海外留学の値段っていくらくらい?フィリピンなど人気&定番留学先の費用を解説
- 2019/09/13
こんにちは、フィリピンのセブ島に留学していた白根です。
これから留学を考えている人にとって、気になるのが「お金」ではないでしょうか。留学には大きな費用がかかり、特に先進国は留学費用が高い傾向にあります。そのため留学前、国選びは慎重に行わなければなりません。
とはいえ、実際にどれくらいの留学費用が必要なのかは、なかなかわかりにくいものです。
そこで今回は、留学にかかる費用を目的や国別に詳しく紹介します。最後に費用を安くするポイントも解説していますので、留学を考えている人は参考にしてみてくださいね。
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留学の種類とそれぞれの費用相場
留学と言えば、現地の学校で英語を学ぶイメージがあるかと思います。しかし留学には大学留学などさまざまなものがあり、種類によって費用も異なります。
そこでここでは、留学の種類ごとにかかる費用を解説しますね。
正規留学
費用の目安:300〜500万円(1年間)
正規留学とは海外の大学に入学し、現地の生徒と同じように単位を取得して卒業を目指す方法です。そのため、授業を理解できる高い語学力が欠かせません。英語を学びにいくというよりは、英語力を活かして海外の大学で勉強する形になります。
語学力が足りない場合は、語学学校に通ってから正規留学をする人もいます。そして大学の中には、提携の語学学校が併設されているところも。語学力に自身がない人はお金が余分にかかりますが、まず語学学校に入学するのもひとつの方法です。
大学の卒業までには、平均2〜4年ほどかかります。海外に長期滞在することになるため、生活費や授業料なども十分に用意しておかなければなりません。費用も500万円近くかかるので、自分の貯金だけでは補えないことがほとんどです。
その場合は留学専門の奨学金を借りるか、両親から支援してもらって留学をすることがほとんどです。最も費用がかかるのが正規留学なので、計画は慎重にすすめてください。
交換留学
費用の目安:200〜400万円(1年間)
交換留学とは、自身が通う大学と交換協定を結んだ海外の大学に留学する方法です。自分が在籍している大学に籍を置いたまま海外の大学で学べるため、留年や休学扱いにはなりません。
交換留学の目安は1年間です。ただしその間も単位は認定されているため、卒業に必要な単位を取得しながら留学できます。例えば2年生から1年間の交換留学をすると、帰国時は3年生からスタートできます。
また現地大学の授業料も免除されるので、海外の大学で学んでみたい人にはおすすめの制度です。
費用は正規留学よりおさえられますが、長期留学になるぶん現地での生活費が必要です。十分な資金を用意しておく必要があるでしょう。
また交換留学は定員が決められており、人気もあります。倍率は高くなるので、勉強にもしっかりと取り組んでから応募してください。
語学留学
費用の目安:20〜40万円(1ヶ月)
語学留学とは海外の語学学校に通い、英語や現地語の勉強をするものです。留学期間は自分のライフスタイルに合わせて決められるので、自由度の高い留学が実現します。
例えば1週間だけ留学をするという人もおり、最も気軽に留学できるといえます。
私もフィリピン留学をしましたが、1週間だけ留学する人や半年間がっつり留学する人など期間はさまざまでした。また年齢を問わないので、大学生から定年を迎えた人まで留学しており、世代の異なる人と交流もできます。
語学留学の費用は国によって変動します。私は物価が安いフィリピン留学だったので、3ヶ月で70万円ほどの費用で済みました。
アメリカやオーストラリアなど物価の高い国で留学をすると、倍以上の100万〜150万円ほどかかったかもしれません。
費用をおさえたい場合、個人的にはフィリピン留学がおすすめです。
ワーキングホリデー
費用の目安:100〜130万円(1年間)
ワーホリとは日本と協定を結んでいる国との協定に基づき、各国の青少年が海外に長期滞在できる制度です。対象年齢は18〜30歳で、期間は基本的に1年間になります。
就学だけでなく就労も許可されているので、アルバイトをしながら語学学校に通う人も少なくありません。
とにかく自由なビザなので、1年間かけて旅をする人や語学学校で勉強する人、がっつり働いて稼ぐ人など、過ごし方はさまざま。費用は100万円以上が必要ですが、現地でのアルバイトで費用をまかなっている人もいます。
私の周りにもワーホリをしている友人がいますが、アルバイトをしながら語学学校に通っている人が多いです。アルバイトをする前提で渡航すれば、貯金が少なくても語学学校の費用をまかなうことも可能です。これはワーキングホリデーだからこそできることですね。
短期プログラム(夏季研修など)
費用の目安:40〜70万円(1ヶ月)
短期プログラムとは、海外の大学や語学学校が開催する英語研修です。種類はさまざまですが、主に夏休みなど長期休暇のシーズンに開催しています。期間は1週間〜1ヶ月ほどで、長期留学の下見やミニ留学体験として参加する人が少なくありません。
気軽に参加することができるので、留学を考えている人には最適なプログラムです。また寮費や食費込みのプログラムも多いので、余計な費用を心配する必要がありません。
これから長期で留学する方は、試しに参加してみてはいかがでしょうか。
留学先で必要になる費用の値段って?
ここまで留学方法ごとの費用をお伝えしました。
留学には授業料だけでなく、渡航費などさまざまな費用がかかってきます。そこでここからは、留学先で必要になる他の費用を紹介しますね。
渡航費用
往復航空券の目安:5〜15万円
まず、留学先に行くための渡航費が必要です。国によって航空券の値段は変動するので、5〜15万円ほどで見積もっておくと安心です。
私は現在ワーキングホリデーの制度を使って、ポーランドのワルシャワに滞在しています。往復の航空券を購入しましたが、金額は12万円ほどでした。このようにヨーロッパ圏になると、費用は少し高くなります。
対してフィリピンに留学したときは、往復の航空券が5万円以内で購入できました。日本から近い、アジア圏の留学なら渡航費をおさえられるでしょう。
また時期を選べば、往復で3万円以内の格安航空券も入手できることも。費用をおさえたい場合は、オフシーズンを狙って行くのもおすすめです。
授業料・教材費
正規留学の目安:150〜200万円(1年間)
語学留学の目安:20〜50万円(1ヶ月)
授業料は、留学費用の大部分を占めています。留学スタイルによって料金は異なりますが、期間が長くなれば長くなるほど費用も高くなります。
特に正規留学は、授業料を2〜4年間払うことになりますよね。生活費も合わせると、1,000万円近く支払うことも少なくありません。
語学留学は、費用に合わせて期間やカリキュラムを選べます。また寮費が授業料にくみ込まれている語学学校も多いので、費用の計算が簡単です。
私もフィリピンの語学学校に通っていましたが、授業料、寮費、食費がすべて込みの値段で算出されていました。費用が明確になっていたので、留学の計画や費用の工面もしやすかったです。
生活費
生活費の目安:3〜8万円(1ヶ月)
生活費は滞在する国の物価によって、大きく変わってきます。例えばアメリカやオーストラリアは物価が高く、生活費もかさみます。家賃も高い傾向にあるので、ホームステイやルームシェアなどで生活する人が少なくありません。
ホームステイ先では食事が提供される家もあり、自炊が苦手な人にはおすすめです。またルームシェアでは自炊をすれば、生活費を大きくおさえることが可能です。
一方、語学留学は寮費込みの学校も多いので、生活費の計算が難しくありません。私は寮費と食費込みの語学学校に通っていました。月にかかる生活費は2万円ほどで済んでいたので、生活費をおさえたい人は食費込みの語学学校がおすすめです。
保険料
1年間の目安:15〜20万円
海外で生活をするなら、留学保険は必須です。保険に加入していれば、病気や盗難、事故などトラブルにあったときに資金援助を受けることができます。
私はフィリピン留学中、感染症にかかってしまって10日間入院しました。治療費は20万円ほどでしたが、留学保険に加入していたためすべて無料となっています。
保険に未加入で渡航する人もいますが、あまりおすすめはできません。アメリカなどで病気や怪我をしてしまうと、数千万円の医療費がかかってしまうこともあるからです。
留学で膨大な借金を作ることになりますので、留学保険の加入忘れには注意してください。
またビザの種類によっては、海外旅行保険への加入が義務付けられていることもあります。あらかじめ渡航先の情報を調べておきましょう。
【国別に解説】留学の値段の目安
ここからは、留学先ごとにかかる留学費用の値段を紹介しますね。
フィリピン
正規留学の目安:8〜40万円(1年間)
語学留学の目安:20〜30万円(1ヶ月)
フィリピン留学は費用が安く済むことから、人気を集めています。私もフィリピンのセブ留学を経験しましたが、本当に格安の費用で英語を学べました。
安いところだと授業料、寮費、食費込みで1ヶ月10万円の語学学校も。さらに物価も安いため、外食をしても数百円で済ませることができます。お金に余裕がない人にはおすすめの留学先です。
またあまり知られていませんが、フィリピンの大学に正規留学をすると現地価格で入学することができます。
授業料の相場は、以下の通り。
・国立大学なら年間10万円前後
・私立大学なら年間30万円前後
日本では考えられないほど格安で大学に入学できるので、英語を学びながら大学へ行きたい人はフィリピンを検討してみてください。
アメリカ
正規留学の目安:300〜400万円(1年間)
交換留学の目安:200〜400万円(1年間)
語学留学の目安:30〜50万円(1ヶ月)
英語を学ぶなら本場のアメリカで学びたい、と思っている人も多いかと思います。もちろん英語を学ぶには、最も適した環境といえるでしょう。本場の英語を肌で感じながら、学習を進めることができます。
しかしアメリカ留学を選ぶと、費用面はかなり高額になります。正規留学の場合、毎年300〜400万円ほどの費用が必要になることもあります。
4年間は大学に通うことを考えると、親の支援が必要になるでしょう。自分の問題ではなく家族の問題になるので、十分な話し合いを設けてください。
カナダ
規留学の目安:150〜300万円(1年間)
交換留学の目安:120〜200万円(1年間)
語学留学の目安:20〜40万円(1ヶ月)
自然豊かなカナダでは、アメリカよりも費用をおさえた留学が可能です。世界的にも教育レベルが高いうえにネイティブの英語が学べるため、留学では人気の国のひとつでもあります。
また州によっては、留学費用が特別に安くなることも。留学で人気のバンクーバーやビクトリアは費用が高い傾向にありますが、オンタリオ州やケベック州などは留学費用が安いのでおすすめです。
またワーホリビザを使えば、現地でアルバイトをしながら学校に通うこともできます。
カナダはアメリカより費用をおさえてネイティブの英語が学べるので、コストパフォーマンスに優れた国といえるでしょう。
オーストラリア
正規留学の目安:180〜350万円(1年間)
交換留学の目安:150〜350万円(1年間)
語学留学の目安:20〜40万円(1ヶ月)
オーストラリアは留学やワーホリで、多くの日本人が渡航する人気国のひとつです。英語を学ぶ環境が整っているうえに治安も良いため、世界各国から留学生が集まっています。
ただし物価は、世界でもトップクラスに高いです。学費だけでなく日々の生活にかかるお金も安くありません。留学費用は高くなりやすいので、注意が必要です。
ニュージーランド
正規留学の目安:150〜250万円(1年間)
交換留学の目安:120〜180万円(1年間)
語学留学の目安:20〜40万円(1ヶ月)
自然が豊かなニュージーランドは、教育レベルも高いため、留学生が多く集まります。また治安は世界一良いと言われるほどで、女性の留学生にも人気です。
だたしニュージーランドには、8つの総合国立大学しかありません。正規留学や交換留学の選択肢は、他の国と比べると少ないです。よって、語学留学やワーホリで渡航する人がほとんど。
王道の留学スタイルは、ワーホリで渡航して、語学学校に通いながらアルバイトをする方法です。物価は高いですがそのぶん時給も高いので、働きながら英語を学ぶには良い環境といえます。
イギリス
正規留学の目安:200〜350万円(1年間)
交換留学の目安:150〜250万円(1年間)
語学留学の目安:30〜50万円(1ヶ月)
イギリスは世界的にも評価の高い、ブリティッシュ・イングリッシュが学べます。教育レベルが高く、日本人も少ないため、英語を学習する環境としては最適です。またヨーロッパの中心国でもあるため、優秀な学生が世界中から集まることも少なくありません。
ただしアメリカと同様に、物価が非常に高いです。十分な資金を用意しなければ、余裕を持って留学することはできません。そのためワーホリで渡航をして、アルバイトをしながら語学学校に通っている人が多い印象です。
アイルランド
正規留学の目安:180〜320万円(1年間)
交換留学の目安:130〜230万円(1年間)
語学留学の目安:25〜40万円(1ヶ月)
自然豊かでゆったりとした時間が流れるアイルランドは、留学先としても人気です。物価は高いですが、隣国のイギリスよりは少し安い傾向にあります。費用が高いイギリス留学を断念して、アイルランド留学に行く人も少なくありません。
また都市部ではなく、地方に滞在することで費用を安くすることは可能です。イギリスの近くで、安く留学したい人におすすめの国です。
マルタ
語学留学の目安:15〜35万円(1ヶ月)
地中海に浮かぶマルタは、格安で留学できる国として人気です。語学留学をしながらバカンスを楽しめるので、長期休暇として渡航する人もいるほど。
またマルタはヨーロッパ圏で最も安く留学できるため、フィリピンやフィジーに並ぶ人気国です。
物価も日本より安いため、生活費も節約できます。ただしバカンスの時期などは学費や渡航費が高くなりますので、時期は慎重に選びましょう。
ここまで留学先別に、費用の相場を紹介しました。
とはいえ、留学には莫大な費用がかかります。
そこで次は、留学の値段を節約するためのポイントをいくつかお伝えしますね。
留学の値段が気になる人が知っておきたいポイント4つ
留学費用が気になって、なかなか行動に踏み出せない人も多いです。しかし節約のコツを知っていることで、値段が安くなることも少なくありません。
そこで留学費用をおさえるコツや、知っておくべきポイントを4つ紹介します。
ポイント1:シーズンを見極める
語学学校の費用は、季節によって大きく変わります。夏休みなどの長期休暇の時期は、学生などが殺到します。すると航空券や授業料、現地の物価も高くなりやすいです。
私は渡航者が減る4月から留学したので、航空券も安く済みました。しかし旅行シーズンになると、航空券だけで数十万円することもあります。
安く留学したい人は、オフシーズンや閑散期を狙って航空券を探してみてください。
ポイント2:奨学金を上手く活用する
留学したいけど費用が工面できない人におすすめなのが「奨学金制度」です。
留学奨学金には返済義務のある「貸与型」と返済不要な「給付型」がありますが、「給付型」は返済する必要がありません。お金のない留学生の強い味方となってくれます。
ただし「給付型」の奨学金を受けるには、厳しい選考に合格することが欠かせません。英語力はもちろん面接試験もあるため、入念な準備が必要です。
挑戦してみる価値はあるので、留学を控えている人は応募してみてください。
奨学金について詳しくはこちらをご覧ください。
留学するなら必須!留学奨学金・助成金まとめ
ポイント3:現地の物価を理解しておく
生活費を安くおさえたいなら、現地の物価を調べておきましょう。
例えばアメリカやイギリス、オーストラリアなどは物価が高いため、生活にかかる費用が高くなります。逆にフィリピンやマルタは物価が安いため、生活費をおさえることができます。
アメリカやイギリスに憧れを抱く人も多いですが、値段を見ると現実的ではありません。希望の留学先の物価を理解して、ムリのない計画を立ててみてください。
ポイント4:留学中に譲れないことは決めておく
留学の費用をおさえることは大切ですが、どう節約するか分からない人も多いのではないでしょうか。そんな時は「絶対に譲れないこと」を決めると、お金の使い方が変わってきます。
例えば、
・「一人部屋が譲れない」という人は、その他の生活費を節約する
・「毎日外食がしたい」という人は、大人数の部屋で家賃を節約する
という感じです。
譲れないことを決めておけば、ストレスをためることなく節約できます。
私も留学時は「外食を楽しみたい」と考えていたので、一番安い6人部屋で生活していました。
上記のポイントを参考に、留学の値段をおさえられないか、一度調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、留学にかかる値段を解説しました。
留学の値段は種類や国によって、大きく変わります。
留学費用をおさえるポイントをまとめると、以下の通り。
・留学の種類を理解しておく
・費用をおさえるならフィリピンやマルタを選ぶ
・奨学金が利用できるか調べてみる
・シーズンで費用が変わることを理解しておく
留学を検討している方は、今回紹介したポイントを踏まえて、具体的な計画を立ててみてはいかがでしょうか。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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