社会人の留学を「逃げ」と言わせない。留学で新たなキャリアを切り開くには?
- 2023/06/19
社会人にとって、海外留学は語学力アップやスキルアップなど自己研鑽にはもってこいのチャンスです。実際に、自分磨きのために留学を考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、ネットで情報収集していると稀に「留学は逃げ」といった言葉を見かけることがあります。そのような声から、留学に対して及び腰になってしまう人もいるでしょう。果たして社会人の留学は逃げなのでしょうか。
今回はなぜ社会人留学は「逃げ」だと言われるのか、その理由と社会人留学を成功させるための秘訣を紹介します。
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なお、社会人留学について、費用やおすすめの時期、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
社会人留学ガイド
[目次]
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留学=逃げではない!キャリアのためにできること
結論から言えば、社会人の留学は必ずしも逃げではありません。留学先で何をするにしても、新しいことを始めるのであれば、そこには何らかの試練が待っているはずです。
きちんと計画を立ててその試練をクリアしていけば、自分を飛躍的に成長させる大きな機会となります。
しかし、やはり一部では「社会人留学は逃げ」というイメージもありますよね。ポジティブな挑戦であるはずの留学がなぜマイナスイメージに繋がってしまうのか、理由を見ていきましょう。
なぜ「逃げ」と言われるのか
社会人が留学するということは、すなわち今の仕事を退職もしくは休職するということです。そこまでして留学するからには、きっと何か目的があるのだろう……と周りは想像するでしょう。
そのため、本人にコレという留学の目的や意欲がない場合、周囲からは「今の職場や環境からただ逃げ出したいだけ」と思われてしまう可能性があります。
「逃げ」だと言われないためには、自分なりに留学で何を得たいのかをよく考えておく必要があります。実際、留学生活を実りのあるものにするためにも、きちんと目的を持つことはとても重要です。
いま一度自分に問い直してみよう
もし、「社会人の留学は逃げ」と言われることが気になるなら、まだ自分の中で留学の目的が定まっていないのかもしれません。
すでに強い目的があるなら周りに「逃げ」だと言われようが、「そうではない」と説明できるはずです。少しでも不安があるなら、自分は何をしたくて留学をするのかをもう一度考えてみましょう。
自問自答する中で、より具体的なビジョンが思い描けるようになるはずです。
留学をより実りあるものにするための目標設定「OKR」
いざ、目標を決めるときには、Googleが取り入れていることで有名な「OKR」という指標を使うと便利です。これは、1つの目標(Object)に対して複数の結果(Key Results)が伴う目標達成モデル。
OKRの詳細や目標の立て方を詳しく見ていきましょう。
Objectives(目標)
OKRで目標を立てるときには、基本的には「ムーンショット」な目標を立てます。「ムーンショット」とは「月まで届くような」という意味です。
つまりOKRではかなり野心的な目標を立て、60~70%達成すれば成功とみなされます。目標を決めるときは、目標達成の自信度が60~70%ほどになるような目標を立てましょう。
一方で、達成率100%を見込めるような目標は「ルーフショット(意味:屋根まで届くような)」と言われます。もしも「ルーフショット」で目標を立てるなら、必ず達成しなければなりません。
OKRでは、立てた目標に対して3ヶ月単位で評価、見直しをしていきます。例えばTOEIC500点から留学を目指す30代社会人がいるとしましょう。
最終目標を「外資系企業への転職」として、それに対し3ヶ月間ごとに何ができるのかを考えます。このとき、具体的な数字を入れる必要はありません。「英語のニュースが分かるようになる」など、自分が「なりたい姿」を想像しましょう。
Key Results(主要な結果)
続いて、Key Resultsを設定していきます。これは、Objectivesを達成したときに得られる具体的な成果で、1つの目標に対して2~5個のKRを設定します。達成度を測るための指標になるので、具体的な数字を決めましょう。
例えば先ほどの「3ヶ月で英語のニュースが分かるようになる」という目標を立てたら、KRは「TOEICリスニングセクションで8割得点」「1日2時間勉強する」といった具体的な行動計画を立てます。
3ヶ月が過ぎたら、これらの数字をどれだけ達成したのかを採点(スコアリング)して振り返りましょう。
社会人にとって留学は目標達成の手段
上記の目標設定の方法は、留学をするときにも意識したいポイントです。
留学中は授業の予習や復習、あるいは課題に追われてとにかく目の前のタスクを終わらせることで精一杯になりがち。
もちろんそれでも学ぶことはたくさんありますが、「なぜ自分はそれを勉強しているのか?」と目的意識を持つことで、より留学後のビジョンを意識しながら留学生活を過ごせるようになります。
社会人にとって、留学はゴールではなく目標達成のためのプロセスです。常に自分のなりたい姿を意識して、目標達成に向けて前進していきましょう。
社会人が留学で意識したいキャリアに直結するスキル
前述の通り、留学はゴールではなくあくまで「自己実現のための手段」です。
では、キャリアアップを願う社会人は留学中にどんなことを意識したらいいのか、何を達成したらいいのか、具体的な数字や資格と一緒に見ていきましょう。
アカデミックもしくはビジネスレベルの英語力
留学をするからには、英語力の向上は必須。帰国後に外資系企業などで即戦力として働けるくらいの英語力があれば、転職活動にも役立つでしょう。
TOEICなどの具体的な数字目標を立てる場合には、「CEFR(セファール)」というガイドラインを参考にするのがおすすめです。
これはTOEICやIELTS、TOEFLなどのさまざまな英語能力検定の対照表で、各試験の得点に応じて自分の英語力の習熟度を知ることができます。
CEFR | 英検 | IELTS | TOEIC(L&R) |
---|---|---|---|
C2 | - | 8.5〜9.0 | - |
C1 | 1級 | 7.0〜8.0 | 945〜 |
B2 | 準1級 | 5.5〜6.5 | 785〜 |
B1 | 2級 | 4.0〜5.0 | 550〜 |
A2 | 準2級 | 3.0 | 225〜 |
A1 | 3〜5級 | 2.0 | 120〜 |
習熟度はA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分かれており、ビジネスやアカデミックの場で通用するレベルはB2以上です。英検なら2級から、IELTSなら5.5から、TOEICなら785点からがそのレベルにあたります(※1)。
ちなみに、海外大学に入学する場合、一般的にIELTS6.0以上のスコアを求められることが多いです。そのため、実務レベルに近い英語習得を目指すのならB2クラス以上を目標としましょう。
大学院(修士号)
より専門性を高めたいなら、大学院への進学を検討しましょう。自分のキャリアに関わりのある分野に的を絞り、その勉強ができる大学を探します。
どの大学、どのコースを選べばいいのかわからない場合には、留学コンサルタントなどプロの手を借りるのがおすすめです。予算や希望期間、目標などに合わせて最適な選択肢を提案してくれますよ。
大学院での勉強を通して専門性を磨けば、転職活動の時にも大きなアピールになります。中には修士号の取得が必須、もしくは好まれる職種や業界もあります。
現地での就労経験
現地での就労経験も大きな糧となります。特に海外で仕事探しをする場合には、人柄の良さや素質よりもとにかく経験が求められる傾向があります。
経験がないとそもそも候補者として扱ってくれない場合もあるので、もし働けるチャンスがあるなら短い期間でも働くことをおすすめします。
インターンで経験を積むのも有効です。海外就職だけでなく、日本で就職活動をするときにも、現地での就労経験は大きなアピールポイントになります。
社会人が留学をする際に気を付けるべきこと
これまで見てきたように、留学をすることで得られるスキルや経験はいろいろあります。うまく自分のキャリアや興味のあるフィールドに結び付けられれば、「良い経験」で終わらず、社会人として大きな武器になるでしょう。
最後に、留学を成功へ導くための注意点を記しておきます。
メリットばかりではない
留学はメリットばかりではなく、リスクももちろんあります。例えば長期留学の場合は仕事を退職をする必要があり、キャリアに空白ができてしまうことは大きなリスクといえます。
留学後の就職先も保障されていないので、留学をしたからといって必ずしも自分の思い描くキャリアが築けるとは限らないことも頭に置いておきましょう。
留学経験が転職活動などで有利になるかどうかは、すべて自分の行動次第です。留学で得たスキル、知識、経験をどう活かしていくのか、よくよく考えて行動に移す必要があります。
留学は計画的に!
無為な時間や期間を作らないためにも、事前にある程度プランを練っておくことが重要です。
特にインターンへの参加など、留学は数ヶ月単位ではなく半年~1年単位で準備が必要なこともあり、「行ってから考える」はおすすめしません。
ゴールから逆算して、「今何が必要なのか」を常に把握するようにしましょう。そして目標を立てるときにはOKRを使うなど工夫して、具体的な数字目標を立てることが成功への鍵となります。
出発前に英語力を磨いておく
より充実した留学にするためには、やはり英語力がポイントになります。英語力が不十分なまま海外へ行ってしまうと、初めの数ヶ月は英語力アップのためだけに使うことになってしまうためです。
もちろん、英語力を磨くことも留学での大きな目標になりますが、日本にいる間にできる限り英語力を上げておくことで、留学中にできることの幅が広がります。
さらに勉強を重ねてIELTSやTOEFLでハイスコアを取得できれば、奨学金に申し込めることもあります。返済不要の奨学金もあるので、金銭的な不安を少しでも取り除きたい人はぜひ検討してみてください。
社会人向けの奨学金に関しては下記のページで詳しく解説しています。
【留学向け奨学金】社会人が応募できる返済不要の給付型奨学金まとめ
目標があれば「逃げ」かなんてどうでもよくなる
社会人が留学するとなると、キャリア面や金銭面などさまざまなハードルが待ち受けています。「そこまでして留学すべきか」と周囲に思われてしまうこともあるでしょう。
しかし自分の中で確固たる目標が定まっていれば、周りの声など気にならなくなるはずです。もし自分の中で不安があるなら、いま一度留学の意義や目的を自分自身に問い直してみましょう。
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社会人留学については、下記の記事でも詳しく解説しています。合わせてぜひ参考にしてみてください。
40代からはじめる社会人留学!費用や留学プランなどわかりやすく解説
社会人のワーキングホリデーは準備が肝心!留学のその後や成功のコツを知ろう
仕事辞めて海外留学しても大丈夫?成功のコツはキャリアや再就職への不安と対策を知っておくこと
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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【参考文献一覧】
※1...文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」(参照日:2023-5-21)