英検準2級のライティング対策!文章の作り方から試験前にできる対策を紹介します
- 2023/07/20
英検準2級では、一次試験でライティングテストが出題されます。合格するためにしっかり点数を稼ぎたい問題ですが、「内容が難しい」「採点基準が分からない」ライティングの攻略方法が分からないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、英検準2級の出題傾向やライティングの配点、採点のポイント、高得点を取るための対策方法をご紹介します。
なお、全般的な英検準2級対策は下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
【英検準2級】レベルと攻略法を学習ロードマップも併せて解説!
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英検準2級ライティングでの出題内容
英検準2級の一次試験は、大きく分けて筆記試験とリスニング問題の2つから構成されています。そして筆記試験にはマーク式問題と1つのライティング問題があり、ライティング問題では1つのQUESTIONに対して自分の意見を50~60語で記述しなくてはいけません。
ライティング問題は以下の4つのポイントから採点され、配点は各ポイント4点ずつの合計16点が与えられています。
(1)内容 | 与えられたテーマに対して適切な内容を表現できているか |
---|---|
(2)構成 | 文章の構成が論理的であるか |
(3)語彙 | 適切な語彙を使っているか |
(4)文法 | 文法的に正しい文を使用しているか、誤字やスペルミスがないかどうか |
問題の解答時間は問題によって異なりますが、一般的には各問題につき15〜20分程度が目安です。
出題・解答例
これから英検準2級のライティングに向けて準備をするうえで、どのような問題が出題されるのかが気になりますよね。そこで次は出題例と解答例をご紹介します。
模範解答のレベルを知ることで、今後何をどう勉強すればいいのかが分かりやすくなります。
<例題>
・あなたは、外国人の知り合いから以下のQUESTIONをされました。
・QUESTIONについて、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
・語数の目安は50語~60語です。
・解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。
QUESTION:Do you think it is good for people to play games?
<解答例>
I think it is good for people to play games. I have two reasons. First, games can develop abilities like problem-solving. When people play the games, they have to think about the strategies to solve them. Second, they give people entertainment and relaxation. For example, people can reduce stress levels. In conclusion, I think playing games for people gives them a good influence.
実際の試験ではさまざまなテーマが出題される可能性があるため、幅広いトピックに対応できるように準備することが重要です。
採点方法と基準
ライティングで良い点数を獲得するには、採点方法と採点基準を把握しておくことが大切です。詳しく見ていきましょう。
内容
ライティング内容の評価は重要な要素です。採点基準では、以下のようなポイントが考慮されます。
- 与えられたテーマに対して的確な情報やアイデアを盛り込み、適切な視点や意見を示しているか
- 論理的な展開や組織的な構成が重視され、明確な主張や例証、説明を通じて意見を裏付けているか
- 文章の長さや表現は適切か
- 繰り返しや冗長さを避け、適切な文法や語彙を使用しているか
内容が適切で明確であり、論理的な展開と良質な表現を持つことが高得点の要素となります。
構成
構成の評価では、以下のポイントが考慮されます。
- 明確な導入部で読者の関心を引き、主題や目的を明示しているか
- 段落の適切な使い方や接続詞などの使い方が適切か
- まとめを明確にし、文章全体を締めくくれているか
より簡単にいえば、意見→理由→具体例→結論の構成が明確であり、適切な接続表現を用いて記述できているかどうかが高得点をとるポイントと言えます。
語彙
語彙の評価では、以下のポイントが重要になります。
- 類義語や同義語などを使ってバラエティ豊かな表現を導入しているか
- 過度な専門用語や固有名詞の使用は避け、一般的な語彙を適切に使っているか
- スペリングに間違いがないか
- 言葉の意味を正しく使えているか
端的に言えば、課題にあった豊かな語彙を使い、正確かつ適切な表現を選びながら文章を作れているかどうかが高得点の近道となります。
文法
文法の正確性も重要な要素です。文法の評価では、以下のポイントが考慮されます。
- 基本的な文法ルールに従って正確な文を作れているか
- 主語と動詞の一致、時制の一貫性、代名詞の適切な使用などができているか
- 自分の意見や理由を説明するときに、適切な文法を守れているか
誤った表現や誤用を避けるために、十分な文法知識を持ち、継続的な学習を行うことが必要です。
準2級と3級の違い
英検準2級と3級の違いは以下のようになります。
3級 | 準2級 | |
---|---|---|
難易度 | 中学卒業程度(TOEIC377点程度) | 高校中級程度(TOEIC402点程度) |
問題数 | ・リーディング31問(50分) ・ライティング25~35語程度 |
・リーディング38問(75分) ・ライティング50~60語程度程度 |
特にリーディングには以下の2つの大きな違いがあります。
(1)読解
準2級では、長文読解や文章の内容を理解する能力が3級よりも重視されます。一方3級では短文読解や基本的な情報の把握がメインです。
(2)語彙
3級では約2100語が必要とされるのに対して、準2級では約3600語の習得が求められます。
総じて、3級が中学卒業程度(高校入学レベル)なのに対して、準2級は高校中級程度。3級から準2級ではレベルが大きく上がるため、語彙力を高めるだけでなく読解力も身につけるなどの工夫が必要です。
過去の出題内容
ライティング問題で高得点を獲得するために、過去問題を把握しておくことは外せません。理由は、英検の問題は過去問と類似した問題が出題されやすいからです。
ここで、2022年と2021年に出題された問題のテーマを見ていきましょう。
2022年のライティングQUESTION
・子供達のために多くの法を読めるように図書館が本のイベントを開催することはいいことだと思うか
・勉強をしている間にスマートフォンを使うことはいいことだと思うか
・インターネットを使って料理の仕方を学ぶことはいい考えだと思うか
2021のライティングQUESTION
・テレビ番組の内容にもっとスポーツ番組を入れるべきかだと思うか
・人々にとって図書館から本を借りるか、店で本を買うかのどっちが良いと思うか
・車を持つのはいい考えだと思うか
ライティングの問題は、「特定のテーマに対する自分の意見を求められる」という傾向があります。ジャンルは多岐に渡るため過去問や問題集をこなすことが合格への一番の近道です。
ライティング文章の作り方
ライティングの出題傾向や評価観点を把握できたら、次は実際にどのようにライティング文章を作成すればいいのかが気になりますよね。
そこで今回は下記の文章を例に、解答文章の構成のポイントを詳しくまとめました。構成をマスターして、ライティング対策に励みましょう。
<例>
質問:"Do you think it is good for people to play games?"
回答文:
I think it is good for people to play games. I have two reasons. First, games can develop abilities like problem-solving. When people play the games, they have to think about the strategies to solve them. Second, they give people entertainment and relaxation. For example, people can reduce stress levels. In conclusion, I think playing games for people gives them a good influence.
1. 意見
まずは、QUESTIONの内容に対する自分の意見を一文目で提示します。自分の立ち位置が分かるように、はっきりとした意見を述べましょう。よく使われる文型は下記の3つです。
- I think~(私は~だと思う)
- I believe~(私は~だと信じている)
- I agree~(私は~に賛成する)
今回は"Do you think it is good for people to play games?"という質問なので、肯定する場合は"I think it is good for people to play games."と、否定する場合は"I don’t think it is good for people to play games."などと答え、作文を始めましょう。
2. 理由 その1
意見を述べたら2文目から理由を述べます。準2級では理由を2つ挙げると指定語数に近づくので、練習問題でも必ず理由は2つ用意することを癖づけましょう。
一つ目の理由を述べる際は、"First,(1つ目に、)"と文頭に置いて文章を作れば大丈夫です。
例えば"Do you think it is good for people to play games?"という先ほどの質問に「ゲームは良いこと」というスタンスで作文を書く場合、I think it is good for people to play games. I have two reasons. First,games can develop abilities like problem-solving. "となります。
ちなみに"First,"は1つ目に、という意味なので「理由はいくつかある」と述べてから使いましょう。
3. 具体例・補足1
理由を挙げたら、理由に対する具体例や補足説明を一文加えましょう。理由が2つあるので、それぞれ一文ずつの計2文作ります。その際に使用するのが下記の表現です。
- For example
- For instance
例えば"First, games can develop abilities like problem-solving."という理由で「ゲーム攻略の為に戦略をしなければいけない」という具体例を書く場合、"When people play the games, they have to think about the strategies to solve them. "となります。
これらの語句を活用しながら、具体的な例や補足情報を盛り込んだ文章を作成しましょう。
4. 理由2
1つ目の理由と具体例を述べた後は、2つ目の理由を書きます。「2つ目に」という表現は、"Second,"を使用し、"Second, they give people entertainment and relaxation."のように文を作ります。
なお、必ず1つ目の理由とは別の理由を書かなくてはいけません。主題に対して常に2つの理由を考えるようにしましょう。
5. 具体例・補足2
2つ目の理由に対して、具体例や補足を記述します。作り方は先ほど説明した通りです。
For exampleとFor instanceはどちらも「例えば」という意味です。同じ語句はなるべく使わない方がいいため、"For example"をすでに使用している場合は、"For instance"を使うようにしましょう。
6. まとめ
最後にまとめの文章を一文加えて完成です。まとめでは、主要なポイントや意見を簡潔にまとめましょう。
その際に使用する接頭語としては、主に下記の4つが挙げられます。
- In conclusion
- To sum up
- In summary
- That’ why
具体的に先ほどのQUESTIONの答えでは"In conclusion, I think playing games for people gives them a good influence."となります。
日常生活で取れるライティング対策
試験対策を行ううえで、日常生活でできることを知りたい方も多いのではないでしょうか。そこで次は日頃からできるライティング対策をご紹介します。
対策1. 英語表現を多く覚え、文章を組み立てやすくする
英語表現を増やすために、定期的に単語やフレーズの学習を行いましょう。その際、単語帳やスマートフォンアプリなどの教材を活用するといいですよ。
またリーディングやリスニングの練習を通じて、自然な英語表現を身につけることも重要です。
おすすめは、テーマごとに関連する表現をグループ化して学習することです。例えば、旅行に関する表現や食事に関する表現など、特定のトピックに焦点を当てて学ぶことで、特定のテーマで使用される「自然な表現」を学べます。
空き時間では単語帳やフラッシュカードを活用して、積極的な復習を行いましょう。定期的な繰り返し学習は、長期的な記憶の定着に役立ちます。
対策2. 多くのに積極的に添削してもらう
ライティングの練習では英語の先生などに頼み、多くの人に自分の文章を添削してもらいましょう。フィードバックをもらうことで自分の苦手なポイントや改善点を把握できます。
また、オンラインのコミュニティや英語学習サイトで他の人の文章を添削するのもおすすめです。他の人の文章に目を通し、添削することで、自分自身の文法や表現力の向上につながります。
自然な言い回しを学びたいなら、ネイティブスピーカーの意見を取り入れることも重要です。英語ネイティブの先生に自分の文章をチェックしてもらい、ネイティブレベルの表現やフレーズを学びましょう。
対策3. ニュースを見て意見を持つ癖をつける
ライティングの出題ジャンルは多岐にわたり、どのテーマでも必ず「自分はどう思うか」と問われます。そのため、普段から話題に対して自分の意見を持つ癖を付けておきましょう。
特に、広い話題を扱うニュースを見たり、問題集にあるトピックは必ず目を通しておいたりするのがおすすめです。いきなり意見を持つのが難しいという人は、テレビやSNSで他の人がどんな意見を持っているのかを知るところから始めましょう。
ライティングで使える表現
最後に、ライティング試験の中で実践的に役立つ表現をまとめて紹介します。紹介するフレーズを活用すれば、文法や構成を守りながら的確なライティング作りができます。
意見を伝える表現
「私は~だと思う」と主張したいときの基本表現は、先ほど紹介した下記の3つです。
- I believe ~
- I think ~
- I agree~
"believe"と"think"は意見に賛成しない場合でも使用できるのに対し、"agree"は同意をする時に使う言葉です。
よりフォーマルな印象を持たせたいなら以下の2つを使うのもおすすめです。
- In my opinion(私の意見では)
- From my perspective(私の見方では)
語彙のバリエーションを増やす為にもフォーマルな表現もストックしておきましょう。
理由を挙げる表現
理由を挙げる際に活用できる表現は以下の通りです。
- First,(1つは)
- Second,(2つめは)
- First of all, (何よりもまず)
- To begin with, (まず初めに)
「~なので」の意味がある"because"や"since"といった接続詞を使用しなくても、上記の表現で理由を挙げられるため覚えておくと便利ですよ。
具体例を挙げる、補足を伝える表現
具体例を挙げる表現としてよく使用するのが下記の2つです。
- For instance
- For example
両方とも同じ意味なので、どちらを使っても構いません。ただし、上述した通り英検のテストでは同じ単語を繰り返し使うのはあまり好ましくないので、1回目で"For instance"を使ったら2回目は"For example"を使いましょう。
補足を伝える表現には下記の4つが挙げられます。
- In addition
- Furthermore
- Moreover
- Additionally
これらの表現を活用しながら、具体例を挙げて意見を述べることで、自分の主張により説得性を持たせることができます。情報を豊富に含んだ説得力のある内容に仕上がれば、より高い評価を狙えますよ。
意見をまとめる表現
意見をまとめる表現としてよく使用するのは、下記の4つです。
- In conclusion
- To sum up
- Overall
- That’s why
どれも「まとめると~」「結論としては~」などを意味するフレーズです。結論を書いて全体をまとめることで、主張が分かりやすくなり読み手に強い印象を与えられます。
試験中にチェックすべきポイント
ライティング試験中は以下のポイントをチェックしましょう。
(1)文法と文脈の確認
文法に間違いがないか、単語が文脈に適しているかをチェックしましょう。
(2)語彙の多様性
同じ表現を繰り返さず、豊かな語彙を使って文章を書くことが重要です。
(3)構成の整合性
適切な段落の使い方や、意見→理由1→具体例1→理由2→具体例2→まとめの順序で情報を配置することを確認しましょう。
(4)文章の長さと明瞭性
適切な文長を保ちつつ、明確で分かりやすい文章になっているかチェックしましょう。
(5)誤字やスペルミスの確認
最後に注意深く文章を校正し、スペルミスがないかを確認しましょう。
扱っているテーマは自分の得意なジャンルなのに、ケアレスミスで点数が低くなってしまうのはもったいないですよね。ライティングが終わったらこれらのポイントをチェックし、性格でまとまりのある内容になっているか確認しましょう。
まとめ
この記事では、英検準2級を受験する方に向けてライティング問題の内容や配点・採点基準、実際の問題傾向などをご紹介しました。
英検のラインティングは、採点項目を意識した文章作りが高得点のポイントです。試験前はできるだけ多くの問題に取り組み、出題傾向やライティング方法にいち早く慣れることをおすすめします。今回紹介した構成の作り方やフレーズを参考に対策してみてくださいね。
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