「留学中はどうやってインターネットを使えばいいんだろう?」
海外でのインターネットの利用はいくつか種類があり、ポケットWi-Fiやデータローミングなど、聞き覚えのある方も多いと思います。
一方で利用方法がどういったものか、自分に合った手段は何かを考えて利用しないと、余計に費用がかかったり、いざというときになかなかネットがつながらなかったりといった事態に見舞われる恐れもあります。
うっかりデータローミングをオンにしたまま渡航し、帰国後に数万円単位の請求が来たという例は、みなさんも一度は聞く海外でのネット利用の失敗談ではないでしょうか。
せっかくの留学、余計なことで悩んでしまっては時間がもったいないですよね。
そこで今回は留学へ行く際に利用できるWi-Fi環境と、短期(1ヶ月以内)、長期(2ヶ月以上)に期間を分け、それぞれおすすめのインターネットの利用法をご紹介します。
今利用しているスマホのSIMロック解除など、渡航前に準備しなければいけないこともあるので、留学へ行く際にはぜひ早い段階から準備を進めてみてください。
なお、留学先でのスマホ・携帯の準備については下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学中の携帯電話はどうする?現地での携帯・スマホ事情とおすすめの契約方法を紹介
本記事は2021年6月時点での情報を元に作成しております。各ポケットWi-Fiレンタルサービスの最新料金などは、公式HPよりご確認ください。
[目次]
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SIMカードにデータローミング。海外でインターネットを利用するには、知っておくべき前提知識があります。もし意味がわからない言葉があったら利用方法の比較ができないので、ここではこの後の比較で使う言葉の意味をご紹介します。
SIMとはSubscriber Identity Moduleの頭文字をとったもので、SIMカードはスマホ所有者の契約情報や使用する電話番号などが記録されているICカードです。
SIMカードがなくてもWi-Fi環境さえあればインターネットは利用できますが、SIMカードを挿入することによってはじめて通話、SMS、データ通信でのインターネットを利用できるようになります。
一般的には携帯会社でスマホを契約する際のプランに応じて、利用用途に合うSIMカードが用意され、普段のスマホ利用に活用されています。
国内の携帯会社でスマホを購入した場合、基本的には購入したスマホに同一の携帯会社のSIMカード以外は利用できない仕組みになっていて、これをSIMロックと呼びます。
国内でのみ生活をするのであればSIMロックされた状態でも問題はありませんが、留学で海外へ生活の場を移す場合、スマホがSIMロックされた状態では海外のSIMの利用はできません。
そのため多くの海外渡航者が行うのが、スマホのSIMロック解除。利用できるSIMカードを同一の携帯会社のSIMカードのみとする縛りを解除し(SIMフリー化)、さまざまなSIMカードを利用できるようにします。
データローミングとは、国内の携帯会社が海外の通信事業者と提携することにより、日本国内で契約したSIMカードでも特段手続きなどせずに海外でデータ通信を利用できる仕組みです。
従量制課金制やパッケージ料金など、請求金額は利用プランによって大きく異なりますが、よく聞くデータローミングの高額請求は、従量制課金制のプランを利用し通話、通信を使い込んでしまったケースがほとんどです。
それでは、まず留学先でインターネットを使う方法を解説していきます。
日本で使っているSIMフリーのスマホに、留学先のSIMカードを差し込んでインターネットを利用する方法です。日本の携帯会社を挟まずにインターネット利用ができるので、特にデータローミングと比べると通信費を抑えられることが多いです。
私も、海外へ行くときはSIMフリースマホを必ず使ってネットを利用しています。プランの種類も多く、3日間〜90日間まで、自分に合わせたものを選ぶことも可能です。
ポケットWi-Fiでは、日本で契約したモバイル型のWi-Fiルーターを介して留学先の通信事業者が提供するインターネット環境が利用できます。
利用開始までの手続きもあまり時間がかからず、場合によっては出発当日に空港で借りられるものもあるので、非常に利用しやすい方法の一つと言えるでしょう。
日本で契約している携帯会社の海外データローミングを使えば、手続きなくそのまま海外でインターネットに繋ぐことができます。先ほども説明しましたが、こちらはプランによって通信費がかさむ恐れあるので、利用時にはプランをしっかりと確認しましょう。
留学先で現地のポケットWi-Fiを購入して利用する方法もあります。国によって金額は大きく違いますが、留学先で人気のオーストラリアやカナダ、アメリカなどでは、日本と同じくらいの料金で利用することができます。
日本のWi-Fiレンタルサービスよりも使える容量を大きいものもあるので、比較して選んでみてください。
無料でインターネットをしたいのであれば、ホームステイ先や寮、街中にあるWi-Fiを使うやり方があります。通信速度は場所によって異なりますが、ちょっとした調べ物や、地図を開くくらいであれば問題なく使えます。
ただし通信速度にはムラがあることも多く、多くの人が利用する公共のWi-Fiでは、通信内容を他人から干渉されるリスクもある認識を持つようにしましょう。
ここまで留学先でのインターネットの利用方法をいくつかご紹介してきましたが、実際にどの手段を取った方が良いのでしょうか。ここからは1ヶ月以内の短期留学と、2ヶ月以上の長期留学に期間をわけ、それぞれおすすめのWi-Fi利用法をご紹介します。
短期での留学で私がおすすめしたいのは、ポケットWi-Fiをレンタルする方法です。
ポケットWi-Fiは申し込みが簡単で、場合によって空港で受け取りができるため準備の手間がほとんどかかりません。加えてインターネットを利用するデバイスが複数あっても問題ないため、スマホとパソコンの両方で使ったり、友達と共有したりなど使い勝手が良いです。
特に短期であれば、準備の手前はあまりかけたくはないかと思うので、ぜひポケットWi-Fiのレンタルを検討してみてはいかがでしょうか。
一方で2ヶ月を超える長期での留学では、現地SIMカード、ポケットWi-Fiの利用がおすすめがおすすめです。
近年の海外データローミングや国内のポケットWi-Fiのレンタルは料金が安くなってきており、昔ほど通信費がかからなくなりましたが、依然として現地SIMカードを利用した方が費用自体は安く済むケースが多いです。
また現地生活に慣れる中でインターネットの利用機会や用途などがよりはっきりしてくるので、留学中にプランを変えやすい現地携帯会社のSIMカード、ポケットWi-Fiを利用した方が、より無駄なくインターネット利用ができます。
海外での契約に不安を感じるかもしれませんが、現地には日本人が経営する携帯ショップや、契約せずに気軽に必要な分のデータ量を購入できるプリペイド式のSIMカードなども売っています。
下の記事で現地でのポケットWi-FiとSIMカードの購入の流れなどを細かく解説しているので、具体的にどんなことをするのかイメージがつかない方はぜひ参考にしていただければと思います。
フィリピンでのポケットWiFiの購入・設定・チャージ方法まとめ
海外で携帯は使える?ニューヨークのWi-Fi・SIMカード事情をレポート アナウンサーのNY留学#02
留学期間ごとのおすすめの手段はわかったけど、どの会社・プランを選んでいいのか分からないという人もいるかと思います。そこで、Wi-Fiサービスの選び方を解説していきます。
Wi-Fiサービスを契約する上で、最も気になるのが料金ですよね。例えば海外用のポケットWi-Fiは「レンタル費」と「オプション料金」に日数をかけた数が、料金になっていることが多いです。
オプションや容量によっても料金が大きく変わるので、自分にあったプランを選んでみてください。
Wi-Fiサービスの中には、1日の通信料に上限が設定されていますものも少なくありません。
基準は250MBからで、容量が上がるごとに料金も上がっていきます。普通に調べ物やネットサーフィンをする人であれば、250MBで十分足りるでしょう。
しかし、YouTubeな音楽をダウンロードする人には少し物足りないかもしれません。自分が日頃どのくらいの容量を使っているのか、確認をしてからプランを選ぶようにしてください。
Wi-Fiにスピードを求める人もいるかと思います。Wi-Fiの速度にはいくつか種類はありますが、一般的には3Gと4G(LTE)の2種類が挙げられます。もちろん4Gの方が早いですが、3Gでも問題なく使うことができます。
値段に関しては、会社や渡航先によって変わりますが、倍近く料金に差があるものもあります。自分がどんな用途で使うのかしっかりと考えてから、契約を決めるようにしてください。
それでは、留学に最適なWi-Fiレンタルサービスを紹介していきます。比べやすいように容量とスピードは、ほぼ同等のレベルで調べ、料金で比較できるようにしてみました。
イモトのWi-Fiは、レンタルWi-Fiサービスの中で最も有名なものの一つです。
少し値段は張りますが、サービス面も充実しているので、ぜひ検討をしてみてください。
イモトのWi-Fiは「大容量プラン」の追加料金が無料なので、留学中に容量を増やしたい人には非常におすすめです。
ここでは、オーストラリアに渡航する際のプラン例をご紹介します。
プラン名 | 大容量スタンダード |
---|---|
料金 | 1,580円/日 |
データ容量 | 500MB /日 |
通信速度 | 4G LTE |
グローバルWi-Fiのメリットは、その料金の安さにあります。
他社と比べても圧倒的に安いので、長期留学や、費用を抑えたい人に最適。サービスやセキュリティ面も万全なので、ぜひ検討してみてください。
Wi-Fiの対応国が世界200カ国以上あるため、マイナーな国に留学する人も安心です。
ここでは、オーストラリアに渡航する際のプラン例をご紹介します。
プラン名 | 大容量プラン |
---|---|
料金 | 1,470円/日(割引適用価格) |
データ容量 | 600MB/日 |
通信速度 | 4G LTE |
Wi-Ho!(ワイホー)は、グローバルWi-Fiより高いですが、この価格帯で4Gが使えるのは大きなポイントだと思います。
ネットをストレスなく使いたい人には非常におすすめできるプランです。短期〜中期の留学には非常におすすめと言えます。
Wi-Ho!(ワイホー)は定期的にキャンペーンを行っており、安くレンタルできる時期もあります。こまめにチェックをして、お得に借りてみてください。
ここでは、オーストラリアに渡航する際のプラン例をご紹介します。
プラン名 | 大容量プラン |
---|---|
料金 | 1,150円/日 |
データ容量 | 500MB/日 |
通信速度 | 4G |
留学先でSIMカードを購入しようと考えている場合には、どんな通信事業者が現地にあるか気になりますよね。ここでは英語圏での主要留学先に絞って、いくつか会社をご紹介します。準備を早く済ませたい方は、日本で事前に現地で利用できるSIMカードを購入することもできます。
T-mobaileはアメリカの携帯業界で大手の企業です。
通話とテキスト、3Gのデータ通信の場合は使い放題。プランによって4G/LTEも選択できます。
・店舗数が多いため、相談しやすい
・日本のAndroidでも利用できることが多い
【1カ月】
「通話と3Gのデータ通信が使い放題+4G/LTEが1GB分」75USD(約8,175円)〜。
また4GBなら45USD(約4,905円)、10GBなら50USD(約5,450円)など少ない容量なら安い。
T-mobile公式ホームページ
カナダ北部で人気が強く、BC州(ブリテッィシュコロンビア)の固定電話と家のインターネットのほとんどはこのTellsとケーブルTVと家のインターネットの「Shaw」が市場を独占しています。
【1カ月】
$25〜
オーストラリア大手の通信事業者Telstrera。他社に比べて通信料は高めに設定されていますが、通信可能な範囲が広いためファームに行く予定のある方には特におすすめです。
【1カ月】
$40〜
Wi-Fiを使用する時に、いくつか注意しなけらばならないポイントがあります。
Wi-Fiの料金やプラン、選び方を紹介してきましたが、料金は国や地域によって大幅に変わるので注意が必要です。今回紹介したプランはあくまで参考程度してもらい、実際に自分で行く国の料金はどのくらいかかるのか調べてみてください。
Wi-Fiは充電式なので、定期的な充電が必要になってきます。会社にもよりますが、1日中使えば充電が切れてしまうこともあります。
私も留学中はポケットWi-Fiを毎日充電をしていました。出先で充電がなくなっては困るので、モバイルバッテリーなどを用意しておくのも手です。
留学にはポケットWi-Fiのレンタルサービスが非常に便利です。今回の記事を参考に、自分に合ったWi-Fiを契約してみてください。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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