カナダで1ヶ月にかかる生活費はどれくらい?生活費の内訳と節約するポイントまとめ

カナダの街並み

留学やワーホリなど、これからカナダに中・長期での滞在を検討される方の中には、「カナダで生活するためにはいくらぐらい必要なのかな……」と気になっている方も多いかと思います。

カナダで必要な滞在費用は、1ヶ月の場合おおよそ10~12万円ほどあれば足りるケースが多いです。物価そのものは日本と大きく変わらず、外食費などはカナダの方がやや高い傾向があります。ですので自炊するなど生活を工夫すれば、それほど高額な費用を用意する必要はありません。

とはいえ、具体的な内訳はなかなかわかりにくいですよね。そこでこの記事では、カナダでの1ヶ月の生活費について、家賃、光熱費、食費、交通費、通信費、雑費の順にお伝えします。

最後に生活費を抑えるポイントについても紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。まずはこの記事で、カナダでのおおよその生活費を把握していきましょう!

なお、カナダ留学での費用については下のページでまとめているので、生活費以外の費用を含めた検討を進めたい方はチェックしてみてください。
期間別カナダ語学留学の費用まとめ
※この記事は1CAD=90円で計算しています。

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1. カナダの家賃

カナダのアパートメント

家賃は1ヶ月で約4万〜20万円です。金額にかなり差があるのは滞在先にもよるためで、カナダでの滞在方法としてはホームステイ、学生寮、シェアハウス、アパートなどがあります。下記で滞在方法ごとにかかる費用を紹介します。

ホームステイ

ホームステイは、1ヶ月で約1,100〜1,700CAD(約10万〜15万円)です。

この中には、水道光熱費と食費が含まれています。ステイ先によってはおやつが出たり、食事のボリュームが多かったりすることもあり、細かい条件はまちまちです。

学生寮

学生寮は、1ヶ月で約1,100〜2,200CAD(約10万〜20万円)です。寮もホームステイ同様に食費と水道光熱費が含まれるため、生活費として考えると安いと言えます。寮の立地や設備によって費用は上下します。

シェアハウス

シェアハウスは複数人で1つのアパートやマンションを借りてシェアする過ごし方です。費用は立地や部屋の広さによって大きく変わります。ダウンタウン周辺で部屋を借りる場合の費用は、1ヶ月約500~700CAD(約4万5,000~6万3,000円)です。

郊外に行けばワンルームでも安く借りることができ、立地や広さによっては1室4万円台から探せます。

アパート

都市部のアパートを借りる場合、1人暮らし向けのものでも家賃は約700~900CAD(約6万3,000~8万1,000円)ほどです。

もう少し安く借りる方法はないかと「e-Maple」サイトを見てみましたが、

ベースメント
一軒家の地下のフロア(キッチン、バスルーム付き)を貸し出すタイプ

ルームシェア
バス、トイレ、リビング共用

であれば、約300〜600CAD(約2万7,000~5万4,000円)ほどの物件が多いようです。カナダのアパートは水道光熱費込みのところが多いので、あらかじめチェックしておきましょう。

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2. カナダの光熱費

カナダのコンセント

シェアハウスやアパートの光熱費は、1ヶ月で約50CAD(約4,500円)ほどになります。多くても100CAD(約9,000円)見ておけばよいでしょう。

先ほどもお伝えした通り、物件によっては、もともと家賃に光熱費が含まれているところもあり、その場合光熱費は不要です。

3. カナダの食費

カナダのスーパーマーケット

食費は、1ヶ月あたり約250~1,000CAD(約2万2,500〜9万円)です。ここでは

・自炊
・外食
・デリバリー

に分けて、内訳を紹介します。

自炊

自炊は生活費を抑えるうえで必須、と言っても過言ではありません。それほど、外食にかかる費用に関しては日本よりも高めです。自炊を中心に生活を組み立てることができれば、食費は1ヶ月で約2万〜3万に節約できます

食材費の目安は、以下の通りです。

・カナダの国産牛肉(アンガス牛)100g:1.9CAD(約170円)〜
・鶏肉100g:1.3CAD(約120円)〜
・牛乳1リットル:1.7CAD(約150円)〜
・パスタ1kg:2CAD(約180円)〜
・サーモン100g:2.7CAD(約240円)〜

日本よりも高い食材はありますが、おおむね日本よりも安い印象です。特にパスタなどは主食として重宝しますので、ぜひ活用してください。スーパーのまとめ買いやセールをうまく使えば、かなり食費を下げることが可能です。

外食

外食を続けていると、1ヶ月で約800〜1,000CAD(約7万2,000~9万円)を超えることも少なくありません。食材を購入して作る自炊と異なり、外食には消費税もかかってきます。

消費税が高いところだとケベック州、ノバスコッシア州では15%に設定されており、かなり高税率です。さらにこの消費税に10%以上のチップを加えれば、それだけで日本の17%増しの料金になってしまいます。

主な外食にかかる費用の目安は以下の通りです。

・ファミリーレストラン:12~18CAD(約1,000~1,600円)
・ファーストフードのセットメニュー:約10CAD(約900円)
・アルコール1杯:6〜10CAD(約540〜900円)

デリバリー

デリバリーの配達料金は、1回あたり3〜6CAD(約270〜540円)に設定しているところが多いです。配達スタッフへのチップは別途必要となります。

レストランやカフェから配達されるため、値段は外食とほとんど変わりません。

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4. カナダの交通費

カナダの交通費

交通費は、1ヶ月で50~100CAD(約4,500〜9,000円)です。それぞれの内訳を紹介します。

タクシー

メーター制で初乗り(最初の約60m)が3.2CAD(約290円)、以降1kmにつき1.85CAD(約167円)が基本料金です。これにチップ10~15%が加算されます。

地下鉄やバス

バンクーバー市内であればバスやスカイトレイン(電車)、シーバス(連絡船)が運行しています。これらはすべて同じ料金体系となっており、バンクーバーとその周辺地域がゾーンで区切られ、ゾーンを越えると料金が上がる仕組みです。

基本料金は大人2.75CAD(約248円)、子供1.75CAD(約158円)となっています。

5. カナダの通信費

通信費は1ヶ月で約3,000〜5,000円です。カナダは日本と比べると、インターネット環境が整っています。いたるところで公衆無線LANが拾えますので、簡単な調べもの程度でしたら公衆無線LANを使えば十分です。

次で、自身で回線を用意した場合の費用を解説します。

タイプ1:SIMカード

カナダのSIMカードキャリア大手は、ROGERS、TELUS、Bell、Freedom Mobileの4社です。料金体系はほとんど差がなく、目安として以下のようなプライシングになっています。

・1GB:85CAD(約7,650円)
・2GB:90CAD(約8,100円)
・5GB:105CAD(約9,450円)

タイプ2:モバイル(ポケット)Wi-Fi

モバイルWi-Fiは、日本でレンタル契約できます。日本で契約する場合、以下の料金が目安となります。

・契約先:グローバルWi-Fi、イモトのWi-Fi、Wi-Ho!など
・金額:30日プランで2万円〜

タイプ3:固定Wi-Fi

カナダには「Shaw」と「Telus」という2代大手ネット通信会社があります。

例えば「Shaw」とインターネット契約をしている場合、IDとパスワードがあれば街中どこでもWi-Fiが使用できる「Shaw Open」という無料のオプションサービスを使用することが可能です。

料金はプランにもよりますが、テレビと家のインターネットの使用料を合わせて、月額50~70CAD(約4,500円〜6,300円)となります。
カナダでお得にインターネットを使うには?海外パケットからポケットwifiまで料金を徹底解説

6. カナダの雑費

雑費は1ヶ月で約3万〜5万円です。交際費と日用品や消耗品、医療費に分けてご紹介します。

交際費

交際費は1ヶ月につき約50〜120CAD(約4,500〜1万円)です。例として内訳をあげると、

・食事:20〜30CAD(約1,800〜2,700円)
・観光:20〜100CAD(約1,800〜9,000円)
・映画:12〜15CAD(約1,080〜1,350円)

などです。

日用消耗品

トイレットペーパーや洗剤など、1ヶ月で約30〜50CAD(約2,700〜4,500円)です。また衣服を買い足す場合は、1着につきおおむね10CAD(約900円)から購入できます。

医療費

風邪をひいて病院を受診する場合、1回につき平均50~100CAD(約4,500~9,000円)が必要です。ただし、キャッシュレス診療に対応する海外旅行保険に加入していれば、保険が適用され無料で受診できます。

カナダで生活費を安く抑える3つの節約方法

お金

最後に、カナダで生活費を安く抑える方法として、

(1) 食事は基本的に自炊する
(2) 住居はルームシェアを利用する
(3) 服はセールをうまく活用する

の3つをお伝えします。

1. 食事は基本的に自炊する

1つ目の方法が、食事は基本的に自炊することです。カナダの物価は日本と比べてもそれほど高くありません。食材によっては日本よりもかなり安く手に入れることができます。

外食だと消費税とチップが上乗せされるため、感覚的には日本での外食の3割増しくらいに感じます。できるだけ自炊をするようにしましょう。

2. 住居はルームシェアを利用する

2つ目の節約方法は、住居はルームシェアを利用することです。滞在方法としては、ルームシェアがもっとも節約できます。カナダで一般的な「1ベットルーム+デン」という間取りの場合、リビングにカーテンで仕切りをつけて3~4人で住むのが普通です。

ちなみに「デン」とは、コンドミニアムの部屋の1つである「物置き」を部屋として借りる時の呼び方です。

3. 服はセールをうまく活用する

3つ目の方法が、服はセールをうまく活用することです。カナダの目玉セールといえば、

・ブラックフライデー:11月の第4金曜日
・ボクシングデーセール:12月26日から開催される年末セール

の2つ。通常価格の50%~80%OFFでおしゃれな洋服を購入できるので、このタイミングを逃す手はありません。

衣類や靴などは毎回その都度購入するのではなく、こういったセールの時を狙って買い物を済ますだけで、かなりコストを抑えることが可能です。

まとめ:月約11万円あればカナダで生活できる!

ここまで、カナダでの滞在に必要な生活費をお伝えしました。最後にカナダでの1ヶ月の生活を項目別にまとめると、

家賃 4万〜15万円
光熱費 4,500〜9,000円
食費 2万〜9万円
交通費 4,500〜1万円
通信費 3,000〜5,000円
雑費 3〜5万円

となります。合計の生活費としては、上手に節約をすれば月11万円ほど、外食が多めだったり滞在方法によっては月30万円ほどかかるでしょう。

カナダは全体としてそれほど日本と物価は変わりません。今回お伝えした節約のポイントである、

(1) 食事は基本的に自炊する
(2) 住居はルームシェアを利用する
(3) 服はセールをうまく活用する

の3つを押さえて、生活費を抑える工夫をしてみてください。カナダでの生活が実りあるものになることをお祈りしています!

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    この留学ブログを書いた人

    長濱 裕作

    長濱 裕作

    学生時代はお金を貯めて海外各地を放浪。異文化に触れる楽しさや多様性の価値を知る。学生結婚を経て12年に渡り大手アミューズメント企業に勤めるも、家族と過ごす時間を増やすために退職。現在は田舎に引っ越して古民家を購入、半農半ライターとして生活。子どもたちの留学の在り方についても勉強中。妻ラブな3児の父。

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