留学やワーキングホリデーなどでカナダに長期滞在する場合、銀行口座を開設することで、カナダ滞在中の生活やお金の管理がぐっとラクになります。
しかし、カナダの銀行について知識がない方や、英語での口座開設に自信がない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではカナダ渡航前に知っておきたい、カナダのおすすめ銀行や銀行口座の開設方法について詳しく解説します。
カナダの口座開設に関するよくある質問と回答も記載しているので、カナダで銀行口座を開きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
なお、カナダ留学の準備についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な準備を進めたい方はチェックしてみてください。
カナダ留学前の準備の流れ
※記事内ではカナダドルをCADと表記し、為替レートには2024年3月19日時点の情報を参照し、1CAD=111円で計算しています。
[目次]
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「カナダ留学で銀行口座が必要なの?」「現金やクレジットカードを持っていれば良いのでは?」と思う方も多いかと思います。
しかし所持しているビザや現地での生活によっては、銀行口座が必要になる人もいます。
カナダでは、ワーキングホリデービザかCo-opビザを持つ留学生のアルバイトが認められています。アルバイトで収入を得る予定の方は、カナダで銀行口座を作っておいたほうが良いでしょう。日本にいる家族や親戚などに現金を送金してもらう場合であっても、お金を受け取るためにはカナダの口座があったほうが便利です。
口座開設にあたって注意をしたいビザが、学生ビザです。学生ビザでもアルバイトは可能ですが、フルタイムで在学をすることや政府認可の学校に通っていることなどが、就労の条件となります。
なお、語学学校は政府認可の学校にあてはまらないため、該当する場合は口座が開設できません。アルバイトで収入を増やすことも、送金してもらうことも難しくなるため、語学学校に留学予定の方は、資金に余裕を持って渡航したほうが安心です。
カナダにはChequing Account(チェッキングアカウント)とSaving Account(セービングアカウント)の2種類があります。
日本で言う「普通口座・当座口座」にあたるのは、チェッキングアカウントのほうです。チェッキングアカウントは「普通口座」の様に自由にお金の引き出しや預け入れができます。アルバイトで得た収入の入金先としてはもちろん、デビットカードや小切手の利用などにも活用する口座です。
一方で、セービングアカウントは、お金を貯めるための口座です。日本の「定期預金口座」に近い存在のため、留学中に使用することはほとんどありません。
留学中にメインで使用するチェッキングアアカウントは、銀行によってサービスプランが異なります。後述する「カナダおすすめの銀行3選」を参考にして、自分の留学生活にぴったりの銀行とプランを選びましょう。
カナダで銀行の口座を開設する際、英語に自信がない方や口座開設の経験がない方は、不安を抱いてしまうかもしれません。
口座開設までの流れを把握して、なるべく不安を解消しておきましょう。
カナダでの口座開設には「SIN」の取得が必要です。SINとは、Social Insurance Number(社会保険番号)のことで、1人ひとりに与えられる9桁の番号のことです。日本のマイナンバーのようなものと考えると、分かりやすいかもしれません。
「SIN」は、ワーキングホリデーやCo-opビザ、就労が許可されている学生ビザを所持している方であれば、取得できます。必要な書類は、ビザとパスポート、現住所が分かる書類と学生であれば就学許可の4種類です(※1)。
現住所が分かる書類は、政府か企業から送られた郵便物でも問題ありません。
SINの取得方法は郵送か、各地にあるカナダ政府のサービスセンター「Service Canada」のオフィスに直接出向くかの2通りです。配送ミスや紛失トラブルなどを避けるためにも、なるべくオフィスに足を運び、直接手続きを済ませることをおすすめします。
カナダの銀行口座は、前述した通りChequing Account(チェッキングアカウント)とSaving Account(セービングアカウント)の2種類があります。
普通口座として使用するのであればチェッキングアカウントを、貯蓄用として口座を開設するのであれば、セービングアカウントを選択します。
口座開設の目的に合わせて、口座の種類を選びましょう。
また、口座開設先の銀行も、留意したいポイントです。銀行によって、口座の維持費や手数料、日本語対応の可否などが異なります。
口座開設によってキャッシュバックキャンペーンを実施しているところもあるため、なるべく口座利用の負担額が少なく、お得に開設できる銀行を選ぶと良いでしょう。
カナダで銀行口座を開設するためには以下の書類が必要です。
日本のマイナンバーカードは、カナダに限らず、海外で口座開設をする際に求められる可能性があります(※2)。海外留学をする方は、渡航前に用意しておきましょう。
銀行の選定と書類の用意ができたら、口座開設を申請しましょう。
手続きの方法は、店舗の窓口に直接行くか、オンライン申請の2通りから選べます。
日本語対応のデスクを利用したい方や、直接銀行員とやり取りをしたい方は銀行窓口で手続きをするのがおすすめです。
カナダの銀行窓口で口座開設をする場合、予約が必要になります。電話かオンラインで予約を済ませてから、店舗へ向かいましょう。
店舗では、次の流れに沿って口座開設の手続きが進められます。
面談で聞かれる内容は、おもに口座開設の目的や最初に入金する額などです。不安な方は、事前に回答を用意しておきましょう。
また口座プランがある程度決まっている方は、事前にプラン内容を確認しておき、不明点をピックアップしておくと安心です。
カナダの銀行の多くが、オンライン申請による口座開設サービスを展開しています。店舗に足を運ぶ時間がない方や、対面でのやり取りに自信がない方は、オンライン申請を利用しましょう。
オンライン申請は、銀行のサイトから口座開設のページを開き、手順に沿って手続きを進めてください。必要な書類の内容や手続きの流れなどは、店舗での口座開設とほとんど変わりません。
ただし、留学生向けの口座プランの中には、オンライン申請を行っていないケースもあります。その場合は店頭で手続きをしましょう。
手続きに問題がなければ、キャッシュカードが発行されます。キャッシュカードは、早ければその日のうちに受け取れることもあります。
混んでいる店舗や即日でキャッシュカードを発行していない銀行でも、少額の入金をすることで、その場で仮のキャッシュカードを受け取ることができます。
キャッシュカードを早く欲しい方は、係員に必要な入金額を確認してみてください。
カナダで口座開設をするにあたって、銀行選びに迷ってしまう方は多いかと思います。
ここでは、留学生におすすめのカナダの銀行を3つご紹介します。
CIBCはトロントに本社があり、多くのカナダ滞在者が利用している銀行です。キャンペーンも頻繁に開催されるため、なるべくお得に口座開設をしたい留学生におすすめです。
2024年3月現在では、条件を満たした上で口座開設をした人を対象に、400CAD(約4万4,400円)のコストコショップカードをプレゼントするキャンペーンを実施しています(※3)。
Banking for foreign workersは、プラン名の通り、外国人労働者向けのプランです。留学生でも口座開設ができ、カナダ滞在が1年以内なら口座維持費やATM手数料など、すべての手数料が無料になります。
TD(Canada Trust)はカナダで2番目に大きい銀行です。バンクーバーの支店には日本語専用の窓口があるので、英語に自信がない方でも安心して口座を開くことができます。
TD All-inclusive Banking Planは、口座開設の際にキャッシュバックを行うキャンペーンを、期間限定で開催することがあります。
2024年3月時点では、当プランの口座開設で400CAD(約4万4,400円)を受け取れるキャンペーンを実施中です(※4)。
TD Student Chequing Accountは、留学生向けに用意されたTDの銀行口座プランです。
2024年3月現在、当口座を開設した後に条件を満たすことで、100CAD(約1万1,100円)のキャッシュバックを受け取れるキャンペーンを実施しています(※5)。
外国人の学生を対象としており、サービス内容は費用負担が少ないことに重点を置いています。しかし利用には年齢制限がある点に注意が必要です。
手続きをすれば、年齢制限を超えても口座の維持ができます。
Tangerine Bankはカナダ3位の銀行Scotia Bankの子会社にあたります。オンラインバンクのため窓口はありません。やり取りや手続きは全てインターネット上で行われます。
Chequing Accountは1種類のみで期間の制限なしにすべての手数料が永久に無料である点が、Tangerine Bankの特徴です。
カナダで銀行口座の開設をするのは少し勇気がいるかもしれません。英語を勉強中の留学生であれば、なおさら不安を感じることでしょう。
スクールウィズでは、カナダの語学学校に留学をする方を対象に、銀行口座開設と同行サポートを実施しています(カナダのトロントとバンクーバーの2地域限定)。
銀行口座の開設以外にも、カナダでの留学生活のお手伝いが可能です。まずはLINEでお気軽に、費用無料の相談をしてみてください。
また、以下の記事ではLINEの無料相談の体験談を記載しています。「LINEでの相談は少し緊張する」という方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
【体験談】スクールウィズのLINE相談ってどんなことができるの?実際の流れやできることなどをまとめてみた!
カナダの銀行は日本とルールも異なるため、不明点も多くあるかと思います。
ここからは、カナダの銀行口座開設に関するよくある質問について、回答します。
カナダで口座開設ができる人は、SINの発行が許可されている人に限定されます。観光ビザはSINの発行が不可のため、口座開設もできません。
ただし、観光ビザであってもマルチカレンシーのWiseや日本銀行の外資口座で、カナダドル口座の開設ができる可能性があります。また、ビザの切り替えを予定している留学生は、口座開設の申請が降りる可能性もあります。
銀行や担当者によって対応が異なるため、各銀行に問い合わせをしてみましょう。
カナダの銀行のほとんどで、小切手の利用ができます。記事内でご紹介した3つの銀行も、小切手の利用が可能です。
小切手を利用する予定の方は、小切手手帳を銀行にオーダーします。小切手手帳とは宛名が空白の小切手の束のことで、50枚・100枚などの単位で綴られています。
小切手手帳の発行は手数料が発生しますが、銀行によっては初回のみ無料になるところも。キャンペーンで発行料が免除されるケースもあるため、小切手を利用予定の方は、銀行のホームページを確認した上で申請をしてみてください。
語学学校に留学予定の方や、観光ビザでカナダに渡航する方は、現地で口座をつくるのは簡単ではありません。
現金を海外で所持するのはリスクが高いため、なるべく日本の口座と紐づいたクレジットカードやデビットカードなどを利用することをおすすめします。
以下の記事では、海外でのお金の管理方法について詳しく解説しています。カナダでの口座開設が難しい方は、内容をチェックしておきましょう。
留学時のお金の持って行き方は?クレジットカードから現金までおすすめを徹底解説
カナダで銀行口座を開設するには、ビザの種類にごとに条件が異なります。必要になる書類の数も多いため、漏れがないように注意しましょう。
銀行口座を開設できると、海外生活におけるお金の管理がぐっとラクになります。現金を持つことのリスクも軽減できるため、口座開設ができる方は記事の内容を参考にし、ぜひ早めに銀行へ向かいましょう。
また、カナダに長期滞在をする予定の方は、銀行口座の開設方法以外にも、文化やカナダの常識について把握しておいたほうが安心です。
以下の記事では、カナダの文化や風習などについて記載しています。カナダへ留学予定の方はぜひチェックしカナダへの理解を深めた上で、より快適な留学生活を送る準備をしましょう。
カナダと日本の文化の違い!特徴から注意点まで、渡航前に知っておきたい情報まとめ
渡航前に知っておきたいカナダのチップ事情まとめ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
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※1...Governmentof Canada|Required documents(参照日:2024年3月19日)
※2...国税庁|番号制度概要に関するFAQ(参照日:2024年3月19日)
※3...CIBC(参照日:2024年3月19日)
※4...TD All-Inclusive Banking Plan(参照日:2024年3月19日)
※5...TD の留学生向けバンキングパッケージ(参照日:2024年3月19日)
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