「アイルランドってどんな方法で留学できるんだろう……」
と悩む方は多いのではないでしょうか。
アイルランドには、以下5つの方法で留学できます。
(1)語学留学
(2)専門留学
(3)ワーキングホリデー
(4)交換留学
(5)正規留学
自分にあった方法で留学することで、より充実した留学生活になります。
とはいえ、具体的にそれぞれどのような留学方法なのかは、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、それぞれの留学方法の特徴やおすすめする人、必要なビザ、費用をまとめて紹介します。
アイルランドに興味のある人は、この記事を参考にしてみてくださいね。
なお、アイルランド留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アイルランド留学
※この記事は1ユーロ=120円で計算しています。
1つ目は「語学留学」です。
実はアイルランドは昔、イギリスの統治下にありました。そのため現在も英語を話す人が多いうえに、公用語として英語も使用しています。
一部のエリアではなまりがありますが、聞き取りやすい英語を話す人がほとんど。特に首都のダブリンでは、ほとんどの人がクリアな英語を話すといわれています。
アイルランドでの語学留学の特徴は、以下の通りです。
・日本人が少ない
・留学生が多国籍で、国際交流しやすい
・語学学校は小規模から中規模でアットホーム
アイルランドに英語留学をする日本人は、まだまだ多くありません。日本人が少ないので、集中して英語を勉強できます。
また留学生はスペインやブラジルなど、多国籍です。学校に通うだけでも、国際交流が実現しやすいです。
アイルランド留学の期間は1週間の短期から可能です。中には、6ヶ月以上の長期をする人も。
ただし日本からの距離があること、英語はすぐには身につかないことから、1ヶ月以上の留学をする方がコスパは良いといえます。
アイルランドでの語学留学は、以下の人におすすめです。
・日本人の少ない環境で勉強したい
・多くの国の人と友達になりたい
・少人数の学校で勉強したい
・音楽やアート、パブなどアイルランド文化に興味がある
・ヨーロッパの周辺国を旅行したい
アイルランドで語学留学をする場合、渡航までの流れは以下の通りです。
(1)エージェントのカウンセリングで留学エリアを決める
(2)語学学校を決める
(3)滞在先を決める
(4)期間によってはビザを手配する
(5)航空券を購入する
(6)荷物を用意する
(7)出発
準備は早くて6ヶ月前から、遅くても2ヶ月前までにはスタートしましょう。また3ヶ月前までに、英語学習をはじめておくのもおすすめです。
アイルランド留学では、3ヶ月までビザが必要ありません。パスポートの有効期限が6ヶ月以上あることを証明できれば、留学は可能です。
3ヶ月を超えると、以下の申請が必要となります。
・学生ビザ
・GNIB(外国人登録)
1ヶ月のアイルランド留学をした場合の費用目安は、以下の通りです。
・学費(入学金+授業料+教材費):7万2,000〜15万2,000円
・滞在費:5万〜10万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:6万〜15万円
・ビザ代:0円
・海外旅行保険:1万〜2万円
・観光や遊び:3万〜5万円
合計:32万2,000〜62万2,000円
3ヶ月を超える留学では、外国人登録費として300ユーロ(48,600円)の支払いが必要です。
アイルランド語学留学について詳しくはこちら
2つ目は「専門留学」です。
専門留学とは、特定のスキルを学びながら海外に滞在できる方法のこと。学校によっては、英語も同時に学ぶことができます。
実はアイルランドには多くの外資系企業が拠点を置いており、特にソフトウェアや電気通信サービスに力を注いでるのです。
実際にアイルランドの企業は、アメリカに多くのソフトウェアを輸出しています。IT系のスキルを学ぶ環境に良いでしょう。
また先ほどアイルランドは、アートが盛んな国であるとお伝えしました。そのため学校でもアートやデザイン、ダンスなどを学ぶことが可能です。
さらには乗馬や観光、料理、フラワーアレンジメントなど、興味にあわせてコースを選ぶこともできます。
アイルランドでの専門留学は、以下の人におすすめです。
・通信などIT系の技術を学びたい
・大学や専門学校でアートを専攻している
・英語と専門スキルを同時に学びたい
・ヨーロッパに滞在しながら幅広い知識を身につけたい
アートにおいては、知識を身につけながら街中や美術館の作品を鑑賞するなど、さまざまな角度から勉強できます。
アイルランドで専門留学をするとき、渡航までの流れは以下の通りです。
(1)エージェントのカウンセリングで学びたい分野を選ぶ
(2)学びたい分野のコースがある学校を探す
(3)滞在先を探す
(4)期間によってはビザを手配する
(5)航空券を購入する
(6)荷物を用意する
(7)出発
余裕があれば、留学前に勉強するスキルについて学習をすすめておきましょう。あらかじめ知識を身につけておくと、現地での授業が理解しやすくなります。
専門留学も、3ヶ月の留学まではビザが必要ありません。3ヶ月を超えるときは、以下を申請してください。
・学生ビザ
・GNIB(外国人登録)
1ヶ月の専門留学をした場合の費用目安は、以下の通りです。
・学費(入学金+授業料+教材費):12万〜20万円
・滞在費:5万〜10万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:6万〜15万円
・ビザ代:0円
・海外旅行保険:1万〜2万円
・観光や遊び:3万〜5万円
合計:37万〜67万円
費用は語学留学とほとんど変わりません。専門スキルの授業が加わるぶん、授業料が数万円ほど高くなります。
3つ目は「ワーキングホリデー」です。
アイルランドは日本とワーキングホリデーの協定を結んでいるため、ワーキングホリデービザを使って留学できます。
ワーキングホリデーで渡航すると、現地での就労が許可されます。期間は最大で1年間、その間は就労や就学、インターンシップ、観光など滞在中の活動に制限がありません。
留学方法の中でも自由度が高く、さまざまな体験ができます。
アイルランドでのワーキングホリデーは、以下の人におすすめです。
・海外で働いてみたい
・長期間アイルランドに滞在したい
・インターンシップをしたい
・まだ現地で何をするのか決めていない
最もおすすめするポイントは、アルバイトができること。特にアイルランドなど海外で働いたことのある人は貴重なので、就職や転職活動のアピールポイントにもなり得ます。
アイルランドでワーキングホリデーをする場合、渡航までの流れは以下の通りです。
(1)ワーキングホリデー中、何をするのか決める
(2)目的をもとに滞在エリアを決める
(3)学校やアルバイト先を探す
(4)ビザを手配する
(5)航空券を購入する
(6)荷物を準備する
(7)出発
アイルランドでのワーキングホリデーには、ワーキングホリデービザが必要です。
ただしワーホリビザの申請には、以下の制限があります。
・申請人数:800人
・申請時期:年に2回(1月と7〜8月)
また申請書の提出は2回あり、最初はメールで申請します。手順が複雑なので、注意してください。
ちなみにビザの申請費用は、16,200円です。
ワーキングホリデービザの申請方法についてこちらの記事も参考にしてみてください。
【2019年最新版】アイルランドワーホリ申請の流れを徹底解説!
ワーキングホリデーで1ヶ月あたりに必要な費用目安は、以下の通りです。
・学費(入学金+授業料+教材費):7万2,000〜15万2,000円
・滞在費:5万〜10万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:6万〜15万円
・ビザ代:16,200円円
・海外旅行保険:1万〜2万円
・観光や遊び:3万〜5万円
合計:32万9,200円〜62万9,200円
学校に通わない場合、学費は必要ありません。またアルバイトすることで生活費を稼ぐことができるので、出費はおさえることが可能です。
アイルランドのワーキングホリデーについて詳しくはこちら
4つ目は「交換留学」です。
交換留学とは、現地の高校や大学に1年ほど通う方法のこと。主に、自分が通っている学校と提携を結んでいるアイルランドの学校に留学することが多いです。
交換留学の特徴は、「現地の学校での授業料が免除される可能性があること」です。実は日本で通っている学校に授業料を支払っていれば、現地の学校にあらためて授業料を支払う必要がありません。
最も低価格で、アイルランドで専門知識を学ぶことができる方法といえます。
ただし留学までには、さまざまな試験があります。交換留学は、その学校の代表者として留学するためです。
これまでの成績を参考にされることもあるため、日頃から勉強に励んでおくことが欠かせません。
アイルランドでの交換留学は、以下の人におすすめです。
・学びたい専攻が決まっている
・1年間の長期留学をしたい
・通っている高校や大学に交換留学のプログラムがある
・なるべく低価格で留学したい
アイルランドで交換留学をする場合、渡航までの流れは以下の通りです。
(1)自分の学校に交換留学プログラムがあるかどうかを確認する
(2)交換留学に必要な条件をチェックし、専攻を受ける
(3)合格したら、滞在先やビザを手配する
(4)航空券を購入する
(5)荷物を準備する
(6)出発
試験は1年ほど前から始まることが多いです。そのため、早めの情報収集と準備を心がけましょう。
アイルランドでの交換留学では、学生ビザが必要です。申請条件は「政府が認定している学校で1年以上、週に15時間以上の授業を受けること」です。
またGNIB(外国人登録)も必要ですので、忘れないで申請してくださいね。
1年の交換留学をした場合の費用目安は、以下の通りです。
・学費(入学金+授業料+教材費):0円
・滞在費:84万〜144万円
・生活費:60万〜120万円
・渡航費:6万〜15万円
・ビザ代:3万円
・海外旅行保険:13万〜20万円
・観光や遊び:15万〜30万円
合計:181万〜332万円
正規留学とは、アイルランドの大学に4年間の留学をする方法です。日本で大学に通うように、入学試験を受けてから卒業までの4年間、現地の学生と一緒に授業を受けます。
正規留学のおすすめポイントは、海外大学の学位を取得できること。また卒業後は、そのままアイルランドで就職できる可能性もあります。
海外の大学を卒業した日本人は、まだまだそれほど多くありません。日本での就職を考えている場合、英語が話せること、海外で専門知識を得たことから、就職活動で有利になることもあります。
高い英語力と学力、手続きを進める根気は必要ですが、学びたい分野がある人には充実した学生生活となるはずです。
アイルランドでの正規留学は、以下の人におすすめです。
・アイルランドで学びたい分野や通いたい学校がある
・海外の大学で学位を取得したい
・海外就職や外資系企業で働くことを考えている
・ある程度の英語力がある
アイルランドで正規留学をする場合、渡航までの流れは以下の通りです。
(1)志望校を決める
(2)入学試験の申し込みをする
(3)試験を受ける
(4)合格したら、入学手続きを進める
(5)滞在先を手配する
(6)ビザを申請する
(7)航空券を購入する
(8)荷物を準備する
(9)出発
また英語に苦手意識がある人は、大学入学前に語学学校に通うのがおすすめです。
というのも大学によっては、語学学校からの編入を許可していることが少なくありません。ある程度の力をつけてから試験を受けることができるため、入学できる可能性が高まります。
いきなりの正規留学が不安な方は、まずは語学留学を検討してみてください。
正規留学では「学生ビザ」と「GNIB(外国人登録)」が必要です。
アイルランド留学に必要なビザは「アイルランド留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説」でも解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
1年間の正規留学をした場合の費用目安は、以下の通りです。
・学費(入学金+授業料+教材費):108万〜276万円
・滞在費:84万〜144万円
・生活費:60万〜120万円
・渡航費:6万〜15万円
・ビザ代:3万円
・海外旅行保険:13万〜20万円
・観光や遊び:15万〜30万円
合計:289万〜608万円
授業料は学部によって異なりますので、事前に調べてみてくださいね。
今回はアイルランドに留学できる5つの方法を解説しました。おさらいすると、それぞれの方法は以下の人におすすめです。
【語学留学】
・日本人の少ない環境で勉強したい
・多くの国の人と友達になりたい
・少人数の学校で勉強したい
・音楽やアート、パブなどアイルランド文化に興味がある
・ヨーロッパの周辺国を旅行したい
【専門留学】
・通信などIT系の技術を学びたい
・大学や専門学校でアートを専攻している
・英語と専門スキルを同時に学びたい
・ヨーロッパに滞在しながら幅広い知識を身につけたい
【ワーキングホリデー】
・海外で働いてみたい
・長期間アイルランドに滞在したい
・インターンシップをしたい
・まだ現地で何をするのか決めていない
【交換留学】
・学びたい専攻が決まっている
・1年間の長期留学をしたい
・通っている高校や大学に交換留学のプログラムがある
・なるべく低価格で留学したい
【正規留学】
・アイルランドで学びたい分野や通いたい学校がある
・海外の大学で学位を取得したい
・海外就職や外資系企業で働くことを考えている
・ある程度の英語力がある
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