こんにちは、アメリカのHesston Collegeの看護学部に1年間留学していたゆうこばです。
この連載ではずっとHesston Collegeに在学中ということで執筆していました。しかし急遽アメリカの他大学にトランスファーをすることになり、2018年8月にHesston CollegeではなくGannon Universityという四年制大学に編入しました。
ところが9月にGannon Universityを退学し、現在は日本に一時帰国しております。一言で言うと、トランスファーに失敗してしまったのです。
今回の件を踏まえて私が学んだ、アメリカの大学にトランスファーをする際に絶対に気をつけなければならないことやリスクについてご共有したいと思います。今後アメリカの大学に編入することを考えている方は、ご一読いただけますと幸いです。
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例えば受験に失敗した、と言うと志望校に合格しなかったことや、受験校全てに合格できなかったことなど、入学自体できなかったことを指すケースが多いですよね。
しかし今回私が経験したのは、大学に合格通知をしっかりもらって現地に行ったにもかかわらず、行った先で不都合が起きてしまったという失敗なのです。
Hesston Collegeで1年目を終え日本に一時帰国をした際、私はまだ2年目もHesston Collegeで過ごす予定でした。ですができるだけ短期間で大学を卒業したいとも考えていたので、日本にいる間に今までお世話になっていたところとは別の、より看護留学に詳しそうな留学エージェントにカウンセリングに行きました。
そこで私が日本で通っていた慶應大学とHesston Collegeの両方で合計60単位以上持っているという話をすると(トランスファー受け入れの条件に単位を60以上持っていることとある大学が多い)、この秋学期からのトランスファーにまだ間に合うかもしれない、とお話をいただきました。
そこでトランスファー後2年間で卒業できるのかと尋ねたところ、できるとの答えを頂き、それでは、とトランスファーを決意しました。
本当はHesston Collegeに戻った後、部活動や新入生のメンター制度、またOPT(学生ビザの留学生が一定条件を満たした時に働ける許可)の許可も降りており、たくさんの経験や勉強ができることを心待ちにしていました。
ですがこのまま卒業まで3年かけるよりも、残り2年で四年制大学を卒業することの方が私の看護師としての将来を考慮した時に優先順位が高いと考え、Gannon Universityへの編入を決意したのです。
しかしGannon Universityに入寮し、アカデミックアドバイザーとお話しをした際、
「あなたはフレッシュマンよ」
と言われたのです。つまり1年目からやり直す必要があるということ。話を聞くと、単位の移行はいくらかできているため編入生として受け入れがされているが(1単位でも単位の移行があった場合トランスファーと言うそうです)、必修科目の兼ね合いで卒業まで最低でも4年間かかるということでした。
しかし正直、短期間で卒業できるというのが一番大きな理由で編入を決意した私にとってはGannon Universityで4年間過ごすということは受け入れられず、そうであればより良い選択肢を振り出しに戻って考えようと思い、日本に帰国しました。
今回の私の失敗でわかることは、単位の移行がうまくいくかどうかは編入してからでないとわからない、と言うことです。
Prerequisite(必修科目)が設けられており、その扱いは各学校で異なります。例え単位数が1、2年生で標準的とされる60単位持っていたとしても、そのPrerequisiteを満たしていない場合はスムーズに3年生にトランスファーすることができません。
さらにそのPrerequisiteも学校によって授業のレベルが違うため、上手く単位移行ができない場合もあると言います。
またアメリカの授業は科目につき3単位のものが多いのですが、一般的に日本の大学では科目につき2単位のため、運が良ければ日本で受講した何かの授業と授業を組み合わせてひとクラス分として移行ができる場合がある、といった形です。
ですので、アメリカの大学からアメリカの大学へ単位移行をする場合は授業内容がマッチしていれば受け入れられる場合が多いけれど、日本の大学からアメリカの大学の場合はなかなか難しいというのが実際のところです。
ここで重要なのが、いつ単位移行が成功するか否かがわかるのか、ということです。願書を送る前に確認できるのであればベストですが、特に日本からの単位を持っている場合は願書を送る前にはまだ確認を取ることができません。
では、合格通知を受けた後はどうでしょうか。実は、このタイミングでもまだわからないのです。そう、単位移行の可否は、実際にトランスファー先に行ってからでないとわからないのです。
例えば日本からアメリカの大学にトランスファーする場合は、今後のアメリカでの大学生活が2年になるのか4年になるのか、日本にいる間はまださっぱり見当がつきません。
これに関しては今回のケースのみならず、一般的なアメリカの大学のトランスファー全般に当てはまる事実なのでかなり不便です。
ここまでの出来事から私が分析するに、この問題を招いた要因は2つあります。1つ目は、アメリカの大学の制度の難しさ。そして2つ目は、エージェントへの確認の不十分さです。
アメリカの大学の制度の難しさ、というか単位移行のやりづらさは、先ほどの項目の説明で想像していただけたかと思います。
最初からアメリカの大学に進学、その後アメリカで就職して、と全ての基本がアメリカ内で完結するのであればむしろ便利なはずの仕組みが、日本とアメリカの両方を組み合わせてしまったことでややこしくなってしまうのです。
日本からアメリカの大学へのトランスファーを思った通りに進めるのは難しい、ということはまず事前に必ず抑えておくべきです。
今回のケースでは、トランスファーの難しさに関しては日本からHesston Collegeに留学した際に私自身よく知っていましたから、そんなことはでき得ないだろうなとは考えていました。
ですがエージェントに2年で卒業できる看護学部のある大学をすぐに対応してもらい、本当に2年で卒業できるという旨に疑問を持ったりはしませんでした。提携校か何かだから単位の移行がスムーズにできて受け入れてもらえたのかな、と思ってしまったわけです。
私がもし今回の問題を防ぐ方法があったとすれば、もっと掘り下げて質問することです。
「本当に2年で卒業できるのか」とは何度も聞いたけれども、どういう仕組みによってあと2年で卒業できるのか、とは聞きませんでした。2年で卒業できる仕組みをもっと具体的に聞いていれば、自分でも不自然な部分に気がつけたはずです。YESといったその言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、どうしてYESであるのか自分でも理解しておく必要があります。
自分が納得できるまで質問をしてYESを理解することの大切さについて説明してきましたが、その前提として自分が何を基準に編入先を選ぶのか、その優先順位をはっきりさせておく必要があります。
当時の私の場合は、アメリカにある看護学部のある四年制大学という絶対条件の次に重要だったのが、残り2年で四年制大学卒業資格を得ることでした。
しかし、それの他にも、田舎過ぎず車を買わずに生活できる立地にある大学がいい、学費は安い方がいい、寮がある学校が良い、など様々な希望もありました。これらの優先順位を自分の中ではっきりさせ、そしてきちんとエージェントに伝えることが大切です。
私は口頭で伝えてはいたのですがこのような結果になってしまったので、みなさんには紙に順位をふって書いて提示するなど、明らかにいつ見返してもわかるような方法で伝えることをオススメしますし、私も次回からそうしようと心に決めています。
今回の件で、正直私自身はかなりへこみましたし、アカデミックに対してかなりの重きを置いてきた人生であったので、今日本で大学に通わずに生活をしているのはかなり不本意です。
同じGannon Universityで出会った友人の1人は「ELS(語学コース)なしで本科生になれると聞いてきたのに、実際はELSに通わなければならないと現地で言われ、予定外の1学期間を過ごすことになった」と言っていましたし、別のGannon Universityで出会った友人も「寮は2人部屋と言われてきたら1人部屋だった」場合や、「寮は1人部屋と言われてきたら2人部屋だった」という人もいました。
予定と違うことが起きてしまうのは、どうやら留学あるあるのようです。短期留学はともかく、アメリカの大学に通うと決意した際、そう適当に決めてしまう人は少ないわけですが、それでもこれだけ多くの人が予定外の出来事を経験しています。
問題を防ぐためには、念に念を入れた上で、さらに念を入れるくらいの慎重さを常に持っておくことが大切です。その上で、予定外のことが起きてしまった場合も、その出来事をプラスに捉え、自分のためになるように利用する力も大切です。
私は今日本に帰ってきていますが、ただ泣き寝入りをしているわけではありません。次のトランスファーに向けてTOEFLの勉強をすると同時に、様々な社会勉強をしようと奮闘しています。
私は次の大学で看護の勉強ができるのが楽しみで仕方ありません。大学選択をする上で一番将来の自分のためになる選択は何か、不本意に与えられたこのギャップイヤーをフル活用して、何か経験になることをしながら、今まで以上にTOEFLの勉強をしっかりとして、自分の人生にとって濃い期間であったと思えるように日々を過ごしています。
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