「留学先へ事前に荷物を送っておきたい」
「海外留学先から友人や家族に荷物を送りたい」
など、留学に関わる人にとって、海外へもしくは海外からどうやって荷物を送るかは気になる留学準備の一つです。初めて海外配送をする方にとっては、サービス面や配送手順など、国内発送とは勝手の違う方法に不安も多いはず。
そこで今回は、留学先に荷物を送る手順や国別の価格、安く送る方法などを解説していきます。最近では海外への配送サービスも充実しており、地域によっては3日以内に届くサービスも登場しています。
ポイントを押さえれば海外に荷物を送ることは難しくありません。この記事を参考に留学準備や留学中の荷物発送にトライしてみてください。
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まずは日本から荷物を送る方法です。海外発送に対応している配送業者を3つ紹介します。
なお、コロナ禍で飛行機の運行が取りやめになっている地域では、発送に予定以上の日数がかかる場合があります。そのほか、世界情勢によって到着日が遅れることはよくあるため、発送前に各社のサイトから最新の発送状況をチェックすることをおすすめします。
皆さんもご存じの日本郵便。最寄りの郵便局から、100を超える国々へ荷物を送ることができます。日本郵便では4種類の発送方法があり、日数や発送方法に応じて料金が異なります。
飛行機を利用して荷物を届けてくれるサービスです。通常3〜6日で届けることができますが、燃料サーチャージなどが加算されるため料金は高め。荷物をなるべく早く送りたい人におすすめです。
船を利用して荷物を配送するサービスです。最も安く送れますが、到着までに1〜3か月かかります。時間よりも値段を重視する人は、船便を利用してみてください。
飛行機と船便を利用したサービスです。日本から海外までは飛行機を使い、届け先へ到着したら船やトラックで配送をしてくれるシステム。
発送にかかる日数は、航空便と船便の間に位置するサービスで、コストに関しても中間ぐらいです。1〜4週間で到着するため、船便より早く航空便よりも遅いですが、料金のバランスも良く、利用する人が増加しています。
EMSは、航空便を使い最優先で配送を行うサービスです。地域にもよりますが、2〜4日で届けてくれます。日本で言う「速達」をイメージすると分かりやすいでしょう。基本料金は高いですが、軽い荷物は比較的安く済むので、状況に合わせてうまく利用してください。
佐川急便では、1梱包3辺合計260cm以内・重量50kg以内までの荷物を対象とした海外郵送サービスを行っています。スモールパーセル(ビジネス小荷物)とドキュメントクーリエ(ビジネス書類)があり、実重量の区分が0.5kg刻みなため、個人でも利用しやすいです。世界220以上の国と地域に対応しており、ほとんどの留学先に対応しています。
ただし、佐川急便のサービスは原則ビジネスを対象としており、個人で送る場合は佐川急便のお客様コードの取得が必要になりますので注意してください。
世界200国以上への発送が可能な国際宅急便です。自宅への集荷か営業所への持参が選択可能で、持ち込む場合は100円の割引が受けられます。
料金は日本からの距離に応じて、ゾーン1から4と分類されており、宅急便と同様の60~160サイズまでの料金体系と、書類をお得に送れる「書類パック」が用意されています。重さは最大25kgまでです。
帰国直前になると思った以上に荷物が増えてしまっていることはよくあります。現地から日本に送る際に使える各国のおすすめ発送会社をまとめました。
今回は留学主要国(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、フィリピン、マルタ)を例に挙げています。
アメリカから荷物を送る際に使えるのが、アメリカ郵便局(USPS、United States Postal Service)です。
Global Express GuaranteedやPriority Mail Express Internationalと呼ばれる国際発送向けのサービスを使うと日本への荷物発送が可能。金額に応じて発送までの日数や方法が異なるのは日本と同様です。
カナダから日本に荷物を送る際には、「YAMATO」がおすすめ。
Yamato Transport U.S.A.はロサンゼルスに本社を置く、日本でもお馴染みのヤマト運輸の系列会社。カナダからの発送にも対応しており、一般的な荷物などを送れる「国際宅急便」、小さな荷物を安く送る「国際宅急便エコ」、帰国に特化し免税扱いで日用品などを送る「国際宅急便別送便」、大型の荷物を送る「オーバーサイズ」の4種類があります。
イギリスには、信頼できるサービスがいくつも揃っています。荷物を送る際には次の2つの方法がおすすめです。
イギリスの郵便局では、Royal MailとPercel Forceの2つのサービスが選択可能です。Royal Mailは郵便局のサービスで、主に手紙や小さめの小包などを送るのに適しています。一方で、Percel forceは大きな荷物や重い荷物が対象です。それぞれ配達日数や追跡の有無によって値段が異なります。
オーストラリアから荷物を送るなら、国営のAustralia POSTが人気です。費用も民間企業と比べると手頃で、「Courier」「Express」「Standard」から予算やいつ受け取りたいかの希望に合ったプランを選択できます。
公式HP内の「Calculate postage」では、オーストラリア国内の郵便番号を入力し、届け先の国を選ぶと、簡単に料金をチェックすることが可能です。
フィリピンにも国営の郵便局PHLPostから出せるEMSがありますが、評判はいまいち。安く済みますが、紛失されてしまう可能性は他の国と比べると高めです。
もし、大型の荷物を発送しようと考えているのなら、ANA系列のOCSの利用がおすすめです。
地中海に浮かぶマルタでは、郵便局を利用するのが一番簡単です。ただし、こちらも扱いは丁寧ではないため、壊れやすいものや貴重品を送るのは避けましょう。
郵便局を利用してマルタから荷物を送る場合は、上限が30kgで、「Foreign Parcel Post」「EMS」「MaltaPost Express International (MEI)」から選択が可能です。
留学先に荷物を送る際は、国内に送る時とはルールが異なります。ここでは、事前にチェックしておきたい注意点をまとめました。
海外へ荷物を送る際は、「禁制品」がないかチェックをしましょう。国によって送れないものや禁止されているものは異なります。
特にオーストラリアは生態系の保護に厳しいため、寝具(毛くずや綿が入ったもの)や茶がら、肉製品、砂糖、豆製品などの禁制品が多いです。各国の禁制品を日本郵便の公式サイトから確認できますので、送る前にチェックしてみてください。
外務省の海外安全情報内にある、国別の「安全対策基礎データ」・「通関」項目からも禁止物の確認が可能です。
海外発送では、日本では考えられないようなトラブルも起こります。盗難や紛失されるケースは頻繁に発生します。もしものことを考えて、高額なものや大切なものを送らないように注意しましょう。
また、海外へ荷物を送る時は、日本のように丁寧に届けてくれるとは限りません。荷物を投げたり、乱暴に扱われて荷物が破損したりする心配は否めません。もし壊れやすいものが入っている場合は、厳重に梱包をして、投げられても大丈夫なようにしておきましょう。
海外に荷物を送る際、関税がかかることがあります。関税とは別の国に品が届けられる際、その金額に応じた税金が徴収されることです。発送時に作成するインボイスの金額が基準となりますが、国ごとに異なる基準が採用されています。
商品の価格が現地の基準に引っかかった場合、関税が請求されることはよくあります。例えば、イギリスでは39ポンド以下の商品でないと関税の支払いが必要です。事前に確認をして、余計な支払いをしないようにしましょう。
続いて、荷物を送る際に知っておくと役立つ豆知識を紹介します。大切な荷物を破損から守ったり、無駄な関税を払わないために使えるTipsを集めました。
荷物の中身はビニール袋に包んでからダンボールで梱包をしてください。
特に液体の食品や化粧品などを送る際は注意が必要です。絶対に大丈夫と思っていても、乱雑に扱われているうちに、破損して荷物が水浸しということも否定できません。
インボイスを記載する際に、新品ではない品の値段を書く際に困ることがあります。購入時の金額を書いてしまうと、簡単に関税の支払いが必要な金額を超えてしまいます。
そこで活用したいのが「USED」表記です。例えば、「SWEATER(UED)」のように記載し、小さい金額を記載しておくことをおすすめします。
金額は任意ですが、安すぎると逆に怪しまれます。相応の値段を記載するようにしましょう。
海外に荷物を送る際にびっくりするのがその金額です。できるだけ節約するために押さえるべきポイントは「重さ」と「消耗品」です。
荷物を発送する際は軽いものを優先的に段ボールに詰めるようにし、重い荷物は預け入れ荷物に入れると費用を節約できます。
また留学先へ荷物を送る際は、段ボールに現地で消費する品物を入れるのもポイント。現地で使い終えれば、帰りの空きスペースを心配する必要がありません。
郵便局から発送する場合、インボイスの記載を正確に記載するよう注意されることがあります。
例えば、「おせんべい」は「SNACK」ではなく「RICE CRACKER」といった具合です。インボイスは海外に荷物を送るための重要な書類です。どう書けばいいか迷った場合は、次のサイトを参考にしてください。
海外へ荷物を送る際の一番のハードルと言っても過言ではない宛名の書き方。慣れない英語表記に戸惑う人も多いでしょう。
海外では、
・名前(Mr.もしくはMs.を付ける)
・ストリート名、市区町村、郵便番号、国名
と表記するのが一般的です。
そのため、日本の住所を記載する際は、次のようにいつもとは逆に住所を記載する必要があります。
・番地、町名・地区名、市区町村、郵便番号、日本
より詳しい書き方は運送会社のサイトを参照してください。
今回はこれから留学をする人に向けて、海外へ荷物を送る方法についてご紹介しました。日数がかかっても料金を抑えたいのであれば「船便」、すぐに送りたい場合は「航空便」の利用がおすすめです。
また荷物を送る際には、禁制品を事前にチェックする・液体の品物をビニール袋に入れるなど役立つ知識もぜひ参考にしてくださいね。
なお、荷物の用意以外に留学で準備すべきことなどは、LINEで相談を受け付けているので、語学学校や滞在先の手配をはじめ具体的に準備を進めたい方はお気軽にご相談ください。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
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