マルタの物価って実際どれくらい?現地の物価事情を項目別にまとめて解説!

「マルタに留学したいけれど、物価って高いのかな……」

と悩む人は多いのではないでしょうか。

地中海に浮かぶマルタ共和国は、東京都のおよそ半分ほどの小さな島国です。古代遺跡や美しい自然、歴史的建造物など数多くの観光スポットがあり、世界屈指のリゾート地としても知られています。

実はマルタは、物価の安さや治安の良さから留学先としても人気が集まっています。

というのもマルタはヨーロッパ圏にありながら、物価がそれほど高くありません。日本と同じくらいか、少し安いくらいのため、費用をおさえながら留学することが可能です。

とはいえ、マルタ島の物価事情は、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、マルタ島の物価を食費や交通費などカテゴリーごとに紹介ます。これからマルタでの生活を考えている方は、参考にしてみてください。

なお、マルタの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
マルタ観光といったらここ!現地で楽しめるおすすめスポットやイベント・グルメまとめ
※文中に登場する価格はすべて1EUR=130円で計算しています。

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マルタの通貨と物価事情。日本と比べると?

物価の詳細をお伝えしていく前に、まずはマルタの通貨やレート、物価の傾向について解説します。

マルタの通貨やレート

マルタは欧州連盟に加盟しているため、通貨はユーロを使用します。ユーロから日本円に換算するときのレートは、1EUR=約130円(2018年8月現在)です。

レートは世界経済の動向によって変動することが少なくありません。ニュースやレートをチェックする癖を付けておくと、急激な物価の変化にもそなえることができます。

マルタの物価事情をヨーロッパ各国と比較

ヨーロッパと聞くと、物価が高いと思う方も多いのではないでしょうか。しかし実際は、ヨーロッパの中でも物価の高い国と安い国があります。

マルタの物価はヨーロッパ圏では低価格で、語学学校の授業料なども他の国より安いため、留学先にマルタを選ぶ人が増えつつあります。

マルタの物価がどのくらい安いのか、何が安いのかは、これから順にご紹介しますね。

マルタ内での地域ごとの物価の違い

マルタで物価が高い傾向にあるエリアは、首都のバレッタです。なぜならどこの国でも、首都や観光地の物価は高い傾向にあるからです。

バレッタの他にはスリーマやセントジュリアンなど、リゾートエリアでも「物価が高い」と感じることが少なくありません。しかし語学学校やホテルは中心地に集まっているため、これらのエリアに滞在する確率は高いです。

物価が高いと聞くと不安に感じるかもしれませんが、全体的に他のヨーロッパよりは安く、生活費が高額になることは少ないです。

マルタの平均的な賃金は?

次はマルタの賃金から物価をイメージしてみましょう。

マルタで働く場合の賃金を、

・マルタ人
・日本人

にわけて紹介します。

マルタ人の平均賃金

マルタ人の平均賃金は、年収に換算すると16,082EUR(約2,090,660円)です。日本人の平均年収は約420万円のため、比較すると日本ほど多くはありません。

法廷最低賃金も時給で約4.25EUR(約552円)、カフェやレストランでは約5EUR(約650円)と決められています。賃金は日本の約7割と低価格のため、物価も安い傾向にあります。

日本人が現地で働く場合の平均賃金

マルタで日本人が働く場合、レストランや日本人の観光客相手の職場で働くことが多いです。最低賃金として、マルタ人と同じく5EUR〜(約650円)の時給が保証されています。

ちなみに、現地で働くには就労ビザが必須です。また2018年4月から、学生ビザでもマルタで働くことが可能になりました。

学生ビザでアルバイトをする条件は、以下の5つです。

  • ・週に20時間以内に抑える
  • ・滞在し始めてから13週が経過している
  • ・就労許可申請が済んでいる
  • ・学校の出席率が80%を超えている
  • ・就労許可申請の280.50EUR(45,441円)を支払っている

マルタ留学で必要なビザ情報

マルタの物価は実際にいくら?項目ごとの相場まとめ

ここからはマルタの物価を、

  • ・食費
  • ・外食
  • ・日用品
  • ・交通費
  • ・航空券
  • ・通信費
  • ・滞在費
  • ・嗜好品
  • ・電化製品
  • ・観光やアクティビティ

の10カテゴリーにわけて紹介します。また最後に留学費用の相場も紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

1.食費関係の物価

まずは、食品の価格からご紹介します。

【飲み物】
水330ml:1EUR〜(約130円)
水1.5L:0.7EUR〜(約91円)
水2L:0.5EUR〜(約65円)
コーラ330ml:1.6EUR〜(約208円)
牛乳1L:1EUR〜(約130円)

【主食・菓子類】
パスタ1.8kg:0.97EUR〜(約126円)
米1kg:2EUR〜(約260円)
食パン1斤:1.3EUR〜(約169円)
マフィン:0.7EUR〜(約91円)

【野菜・果物】
りんご1kg:3EUR〜(約390円)
ぶどう500g:3EUR〜(約390円)
じゃがいも1kg:1EUR〜(約130円)
キャベツ:1.3EUR〜(約169円)
玉ねぎ1kg:1.4EUR〜(約182円)

【卵】
卵15個:2.5EUR〜(約325円)

【肉類】
牛肉1kg:11EUR〜(約1,430円)
鶏肉1kg:7EUR〜(約910円)

食品は全体的に安いです。唯一コーラが、日本よりも高い値段でした。

余談ですがマルタでは、ウサギ肉がよく食べられています。臭みがなくて味はチキン似と食べやすいため、スーパーにも他の肉と同じように並んでいます。

機会があれば、マルタならではの食品も活用してみてください。

2.外食する場合の物価(レストランやカフェなど)

外食する場合はどうでしょうか。それぞれ1人あたりの値段を紹介します。

カジュアルレストラン:5EUR〜(約650円)
高級レストラン:25EUR〜(約3,250円)
マクドナルドのセット:7.5EUR〜(約975円)

外食の値段は日本と変わらないか、少し高めです。ただしマルタのレストランはどこも量が多いため、値段にも量にも納得できることが少なくありません。

手が出ないほどの高さではないので、家計の負担にならない程度にうまく利用しましょう。
マルタへ行ったらここで決まり!おすすめレストラン18選

3.日用品の物価(シャンプー、衣類など)

続いては、生活に欠かせない日用品の価格をチェックしてみましょう。

トイレットペーパー24個:5EUR〜(約650円)
シャンプー330ml:2EUR〜(約260円)
歯ブラシ:0.7EUR〜(約91円)
歯磨き粉:1.5EUR〜(約195円)
フライパン:8EUR〜(約1,040円)
Tシャツ:5EUR〜(約650円)

トイレットペーパーは日本よりも少し高めですが、他は安く手に入ることが多いです。

特に衣類はZARAなど、ヨーロッパのファストファッションブランドの店舗を見かけることが少なくありません。人気の品を日本より安く手に入れることが可能です。

4.交通費

マルタ内を移動する場合、交通費はどのくらいかかるでしょうか。主な交通手段と金額は、以下の通りです。

バス:1日あたり冬は1.5EUR(約195円)、夏は2EUR(約260円)
バレッタからスリーマのフェリー:1.5EUR(約195円)
マンスリーチケット:26EUR〜(約3,380円)
タクシーの初乗り:10EUR〜(約1,300円)

マルタには電車がないので、主にバスを使って移動します。チケットを一度買うと2時間は乗り降り自由のため、チケットは無くさないようにしましょう。

タクシーの料金は基本的に交渉制です。英語力に不安のある方は「eCabs」や「Taxify」などタクシーの配車サービスを利用すると、面倒な交渉も省けるのでおすすめです。

5.日本から航空券の値段

日本からマルタへの直行便はありません。ヨーロッパで乗り継ぎするのが一般的です。

ルア・マルタ国際空港までの往復航空券の値段は、15万円前後です。時期を選べるのであれば、価格が高くなりやすい日本の連休シーズンを避けることで、チケットを安く購入できることもあります。
マルタ行き航空券の相場は?格安フライトは中東やアジア経由をチェック

6.通信費

マルタ島内は、各所でフリーwifiが利用できます。そのためネット環境に困ることはほとんどありません。場所や時間を選ばずネットを使いたい方は、現地でSIMカードを購入しましょう。

SIMカードを使いたい場合には、SIMフリーの端末が必要です。SIMカードを国ごとに入れ替えるだけでスマホを使用できるため、日本に帰ってからもスマホを契約し直す手間がかかりません。

金額の目安は以下の通りです。

プリペイドSIM28日分(3G):15EUR〜(約1,950円)

購入先は「Vodafone」や「Go」「Melita」が人気です。学校によっては無料でSIMカードを配布しているところもあるため、購入前に学校へ確認してみましょう。

7.滞在費

まずはホテルなど、宿泊施設の値段からご紹介します。

ホステル:15EUR〜(約1,950円)
ホテル(中級):45EUR〜(約5,850円)
ホテル(高級):200EUR〜(約26,000円)

宿泊代は日本よりも安いです。最高級の五つ星ホテルでも2万〜3万円と、日本よりも低価格で贅沢ができます。

ヨーロッパを旅行する際、予約は事前にネットから取ることをおすすめします。自分で価格の比較ができるため、安い宿を探すことも可能です。

賃貸物件に済む場合、家賃は以下の通りです。

シェアハウス:500EUR〜(約65,000円)
郊外のアパート:600EUR〜(約78,000円)
都心のアパート:750EUR〜(約97,500円)

物価に比べると家賃は少し高めに感じるかもしれません。家賃をおさえたい場合には、シェアハウスや郊外のアパートがおすすめです。

8.嗜好品の値段(タバコやビールなど)

次は日々の息抜きに欠かせない、嗜好品の値段をチェックします。

タバコ1箱:5.7EUR〜(約741円)
ビール(国内産):1.3EUR〜(約169円)
ビール(輸入品):1.6EUR〜(約208円)
ワイン:5EUR〜(約650円)
カプチーノ:1.8EUR〜(約234円)

タバコは日本より高いですが、他は低価格で手に入れることができます。

ビールは特に国内産の「Cisk(チスク)」が、安くて有名です。お酒が好きな方は試してみてください。

9.電化製品の平均的な物価

マルタの電圧は230Vです。一方で日本の電圧は100Vのため、日本から持って行った電化製品のほとんどがそのまま使用できません。事前に変圧器を用意する必要があります。

変圧器を持っていくのが面倒な場合には、現地で購入するのもひとつの手段です。
洗濯機:290EUR〜(約37,700円)
パソコン:200EUR〜(約26,000円)
ドライヤー:25EUR〜(約3,250円)
ヘアーアイロン:26EUR〜(約3,380円)
デジカメ:100EUR〜(約13,000円)
スマートフォン:100EUR〜(約13,000円)

電化製品の値段は日本と同じか、少し高めです。ホームスティやシェアハウスで生活する人は、自分に必要な電化製品が用意されているかどうか、事前に確認することをおすすめします。

10.娯楽・観光・アクティビティでかかる物価

続いては、娯楽や観光の相場をご紹介します。

ゴゾ島へのフェリー:4.65EUR〜(約605円)
ゴゾからブルーラグーンへのフェリーツアー:45EUR〜(約5,850円)
映画:6.5EUR(約845円)
飛行機【マルタ−カターニア】平均77EUR〜(約10,010円)
飛行機【マルタ−ミラノ】平均177EUR〜(約23,010円)

観光地のマルタには、島内や周辺にさまざまな見所があります。

例えば女優のアンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた映画『BytheSea』は、マルタのすぐ左上にあるゴゾ島で撮影が行われました。マルタは近場にたくさんの観光スポットがあるところが魅力的ですね。

またイタリアへは往復で1万円のチケットを購入できることもあるので、小旅行も気軽に楽しめそうです。

マルタで留学する場合の費用:1カ月の場合

マルタで留学をする場合、1カ月の学費は10万円から15万円と学校によって幅があります。この金額で、週に20〜30コマのコースを受講できるところが少なくありません。

さらには入学金や教材費として、約2万円も追加されます。そのため語学学校に支払う1カ月分の学費相場は、合計12〜17万円が相場です。

もっと留学費用について知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
1ヶ月のマルタ留学費用の内訳と総額

マルタの物価をもとに計算する生活費の目安【1週間〜1カ月】

続いては1週間や1カ月のマルタ生活でかかる費用を紹介します。

〈1週間の生活費の目安〉
食費:50EUR〜(約6,500円)
日用品:10EUR〜(約1,300円)
交通費:15EUR〜(約1,950円)
娯楽費:10EUR〜(約1,300円)
滞在費:105EUR〜(約13,650円)
通信費:10EUR〜(約1,300円)
合計:200EUR〜(約26,000円)

〈1週間の語学留学をする場合〉
1週間の生活費:200EUR〜(約26,000円)
1週間分の学費:230EUR(約29,900円)
合計:430EUR〜(約55,900円)

〈1カ月の生活費の目安〉
食費:200EUR〜(約26,000円)
日用品:50EUR〜(約6,500円)
交通費:30EUR〜(約3,900円)
娯楽費:40EUR〜(約5,200円)
滞在費:420EUR〜(約54,600円)
通信費:15EUR〜(約1,950円)
合計:755EUR〜(約98,150円)

〈1カ月の語学留学をする場合〉
1カ月の生活費:755EUR〜(約98,150円)
1カ月分の学費:925EUR(約120,250円)
合計:1,680EUR〜(約218,400円)

生活費に航空券代をプラスしておおよそ36万円あれば、マルタで1カ月の留学が可能です。

今回は物価の最低値ではなく、平均値を算出しています。そのため工夫することで、上記費用よりも安く済ますことも不可能ではありません。

そこで最後に、マルタ生活における節約のコツをご紹介します。

マルタでの現地生活!節約する2つのコツ

ここでは現地生活で節約するコツとして、

・食事は自炊する
・留学するコースや時期を工夫する

の2つをご紹介します。いくら物価が安いとはいっても、節約することをお忘れなく!

節約のコツ1. 自炊する

ここまでお伝えしたように、マルタの物価はヨーロッパの中では安い方です。外食でも屋台で売っているものであれば、1EUR(約130円)から購入できます。
だからこそ、ついついお金を使いすぎてしまうことも少なくありません。出費をおさえたい場合には、自炊することをおすすめします。

特に国産品は運輸費がほとんどかからないために、新鮮な食材が安く手に入ることも。

マルタでしか味わえない現地の味を、自分で調理してみましょう。ホームステイやシェアハウスの場合にはキッチンも使用できるので安心です。

節約のコツ2. 留学は滞在費込みのコースやオフシーズンを選ぶ

多くの観光地や留学先では、ハイシーズンの夏場に交通機関やホームスティ先、語学学校の値段が高くなることがあります。マルタも世界有数の観光地であるため、夏のハイシーズンの値上がりはなかなか避けられません。

費用をおさえたい方は、オフシーズンである秋や冬の留学がおすすめです。航空券も安く、高額になりがちな留学費用を数万円ほど節約できます。

特に滞在費込みのコースは安く、用意している学校も多いです。自分の予算と相談しながら、安く滞在できる時期や学校を調べてみてください。
参考:1カ月の料金が安いマルタの語学学校ランキング

まとめ

ヨーロッパで留学と聞くと、どうしても費用が気になってしまいます。しかしマルタなら大丈夫。物価は日本と同じくらいか少し安い程度のため、ヨーロッパ内でも安く留学することが可能です。

記事の中で、カテゴリーごとの物価相場を紹介しました。

費用をおさえたい場合は、以下の節約方法がおすすめです。

・食事は自炊する
・留学するコースや時期を工夫する

マルタ留学は現在人気が高まりつつあり、今後さらに値上げする可能性もあります。

今回の記事を参考に、マルタを留学や旅行先の候補の一つとして考えてみてくださいね。

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    この記事を書いた人

    Ayaka

    編集者・ライター。18歳の時に初めてタイを訪れてから、ひとり旅に魅せられ以後ライフワークに。「Where am I?」すら英語にできないレベルから、10年経って、ようやく普通の会話には困らないレベルになりました。夢の海外移住のためもう一歩上の英語力を目指して日夜勉強中です。

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