みなさん、アメリカと言えば何を思い浮かべますか?洗練されたファッション、豪快なグルメ、きらびやかな大都会・・・どれも魅力的な物ばかりですが、忘れてはならないのがアメリカの雄大な大自然。
日本の25倍の国土をもつアメリカは、他の地域では見られないような広大な自然景観を誇ります。美しい山々や湖、神秘的な鍾乳洞に生命の息吹すら感じない砂漠、深い谷や巨木の森。
それらの多くは国立公園という形で管理・保護され、日本をはじめ世界中から観光客が訪れ、多くの人々に愛されています。
今回はアメリカの国立公園の中から、特に観光で訪れて欲しいおすすめな公園を7箇所ご紹介します!
それでは1つ1つ見ていきましょう!!
なお、アメリカの観光情報については下のページでまとめているので、国立公園以外におすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
アメリカのおすすめ観光スポットやイベント、グルメなどを紹介
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イエローストーン国立公園は1872年、世界で最初の国立公園となった場所。この周辺を探索していた調査団がその美しさゆえに、すべての生物のためにも私利私欲に利用されたり、開発されてはならないとして当時のアメリカ大統領に保護を進言したのです。
現在もその美しさは変わらず、四国の約半分ほどの広大な敷地に高山湖、川、間欠泉、そして煮えたぎる泥の池など神秘的な光景が広がります。また、野生動物も多く生息し、ヘラジカやバイソンなどの姿を見ることができます。
イエローストーンに行ったら「オールドフェイスフル」と呼ばれる世界最大と名高い間欠泉を見ずには帰れません。
高さ30メートルから50メートルまで大量の熱湯が吹き上がる光景は、ここでしか見ることができません!約45分ごとに吹き上がるので、その時間になると周囲にはカメラを手にした観光客が集まり雄姿に息を飲みます。
マンモスホットスプリングス
公園内には遊歩道もあり、沸騰した泥水が湧き出る姿がおどろおどろしいマッドポットや、段々畑のように連なる白い石灰岩から真っ青な温泉がわき出る姿が見られるマンモスホットスプリングスなど、1日では回りきれないほどの魅力が満載です!
イエローストーン国立公園を訪れるなら夏季がおすすめ。他の時期は、多くの地区やゲートが封鎖されています。夏季の方が存分にイエローストーンの大自然を満喫できますよ!
日本から直行便のあるユタ州・ソルトレイクシティに滞在し、そこから現地バスツアーに参加するのがオススメです。車を利用して自力でイエローストーンまで行く場合は、片道約5時間半のドライブになります。
所在地 | モンタナ州・ワイオミング州・アイダホ州 |
入場料 | 車1台につき30ドル、または1人15ドル(16歳以上) |
世界遺産にも登録されているグランドキャニオンは、深さが最大1600メートルもある巨大な谷間をコロラド川が流れる雄大な光景で有名。アメリカでも屈指の観光地です。みなさんも名前くらいは聞いたことがあるでしょう。
どこまでも続く赤い大渓谷が、はるか昔は高原だったとはとても信じられません。コロラド川が川岸を侵食していき、何千万年もの時間をかけて今の景観をつくり上げたと言う、まさに自然の驚異。
幾重にも重なる地層がその歴史を物語ります。侵食は今も続いており、現在コロラド川が削っているのは20億年ほど前の地層だと言うのですからそのスケールの大きさは、単なる景観の美しさの粋を越えていると言ってもいいでしょう。
どこをとっても見どころだらけのグランドキャニオンですが、観光客が訪れるのは主にコロラド川の南側に位置する「サウスリム」という区域です。
ここにはマーサーポイント、ヤバパイポイントなどいくつかの絶景ポイントがありますが、角度によって夕日や朝日に映える美しい渓谷の姿を見ることもできます。
時間に余裕がある方は是非現地で1泊してみてはいかがでしょうか。無料シャトルバスの運航もあり、またトレイルやセスナ機など別の角度から谷を眺めるツアーをあります。
グランドキャニオンのサウスリムは、富士山の五合目と同程度の標高です。冬はかなり冷えるので、夏の観光をオススメします。夏でも朝晩は冷えるので上着を忘れずに持っていきましょう!
グランドキャニオンまではラスベガスからの日帰りツアーなどが充実しています。朝日を楽しみたい方はグランドキャニオンに1泊するツアーも。車を利用するとラスベガスから片道5時間ほどです。
所在地 | アリゾナ州 |
入場料 | 車1台につき30ドル、または1人15ドル |
デスバレー国立公園は長野県ほどの面積を持つ、アメリカ最大級の国立公園。
「死の谷」の名を持つデスバレーは、アメリカで最も暑くて乾燥しており、また海抜が最も低い土地です。かつて海底だった場所も多く、最低地点での海抜はおよそマイナス86メートル。海面を示す海抜0メートルははるか崖の上に見えます。
真夏の最高気温は平均で46℃。過去最高気温は56.7℃を記録しており、岩の上で目玉焼きが焼けてしまうほどの日差しです。
車の性能が今ほど良くない時代だと、夏季に砂漠の真ん中で車がオーバーヒートすると命にかかわりました。冬は比較的過ごしやすいため、冬になると多くの観光客がどこか別の星にいるかのような不思議な体験を求めてデスバレーまでやってきます。
最低海抜地点にあり、かつて海底だった「バッドウォーター」。一瞬、大雪原に見える大地に広がるのは雪ではなく、塩。堆積した岩塩が広大な塩原となって広がっています。
靴のまま踏みしめるとザクザク音がします。舐めてみれば確かにかなりの塩分濃度!気温が高い日だと塩がうっすら溶けて、海岸の砂浜にいるときのように肌がべたつきます。
地球が作り上げた息を飲む光景は、デスバレーならではの必見ポイントです。
デスバレー国立公園を訪れるなら、夏は気温が高すぎて観光には不向きです。ぜひ比較的過ごしやすい冬季がオススメです。
デスバレーまでは、ラスベガスやロサンゼルスから日帰りのツアーがあります。車を利用するとラスベガスからは約2時間、ロサンゼルスからは5時間ほどになります。
所在地 | カリフォルニア州、ネバダ州 |
入場料 | 車1台につき20ドル、または1人10ドル |
ヨセミテ国立公園は、カリフォルニアのシエラネバダ山脈が広がり、東京都の1.5倍の面積を誇ります。澄み渡る青空のもとに高原や山、生い茂る緑に小川といった大自然が広がります。
ヨセミテ国立公園は山や森に親しみをもつ日本人にもなじみやすく、人気の観光地です。公園内の9割以上は手つかずのままで、多様な植物や動物のすみかにもなっています。園内はシャトルバスも運行しています。
公園の玄関口からシャトルバスで約1時間のところにある「グレーシャーポイント」は園内屈指の絶景スポット。
ヨセミテのシンボルとも言える巨大な岩壁のハーフドームや、北アメリカ最大の落差(739メートル)を誇るヨセミテ滝など、公園の人気スポットを一望できます。
時間や体力に余裕のある方は遊歩道や登山道などが多数あるので、さまざまな角度からヨセミテをご覧になってはいかかでしょうか?
ヨセミテ国立公園は四季を通して楽しめますが、オススメな時期は雪解け水が増えて滝の水量が増える4月終わりから5月頃です。朝晩は冷えるので上着必須です。
ヨセミテ国立公園まではサンフランシスコからのバスツアー出ているので、それを利用するのがオススメです。車を利用するとサンフランシスから5時間、ロサンゼルスからは7時間ほどかかります。
所在地 | カリフォルニア州 |
入場料 | 車1台につき30ドル、または1人15ドル(16歳以上) |
シエラネバダ山脈に位置するセコイア国立公園は、イエローストーンについで歴史のある国立公園です。隣接するキングズキャニオン国立公園とまとめて管理されています。
公園内には北米最高峰のホイットニー山(標高4,421メートル)がそびえ、高山植物や野生動物、野鳥の宝庫となっています。
高さ10メートルほどの巨木が立ち並ぶ山道は、古代の森に迷い込んだかのよう。クリスタルケーブと呼ばれる鍾乳洞は、シエラネバダ山脈が形成されたのと同じ時期にできたもの。石灰岩が変形した白い大理石の壁は神秘的な美しさです。
セコイアを訪れたら必見なのが「シャーマン将軍の木」。巨木が茂る公園内でもひときわ目立つシャーマン将軍の木は、樹齢2000年以上と言われ、直径11メートル、周囲30メートルほどの世界最大の木です。この木1本で家が30軒建てられる計算です。赤い岩肌のような木の表面は、一筋縄ではいかない意志の強さを感じさせます。
またトンネル・ログという、倒れたセコイアの巨木にトンネルが掘られ、そこを実際に車が通りぬけるユニークな場所もあるので是非訪れてみては?
セコイア国立公園を訪れるなら、カラッしてさわやかな夏季がオススメです。冬季は入場制限される区域もあります。
ロサンゼルスからのバスツアーが出ています。個人で車利用するとロサンゼルスから片道約4時間ほどです。
所在地 | カリフォルニア州 |
入場料 | 車1台につき30ドル、または1人15ドル(16歳以上) |
マウントレーニア国立公園には、カスケード山脈の最高峰マウントレーニアがそびえています。
標高は4,392メートルあり、シアトルからもその姿を見ることができます。富士山を思わせる美しい造形を誇る成層火山です。エベレストと同程度の傾斜があり、多くの登山家がこの山に挑戦しますが、その半分は途中で引き返していくほど険しい山です。
また国立公園内には数多くのハイキングトレイルが整備され、季節ごとに多彩な植物と氷河の景観を楽しむことができます。
マウントレーニアで最も人気があるスポットがその名も「パラダイス」。マウントレーニアの南側に位置し、標高は約1,600メートル。高山植物が色鮮やかに咲き誇る、その美しさから「パラダイス」と名付けられました。
現在はビジターセンターや宿泊施設などもあり、観光客でにぎわいます。初心者から上級者向けまで多くのトレイルの出発地点でもあり、ニスクォリー氷河を抱くマウントレーニアの姿が一望できる絶景スポットです。
マウントレーニア国立公園を訪れるなら、高山植物が映える夏季、また紅葉が美しい秋季もおススメ。冬季は雪で閉鎖される地区が多いので事前に確認をしておきましょう。
マウントレーニアまではシアトルから日帰りツアーなどがあります。車を利用する場合はシアトルから2時間半ほどです。
所在地 | ワシントン州 |
入場料 | 車1台につき25ドル、または1人10ドル |
世界遺産にも指定されるカールズバッド洞窟群国立公園は、その全貌は謎に満ちており、洞窟内部は今なお明らかになっていません。
2億5千万年前、まだアメリカ大陸が赤道の近くに位置していた時期から形成が始まったと言われています。全米で最深と言われるレチュア・ケーブもその1つで、深さは489メートル。遊歩道が整備されエレベーターで最深部まで潜ることができます。
洞窟の中にある最大の部屋「ビッグルーム」はフットボール場ほどの広さ。洞窟内にはカフェなどもありその計り知れない大きさに驚きます。
ビジターセンターの裏手からトレイルを歩いていくと、迎えてくれるのは「ナチュラル・エントランス」と呼ばれる洞窟の入り口部分。ここには劇場のような座席が作られ、春から秋の夕刻には観光客が集まります。
そのお目当ては餌を探しに飛び立つコウモリの大群。また、夜明けには洞窟内を一気に急降下して突入していく姿を見ることができます。洞窟とコウモリ、という神秘的でどこか不吉でもある光景は一見の価値があります。
洞窟の中は1年を通して気温があまり変わりませんが(約13℃)、洞窟から飛び立つコウモリの姿が見られるのは春から秋にかけてです。
カールズバッド近くには大きな観光都市などはありません。テキサス州のエルパソまで行き、そこからのバスツアーなどに参加することになります。アメリカに留学中の方や、長期旅行の際に是非足を延ばしていただきたいです!
所在地 | ニューメキシコ州 |
入場料 | 1人10ドル(16歳以上) |
いかがでしたでしょうか。
バラエティに富んだアメリカの国立公園の魅力を少しでも感じていただけましたか?
今回ご紹介したのは、アメリカの大自然のほんの一部です。アメリカ旅行や留学を計画中の方は、主要都市からアクセスの良い公園も多いので是非訪れてみてください。
自然の偉大さ、地球が生んだ神秘を感じ、間違いなく一生忘れられない思い出となることでしょう。
また自然公園ではありませんが、下の記事ではアメリカ合衆国の世界遺産を紹介しているので、あわせて観光してみてはいかがでしょうか。
アメリカ合衆国の世界遺産23カ所すべてをご紹介!
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