アイルランドにワーキングホリデービザで滞在するにあたって不安に思うのが「仕事を獲得できるのか」「十分に稼げるのか」という点ではないでしょうか。
2024年3月時点のアイルランドの最低時給は12.7EUR(約2,082円)と、日本の2倍弱です(※1)。現地の日用品の物価は日本よりも少し高い程度のため、仕事を獲得できればアイルランドでの生活に困ることは少ないでしょう。
この記事では、アイルランドにワーキングホリデービザで渡航する方向けに、日本人におすすめの現地の仕事や仕事の見つけ方をご紹介します。
仕事を獲得するためのポイントについても解説しているので、アイルランドで仕事を探す方はぜひ最後までご覧ください。
なお、アイルランドのワーキングホリデーについての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アイルランドでワーキングホリデーをしたい人必読!基本情報から体験談まで一挙解説
※記事内ではユーロをEURと表記し、為替レートには2024年3月20日時点の情報を参照し、1EUR=164円で計算しています。
[目次]
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最初に、アイルランドの基本的な労働条件を確認しましょう。あらかじめ労働条件の基準を把握しておくことで、報酬と仕事内容が釣り合わない仕事や過酷なアルバイトを避けられます。
アイルランドの基本的な労働条件は、以下の内容です。
アイルランドの最低時給は12.7EUR(約2,082円)です。東京の最低時給が1,113円であるため、アイルランドの時給は日本の2倍弱となります(※3)。基本報酬に加えて、仕事内容によってはチップがもらえることもあるようです。
加えて労働環境は日本とほとんど変わらず、4時間半以上の勤務で15分、6時間以上の勤務で30分の休憩が与えられます。
給与設定が高い分、同じ労働時間でも日本で働くより効率的に稼げます。しかしアイルランドでの勤務は英語力が必須です。
英語力が不足している結果、思うように仕事を見つけられなかったり、自信を持って応募ができなかったりする例は多くあります。
アイルランドでワーホリの仕事を探す方は、仕事探しと同時に英語力の底上げをしておいたほうが安心です。
アイルランドへのワーキングホリデーで、どの仕事に就くのが良いか、迷ってしまうのではないでしょうか。
ここからは、日本人が見つけやすい仕事を8つご紹介します。
【平均時給】12〜14EUR(約1,968円〜2,296円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
和食レストランや日本人が経営するレストランなどでは、日本人のスタッフを募集しているケースがあります。スタッフや運営者が日本人ばかりの店舗も多く、英語が苦手な人でも働きやすい環境です。
来店客とのやり取りは英語を使用しますが、メニュー名を聞き取れて、簡単な要求を理解できる程度の英語力をマスターしておけば、問題なくこなせるでしょう。
ただし、日系レストランは求人の数が少なく、応募の際は高倍率になります。日系レストランでの勤務を希望する方は、求人サイトを頻繁にチェックし、募集を見つけた時点ですぐに応募したほうが良いでしょう。
【平均時給】12〜14EUR(約1,968円〜2,296円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
ホテルや宿泊施設のハウスキーパーも、日本人に人気の仕事です。1人〜2人ほどで各部屋を掃除するため、英語でのやり取りが少なく、英語を使用せずに黙々と仕事をしたい方にぴったりといえます。
ハウスキーパーに特別なスキルは必要ありませんが、意外に体力が求められる業種です。1日中動き回り、部屋中を掃除してシーツやリネンなどの交換、バスルームの掃除もするため、疲れやすい方は短時間勤務で仕事を始めたほうが良いかもしれません。
【平均週給】175〜400EUR(約2万8,700円〜6万5,600円)
※2024年3月時点「Suresitter」を元に算出
オペアとは、ホームステイをしながら子どもの面倒を見るベビーシッターのことです。
雇い主とのコミュニケーションが何よりも大切な仕事のため、言葉の微妙なニュアンスや含まれる意味などを理解できるくらいの英語力が求められます。
また、経験によって収入が大きく変化する仕事でもあります。日本で教育関連やベビーシッターの経験がある方は、効率よく稼げるでしょう。
【平均時給】12〜14EUR(約1,968円〜2,296円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
カフェやレストランの仕事も、日本人に人気があります。募集の数も多いため、学校や住まいの付近でも仕事を見つけられるかもしれません。
カフェやレストランの仕事で求められる英語力は、日常会話レベルです。アイルランドのカフェやレストランでは、来店客と挨拶をしたり、軽い会話をしたりするシーンがあります。
英語でコミュニケーションが取れないと営業に影響を与える可能性もあるため、カフェ・レストラン勤務を希望する方は、十分な英語力を身につけておいたほうが良いでしょう。
【平均時給】14〜16EUR(約2,296円〜2,624円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
留学やワーホリでアイルランドに渡航した方の中には、バーテンダーを経験する方も多くいます。
バーテンダーというと、カクテルシェーカーをシャカシャカと振ってお酒を作る人を思い浮かべるかもしれません。しかしアイルランドのバーテンダーはカクテル作りのほかに、食べ物やコーヒーを作ったり、レジや片付けをしたりと、仕事内容は多岐に渡ります。
また、勤務時間も夜限定ではなく、午前中や昼過ぎから開店する店もあるため、働く時間の選択肢は豊富です。
英語力は流暢な会話ができるほどのレベルが求められます。楽しくおしゃべりができる英語力がある方は、アイルランドのバーテンダーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【平均時給】14〜20EUR(約2,296円〜3,280円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
条件によっては、オフィスワークの仕事を得られるケースもあります。現地の日系の企業が、日本人スタッフを募集することもあるようです。
オフィスワークに求められる英語力はコミュニケーションに問題のないレベルであることと、業務に関わる専門用語などです。いわゆる「ビジネス英語」はマスターしておいたほうが良いでしょう。
また、オフィスワークは経験も重視するため、同職種の職歴が必要になります。
給料の額は職種によってさまざまで、正社員雇用をしているケースも多くあります。アイルランドのビジネスシーンを把握しておきたい方は、ぜひ、オフィスワークにチャレンジしてみてください。
【平均時給】14〜20EUR(約2,296円〜3,280円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
GoogleやYahoo!、アップルにマイクロソフトなど、世界を股にかけるたくさんの有名企業が、アイルランドにオフィスを設けています。
IT業界において、アイルランドは注目され続けている国です。日本でIT企業に勤めていた経験のある方は、有給インターンで現地の生きたIT技術を学ぶという方法もあります。
高水準のIT技術や知識を得ることで、ワーホリ後の転職や就職が有利になるでしょう。
ただし、企業によっては無給インターンとなることもあります。企業のインターン概要をチェックし給料の有無を確認した上で応募しましょう。
【平均時給】14〜15EUR(約2,296円〜2,460円)
※2024年3月時点「indeed」を元に算出
日本語学校の教師や企業の日本語翻訳の手伝いなど、アイルランドでは日本語を求める仕事の募集も多くあります。
ただし日本語ができればOKとは限らず、生徒とコミュニケーションを取れるだけの英語力や企業が求める内容を理解するだけのスキルが必要です。仕事内容によっては、教育の知識や日本語力、専門的な知見なども求められます。
難易度は高いですが、語学力に自信がある方であれば、きっと活躍できる職種です。
アイルランドで仕事を探す際は、求人サイトの活用が便利でおすすめです。
ここからは、アイルランドで仕事を探す方向けに、おすすめの求人サイトをご紹介します。
日本でもおなじみのindeedには、アイルランド国内の求人が3万件以上、掲載されています。求人の数と種類がとにかく多いため、まずはindeedで仕事を探してみることをおすすめします。
Irish Jobs.ieでは、自分のスキルや興味のある仕事を選択した上で、求人情報を検索できます。指定した検索ワードに関して、働き方の条件を詳しく指定できるため、希望に合った仕事を見つけやすいでしょう。
勤務地や時給がひと目で確認できる点もおすすめ理由の1つです。
MixBは日本語で検索できるサイトです。多くの日本人に利用されており、まだアイルランドにきたばかりの人や、英語に自信のない方におすすめです。
日本人向けの求人も多く掲載されており、日本での経験や日本語を活かした仕事にも出会えます。
Babysitsは、オペアの仕事を探すのにおすすめのサイトです。こちらではオペアをしたい人と、探す人をマッチングするサービスを展開しています。留学生の登録者もおり、英語を学びながら子どもと触れ合いたい人にぴったりのサイトです。時給を自分で設定できるため、目標や経験に合わせた働き方ができます。
求人サイトで仕事に応募したのに、返信がないこともあると思います。アイルランドに関わらず、海外での仕事探しの基本は、積極的であり続けることです。
気になる仕事は、電話などで再度問い合わせをしたり、直接足を運んだりしてみましょう。
アイルランドで仕事を獲得するまで、どのような流れを経れば良いのでしょうか。
ここでは仕事を見つけるまでの流れを説明します。
働きたいと思える勤務先を見つけたら、英文履歴書(CV)を作りましょう。
アイルランドで仕事を探す際、英語力と同様に職種の実務経験も重視されます。希望する仕事に関してどのような経験を積んできたのか、CVにはなるべく具体的に記載するのがおすすめです。
また、CVと一緒にカバーレターを用意しましょう。カバーレターとは、自己PRや志望動機など、CVには記載されていない、仕事への自分の熱意を記した手紙のようなものです。
カバーレターの書き方は以下にまとめています。ぜひ、参考にしてください。
遷【例文付き】ワーキングホリデーで採用されるカバーレターの書き方
最後に、英語に間違いがないか、完成したCVをネイティブの友人や知人に見せたり、AIを活用してチェックしたりするのも、忘れないようにしましょう。
CVの準備が整ったら、勤務先へ応募します。
求人サイトで仕事を見つけた場合は、サイト経由で応募をすればOKです。CVをアップロードして応募の手続きを済ませましょう。
友人や知人の紹介などの場合も、勤務先にCVの提出をしたほうが心象が良くなります。日本の勤務先に提出するのと同じように、CVは両手でしっかり持ち担当者に渡しましょう。
店舗や会社に直接足を運び、「飛び込み営業」をする方法もおすすめです。熱意を買って面接をしてくれる可能性があります。
CVの準備ができたら常に持ち歩き、飛び込み営業のチャンスを逃さないようにするのも、アイルランドで仕事を見つける1つの手です。
CVを受け取ってもらえたら、次は面接です。
面接ではCVをもとに志望動機や今までの職歴、入社後のビジョンなどについて話します。
応募した当日に面接が開始されることもあるため、CVを作成した時点で、自分のアピールポイントを考えておくと良いでしょう。
面接後は、雇用主にお試し勤務(トライアル)を求められるケースが多くあります。トライアルの期間は、数時間〜数日間が一般的です。仕事の出来を雇用主が見極めるだけでなく、自分がこの仕事を続けられるかどうかも確認できる、大切な期間となります。
そのためトライアル期間中も本採用の心構えで、仕事と向き合いましょう。
面接やトライアルを通過できれば、晴れて採用です。早ければ応募してから1週間以内で仕事が決まることもあります。一方で、応募者が多い時期は選考に時間がかかるため、合否が出るまで1カ月ほどを有するケースも少なくありません。
合否の結果が出るまでは、英語の学習をしたり職種に関する知識を積んだりして、スムーズに仕事を始められる準備を済ませておきましょう。
アイルランドで仕事をするにあたって、仕事で得た給料を振り込む銀行口座が必要です。
銀行口座の開設には、PPSナンバーと呼ばれる社会保険番号が求められます。
社会保険番号の取得は、Department of Social and Family Affairs(社会保障事務局)で可能です。事前に以下のサイトからネットで訪問の予約を入れて、足を運びましょう。
混雑状況によっては、希望する日時の来訪予約が取れないこともあります。仕事が決まったらなるべく早いうちに予約を取り、スケジュールに余裕を持って口座開設の準備を進めましょう。
PPSナンバーを取得すると、銀行口座が開設できます。希望する銀行の窓口に向かうか、オンラインで口座開設の手続きをしましょう。
口座開設には、パスポートと住所を証明できる書類の2つが必要です。ビザの種類や銀行によっては、ほかの書類の提示を求められる可能性もあります。
事前に銀行に問い合わせておくと安心です。
photo by: Ivan maguire / Shutterstock.com
アイルランドで仕事を見つけるにあたって、押さえておきたいポイントがあります。アイルランドで仕事を探している方は、次の点を意識して仕事探しをしてみてください。
アイルランドに限らず、外国人が現地で仕事を見つけるのは簡単ではありません。採用される可能性は限られているため、なるべく多くの募集をチェックし、たくさん応募することが大切です。
また、募集先もWebの求人サイトだけでなく、フリーペーパーや友人や知人のツテ、街中の張り紙などもチェックしたほうが良いでしょう。多くのアンテナを張ることで、アイルランドで仕事を獲得できる確率がアップします。
常にCVを持ち歩くことも、忘れてはいけません。募集を見かけたらいつでも応募ができるように準備をしておきましょう。
アイルランドは、12~3月がホリデーシーズンです。この時期は、国内外からの旅行者や留学生が増えるため、企業や店舗は人手が必要になります。
11月までは求人が増える時期であることから、アイルランドで仕事を探す予定の方は、ホリデーシーズン前となる夏〜秋に渡航するのがおすすめです。
逆に、シーズン中は求人を出す暇もないため、仕事はなかなか見つかりません。ホリデーシーズン中に渡航予定の方は、その期間は学習に費やすか、観光客が多く人手が足りないエリアを拠点にして仕事を探すと良いでしょう。
アイルランドで仕事を見つける際、英語力だけでなく職種に関する経験の有無が重視されます。
即戦力となれる職務経験がある場合は、面接時にしっかりとアピールしましょう。また、その際には経験から得た学びや発見なども、併せて伝えると意欲的な印象を与えられます。
応募する仕事に関する職歴がない場合でも、他の知識や経験などが仕事に活かせることをアピールしましょう。
たとえば、カフェならコーヒーを淹れる技術に自信があることや、コミュニケーション能力が高いことなどを伝えると、良いかもしれません。日本人ならではの丁寧で真面目に仕事ができることをアピールするのも良いでしょう。
経験を仕事に活かし戦力となれることが伝われば、雇用を前向きに検討してもらえるでしょう。
photo by: tawanroong / Shutterstock.com
アイルランドにワーキングホリデービザで滞在する場合、仕事で困らない程度の英語力が必要です。しかし現地で働けるだけの十分な英語力を身につけるには、自己流の学習だけでは難しいかもしれません。
スクールウィズではスクールウィズで留学予定の方に、「プレ留学」をご用意しています。プレ留学では専門の講師とチューターが渡航前の留学生をサポート。最大4倍速で、英語を獲得できるレッスンを行います。
留学前に英語力を身につけておくことで、アイルランドでの仕事の範囲が広がります。また、現地での生活をスムーズに送れるため、留学生活がより充実したものになるでしょう。
プレ留学に興味のある方は、まずはLINEで無料相談をしてみてください。
無料相談でどのようなことを聞けるのか気になる方は、以下のコラム記事もチェックしてみてくださいね。
【体験談】スクールウィズのLINE相談ってどんなことができるの?実際の流れやできることなどをまとめてみた!
アイルランドで日本人が生活できるだけの収入を得るには、行動力と英語力が欠かせません。ご紹介した内容を参考にして、仕事を獲得するのに必要な知識を得て、現地での日々をスムーズに送るための準備を進めましょう。
またアイルランドのワーホリ生活に不安がある方は、以下の体験談の記事をチェックしてみてください。アイルランドでの暮らしのイメージを掴み、現地での理想の生活に必要な心構えを、用意しておきましょう。
1年間ワーホリして感じた、アイルランドの良い点・悪い点を正直にレポート!
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
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留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
※1...citizens information|Minimum wage(参照日:2024年3月20日)
※2...citizens information|Work breaks and rest periods(参照日:2024年3月20日)
※3...citizens information|Minimum wage(参照日:2024年3月20日)
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