「留学したら単位の扱いはどうなるんだろう……」
と不安な方。
留学の種類や学校の定めによっても異なりますが、基本的には留学中における単位の取得は可能です。海外の学校で取得した単位を日本の学校に移行することで、留学から戻ってきた後も周りに遅れることなく進級できます。
とはいえ、具体的に留学の単位の仕組みがどうなっているのかはわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
・留学で単位は取得できるのか
・具体的な仕組みや、留学先で単位を取るメリットとデメリット
・留学の単位について知っておきたいポイント
・留学中に単位を落としてしまった場合の対応方法
・単位を落とさないための語学留学
についてお伝えします。
進学を左右する単位については誰でも不安に感じると思いますが、押さえるべきポイントはそれほど多くありません。
まずはこの記事で、留学中の単位について知りましょう!
[目次]
留学先で単位を取れるかどうかについては、基本的に取得可能です。
もちろん冒頭でお伝えした通り留学の種類や学校の定めによって異なるため、詳しい部分については学校に確認しなければなりません。
今回はわかりやすく
・語学留学
・交換留学
・認定留学
・高校留学
の4種類の留学について解説していきます。
一般的に、留学における単位認定は日本側の学校が定めています。
例えば海外で授業を受けた場合、単位の移行が認められる授業とそうでない授業が設定されています。指定された授業を受けて単位を取得すれば、日本の学校に単位を移行することが可能です。
留学先で単位を取るメリットは、
・留年せずに進級できる
・スムーズに就職活動できる
・キャリアにつながる
の3つです。
1つずつ説明しますね。
海外に留学する場合、日本の学校において進級に必要な単位が得られず、留学から戻って来た後に留年するケースがあります。しかし留学先で単位を取得し日本の学校に移行させることで、留年を免れることが可能です。
就職活動の時期は毎年決まっており、2020年卒業の大学生の就職活動スケジュールは2019年と同様に
・大学3年生の3月に説明会が解禁
・大学4年生の6月に採用面接など選考が解禁
となっています。
留学によって卒業に必要な単位が不足している場合、就職活動中も学業を優先しなくてはなりません。留学中に必要な単位を取得しておくことで、日本での就職活動をスムーズに行うことが可能です。
文部科学省による留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」は2017年、「就活と留学に関する調査」を実施しています。
その中で企業の採用担当にアンケートを取った結果、「留学経験者を積極採用したい」と回答した企業は62.1%にのぼりました。
特に外資系や将来海外勤務を考えている方にとっては大きなアドバンテージになるはずです。
出典:「トビタテ!留学JAPAN」NEWS RELEASE」
留学先で単位を取るデメリットは、
・想定外のトラブルが起こりやすい
・費用がかかる
の2つです。
こちらも1つずつ説明しますね。
1つ目のデメリットが、想定外のトラブルが起こりやすいことです。
海外留学は慣れない土地に長期間滞在するため、
・体調の不具合
・人間関係のトラブル
・心理的な不安から学業に集中できない
など、思いもよらないトラブルが起きる場合があります。
もちろん様々な課題を乗り越えていくことが留学の貴重な経験ではありますが、仮に深刻な状況に陥った場合、単位取得ができずに進級が遅れてしまう恐れがあります。
2つ目のデメリットが、費用がかかることです。
留学の学費は「日本の学校に納めていれば追加費用は不要」というケースもありますが、
・生活費
・往復の航空券代
・海外保険費用
・交際費用
など、日本で学校に通う場合に比べて追加で費用が発生します。
ここでは、
・語学学校
・交換留学
・認定留学
・高校留学
に分けて、留学中の単位取得についてお伝えします。
語学留学の認定を考える場合には、「ESL」と「語学学校」を分けて考える必要があります。
ESLとは「英語を母語としない留学生が英語力をカバーするための授業科目」のことで、大学の正式な科目として認められています。(日本の大学側に単位として認められるかどうかは確認が必要です)
一方、民間の語学学校の場合は単位の移行が認められないことがほとんどなので、留学中の単位取得は難しいです。
交換留学は「協定校」と呼ばれる、大学が協定を結んでいる海外の大学に留学するプログラムのことで、基本的に単位互換が認められています。
ただし単位の移行数に制限があったり、海外で取得した単位を換算したりする場合があるため、学校側に確認が必要です。
認定留学とは留学先を自由に選び、留学中に取得した単位を在籍している大学の単位に移行できるプログラムのことです。
通常の海外留学とは違って休学扱いにならないため、しっかりと単位を取得できれば4年で大学を卒業できます。
高校留学は昔に比べて単位互換がしやすくなっており、「36単位を超えない範囲で単位の修得を認定することができる」と定められています。
学校にもよりますが、36単位の枠は十分進級が可能な単位数です。
大学留学するときに単位について知っておきたいポイントは、
・単位互換制度
・学校のサポート体制
の2つです。
単位互換制度とは、留学先の大学で取得した単位を日本の大学の単位としてみなす制度のことで、詳細は学校ごとに定められています。
・どの教科が単位として移行可能か
・何単位まで移行可能か
などについては、あらかじめ学校側に確認しておきましょう。
海外の大学で困った時に相談できる体制が整っているかは大切なポイントです。
・専任スタッフはいるか
・疑問や質問にしっかり答えてくれるか
などをチェックしておきましょう。
高校留学するときに単位について知っておきたいポイントは、
・単位互換制度
・休学留年の選択肢
の2つです。
1つ目のポイントが、単位互換制度です。
高校の場合も大学と同様、単位互換制度の詳細は学校ごとに定められています。
あらかじめ学校側に詳しい内容をチェックするようにしましょう。
2つ目のポイントが、休学留年の選択肢です。
大学受験を考えて、自ら休学・留年扱いを申し出る留学生が増えています。
帰国後に進級するか、それとも留年するかは、あらかじめ親御さんとも話し合って決めておきましょう。
留学中に単位を落としてしまっても、いきなり留年にはなりません。
ただし国によっては一定の単位数が学生ビザの条件になっている場合があるため、注意が必要です。
ここでは、留学中に単位を落とさないための方法についてお伝えします。
海外の大学では、講義を受講し始めて2週間ほどの間、テスト期間が設けられていることがあります。
この期間に「自分には合わない」「難易度が高すぎる」と判断した場合、別の講義に振り替えることが可能です。単位取得が難しそうな講義については、この制度を利用しましょう。
単位の取得やさまざまな条件については、学校に都度確認を取るのが最善です。
・単位を落とすことによって次学期にどのような影響がでるか
・留学生の場合はどのように単位互換でどの点に注意が必要か
などは大学のアドバイザーに相談しましょう。
留学中に単位を落としてしまう背景の1つが、「語学力」です。
留学前に語学力を高めておけば、スムーズに単位が取得できます。
一般的に海外で生活する上で必要な英語力は「TOEIC600点」と言われています。
専門性の高い大学に留学するのであれば、その上の中級レベルTOEIC650~750点 を目指したいところです。
ちなみに語学学校に通う場合は、英語力に合わせてクラスが分かれますので参考にしてください。
・Advanced(アドバンスド):上級レベル、TOEIC 850~990点
・Upper-intermediate(アッパーインターミディエート):中上級レベル、TOEIC750~850点
・Intermediate(インターミディエート):中級レベル、TOEIC650~750点
・Pre-intermediate(プレエレメンタリー):中下級レベル、TOEIC450~600点
・Elemntary(エレメンタリー):初級レベル、TOEIC200~450点
・Beginner(ビギナー):超初級レベル、TOEIC5~200点
「留学してみたいけれど、語学が不安で……」
そんな方には、まずは語学留学をおすすめします。
語学留学は1週間〜3ヶ月ほどの短期留学もあり、お試し感覚で留学を体験することが可能です。もちろん海外で現地の先生と一緒に英語の学習をするため、学習効果はもグッと高まります。
ここまで、留学中の単位取得についてお伝えしました。
留学の種類や学校の定めによっても異なりますが、基本的に留学中でも単位の取得は可能です。留学中にも単位が取得できれば、
・留年せずに進級できる
・スムーズに就職活動できる
・キャリアにつながる
などのメリットがあります。
今回お伝えした、
・語学学校
・交換留学
・認定留学
・高校留学
の4つの留学ごとのポイントを押さえておけば、スムーズな単位取得が可能です。
語学留学には、ぜひスクールウィズに相談してみてくださいね!
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
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いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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