラリアは留学生の受け入れに寛容的なため、奨学金を提供している大学も多いです。奨学金を提供している大学の特徴と奨学金制度を紹介します。
西シドニー大学は1989年に設立され、シドニー北西部にメインキャンパスがあり、総学生数約48,000名という大規模な公立大学です。通訳、看護、農業、社会学など学んだコースがすぐに仕事で活かせるように就職にも力を入れています。
西シドニー大学では、留学生を対象に奨学金を提供しています。
▼西シドニー大学で提供している奨学金の一例
コース期間中の授業料が年間$3,000オフになる奨学金です。
他にも成績が優秀な生徒を対象にした奨学金もあります。
オーストラリアのトップ大学としても知られるメルボルン大学。およそ50,000人以上の学生が在籍し、留学生は約30%を占めており人気があります。
大学・大学院コースで留学生に向けた多くの給与型の奨学金を提供しています。奨学金を受給する条件は、成績が優秀であることが必須です。
▼メルボルン大学で提供している奨学金の一例
学士号コース以外にも、ファウンデーションコースに使える奨学金もあります。
オーストラリアの大学に留学する際のおおまかな流れを紹介します。
準備期間は1年以上あると余裕を持って始められます。奨学金を申請する場合は、日々の成績や英語力を上げて準備をしましょう。
本記事では、オーストラリアの大学へ留学する際にかかる費用や留学方法についてご紹介しました。今回のポイントをもう一度おさらいしましょう。
オーストラリアの大学は日本よりも学費が高いですが、就職に特化しているコースもあるため、大学卒業後に海外で就職したい人には正規留学はおすすめです。
海外の大学へ行ってみたい、留学を経験したい人は、交換留学など日本の大学に在学しながら留学することもできます。自分の目的に合った留学方法、大学を選択してみてくださいね。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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