マルタ島の世界遺産3カ所と見どころをまるっとご紹介！

みなさんはマルタという国をご存知ですか？イタリアのシチリア島南部にある小さな島で、正式名称はマルタ共和国です。

面積は316平方キロメートルあり、東京都の約半分ほどです。地中海に浮かぶマルタ島は、温暖な気候や美しい景色など、一度は訪れるべき観光地が多く存在します。

今回は、マルタにある世界遺産3ヶ所をご紹介します。ヨーロッパの中でも治安が良く、物価も安いマルタはとても旅がしやすい場所です。この記事を読み終わる頃には、きっとみなさんも足を運びたくなっていることでしょう。
なお、マルタの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
マルタ観光といったらここ！現地で楽しめるおすすめスポットやイベント・グルメまとめ
※記事内ではユーロをEURと表記し、為替レートには2023年3月26日時点での情報を参照し、1EUR＝141円で計算しています。

世界遺産（1）バレッタ市街

バレッタは街全体が世界遺産になっています。首都でもあることから政治の中心にもなっている重要都市です。もともと、イスラムの大国であるオスマン帝国から、ヨーロッパを守る最後の砦と言われていました。

要塞都市だった名残で、街を歩いていると石畳、はちみつ色をしたマルタストーンで造られたバロック様式の建造物や高い城壁、大砲など歴史を感じさせる街並みが広がっています。

街中にはたくさんの観光スポットがあります。その中から、おすすめの場所をご紹介します。

観光名所（1）聖ヨハネ大聖堂

聖ヨハネ大聖堂は、マルタ騎士団の礼拝堂として有名です。大聖堂に一歩踏み入れると、とても煌びやかで豪華な造りに言葉を失うことでしょう。

床にも美しいモザイク画が広がっています。また、「聖ヨハネの斬首」という作品は光と影のコントラストが非常に美しく必ず見ておきましょう。

マルタワインのラベルにも印刷されているほど、マルタの象徴的な場所です。

最近は観光客にとても人気で、いつも混み合っています。ゆっくり見たい方は、人が少なくなった夕方に見学するのがおすすめです。隣に美術館もあるのでそちらにもぜひ足を運んでみてください。

美術館では、イタリアバロック画家の巨匠、カラヴァッジョの絵画を見ることができます。その後は、近くのフェリー乗り場へ足を運ばれるのをおすすめします。フェリーでバレッタからスリーマまで行き来することができますよ。

聖ヨハネ大聖堂の情報

入場料	15EUR（約2,115円）
住所	St. John Street, Valletta, Island of Malta
公式サイト	聖ヨハネ大聖堂公式サイト

観光名所（2）リパブリック・ストリート

バレッタのメインストリートと言われています。おしゃれなカフェ・レストランやお土産ショップが並んでいるエリアです。

ストリートはそれほど長くなく、15分ほど歩けば端から端までたどり着きます。しかし魅力的な店舗が多く、1度も立ち止まらずに進むのは難しいかもしれません。他の観光スポットも訪れる予定であれば、時間配分に気をつけながらストリートのショップに立ち寄るようにしましょう。

観光に疲れたらカフェに入ってジェラートを食べるのがおすすめです。また、マルタワインも種類が豊富です。

リパブリック・ストリートの情報

入場料	無料
住所	Republic Street, Valletta, Malta
公式サイト	なし

観光名所（3）カフェコルディナ

1937年にコスピクアにオープンし、1944年にバレッタに移転した老舗カフェです。

老舗なだけあっていつも観光客で賑わっていますが、夜はチャージ料などもかからず、本格的なジャズ演奏を楽しむことができます。店内は中世を感じさせる内装で、思わず見とれてしまうほど素敵です。

店内では、マルタのすぐ近くにあるゴゾ島で作られた名産のチーズもいただけます。常時並んでいる30種類以上のデザートも人気です。苦味の効いたエスプレッソと一緒にどうぞ。

お店には、現地で採れたオリーブオイルやきちんと梱包されたヌガーなどスイーツも多く販売しているので、お土産用に最適です。

カフェコルディナの情報

入場料	無料
住所	244 Republic, Il-Belt Valletta VLT 1114
公式サイト	カフェコルディナ公式サイト

観光名所（4）騎士団長の宮殿

騎士団長の宮殿は、聖ヨハネ騎士団の公邸でもある場所です。当時の建築家であるジェラーロモ・カッサールが手がけた宮殿であり、中ではマルタ騎士団が当時使用していた道具や大砲を見学できます。

騎士団長の宮殿は当時の騎士団長ピエトロ・デル・モンテの公邸でもあった場所です。そのため、中には大広間や執務室など、騎士団長ピエトロが過ごしていた痕跡が残されています。また、騎士団長の宮殿は兵舎としても使用されており、たくさんの兵士が過ごすための厨房・貯蔵所なども用意されていました。

中世ヨーロッパらしい煌びやかな雰囲気と、戦いの支度を整えていたことがわかる厳かな宮殿の空気感に、訪れた人は感嘆の声を漏らします。

騎士団長の宮殿の情報

入場料	公式情報不明
住所	President's Palace, Il-Belt Valletta
公式サイト	なし

観光名所（5）アッパーバラッカガーデンズ

アッパーバラッカガーデンズは、ヴァレッタの眺めを一番美しく眺望できる小さな公園です。公園内にある展望台に登ると、水平線の向こう側まで見わたせるくらいの、開放的な景色が広がります。

この素晴らしい景観に癒されるために、観光客だけでなく地元の人も足を運ぶ場所です。

正午にはアッパーバラッカガーデンズからグランドハーバーを守るために設置された大砲が発射し、時間を知らせてくれます。

アッパーバラッカガーデンズにあるエレベーターで、下に降りたところにウォーターフロントというレストランがあります。

倉庫をリノベーションしたレストランなのですが、グランド・ハーバーを眺めながらゆっくり食事を楽しむ事ができますよ。

アッパーバラッカガーデンズの情報

入場料	無料
住所	292 Triq Sant' Orsla, Il-Belt Valletta
公式サイト	なし

観光名所（6）グランドハーバークルーズ

マルサメット港とグランドハーバーを通過する人気クルージングです。バレッタに来たら必ず参加していただきたいツアーです。

「ルズー」という、マルタの伝統的な船に乗り、10の小川を訪れます。ルズーから眺めるバレッタとフロリアナを囲む要塞や城壁は圧巻です。90分間のツアーに参加すれば、あなたを中世へと誘ってくれることでしょう。

船上では、ガイドがマルタの第二次世界大戦での役割など歴史について教えてくれます。スリーマなど近くの都市で船を降り散策できるツアーもあるので、そちらもおすすめです。

世界遺産を船から眺めることでまた違った表情のバレッタに出会えます。

【世界遺産の街】マルタの首都バレッタ！基本情報からおすすめスポットまで徹底解説

世界遺産（2）マルタの巨石神殿群

マルタにはエジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも歴史が深い巨石神殿があります。マルタの巨石神殿群はマルタ島とゴゾ島で発見された人類最古の石像建築物です。

現在までに「ジュガンティーヤ神殿」「ハジャール・イム神殿」「イムナイドラ神殿」「ムナイドラ神殿」「タルシーン神殿」「ジュガンティーヤ神殿」6神殿がマルタの巨石神殿群として世界遺産に指定されています。

世界遺産ではないものを含めるとなんと20世紀までに、約30の巨大神殿がマルタで確認されました。これらは紀元前4500年〜2000年に創られたとされていますが、詳細の多くは未だ謎に包まれています。

見どころジュガンティーヤ神殿／ゴゾ島

神殿の中でも最も古いジュガンティーヤ神殿は、ゴゾ島にあります。ゴゾ島はマルタ島からフェリーで25分程度の距離にあり、日帰りも可能なエリアです。

ジュガンティーヤはマルタ語で巨人の塔という意味を持ちます。巨人の名の通り、神殿に使われている巨石の長さは5.6メートル、重さはなんと50トンほどもあるそう。遥か昔の時代に、どのような方法で50トンもの石を動かし組み合わせて造られたのか、未だに謎に包まれています。

また、ジュガンティーヤ神殿には多数の彫刻が見つかっています。このことから、この地は重要な宗教施設であったことが証明されています。

神殿の散策中は、遠くにあるシェフキーヤの美しい街並みが目に飛び込んでくるでしょう。神秘に満ちた神殿を楽しみながら、素晴らしい景観にも触れてみてください。

ジュガンティーヤ神殿の情報

入場料	10EUR（1,410円）
住所	Triq John Otto Bayer, Ix-Xagħra,
公式サイト	Heritage Malta公式サイト

見どころハジャール・イム神殿／マルタ島

ハジャール・イム神殿はマルタ島にあります。巨大神殿の謎について学べる施設があり、4Dの映像で神殿の成り立ちについて学習できます。知識を得た上で巨石神殿の見学を行えば、より感慨深さが増し、楽しめるでしょう。

ハジャール・イム神殿保存状態も大変良い巨石が多いともいわれています。徒歩でムナイドラ神殿にも行ける距離なため、この地を訪れた際は、ぜひそちらにも足を運んでみてください。

ハジャール・イム神殿の情報

入場料	公式情報不明
住所	Triq Hagar Qim, Qrendi, QRD 2501, Malta
公式サイト	なし

世界遺産（3）ハル・サフリエニの地下墳墓

ハル・サフリエニの地下墳墓は、新しい住居の開発をしていた際に偶然発見されたものです。紀元前2500年頃につくられ、マルタ島のパオラで発見されました。ここは世界でたった一つの先祖時代の地下墓地ともいわれています。

3つに分かれる内部構造は1層目が、自然の洞窟を人工的に拡げたものです。2層目からは中央の部屋、至聖所、神託の部屋など石像建築の特徴が露わになっています。

3層目は貯蔵庫になっていたと言われています。最も深い部分は地表から11メートルのところにあり、石室が迷路と階段で繋がっている不思議な構造です。

1980年に世界遺産に登録され、切手のデザインにもなっています。世界遺産の保護の観点から、1日に見学者数を最大70人にしています。完全予約制ですので、訪れる際はお気をつけくださいね。

ハル・サフリエニの地下墳墓の情報

入場料	35EUR（約4,935円）
住所	Triq Ic Cimiterju Raħal Ġdid, PLA 1116
公式サイト	Heritage Malta公式サイト

世界遺産マップ

以上がマルタ島の世界遺産です。地図にまとめるとこのような感じになります。

マルタの世界遺産のほとんどが、マルタ島に位置しています。世界遺産をより効率的に見て回りたい場合は、マルタ島を拠点にして行動すると良いでしょう。

マルタ観光前に知っておきたい基本情報

マルタは観光客も多く、見どころもたくさんある国です。広さは東京都よりも狭いため、移動手段で悩むことも少なく、治安の悪さが話題にのぼることもほとんどありません。

しかし慣れない国では何が起こるかわからないもの。あらかじめマルタの基本情報を把握し、より安全・安心な観光を楽しみましょう。

マルタの首都は？通貨は？

マルタの面積は約316平方キロメートルです。東京都が約2,194.05平方キロメートルなため、およそ東京都の1／7ほどの広さとなります。

マルタの首都はバレッタで、歴史的建造物が多く残されています。ヨーロッパらしい景観を楽しみたい方は、ぜひバレッタを訪れてみましょう。

バレッタを含め、マルタ全体で使用される言語はマルタ語と英語です。英語が使用でき、美しい自然と景観に囲まれていることから、リゾート地としての人気も高い国といえます。

また、マルタはヨーロッパ各国への位置も近いため、効率良くたくさんの観光名所を回りたい方にもおすすめです。通貨はユーロなため、手持ちのお金を持ってそのまま移動ができます。

訪れるべきベストシーズン

マルタの気候は、冬は寒く、夏は暑くなります。夏の平均気温は26度前後、冬の平均最高気温は12度前後です。日本と大差ない気温推移ですが、冬は日本よりも暖かな傾向にあります。

そんなマルタを訪れる際は、観光をしやすい5〜9月がおすすめです。

航空費の節約をしたい場合は、オフシーズンの5月・9月のどちらかの時期に渡航計画をたてると良いでしょう。気温も安定しており雨も少ない時期なため、快適に観光を楽しめます。

おすすめ時期の中間にあたる夏は、日本とほとんど変わらないくらい暑く湿気も多くなります。そのため街中の観光ではなく海辺をメインに過ごすのがおすすめです。太陽に照らされた海が青く輝き、1年間で1番美しい景観を楽しめます。

マルタまでのアクセス

日本からは、マルタへの直行便はありません。トルコのイスタンブール、ドイツのミュンヘン、アラブ首長国連邦のドバイなどを経由するのが一般的です。乗り継ぎを含め日本から16〜20時間程度で到着します。

到着後はマルタの国際空港からバレッタまではバスで移動しましょう。マルタのバスは次に止まる駅をアナウンスしてくれるので安心です。
　　　　　　　　

まとめ

いかがでしたか？マルタには、歴史的建築物と息を呑むような自然の絶景を楽しめるスポットが多くあります。

治安も比較的良いため安全に観光を楽しめますよ。地中海に浮かぶ魅惑の国マルタに是非足を運んでみて下さいね。

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また世界遺産ではないですが、マルタには他にもぜひ足を運んでいただきたい観光スポットがたくさんあります。

詳しくは下記で紹介しているので、マルタ観光をより楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
マルタ観光に絶対外せない！地中海を満喫できるオススメの観光地10選

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