アメリカ合衆国の世界遺産24カ所すべてをご紹介!
みなさんは、アメリカの世界遺産と聞いて何を思い浮かべますか?
自由の女神、イエローストーン、グランド・キャニオンなどをイメージする人が多いと思います。実際にアメリカには世界遺産が多く、国内には24カ所もの世界遺産を有しています。
今回はそんなアメリカ国内にある世界遺産24カ所をすべてご紹介します。これからアメリカを訪れる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、アメリカの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
アメリカのおすすめ観光スポットやイベント、グルメなどを紹介
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アメリカの世界遺産一覧
まずはアメリカ国内にある世界遺産を一覧でご紹介します。
世界遺産名 | 場所 | 種類 | 登録年数 |
---|---|---|---|
メサ・ヴェルデ国立公園 | コロラド州 | 世界文化遺産 | 1978年 |
独立記念館 | ペンシルベニア州 | 世界文化遺産 | 1979年 |
カホキア墳丘群州立史跡 | イリノイ州 | 世界文化遺産 | 1982年 |
プエルト・リコのラ・フォルタレサとサン・ファン国定史跡 | プエルト・リコ | 世界文化遺産 | 1983年 |
自由の女神像 | ニューヨーク | 世界文化遺産 | 1984年 |
チャコ文化 | ニューメキシコ州 | 世界文化遺産 | 1987年 |
シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学 | ヴァージニア州 | 世界文化遺産 | 1987年 |
タオス・プエブロ | ニューメキシコ州 | 世界文化遺産 | 1992年 |
ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群 | ルイジアナ州 | 世界文化遺産 | 2014年 |
サン・アントニオ伝道施設群 | テキサス州 | 世界文化遺産 | 2015年 |
フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群 | ニューヨーク州ほか | 世界文化遺産 | 2019年 |
イエローストーン国立公園 | ワイオミング州ほか | 世界文化遺産 | 1978年 |
グランド・キャニオン国立公園 | アリゾナ州 | 世界自然遺産 | 1979年 |
エヴァグレーズ国立公園 | フロリダ州 | 世界自然遺産 | 1979年 |
クルアーニー / ランゲル・セント・イライアス / グレーシャー・ベイ / タッチェンシニー=アルセク | アラスカ州ほか | 世界自然遺産 | 1979年 |
レッドウッド国立及び州立公園 | カリフォルニア州 | 世界自然遺産 | 1980年 |
マンモス・ケーヴ国立公園 | ケンタッキー州 | 世界自然遺産 | 1981年 |
オリンピック国立公園 | ワシントン州 | 世界自然遺産 | 1981年 |
グレート・スモーキー山脈国立公園 | テネシー州 | 世界自然遺産 | 1983年 |
ヨセミテ国立公園 | カリフォルニア州 | 世界自然遺産 | 1983年 |
ハワイ火山国立公園 | ハワイ州 | 世界自然遺産 | 1987年 |
カールズバッド洞窟群国立公園 | ニューメキシコ州 | 世界自然遺産 | 1995年 |
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園 | モンタナ州とカナダのアルバータ州 | 世界自然遺産 | 1995年 |
パパハナウモクアケア | ハワイ州 | 世界複合遺産 | 2010年 |
地図にまとめるとこのようになります。
アメリカの世界文化遺産
(1)メサ・ヴェルデ国立公園 / コロラド州
コロラド州にある『メサ・ヴェルデ国立公園』は、12世紀末に先住民のアナサジ族が築いた住居群の遺跡です。メサ・ヴェルデとは、スペイン語で「緑の台地」を意味し、周辺は標高の高い台地とマツなどの常緑樹に覆われています。
特徴、見どころ
険しい台地の断崖に鳥の巣のように作られたアナサジ族の住居は複雑な構造で、入り口や通路は狭く、要塞のような作りになっています。また、貯水や農地へ水を運ぶ灌漑(かんがい)システムも整っており、アナサジ族の生活水準の高さが伺えます。
『メサ・ヴェルデ国立公園』には全部で3つの住居群が存在し、その中で最大のクリフ・パレスがある位置は崖下です。4層構造になっているクリフ・パレスには220の部屋とキヴァと呼ばれる23の円形地下礼拝所があり、かつては200〜250人が暮らしていたとされています。
行き方
デンバーからデュランゴまで飛行機で約1時間10分、そこから車で約1時間で『メサ・ヴェルデ国立公園』に到着します。デンバーまではロサンゼルス空港などから移動が可能です。クリフ・パレスの見学はガイド付きのツアーに申込が必要となります。
「メサ・ヴェルデ国立公園」をGoogle Mapで見る
(2)独立記念館 / ペンシルベニア州
1776年7月4日、アメリカはイギリスからの独立を宣言しました。その採決が行われた場所がまさにこの場所、フィラデルフィアの独立記念館なのです。
ヴァージニア代表トマス・ジェファソンが起草した独立宣言により、国内は解放に向けて団結していきます。その勢力にイギリスは戦力で対抗し、フィラデルフィアは約9カ月の間イギリス軍に占領され、『独立記念館』は獄舎として利用されました。
戦争の末、独立が認められたのが1783年。その後、1790年~1800年までの間、フィラデルフィアはアメリカ合衆国の首都として栄えました。
そのため、『独立記念館』の周辺には、アメリカ最初の最高裁判所、国会議事堂、第1回大陸会議が開催されたカーペンターズホールなど建国当時の歴史的建造物が集中しており、一帯は独立記念国立歴史公園になっています。
特徴、見どころ
『独立記念館』は、1730年~1750年ごろまで活躍した法律家兼アマチュア建築家のアンドリュー・ハミルトンによって設計され、独立宣言が採択される前は、ペンシルベニアの議事堂として使用されていました。
建築構造はイギリス植民時代に多く見られた典型的なイギリス様式となっています。特に、建物中央部の時計台とその上の尖塔のついた八角形の鐘楼が、特徴的です。
独立宣言時にここから打ち鳴らされた鐘は「自由の鐘」と名付けられ、記念館のパビリオンに保管されています。
行き方
日本の成田空港からは、デトロイト経由かシカゴ経由、またはサンフランシスコ経由でフィラデルフィアへ。独立記念館内部の見学はツアーのみなので、事前の予約をおすすめします。
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(3)カホキア墳丘群州立史跡 / イリノイ州
『カホキア墳丘群州立史跡』は、イリノイ州南西部のミシシッピ川とミズーリ川に挟まれた場所にあります。10~17世紀にかけて栄えたアメリカ最大の先住民文明、ミシシッピ文化を知る貴重な遺跡です。
「太陽の都市」と呼ばれたカホキアは、10世紀ごろには人口1万人以上の都市だったとされています。
特徴、見どころ
カホキアにある墳丘の多くは、頂点がない台形の形が特徴で、住居や墓の土台だった120ほどの土塁が残されています。この土塁のなかでも「モンクス・マウンド」は、長さ304m、幅213m、高さ30mと、土台部分だけで比較すると、ピラミットをしのぐ大きさです。
行き方
ミズーリ州のセントルイスまでは飛行機で、そこから『カホキア墳丘群州立史跡』まではバスで約20分です。見学は自由ですが、寄付金のお願いがあるようです。
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(4)プエルト・リコのラ・フォルタレサとサン・ファン国定史跡 / プエルト・リコ
カリブ海に浮かぶプエルト・リコ島の『プエルト・リコのラ・フォルタレサとサン・ファン国定史跡』は、スペイン統治時代の要塞や美しい街並みを残しています。
1493年に、イタリアの探検家コロンブスが発見した後、16世紀にスペイン人が入植をしました。その後は、スペインと中南米の植民地の中継地として栄えた歴史を持ちます。
特徴、見どころ
この地には、外敵から守るための3つの要塞が築かれました。1530年にラ・フォルタレサ要塞の建造が始まり、完成を待たずして次のエル・モロ要塞が1783年に完成します。
さらに18世紀後半にはもっとも規模の大きいサン・クリストバル要塞が完成。これらの要塞をつないだ高さ15mの城壁も建造されました。
行き方
まずは飛行機でプエルト・リコにあるルイス・ムニョス・マリン国際空港まで向かいます。そこからは、車でサン・ファン市街地まで約20分です。市街地までバスも出ていますが、本数が少ないので注意が必要です。
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(5)自由の女神像 / ニューヨーク
ニューヨーク湾に浮かぶリバティ島に立つ『自由の女神像』は、1886年にアメリカ合衆国独立100周年を祝って、フランスから贈られました。
建設を提案したのは、法学者で政治家でもあったエドゥアール・ラブライエです。設計には彫刻家フレデリック・バルトルディと、パリのエッフェル塔の設計士としても有名なギュスターヴ・エッフェルが関わっています。
制作はフランスで行われ、300のパーツに解体されアメリカまで運ばれました。
特徴、見どころ
『自由の女神像』は台座を含めた高さが93m、総重量225tもある大きな像です。右手には、9mにおよぶ希望の象徴である松明を高らかに掲げ、左手には1776年7月4日と記された独立宣言書を抱えています。
また、その足は奴隷制と専制政治を象徴する鎖を踏みつけています。この女神像は「世界を照らす自由」と名付けられ、19世紀における鉄鋼技術の最高傑作とされています。
行き方
リバティ島までは、マンハッタン島南部のバッテリーパークからフェリーが出ています。自由の女神像の内部に入るにはチケットが必要です。
台座チケットを購入した場合は、台座の部分と中にある博物館に入場することができます。頭部展望台チケットであれば、台座と展望台の両方の見学が可能です。
どちらのチケットも数に限りがあり、予約制になっています。事前に予約するか、ツアーに参加することをおすすめします。
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(6)チャコ文化 / ニューメキシコ州
ニューメキシコ州北西部にある『チャコ文化』の遺跡は、10~12世紀に築かれた先住民アナサジ族の集落群跡です。ここで発見された集落は、大きいものが12、小さなものは400以上もあり、発掘が行われているのはほんの一部です。
集合住宅は2~5階建ての日干しレンガで、それぞれが放射状の道でつながれていました。
特徴、見どころ
『チャコ文化』の遺跡の中で最大の集合住宅は「プエブロ・ボニート」です。半円形に建てられた集合住宅は800以上の部屋を持ち、キヴァと呼ばれる地下礼拝が30以上存在しました。
大きさはローマのコロッセオと同じぐらいです。チャコ集落は主に宗教儀礼に用いられたと考えられていて、13世紀ごろには消滅しています。
現在この一帯は国立公園になっており、世界有数の天体観測スポットとしても有名です。国際ダークスカイ協会が選定している、世界で12カ所のダークスカイ公園のひとつにも選ばれています。
先住民もこの地で天体観測をしていたのでしょうか。
行き方
アルバカーキから車で北西へ約3時間です。公園内は車や自転車、徒歩でも巡ることができます。4月から10月まではガイド付きツアーが実施され、キャンプイベントも開催されます。
テントやロッジに宿泊希望の場合は事前に予約が必要です。
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(7)シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学 / ヴァージニア州
ヴァージニア州中部に位置する『シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学』は、独立宣言の起草者でアメリカ合衆国第3代大統領のトマス・ジェファソンが自ら設計した私邸と、1825年に開校したヴァージニア大学です。
現在は博物館と教育機関として管理され、地下貯蔵庫と1階が一般公開されています。
特徴、見どころ
モンティセロは、白いドーム型をした赤レンガづくりの大きな邸宅で、部屋数は35部屋もあります。パッラーディオ風の古典様式と、イギリスの別荘建築様式が調和したデザインが特徴です。
モンティセロの建設は1769年に始まったとされています。しかしヨーロッパ訪問中に目にした遺跡の特徴を取り入れるため再工事が行われるなど、幾度となく再設計や増築を繰り返されてきました。そのためようやく完成したのは、建設開始から40年後の1809年だとされています。
ヴァージニア大学は、ジェファソンが理想とした「新しい多くの分野で学生たちが専門化できる大学」を目指し、「教師と学生が共同体として学び合う大学」という教育理念のもと設立された大学です。
行き方
ヴァージニア州のリッチモンド国際空港からシャーロッツビルまで車で約1時間半です。街の中心地からモンティセロへはさらに車で15分ほど、ヴァージニア大学までは5分ほどで到着します。ツアーへの参加もおすすめです。
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(8)タオス・プエブロ / ニューメキシコ州
ニューメキシコ州北部のタオス郊外にある『タオス・プエブロ』は、14世紀に先住民タオス・プエブロ族により築かれた集落です。プエブロ族の言語ティワ語でタオスは「私たちの村」という意味を持ちます。
当時は2,000人以上の人々が『タオス・プエブロ』で生活をしていました。現在でも150人ほどが暮らす伝統的な集落であり、現役で使われている住居の中ではアメリカ最古だとされています。
特徴、見どころ
『タオス・プエブロ』の住居は、日干しレンガを積み上げ、泥で塗り固めた壁で構成されています。厚みのある壁は日中の太陽光の熱を吸収し、夜はその熱を放射。気温差の激しい乾いた土地には、最適な家とされています。
集落はタオス川を挟み両岸にあり「北の家」「南の家」と呼ばれる集合住宅に分かれています。
行き方
まずは、ニューメキシコ州のアルバカーギ空港かサンタフェ空港を目指します。アルバカーキ空港からはバスを乗り継いでも行けますが、レンタカーでのドライブもおススメです。観光地サンタフェからは、車で約1時間30分で到着します。
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(9)ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群 / ルイジアナ州
ルイジアナ州ウェスト・キャロル・バリッシュにある『ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群』は、アメリカ先住民族の遺跡です。その大きさは北米で最大級とされ、アメリカ最初の都市とも呼ばれています。
紀元前1500年前から紀元前700年までの間、狩猟採集民が使用していたとされる石製のナイフや斧、容器などの石器類がこの地で出土しています。
特徴、見どころ
『ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群』は比較的新しい世界遺産で、今もなお発掘調査が行われている遺跡です。多くの謎がまだ解明されていないミステリアスなこの遺跡は、規模の大きさが特徴と言えるでしょう。
中心部は6つの同心八角形から成り立っており、直径は約1.3kmにも及びます。その他にも、大小合わせて5つのマウンドが残されており、その中には高さが20m以上のものもあります。
現時点では、居住地として使用されていたのか、一時的な儀式や市場の際の集会場として使用されていたのかは不明です。しかしその特異な形は、他の先住民の遺跡と比べても、類を見ない土の構造物群と言えます。
行き方
最寄りの空港はジャクソン・エヴァース国際空港、モンローリージョナル空港、シュリーブポートリージョナル空港で、いずれもそこから車で約2時間です。
主要都市からは離れた郊外に位置しているため、車での移動が必要となります。
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(10)サン・アントニオ伝道施設群 / テキサス州
テキサス州南部にあるサン・アントニオ川流域にある『サン・アントニオ伝道施設群』は、5つの開拓時代のミッション施設と、そこから37km南部にある1つの関連遺跡で構成されています。
住居、教会、穀物庫、水利システムのほかにも農場や考古遺跡、建造物も含まれています。
これらの施設群は、18世紀にフランシスコ会ミッションによって建設されたキリスト教伝道所群で、スペイン国の植民地活動、防衛活動を象徴する建物と言えます。
特徴、見どころ
『サン・アントニオ伝道施設群』の中でも、アラモの砦は世界的に人気の観光スポットです。サンアントニオ・デ・バレロ伝道所として建造されたアラモの砦は、メキシコ軍とテキサス軍の戦いが繰り広げられた場所として注目を集めています。
現在アラモの砦は博物館として使用されており、戦いの歴史や資料の閲覧が可能です。
アラモの砦のほかには、「ミッション・エスパダ」「ミッション・サンファン」「ミッション・サンホセ」「ミッション・コンセプション」の4つの伝道所があります。これら4つの伝道所は、サン・アントニオ伝道所群国立歴史公園内にあります。
行き方
『サン・アントニオ伝道施設群』へはサン・アントニオ国際空港から車で約30分、町の中心地からは約15分の道のりです。移動手段は車のみとなります。日本からのツアーで「アラモの砦」が含まれるコースもでているようです。
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(11)フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群
『フランク・ロイド・ライトの8つの建築作品』は、アメリカ国内の6つの州に点在しています。
ニューヨーク州には有名な「グッゲンハイム美術館」が、イリノイ州には「ユニティ・テンプル」と「フレデリック・C・ロビー邸」が存在します。ウィスコンシン州には「タリアセン」と「ハーバード・キャサリン・ジェイコブス邸」が、アリゾナ州には「タリアセン・ウェスト」があります。
ペンシルベニア州・カリフォルニア州に訪れる方は、自然豊かな邸宅である「落水荘」やマヤ文化を思わせる「バーンズドール邸/ホリーホック邸」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
特徴、見どころ
『フランク・ロイド・ライトの8つの建築作品』に共通しているのは、彼の基本概念である「有機的建築」に基づいたデザインです。自然と人々の生活の境界線が曖昧になっており、緑に溶け込むように人工物が形成されています。
フランク・ロイド・ライトの各遺産を訪れた際には、彼の斬新な建築デザインの細かい部分まで、堪能してみてください。そして、彼がどのような思想を持って建築に携わったのかイメージしながら遺産に向き合うことで、また違った楽しみ方ができるでしょう。
行き方
フランク・ロイド・ライトの8つの建築作品の中でも有名なグッゲンハイム美術館は、ニューヨークのセントラルパークに隣接しています。ジョン・F・ケネディ空港からは車で40分ほどです。ニューヨークの地下鉄を利用する場合は、86ストリート駅で下車をして、徒歩10分ほどで到着します。
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アメリカの世界自然遺産
(12)イエローストーン国立公園 / ワイオミング州ほか
ワイオミング州、モンタナ州、アイダホ州の3州にまたがる『イエローストーン国立公園』は、アメリカ最大規模の自然公園です。1872年世界初の国立公園に指定された歴史も持っています。
また、イエローストーン国立公園は最初の世界遺産の1つでもあります。ユネスコ総会で世界遺産条約が採択された1972年から6年後、初の世界遺産として、12件の遺産が選ばれました。イエローストーン国立公園はその中のひとつとして選出されています。
公園内は、山あり谷あり渓谷あり、大草原ありと壮大な自然で溢れた環境です。加えて間欠泉や温泉などの熱水現象にも触れられ、グリズリーやヘラジカなど希少希な動植物も暮らしています。
約8,900㎢の広大な敷地を持つイエローストーン国立公園ですが、1995年には危機遺産として登録された時期もありました。これは、河川上流での金や石油の鉱物資源調査により環境悪化が懸念されたためです。
その後、環境回復運動や計画の見直しによって問題が解決に向かったため、2003年には危機遺産リストから脱しました。イエローストーンの景観美は後世に残していくべき人類共通の財産なのです。
特徴、見どころ
この地域ではおよそ200万年前、120万年前、60万年前に大規模な噴火が発生しています。
最後の噴火時は地面がドーム状に隆起し、できた裂け目からマグマが噴出。中央のマグマ部分が空洞化し陥落してできた窪地形、カルデラが形成されました。
現在もイエローストーン国立公園における地下のマグマ活動は活発です。地表の割れ目から染み込んだ雨水が熱せられ、再び地上に噴出される間欠泉が見られます。特に有名な「オールド・フェイスフル間欠泉」は、平均70分間隔で熱湯を噴出しています。
行き方
ソレトレイクシティから空路でウエスト・イエローストーンまで約1時間30分でイエローストーン国立公園に到着します。公園内はツアーバスの利用をおススメします。
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(13)グランド・キャニオン国立公園 / アリゾナ州
アメリカ西部のコロラド川沿いにある「グランド・キャニオン」は、長さ約450kmの広大な峡谷です。
現在でも「ハバスパイ族」が暮らすこの土地は、1919年にウッドロー・ウィルソン大統領によって国立公園に指定されました。『グランド・キャニオン国立公園』の総面積数は約5,000㎢にも及びます。
この赤茶けた台地は、約6,500万年前に発生した地殻変動による造山活動で隆起した土地を、コロラド川が1,000万年ほどの月日をかけて堆積層を侵食し、岩の風化が繰り返され生まれたものです。
特徴、見どころ
グランド・キャニオンの特徴は、時代の異なる地層が幾層にも折り重なって見えることです。
大きく11層に分けられる地層の最下層は、20億年前の先カンブリア紀のものになります。地上に露出した地層の中では、地球最古とされている存在です。
また最上部の新しい地層でも約2億5000万年前の古生代のものなのですから驚きです。この地層からは、サメやサンゴなどの海生動物の化石が発見されており、この地域がかつて海底だったことがわかります。
また、谷底と崖の上の標高差が最大約1,700mにも及ぶグランド・キャニオンには、乾燥地帯のサボテンやサソリが谷底でみられ、アメリカヨツバマツやライチョウなど寒帯、亜寒帯で見られる植物が崖の上で見られます。異なる気候帯の動植物が一地域で見られる例は多くなく、世界でも珍しい環境です。
行き方
フラッグスタッフからバスで約2時間、ウィリアムズからは約1時間15分で、グランド・キャニオン国立公園に到着します。フラッグスタッフからはグランド・キャニオン鉄道でも行くことができます。
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(14)エヴァグレーズ国立公園 / フロリダ州
フロリダ半島南端にあるエヴァグレーズ国立公園は、全米最大の湿地帯です。世界遺産に登録されている部分は湿地全体の5分の1ほどとされていますが、その総面積は約5,900㎢にも及びます。
湿原の幅は最大で150㎞もありますが、平均水深はわずか30cmと浅めです。水源はオキーチョビー湖で、南のフロリダ湾に向かって1日に数十メートルほどゆったりと水が流れています。
1947年にアメリカの国立公園に指定されたエヴァグレーズ国立公園ですが、周辺の大都市の生活用水の供給地でもあります。そのため地下水位の低下や水質汚染が進み、1993年には危機遺産に登録されました。この期間に魚類80%、鳥類90%が絶滅したと言われています。
その後、商業目的の漁業の禁止や湿地回復プロジェクトにより、2007年には危機遺産から離脱。しかし、水質汚染は依然として解決されず、2010年に再び危機遺産に登録されてしまいます。
観光地に環境問題は付き物ですが、世界遺産として共存保存が大切になってきています。
特徴、見どころ
エヴァグレーズ国立公園と言えば、ワニの楽園。淡水と海水が混ざり合う湿原下流ではマングローブの森林が広がっています。マングローブは、カニや小魚が生息しており、これらを狙うワニや鳥類が数多く集まる環境です。
そのためエヴァグレーズ国立公園における動物の総数は、アリゲーターとアメリカンクロコダイルを含めた700種類以上とされています。
また、数々の整備されたトレイルもあり、アンヒンガ・トレイルでは間近でワニを見ることができます。くれぐれもワニに刺激を与えないように注意してくださいね。
行き方
マイアミからは、車で約1時間です。移動手段はレンタカーかツアーに参加するしかないので事前に予約が必要です。園内にはいくつかのビジターセンターがありトレイルコースやトレッキング情報などを案内してくれます。
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(15)クルアーニー / ランゲル・セント・イライアス / グレーシャー・ベイ / タッチェンシニー=アルセク / アラスカ州ほか
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群は、2つの国にまたがる世界最大規模の自然保護区となっています。
1979年にアメリカの「ランゲル・セント・イライアス国立公園」とカナダの「クルアーニー国立公園」が世界遺産に登録。1992年にはアメリカの「グレーシャー・ベイ国立公園」が、1994年にはカナダの「タッチェンシニー=アルセク州立自然公園」が追加されました。
広大な山岳公園には、アラスカ最大の氷河や北アメリカ大陸最高峰の山々が広がっています。ハウトウワシ、グリズリー、ドールシープなど野生動物の楽園でもある世界遺産です。
特徴、見どころ
「ランゲル・セント・イライアス国立公園」はアラスカ州にあります。標高5,489mもあるセントアライアス山、その他にもサンフォード火山、ブラックバーン山が立ち並ぶ姿は圧巻の一言。アラスカ湾まで伸びる氷河も、必見です。
カナダの「クルアーニー国立公園」とも隣接しているので、車でのドライブもおススメです。広い敷地内なのでガイドをつけることをおすすめします。
「グレーシャー・ベイ国立公園」は、飛行機または船でのアクセスとなるためツアー参加が無難です。運が良ければ、巨大な氷河が崩落する時の轟音を聞くことができます。野生のアザラシやシャチに会えるツアーも人気です。
行き方
「ランゲル・セント・イライアス国立公園」へは、アンカレジまたはフェアバンクスやバルディーズから車で行くことができます。また、グレナレン、マッカーシー、チティナからはツアーもあります。
「グレーシャー・ベイ国立公園」へは、アンカレジからジュノーまで飛行機で約1時間45分、またはシアトルから飛行機で約2時間30分です。ジュノーからは飛行機かボートで向かいます。
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(16)レッドウッド国立及び州立公園 / カリフォルニア州
カリフォルニア州北西部にある『レッドウッド国立及び州立公園』は、その名の通りレッドウッドの木が生い茂る公園です。レッドウッドは、スギ科の常緑樹セコイアの別名で、樹脂が赤みを帯びているのが特徴です。
平均樹齢は500年以上で、平均樹高は100mにも迫ります。現在ではアメリカの一部にしか自生しないレッドウッドがこの公園内で3分の1を占めています。自然豊かな園内には、シカの一種であるワピチが生息しており、海岸部ではトドを見ることもできます。
特徴、見どころ
この『レッドウッド国立及び州立公園』は、実は映画『スターウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還』(1983年)のロケ地としても知られています。
また、シダで覆われた緑の壁が印象的なファーン・キャニオンは、映画『ジュラシック・パーク2』(1997年)のロケ地。生い茂るシダの中には3億2500万年前から続く種もあるのだとか。
古代にタイムスリップしたような神秘的な空間をぜひ堪能してみてください。
行き方
『レッドウッド国立及び州立公園』に最も近い国際空港はサンフランシスコ空港です。サンフランシスコから、公園の南端に近いユリーカまで車で約7時間、ユリーカから南ゲートのある町オーリックまでは車で約35分で、『レッドウッド国立及び州立公園』に到着します。
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(17)マンモス・ケーヴ国立公園 / ケンタッキー州
ケンタッキー州西部にある『マンモス・ケーヴ国立公園』は、カルスト台地の下に世界最大級の鍾乳洞を有する公園です。
石灰質の柔らかい地層に水が少しずつ浸透し、数百万年をかけてできた鍾乳洞の中には、地下60~100mの深さ・総延長約500kmの地底世界が広がっています。
鍾乳洞内部には、巨大な鍾乳石や石筍が連なり、希少な生物が潜んでいます。発見された生物は、淡水の軟体動物、魚類、昆虫など200種類以上。その多くが黒い色をしていますが、中には透明なめずらしい生物も生息しているとのことです。
特徴、見どころ
マンモス・ケーヴ国立公園内には複数の洞窟があり、複雑な構造になっています。「マンモスドーム」と呼ばれる高さ約60mの大きな空洞や、「ボトムレス・ピット」と呼ばれる深い水溜まりの淵など、マンモス・ケーヴ国立公園は見どころがいっぱいです。
洞窟ツアーもたくさんあるので、自分にあったコースを選択するといいでしょう。
行き方
最寄りの空港、ボーリング・グリーン空港から『マンモス・ケーヴ国立公園』までは車で40分ほどで到着します。ナッシュビルからは車で約1時間です。
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(18)オリンピック国立公園 / ワシントン州
ワシントン州北西部に位置するオリンピック半島内にある『オリンピック国立公園』は、多種多様な動植物が生存する、自然保護区になっています。
公園は3つの領域に区分けされています。1つは標高2,400mのオリンポス山を最高峰とする山岳地帯、2つ目はそのすそ野に広がる多雨林地帯です。3つ目は太平洋に面して続く約90㎞の海岸地帯になります。
特徴、見どころ
山岳地帯の山頂は常に雪に覆われており、ブルー氷河をはじめとする60もの氷河が流れています。多雨林地帯にはホー・レインフォレストやキノート・レインフォレストがあり、高さ90mを超える針葉樹林が広がります。
多雨林地帯の植物は亜熱帯雨林のシダ植物とは違い、トウヒ、モミ、コケ類が木々の樹皮を覆っています。濃密な緑の森にはトレイルがあるので、ゆっくり歩いて神秘的な世界をお楽しみ下さい。
また、海岸地帯は軟体動物やウニ、ヒトデなどの宝庫になっています。ゼット湖から先住民の住居地を通り、流木が散乱する海岸線をハイキングする、というコースも魅力的です。
行き方
シアトルから国立公園の玄関口ポートエンジェルスまで、バスで約3時間かかります。シアトルのウォーターフロントからベインブリッジ・フェリーを利用の場合は、約2時間半で到着します。
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(19)グレート・スモーキー山脈国立公園 / テネシー州
ノース・カロライナ州とテネシー州の州境にある『グレート・スモーキー山脈国立公園』は、東京都とほぼ同じ面積を誇る広大な公園です。公園内の3分の1は森林になっています。
土地の高低差が激しいため多種多様な植物に溢れているのが、『グレート・スモーキー山脈国立公園』の特徴です。高地にはマツ類やトウヒ類など約130種の針葉樹が、低地にはナラ、ブナなどの落葉樹が育っています。
また、この森林ではアメリカグマやアカギツネ、有袋類のキタオポッサムなどの哺乳類がたくさん生息しています。減少が心配されたカナダカワウソも再移入され、アメリカビーバーも順調に増え続けているようです。
特徴、見どころ
グレート・スモーキー山脈国立公園の最大の魅力は、大自然の中でのハイキングが楽しめるところです。トレッキングコースは複数用意されているため、自分にあったコースを選べます。
ビジターセンターでは情報収集が可能です。得た情報をもとに、季節に合わせたおすすめのハイキングコースを楽しんでみてはいかがでしょうか。周辺の都市にはショッピングを楽しめる施設や繁華街もあり、リゾート感覚で訪れる観光客も多いようです。
行き方
アメリカ東海岸の大都市、アトランタからは車で約2時間です。公園までの一般的なルートであるケイズ・コープ・ロードは美しい自然と野生動物を観察しながら、谷に沿って走るドライブコースです。
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(20)ヨセミテ国立公園 / カリフォルニア州
『ヨセミテ国立公園』は、1890年にイエローストーンに次ぐ2番目の国立公園として制定された場所です。氷河期の風景を今に伝える、自然保護活動の聖地でもあります。
ヨセミテ国立公園が注目を集めるようになったきっかけは、カリフォルニアがゴールドラッシュに沸いていた19世紀半ばのことです。
先住民が追われると、この地は白人のハイキング場として観光開発が進みます。そんな中、この地の大自然に魅せられて移住したジョン・ミューアは、ヨセミテの地形は氷河活動の産物であるとし、講演や執筆を行い環境の保護を訴えました。
現在でも、手つかずな自然を意味する「ウィルダネス」が総面積の95%を占めるこの土地は、人類共通の貴重な財産と言えます。
特徴、見どころ
約3,000㎢という広大な敷地には、氷河によって削られた氷食谷や氷の力で表面が磨かれた円錐形の岩山、さらに氷堆積モレーンなど、氷河期の独特な地形が見られます。なかでも、ドーム型の岩山を半分に切り取ったようなハーフドームは、氷河の浸食の激しさを物語る存在です。
また「ビッグツリー」の別名をもつ世界最大の樹木ジャイアントセコイアなど、40種類以上の樹木が公園内で生育しています。そのほかにもアメリカグマやミュールジカなど約80種類の哺乳類、アメリカの国鳥でもあるハクトウワシをはじめとする約250種の鳥類も生息しており、まさに自然の宝庫と言える場所です。
そして、ヨセミテ国立公園の人気エリアである「グレイシャーポイント」は、標高2199mの所にある絶景スポットです。バーナル滝やネバダ滝、ヨセミテ滝など、ヨセミテ国立公園の大パノラマを一望できます。
行き方
サンフランシスコからバスか列車でマーセドまで約4時間、さらに、マーセドからバスで約2時間30分でヨセミテ国立公園に到着します。
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(21)ハワイ火山国立公園 / ハワイ州
ハワイ島南東部に位置する『ハワイ火山国立公園』は、「マウナ・ロア山」と「キラウエア山」を有するする自然遺産です。「マウナ・ロア山」は世界最大規模の活火山であり、「キラウエア山」は世界で最も活動的な火山のひとつとされています。
ハワイ火山国立公園は1916年にアメリカ政府によって国立公園に指定されました。公園内には固まった溶岩で出来た荒野や、飛び地のように残された森、内部が空洞になった溶岩のトンネル「サーストン・ラヴァ・チューブ」など、火山地帯特有の光景が広がっています。
また標高差があることで、生育している植物の種類が多岐にわたります。熱帯雨林地帯で育つものから砂漠地帯に生えるもの、ツンドラ地帯の草花など限られたエリアでしか見られない20種類以上の植物を、公園内で楽しめるでしょう。ハワイ州の紋章でもあるハワイガンなどの鳥類やハワイ固有種の動植物も生息しています。
特徴、見どころ
「マウナ・ロア山」は、ハワイ語で「長い山」を意味し、地上部分の標高は4,000mを超え、海底からの高さはなんと1万m以上にもなります。以前は数年に1度の頻度で噴火を繰り返していましたが、1984年の噴火を最後に小康状態が続いています。
「キラウエア山」は、ハワイ語で「吹き出す」を意味し、過去30年間に50回以上の噴火が観測されている活発な活火山です。この山のハレマウマウ火口は、ハワイの人々から愛されている気まぐれな火の女神ペレが住む地とされ、神聖な場所となっています。
行き方
ホノルル国際空港から乗り継ぎ、ハワイ島のヒロ空港までは飛行機で1時間ほどで到着します。空港からハワイ火山国立公園へは約45㎞あり、車での移動になります。空港でレンタカーを借りるか、空港からのヘレオン・バスを利用するのがおすすめです。
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(22)カールズバッド洞窟群国立公園 / ニューメキシコ州
『カールズバッド洞窟群国立公園』は、グアダループ山麓に広がる平野の地底に築かれた鍾乳洞群です。内部には約80の洞窟が発見されており、最深部は地下300mにも及びます。洞窟内部は鍾乳石や石筍、石柱が立ち並ぶ神秘的な世界が広がっています。
特徴、見どころ
カールズバッド洞窟群国立公園のなかでも人気なのは「ビッグルーム」と呼ばれる高さ80m、サッカー場が14面入るほどの世界最大規模の地下空間です。約2kmのトレイルがあり、見て歩くことができます。
また「レチュギア・ケイブ」の洞窟は、全米で最も深い巨大な洞窟として注目されています。深さは約489mあり、全長は218kmとされていますが、まだまだ調査中の洞窟です。
「レチュギア・ケイブ」はコウモリの巣屈としても有名です。5月~10月は夕刻に洞窟からコウモリの群が一斉に飛び出す「バッド・フライト」が観測できます。
行き方
カールズバッド洞窟群国立公園の最寄りの主要空港は、エルパソ国際空港です。公園の西232kmに位置しています。公園の北東にはラボック・テキサス・インターナショナル、北側にはアルバカーキ国際空港があります。
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(23)ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園 / モンタナ州とカナダのアルバータ州
『ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園』は、ロッキー山脈で結ばれた「ウォータートン湖国立公園」と「グレーシャー国立公園」が1932年に統合して誕生した、世界初の国際平和公園です。
ロッキー山脈の手つかずの大自然の中には、650もの氷河湖が存在しています。そのほかにも、約1億5,000万年前の藍藻類の化石や、約8,000年前の人類の生活痕なども発見されており、考古学においても重要な土地とされています。
特徴、見どころ
公園内の東西に走る全長85㎞の観光道路ゴーイング・トゥ・ザ・サンロードは公園の中で唯一の眺望を楽しめるドライブウェイです。美しい花畑が草原いっぱいに広がる「セントメリー湖」と「マクドナルド湖」を結んでいます。
道中では、公園内に生息する野生のムースや山やぎ、ビッグホーンシープなど珍しい動物に遭遇できるかもしれません。公園内にはホテルやロッジの宿泊施設もあり、ハイキングを楽しむことも可能です。
また、ボートクルーズで氷河が形成した渓谷や壮大な景観を回ることもできます。
行き方
モンタナ州北部は空の便がよくないため、カリスペル、グレートフォールズ、スポケーンまで飛行機で向かい、そこから車での移動になります。アトムラック鉄道でイーストグレーシャーに入り、ロッジに宿泊するコースもおすすめです。
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アメリカの世界複合遺産
(24)パパハナウモクアケア / ハワイ州
『パパハナウモクアケア』は、ハワイ諸島の北西250km~1,931㎞の広大な線上の範囲に連なる、小島と環礁の集合体を総称しています。この遺産は、文化遺産と自然遺産の両方の登録基準を含んでいる複合遺産として、世界遺産に登録されています。
この一帯は、ハワイの先住民が代々受け継いできた環境で、自然と人間の共生を示している場所です。「生命発祥の地かつ、死後には魂が帰る故郷である」という思想が息づいています。
特徴、見どころ
ニホアとマクマナマナの2つの島には、考古学的に重要な西欧化以前の定住跡が残っています。大海原、海底火山、サンゴ礁を含む浅瀬といった環境に対応しながら生活を営んできた様子が読み取れます。
また、一帯は世界最大級の海洋保護区であり、多様な生態系が見られる場所です。ニホア島は断崖絶壁な火山島ですが、島内には住居や祭祀場など遺構が残っています。これらは、古代ポリネシア人が暮らしていた跡とされています。
また、希少なアホウドリの繁殖地となっており、アメリカ国立自然保護区にも指定されているエリアです。
行き方
この海洋保護区には珍しい鳥類やカメなどの絶滅危惧種や固有種が密集している現状もあり、関係者以外の立ち入りが厳しく規制されています。そのため残念ながら観光で訪れることはできません。
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アメリカの世界遺産まとめ
アメリカ合衆国の世界遺産24カ所を紹介してきましたが、どれもス
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
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