オーストラリア留学で入るべき保険とは?要件やおすすめの保険を解説
「オーストラリア留学で保険は必要になるの?」
「オーストラリアにはOSHC(海外留学生健康保険)があるから保険はいらないのでは?」
オーストラリアへの留学の際、高額な留学保険に加入すべきか悩んでいる方は多いでしょう。結論から言うと、オーストラリア留学において、日本の保険に加入しておくことはとても大切です。保険に加入することで、OSHCだけでは補えない十分なサポートを得られます。
この記事では、オーストラリア留学を予定している方に向けて、留学保険が必要な理由や、おすすめの保険をご紹介します。留学保険に加入する際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
なお、オーストラリア留学の準備についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な準備を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリア留学前の準備の流れ
※記事内ではオーストラリアドルをAUDと表記し、為替レートには2024年6月22日時点の情報を参照し、1CAD=108円で計算しています。
[目次]
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オーストラリア留学で任意保険の加入は原則必要
オーストラリアに留学するにあたって、任意の留学保険への加入は欠かせません。ここでは、なぜ留学保険が必要かを詳しく解説します。
高額な医療費がかかることがある
オーストラリアには、公的医療保険制度の「Medicare(メディケア)」があります。これは日本の健康保険に似ており、保険料を支払うことで診察や治療費の一部、または全額が補償される制度です。
外国人は、基本的にメディケアに加入できません。そのためもし診療や治療を受けることになったら、医療費は全て自己負担となります。以下はメディケア未加入の場合の、オーストラリアの一般的な医療費(※1)です。
初診料 | 約1万6,200円 |
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救急車を呼ぶ | 約11万2,500円 |
骨折の治療費 | 約5万8,200円 |
入院代 | 約12万2,100円〜 |
これらの高額な医療費を、支払うのは大変ですよね。メディケアに加入できない留学生が日本の任意保険に加入していれば、いざというときの費用負担を軽減することができます。
多くの留学保険は、病院が医療費の請求を直接保険会社に行う「キャッシュレス決済」に対応しています。手元に費用がなくても十分な治療を受けられる点は、海外留学・旅行保険に加入する大きなメリットです。
「留学中にケガや病気をしないだろう」と考える方も、慣れない海外での生活で体調を崩したり、思わぬ事故に巻き込まれたりすることは否めません。海外留学・旅行保険は「必要経費」と考え、入っておいたほうが安心です。
日本ワーキング・ホリデー協会によると、保険に加入している渡航者のうち、保険金を請求した人の割合は、約70%とされています(※2)。多くの留学生が請求を行っていることから、自身も何かのトラブルに巻き込まれる可能性を考慮しましょう。
貴重品の盗難や紛失、損害賠償などをカバーしてくれる
海外留学・旅行保険の多くが、医療費だけではなく貴重品の盗難や紛失なども補償の対象としています。また、自分が加害者となってしまった場合の損害賠償も、サポートされます。
海外生活でトラブルが合った際も、保険によってスムーズに解決できれば、その後の留学・ワーホリ生活に悪影響を与えません。
安心して留学・ワーホリを終えるためにも、保険の加入は必要です。
学生ビザ保有者は「OSHC(海外留学生健康保険)」への加入が義務
オーストラリアに学生ビザで渡航する場合は、「OSHC(海外留学生健康保険)」への加入が義務づけられています(※3)。
OSHCに加入していることで、一般診療のほとんどは補償の範囲となります。しかし盗難や紛失、損害賠償などは補償の対象外です。また保険内容は「健康保険」に限られているため、高額な医療費はカバーしきれません。
日本の留学保険と組み合わせることで、OSHCに足りない部分を補えます。
なお、ワーホリビザで渡航する場合は、オーストラリア政府が定める「海外旅行者健康保険(OVHC)」への加入が可能です。こちらはOSHCと似た補償を得られるため、留学保険と組み合わせて加入することをおすすめします。
オーストラリア留学で加入できる保険の種類
オーストラリア留学で加入できる保険には、いくつか種類があります。
それぞれの補償の範囲や特徴、加入をおすすめする人などをご紹介します。
オーストラリア独自の海外留学保険「OSHC」
OSHC(Overseas Student Health Cover「海外留学生健康保険」)とは、オーストラリアに学生ビザで留学する人に、加入を義務づけている保険です。
ケガや病気などの一般的な診察費や、救急車の利用費用などは、OSHCで補償されます。短期滞在の方や、ケガや病気のリスクが少ない方であれば、OSHCだけでオーストラリアでの生活をカバーできるかもしれません。
しかし盗難や紛失など、日常生活のリスクは補償されず、高額医療のカバーも難しいため、あくまで基本的な治療費のみを対象とした保険といえます。
OSHCの1か月の費用は、入学する学校や保険会社によって異なります。費用の相場は、シングルカバーで70AUD(約7,560円)、1年で768AUD(約8万2,944円)ほどです(※4)。
申請する学生ビザの期間すべてをカバーしていることが、定められている加入期間です。ビザの期間より短く申請しないよう、注意しましょう。
OHSCの詳しい内容は、以下のオーストラリア政府のサイトを参考にしてください。
OSHC Australia
Overseas student health cover
旅行保険
海外旅行保険は、病気やケガの治療費だけでなく、盗難や紛失など海外生活におけるあらゆるリスクをカバーします。また、コールセンターの24時間対応や、臨床心理士による心理カウンセリングなどが付帯する保険もあるため、海外生活に慣れない方にぴったりです。
さらに、旅行保険は滞在期間に合わせて、保険期間を調整できます。短期の留学であれば、同じくらい補償内容が充実している海外留学保険よりも、保険費用の総額が安価になることもあります。
クレジットカード付帯保険
海外利用できるクレジットカードを持っている方は、カードに付帯する保険を利用できます。
クレジットカードの保険は、カードを持っていることや、現地での支払いにカードを使用することなどが契約の条件です。特別な手続きは不要なため、申請の手間がかかりません。
ただし、補償期間は基本的に3カ月間のため、長期滞在者には不向きです。また、補償額は他の保険と比べると低額な傾向にあります。
何かあったときにカバーしきれない可能性があることから、クレジットカードに付帯される保険のみで渡航するのは避けたほうが無難です。安価な旅行保険と組み合わせ、カード保険を「サブ保険」として使うと、良いかもしれません。
海外への渡航時はクレジットカードの保険で十分?ファイナンシャルプランナーが解説
海外留学保険
海外留学保険は旅行保険と同等の補償内容に加え、留学生に特化した補償も充実しています。
たとえば、親族に何かあり留学費用のサポートを得られなくなった際は、保険会社が学業に必要な費用を負担します。緊急一時帰国の渡航費用が必要になった際も、保険を利用可能です。
また、アパートの家財を壊してしまったり、火災が生じたりした際も、保険金を受け取れます。
ケガや病気だけでなく、留学生活の維持に必要な補償を得られるため、留学生におすすめの保険です。
ワーホリ保険
ワーキングホリデービザで渡航する方はワーホリ保険への加入をおすすめします。
ワーホリ保険には、海外留学保険と同じく、長期滞在を想定した補償が用意されています。その中でも、人に損害を与えた場合の「賠償責任補償」が、海外留学保険よりも充実しているケースが多いようです。
一方で、保険会社によってはワーホリ保険と海外留学保険を同商品として扱うこともあります。どちらの保険も選べる会社と契約する際は、両者の補償内容の違いをよく確認しておきましょう。
【留学期間別】どんなオーストラリア留学保険の加入が必要?
留学時の保険は、現地での滞在期間に合わせて選ぶことをおすすめします。
ここからは、留学期間別におすすめの保険をご紹介します。
1〜3カ月未満
【1〜3カ月未満の留学におすすめの保険】
短期間の留学であれば、旅行保険がおすすめです。短い期間であれば高額な保険料にはならず、それでいて充実した補償を得られます。
90日未満の滞在であれば、クレジットカード保険も選択肢に入れてみましょう。補償内容に不安な方は、旅行保険と併用するのも良い方法です。
学生ビザの場合はOSHCで補えない部分をカバーできる保険を選ぶことも、重視しましょう。
3〜6カ月未満
【3〜6カ月未満の留学におすすめの保険】
3カ月から半年未満の中期の留学の場合は、海外留学保険やワーホリ保険の加入がおすすめです。アパートや住まい、学業など中期の滞在に適した補償を得られます。
学生ビザの場合はOSHCと組み合わせるため、医療費以外の補償が充実した保険を選ぶと良いでしょう。
6カ月以上
【6カ月以上の留学におすすめの保険】
滞在期間が長くなるほど、現地でトラブルが生じる可能性も高くなります。6カ月以上のオーストラリア滞在を予定している方は、海外留学かワーホリ保険に加入し、何かあったときにサポートを得られる体制を整えておきましょう。
また、留学・ワーホリ保険の多くが1年契約となります。それ以上滞在する予定の方は、契約期間の延長をできる保険を選択しましょう。
オーストラリア留学時におすすめの保険3つ
オーストラリアに留学するにあたって、どの保険会社と契約をすれば良いのか、迷ってしまいますよね。
ここでは、おすすめの保険会社をご紹介します。
ジェイアイ傷害火災保険「t@biho(たびほ)」
保険料を抑えたい方は、ジェイアイ傷害火災保険の「t@biho(たびほ)」がおすすめです。
治療・救援費用は最大3,000万円の補償を受けれます。また、個人賠償責任は1億円、生活用動産や弁護士費用なども補償対象となるため、オーストラリアでトラブルに巻き込まれた際も安心です。
必要な補償を自分でカスタマイズできる点も、この保険の魅力です。現地での過ごし方や滞在エリアの治安などによって、必要な補償は変わるもの。また、オーストラリアはOSHC制度があるため、医療費の補償を減額できる点も、保険料を抑えたい方にとって嬉しいポイントです。
【ジェイアイ傷害火災保険「t@biho(たびほ)」の費用目安】
AIG損保保険株式会社「海外留学保険」
AIG損保保険株式会社の海外留学保険は、ケガや病気の治療補償が充実している保険です。
オーストラリアの治療費はOSHCで補えますが、それだけでは不安という方もいると思います。ケガや病気のサポートが充実している保険に加入することで、現地で大きなケガや事故が発生した際も費用の心配をすることなく、十分な治療を受けられます。
また、短期留学生向けに歯科治療や持病の治療などの補償も用意されている点も、この保険のポイント。虫歯になりやすい体質の方や、現地の生活で持病が悪化するリスクを持つ方は、加入を検討してみてはいかがでしょうか。
【AIG損保保険株式会社「海外留学保険」の費用目安】
東京海上日動「海外旅行保険・留学保険」
ワーホリビザで留学予定の方は、東京海上日動の海外留学保険がおすすめです。
多くの海外留学保険が補償期間を最大1年間としているのに対し、こちらの保険は2年まで補償するプランがあります。
また、プランは選択肢の幅が広く、自分に合った補償を選べます。さらに臨床心理士による心のカウンセリングサポートはどのプランにも付帯しているため、フィジカル・メンタル面において心強い味方となるでしょう。
【東京海上日動「海外旅行保険・留学保険」の費用目安】
オーストラリア留学の保険や語学学校の申し込みはスクールウィズから!
オーストラリアに学生ビザで留学する際は、OSHCの加入が必要です。加入に必要な費用は学校によって異なるため、事前に確認しなくてはなりません。
さらに、オーストラリアで滞在するエリアを決めることや、航空券や必要書類の手配など、留学前はやることがたくさんあります。
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保険を契約する前に知っておきたいポイント
オーストラリア留学に必要な保険へ加入する際、押さえておきたいポイントがあります。
その内容を、見ていきましょう。
渡航後に加入できる日本の保険はない
どの保険に加入をするべきか迷った結果、保険選びが間に合わず、留学当日を迎えてしまうケースもあります。
海外留学保険の多くは、加入期間を留学前と定めています。渡航後に加入できる海外留学保険はなく、契約に間に合わなかった場合は、現地の保険への加入が必要です。
オーストラリアの留学生向けの保険でも、充実した補償を得られますが、スタッフとのやり取りはすべて英語です。日本語に対応している保険会社もありますが、数は少なく、選択肢は限られてしまいます。
何かあった際に安心してやり取りをするためにも、出国前に日本の保険会社と契約を結んでおきましょう。
保険料が支払われないケースがある
ケガや病気の理由によっては、保険が適用外となる可能性もあります。
例えば、以下が海外留学保険の適用外となるケガや病気の理由です。
オーストラリアはアクティビティが盛んな国です。スカイダイビングやラフティングなどを楽しめるスポットはたくさんありますが、そこで事故を起こしても保険金は請求できません。
滞在中にアクティビティを予定している方は、ツアー会社などで用意されている保険に加入しておきましょう。
また、海外留学保険の多くが歯科治療を補償の対象外としています。虫歯になりやすい方は、オプションで歯科治療補償を付帯しておくと安心です。治療途中・未治療の歯がある方は、現地で悪化する可能性もあるため、日本にいるうちに治療を終わらせたほうが良いでしょう。
まとめ
オーストラリアは自然が豊富で気候も良く、過ごしやすい国です。しかし日本に比べると医療費が高額であり、治安が不安定なエリアもあります。
保険に加入しておくことで、何かあった際も安心です。ご紹介した内容を参考にして、オーストラリア留学で加入する保険を選んでみてください。
保険選びのほかに、学校の選択や手続きなどで困ることがあれば、スクールウィズにお気軽にご相談ください。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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【参考文献一覧】
※1...ジェイアイ損害火災保険株式会社|海外での医療事情(参照日:2024年6月22日)
※2...一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会|保険加入の手続き(参照日:2024年6月22日)
※3..Subclass 500 Student visa(参照日:2024年6月22日)
※4...Australian National University (ANU)|Overseas Student Health Cover - Duration & Costs(参照日:2024年6月22日)