【連載】元英語教材編集者が行く、オーストラリア留学体験記#01〜 社会人6年目の私が、仕事を辞めてでも留学したかったワケ

みなさん、はじめまして!Ayakaです。私は今年の1月まで約6年間、(株)Z会で英語の教材編集を担当していました。2月からオーストラリア、クイーンズランド州の州都、ブリスベンにあるGriffith大学の観光学部へ留学に来ています。

このコラムでは、社会人留学のメリット、海外大学での生活のリアルな日常、ネイティブならではの英語表現などをみなさんにどんどん紹介していきます!

オーストラリア、ブリスベンにあるGriffith大学

連載第1回目のコラムということで、今回は「なぜ社会人留学に至ったのか?」という経緯をお話しします。留学の動機や目的は十人十色だと思いますが、私の経験が少しでもみなさんの「英語をもっと勉強しよう!」という意欲や、「思い切って留学しよう!」という決意につながればうれしいです。

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英語との出会いはNHKラジオから

海外留学は、英語を独学で学び始めた10歳の頃からの夢でした。当時私はNHKラジオの英語講座にどっぷりハマり、「基礎英語1」から「実践ビジネス英語」まで実に約10年間、ラジオ学習を続けました。

初めて英語圏(そして初海外)を訪れたのは、高校2年生の夏、姉妹校訪問でカナダのトロントとオタワを2週間訪れた時。それまで学校の授業以外ではラジオに向かってひたすらしゃべり続ける日々を送っていた私は、「英語って、ホントに使われているんだ!」と当たり前のことに感極まったのを今でも覚えています。

その後、海外への興味・憧れを胸に東京外国語大学へ進学。さまざまな国の文化や言語を学ぶ中で、私自身の興味は人が外国語を習得する仕組み・過程へと移っていき、中でも英語教育への関心が高まり、「第二言語習得」という研究分野を専攻しました。

大学在学中にも留学への憧れはあったものの、奨学金を借りていたこともあり、「まずは就職して専門性を身に着ける。それから自分のお金で海外の大学院に行き、スキルアップするための留学をしよう!」と心に決めたのでした。

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英語教材編集者として働いた約6年間

そうして、大学卒業後の2011年春、(株)Z会に就職。入社直後から憧れの「教材編集部」に配属となり、晴れて英語教材の編集者として社会人生活をスタート!

それから通信教育講座・模擬試験・映像講義・学習参考書、オンライン学習教材など、多様な英語教材の編集に携わること約6年。時には、全国各地の大学進学イベントで英語学習の相談を受けたり、ニコニコ生放送の高校生学力コンテスト番組に英語解説者として登場したり、アニメ『暗殺教室』の英語セリフの監修をしたりといったことも…。

Z会での教材編集担当をしていたAyakaさん

写真:(株)Z会で教材編集担を担当していた頃の一枚。『ソクタン』でおなじみの『速読英単語』を編集している部署で働いていました!

米大学院受験に挑戦するも断念

英語にまつわるさまざまな仕事をし、全国の英語学習に熱心な先生・生徒さんに出会う中で、「もっと英語教育の専門性を深め、英語教育の真のプロフェッショナルに!」と強く感じるようになり、社会人4年目の時、アメリカの大学院受験に挑戦しました。

TOEFL受験やエッセイ、研究計画書の執筆に苦しみながらも、なんとか翌春、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校大学院の言語・文化専攻コースに合格。けれども、高額な学費をカバーするための奨学金が取れなかったことや、健康上不安な点が見つかったこと、当時付き合っていた彼との将来のこと…といった複数の理由が重なり、この時は泣く泣く断念したのでした

留学、結婚・・揺れた20代半ば

幸いにも翌年、社内の海外展開プロジェクトのメンバーとして、米国の大学から来たインターン生のお世話係をする機会がありました。

Z会での海外展開プロジェクト

写真:同僚と一緒に、休日にインターン生に鎌倉・江ノ島を案内した際の一枚。彼らの情熱・野心に私も感化されました!

一度は留学の夢を断念し、自分も納得したつもりではいたものの、仕事で海外にふれる中で私の留学熱は再燃。「ママ、ホントは20代の頃、留学したかったの…」と子供にこぼす自分の未来像を想像し、思わず身震いがしました。

「この先どんなに素敵な人が現れても、留学しないうちは絶対結婚なんてできない!やっぱり行くべきだ!」と、留学を再び決意したのです。結局、お付き合いしていた彼とも破局しました・・

改めて留学への挑戦を考えた時、「私に必要なのは院での研究ではなく、専門性と経験を兼ね備えたビジネスパーソンとして成長できる留学だ!」と思い立ち、社会人6年目となった4月1日、「翌春に英語圏にビジネス留学に出る!」という決意を明確にしたのでした。

大学+インターンシップの実学重視の留学へ

「ビジネス留学」をすると決め、選んだプログラムは、ICC国際交流委員会のInternship Business Program(通称IBP)という「大学(院)の授業(9カ月)」+「現地企業インターン(3カ月)」を組み合わせた1年間の留学制度です。

IBPは、大学生・社会人を対象とし、大学(院)の授業で専門性を高め、学んだことをもとに実際に現地企業でインターン生として働き経験を積み、帰国後のキャリアアップやキャリアチェンジを目指すプログラム。留学先は、アメリカ・イギリス・オーストラリアの各地域の指定大学から選ぶことができます。

実は留学先の国や専攻については、2016年秋までずっと悩んでいました。「私には今もアメリカの大学院で言語学をやる情熱があるのだろうか…」と。言語学ではなく、観光政策や、スポーツツーリズムを学ぶ道もありなのではないかと考え始めていました。というのも、社会人になると同時に会社の部活動を通じてロードバイクを始め、すっかり夢中になっていたからです

自転車でキャリアチェンジ!?

社内の自転車クラブの活動を通して、日本国内、アジア、ヨーロッパなど世界各地でのライドイベント、レースへの出場や自転車旅に加え、その経験を自転車専門誌でレポートしたり、読者モデルとして各地を自転車で走る魅力を宣伝したりしてきました。

カンボジアのアンコール遺跡群を自転車で探検しに行った時の1枚

写真:カンボジアのアンコール遺跡群を自転車で探検しに行った時の一枚。他にもタイ、インドネシア、ドイツ、NZなど各国を走り回ってきました!

特に近年、日本各地の自転車イベントで、海外からのサイクリストの参加が増えているのを目の当たりにしていました。さらに、地元の方々の自転車を通じた地域振興への熱い想いにふれる中で、私の「自転車愛」は深さを増していくばかりで、自分の日々の生活の中に「自転車」がなくてはならないものになっていると気がつきました

今一番学びたいことを学ぶ留学を

折しも、日本は東京オリンピックに向けてインフラ整備や、観光政策に大きく盛り上がりを見せ始めたところ。2016年の夏に通訳案内士の試験を受験したのが面白かったこともあり、「自分が今、心の底から夢中になれることを学ぶのが一番楽しい!!」と考え、留学を機に観光・スポーツツーリズム業界へのキャリアチェンジを決意しました

留学先は、観光学の研究が進み、スポーツイベントも盛んで、自転車が人々の生活に根付いているオーストラリアを選択。留学とその後のキャリアテーマを、インバウンド観光政策やスポーツツーリズムを学び、「日本の魅力を世界に伝え、外国人観光客を増やし、日本をもっと元気で楽しい場所にする!」と定めました。そうして、2017年1月末の退職を決めたのでした。

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自分の情熱に嘘はつけない

こうして、英語を学び始めた10歳の頃から紆余曲折を経て、18年後、ようやく夢が叶うことになりました…!「英語教育をやりたい!」と思い志して入った会社を、「観光・スポーツツーリズムをやろう!」と思い卒業したのですから、人生はどこで180度変わるかわからないものです。

就職氷河期にやっとの思いで得た正社員という立場を投げ出し、「結婚資金って何ですか?」と言わんばかりに貯金をはたいて留学することに、「向こう見ずな決断を」と言う人もいれば、「なにそれ!ワクワクする!」と言う人もいるでしょう。

社会人になり一企業で働き続けていると、周囲からの信頼も増え、責任の大きな仕事を任させるようになります。チームワークや人脈を築き、仕事がしやすくなる中で、自分の「居場所」を見出します。私自身も自分の能力・特長を見出し、仕事を与えてくれる職場が大好きでした。一方で、いつの間にか「安定」を求め始めている自分を感じて、「ずっとこのままでいいのかな・・」というムズムズした気持ちが芽生えてきました

それは今思うと、「留学したい!」という想いと情熱を胸の中へ抱えながらも、変わらぬ日常を送り、なんとなく未来が見えてしまうことへの恐怖だったのかもしれません。

社会人でも留学するのに遅いことはない!

この原稿を書いているのは、成田空港からオーストラリアに向かう飛行機の中。オーストラリア大陸には足を踏み入れたことすらありません。

日本では「英語を教える側」の立場でしたが、現地では生きた英語にふれ、オーストラリア独特の発音や言い回しに苦戦することもあるでしょう。帰国後の再就職先はおろか、インターンシップ先も決まっておらず、1年後の自分がどこで何をしているのか、当の本人にもまったく想像がつきません!

社会人留学は大学在学中の留学に比べると圧倒的にコストもかかり、手続きも煩雑ですし、再就職へのリスクも伴います。けれども、「私にはこれまでの日本での経験がある。それに何より、いざという時、力になってくれる仲間がいる。」という大きな自信と強みをもって飛び立つことができると感じています。

夜が明ければ飛行機はブリスベンに到着します・・。これから1年、私はどんな景色を見て、どんな人と出会い、何を感じ、どう成長していくのでしょうか。ゾクゾクするほど楽しみです。

留学は、社会人になってからでも決して遅くはありません。通勤電車に揺られる今日が、留学への一歩を踏み出す明日につながる、そんな勇気とパワーを少しでもこのコラムを通して、みなさんにお届けしていきたいと思います!

空港にてこれから留学へ出発するAyakaさん

写真:手前の大きなバッグに入っているのは分解したロードバイク。スーツケースと愛車を抱えて、いざ、留学へ!!

【連載】元英語教材編集者が行く、オーストラリア留学体験記↓↓

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この留学ブログを書いた人

Ayaka

Ayaka

「日本をもっと元気で楽しい場所にする!」を目標に、キャリアチェンジを目指し退職し、ICC国際交流委員会のInternship Business Professions でオーストラリア留学を経験。実用英語技能検定1級。

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