フィリピンへ留学する方法とは？語学留学や正規留学など留学パターン別に解説

こんにちは！フィリピンで語学留学をしたことがあるモリキです。

「フィリピンに留学したいけれど、どんな方法があるのかな……」

と悩む人は多いのではないでしょうか。

フィリピンに留学する方法は、主に以下の4つです。

• 方法（1）語学留学
• 方法（2）専門留学
• 方法（3）交換留学
• 方法（4）正規留学

留学を成功させるためには、それぞれの方法で学べる分野や費用などを知り、目的にあった方法を選ぶことが必要です。

そこで今回は、4つの留学方法の特長や、留学の流れ、ビザ、費用を解説します。

いきなり留学するのは大変に感じますが、概要をつかむだけなら難しくはありません。

まずはフィリピン留学の方法を知り、ご自身に合った留学方法を選んでくださいね。

方法（1）語学留学

語学留学とは、フィリピンで英語を学ぶ留学スタイルです。語学学校の寮などに滞在しながら学校に通い、月曜から金曜まで1日4〜10時間のレッスンを受講します。

語学学校の入学に英語力は関係ありません。フィリピンに留学する中で最もチャレンジしやすい方法です。

期間も1週間から1年と、スケジュールにあわせて選択できます。

語学留学の特長

フィリピンでの語学留学には、2つの特長があります。

（1）留学費用が安い
フィリピンは、格安で英語留学ができます。欧米での留学は1ヶ月で総額50万〜60万円かかるところ、フィリピンなら総額15万〜30万円ほど。授業料や生活費が安いのは嬉しいポイントですよね。

（2）マンツーマンレッスンで英語力が伸びやすい
フィリピンの語学学校では、講師と生徒が1対1の「マンツーマンレッスン」が中心です。生徒は自分だけのため、周りの英語力を気にすることなく発言ができます。

どんな人におすすめ？

フィリピンでの語学留学は、以下の人におすすめです。

• ・英語初心者
• ・高校生や大学生
• ・英語を学び直したい社会人
• ・50代以上のシニア
• ・初めて留学する人

マンツーマンレッスンで英語の勉強に集中できるため、これから英語をしっかり身に付けたい人には特におすすめです。

留学の流れ

フィリピンで語学留学をするまでの流れは、以下の通りです。

• （1）滞在エリアや学校を決める
• （2）入学手続きをすすめる
• （3）中期や長期留学の場合、ビザを申請する
• （4）航空券を購入する
• （5）荷物を準備する
• （6）出発

留学の1ヶ月前から、英語の勉強もはじめておくと、授業がより理解しやすくなります。

必要なビザ

フィリピンでの語学留学に必要なビザは、留学期間によって異なります。

【1ヶ月未満】
・SSP：現地で合法的に就学するために必要な許可証、現地の語学学校で申請

【1ヶ月】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請

【2ヶ月以上】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請
・ACR I-CARD：フィリピンに60日以上滞在する外国人に必要な登録証で、学校で代行申請も可能

【6ヶ月以上】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請
・ACR I-CARD：学校で代行申請が可能
・ECC：フィリピンに6ヶ月以上滞在する外国人が必要な書類、移民局で申請

費用（授業料）

1ヶ月あたりの留学費用の目安は、以下の通りです。

入学金	1万〜2万円
授業料（滞在費込み）	7万〜15万円
教材費	5,000〜2万円
合計	8万5,000〜19万円

学費だけを見ると、20万円以内におさまることが少なくありません。フィリピンだからこそ実現できる価格です。

方法（2）専門留学

続いては、専門留学を紹介します。

専門留学とは、専門学校やコースで特定のジャンルを学ぶ方法のこと。

特にフィリピンでは、以下のITスキルが習得可能です。

• ・プログラミング
• ・システム開発（エンジニア）
• ・デザイン

ITスキルを学ぶことで、Webサイトの制作やデザインなどができるようになり、異業種への就職や転職がスムーズになる可能性があります。

専門留学の特長

フィリピンでの専門留学には、2つの特長があります。

（1）ITスキルを低価格で習得できる
専門留学は、語学学校のITコースに通うことが多いです。語学留学の授業料と同じ、もしくは数万円プラスになるくらいで費用の負担はさほど変わりありません。

（2）英語も同時に学ぶことができる
語学学校のコースで専門スキルを学ぶ場合、午前は英語、午後はプログラミングなど、英語も学ぶことが可能です。英語だけでなく他のスキルも得ることができ、将来の選択肢が広がるかもしれません。

どんな人におすすめ？

フィリピンでの専門留学は、以下の人におすすめです。

• ・IT業界への就職を考えている大学生
• ・異業種へ転職したい社会人
• ・英語だけでなく他のスキルも学びたい人

専門留学は、英語に加え専門分野の勉強を行うため、ITスキルなどを身に付けたい人、特定の分野への就職や転職を考えている人には特におすすめです。

留学の流れ

フィリピンで専門留学をするまでの流れは、以下の通りです。

• （1）滞在エリアや学校を決める
• （2）入学手続きをすすめる
• （3）中期や長期留学の場合、ビザを申請する
• （4）航空券を購入する
• （5）荷物を準備する
• （6）出発

流れは語学留学と変わりません。

留学前に興味のある分野を少しでも勉強していると、現地での授業もスムーズに受講できます。

必要なビザ

ビザも語学留学と同じです。

【1ヶ月】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請

【2ヶ月以上】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請
・ACR I-CARD：フィリピンに60日以上滞在する外国人に必要な登録証で、学校で代行申請も可能

【6ヶ月以上】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請
・ACR I-CARD：学校で代行申請が可能
・ECC：フィリピンに6ヶ月以上滞在する外国人が必要な書類、移民局で申請

費用（授業料）

1ヶ月あたりの費用目安は、以下の通りです。

入学金	1万〜2万円
授業料（滞在費込み）	22万〜30万円
教材費	1万〜3万円
合計	24万〜35万円

英語と専門スキルを学ぶため、語学留学よりは少し高くなります。

フィリピンでITスキルを学ぶなら、セブ島にある「Kredo」がおすすめです。

方法（3）交換留学

続いては、交換留学を紹介します。

交換留学とは、通っている高校や大学と提携を結んでいるフィリピンの高校、大学に留学する方法です。

留学するとはいえ、日本に籍のある高校や大学を辞める必要はありません。籍を置いたまま、数ヶ月から1年ほどフィリピンの学校に通うことが可能です。

交換留学の特長

フィリピンでの交換留学には、3つの特長があります。

（1）現地で取得した単位を認定してもらえる
交換留学では、フィリピン留学で取得した単位を日本の高校や大学での単位として認めてもらえます。長期で留学しても卒業が遅れることはありません。高校は3年、大学は4年のストレートで卒業できます。

（2）留学費用をおさえることができる
交換留学では、一般的に留学先の学校に費用を支払う必要がありません。またフィリピンは物価が安いため、留学費用も少額でおさまります。

どんな人におすすめ？

フィリピンでの交換留学は、以下の人におすすめです。

• ・海外の高校や大学で学んでみたい
• ・低価格で海外の大学に留学したい
• ・フィリピンの立場から国際問題や経済など専攻を学びたい

交換留学は海外の高校や大学でしっかり勉強したい人におすすめです。

留学の流れ

フィリピンで交換留学をするまでの流れは、以下の通りです。

• （1）高校や大学で参加できるプログラムを探す
• （2）交換留学の説明会などに参加する
• （3）申し込む
• （4）選考を受ける
• （5）ビザや学費、荷物などを準備する
• （6）出発

説明会や選考は、留学の1年前からスタートすることが多いため、早めに留学の準備を行うことが大切です。

必要なビザ

交換留学の期間は6ヶ月を超えることが多いため、長期留学に必要なビザを用意してください。

【6ヶ月以上】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請
・ACR I-CARD：高校や大学で代行申請が可能
・ECC：フィリピンに6ヶ月以上滞在する外国人が必要な書類、移民局で申請
・学生ビザ：フィリピンの大学や高等教育機関に通う人が申請するビザで、在日フィリピン大使館や現地の移民局で申請

費用（授業料）

1年ほど交換留学をしたとき、平均的な学費は以下の通りです。

入学金	1万〜2万円
授業料	0円
教材費	5万〜10万円
合計	6万〜12万円

またこのほかにも、現地での生活費や渡航費、プログラムの参加費などは自費負担となります。ただし私費留学と比べると、学費を数十万から数百万円ほど節約できます。

方法（4）正規留学

続いては、正規留学を見ていきましょう。

正規留学とは、フィリピンの高校や4年制の大学に1年生から入学し、3年もしくは4年で卒業する方法です。他のフィリピン人と同じように学校に通うため、キャンパスライフを海外で過ごすことになり、日本の学生とは異なる学生時代を過ごすことができます。

正規留学の特長

フィリピンでの正規留学には、2つの特長があります。

（1）大学の学費が安い
フィリピンは途上国のため人件費などが安く、日本ほど高額な学費が必要ありません。低価格で専門知識を学ぶことができるため、費用面で進学をあきらめている人でも、大学入学にチャレンジしやすいです。

（2）授業はすべて英語、もしくはタガログ語
フィリピンの高校や大学の授業はほとんど英語のため、現地語を新たに覚える必要はありません。ある程度の英語力さえあれば、正規留学しやすい国といえます。

どんな人におすすめ？

フィリピンでの正規留学は、以下の人におすすめです。

• ・フィリピンで学びたい分野がある
• ・低価格で大学に通いたい
• ・ほかの人とは違う学生生活を送りたい

学費などが安いため、海外の高校や大学に費用を抑えて留学したい人にはおすすめです。

留学の流れ

フィリピンで正規留学をするまでの流れは、以下の通りです。

• （1）受験する学校を決める
• （2）受験勉強をして、テストを受ける
• （3）合格したら、滞在先やビザなどを手配する
• （4）入学し、キャンパスライフをスタートする

また一部の語学学校では、「大学編入コース」を用意していることも。英語力に不安のある人は、語学学校からの編入も検討してみてください。

必要なビザ

正規留学は長期の滞在になるので、長期留学に必要なビザを用意しましょう。

【6ヶ月以上】
・SSP：現地の語学学校で申請
・観光ビザ：日本で事前に申請、もしくは滞在が30日をこえる前に現地で申請
・ACR I-CARD：学校で代行申請が可能
・ECC：フィリピンに6ヶ月以上滞在する外国人が必要な書類、移民局で申請
・学生ビザ：フィリピンの大学や高等教育機関に通う人が申請するビザで、在日フィリピン大使館や現地の移民局で申請

費用（授業料）

1年間、もしくは4年間の学費は以下の通りです。

【1年間】

入学金	1万〜2万円
授業料（滞在費込み）	10万〜40万円
教材費	3万〜7万円
合計	14万〜49万円

【4年間】

入学金	1万〜2万円
授業料（滞在費込み）	40万〜160万円
教材費	12万〜28万円
合計	53万〜190万円

国公立と私立大学で差はありますが、日本の大学よりは数百万円ほど安くなることも。学費をおさえながら勉強ができます。

まとめ

今回はフィリピンに留学できる4つの方法を紹介しました。

おさらいすると、それぞれの方法で以下を学ぶことができます。

• 方法（1）語学留学：英語
• 方法（2）専門留学：英語＋ITスキル
• 方法（3）交換留学：経済学や開発学など専攻分野
• 方法（4）正規留学：経済学や開発学など専攻分野

語学を学びたい人は語学留学や専門留学、特定の分野を学びたい人には交換留学や正規留学がおすすめです。

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