これからは日本人も海外だ。グローバル化の流れに沿って、海外にドンドン出てお金を稼がないと。でもやっぱり英語も身に付けなきゃ。などと言う事が声高に叫ばれて久しいです。
そんな言葉を聞く度に、海外に出て行かないといけないのは分かってるけど、実際どうやって海外に出たらよいのか。英語も勉強しないととは思ってるけど、実際海外で働らくにはどの程度必要なのかという疑問はいつも付きまといます。
筆者もその一人でした。学生時代に初海外でフィリピンを訪れ、海外で働きたいと憧れを抱きました。しかし海外就職するにも手段がさっぱり分からず、おまけに英語が全くしゃべれず、流れに身を任せて結局日系企業に就職。社会人生活の7年間を東京で過ごしました。
その後、紆余曲折を経て一念発起しフィリピン・マニラの外資系企業に転職しました。そんな筆者の経験も踏まえ、海外就職に関する情報不足と未知の世界に飛び込む事への不安を解消する観点から、フィリピンでの就職事情や仕事環境についてまとめていきます。
なお、フィリピン留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
フィリピン留学中におすすめのインターンシップ3選!メリットや必要な英語力も紹介します
[目次]
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フィリピンで働くにあたってまずは組織情報を整理します。日系企業は、平成28年時点で1440社がフィリピンに進出しており、これは全世界で8位にあたります(※外務省・海外在留邦人数調査統計より)。
多くの日系企業が進出している一方で、フィリピンの現地企業はもちろんの事、欧米企業、韓国企業、最近では中国企業も多く進出しています。
経済成長率6.9%(2016年)とASEAN諸国でも突出した成長率を誇っており、政府も「Build Build Build」をモットーにインフラ整備を急速に進めている環境からも、国内企業の成長だけでなく、積極的な外資系企業の進出も続くと予想されます。失業率は、6.0%程度です。
日本人の就職に関しては、日系企業が長年事業を営んでる製造業を始め、近年増加しているIT、不動産、金融などのサービス業の求人があります。
特に最近はオンライン英会話スクール、日本語コールセンターでの仕事、また飲食関係で日本食のチェーン店の求人も増えています。英語力向上を求めてフィリピンへ留学し、その後語学学校の職に就くケースも見られます。
日本人にとって、フィリピンで働く上で「海外駐在」と「現地採用」の2つの採用方法はまず押させておくべきです。
海外駐在、英語ではExpat(エクスパットと言って、Expatriateの略称)は、フィリピン国外の企業からフィリピンへ派遣されて来るケースです。日系企業でフィリピンの支社に海外駐在として派遣されるケースがそれに該当します。
待遇は、日本の給与プラス現地での生活費+家賃など、給与面ではかなり優遇されています。場合によっては、運転手、ジム、プール付きの高層マンションで生活というのも珍しくありません。
一方、現地採用はフィリピン法人の企業に就職する事を指します。待遇は基本的にフィリピン人の現地給与水準と同じ、あるいは日本語が使えるという事で給料アップの可能性はあります。
筆者は日本で働いていた頃と比べると給与面ではマイナスです。しかしフィリピンの環境にどっぷりと浸かれる事はメリットに感じています。駐在員であれば、会社の都合によって数年で帰国するのが普通ですが、現地採用は基本的にフィリピンから出る事はありませんので、一時的な住まいではなく現地に根付いた生活を送れます。
英語力は、雇用形態、企業、仕事の業務内容によって様々という事になりますが、スコア必須という求人は多くありません。
IT関係の仕事で、日英の橋渡しとしてTOEIC最低600点程度というケースは稀にありますが、大半は日常会話レベルという記載で出来るに越したことはありません。フィリピン生活を通して、あるいは業務を通して身に付けていけるレベルでしょう。
英語が全く話せなくても仕事を得られるかというと職種により可能です。例えば、日本人の運営する語学学校等であれば、顧客が日本人であるケースも多く、日本語が出来るだけで対応可能な場合もあります。
もちろん、英語が出来た方がより仕事もスムーズに進められるので、フィリピンで生活するからには英語を身に付ける意欲は必要でしょう。
フィリピンの80%はカトリック教徒です。日本人にとっては毎週日曜日に教会のミサに参加するなど、宗教にまつわる習慣はあまり馴染みがないかもしません。
食文化を取っても、お肉と米が中心のフィリピン料理が日本人の口に合う・合わないというのもあるでしょう。
仕事でもよく締切を間に合わせるのは、ビジネスマナーとなりますが、フィリピンでは様々な理由につけ、期日が守られない場面に直面する事もあります。
そうした日本では当たり前の事が、フィリピンでも当たり前とは限らないということが多いです。この状況をストレスに感じるのではなく、それも含めて生活を楽しめる適応力は必要です。
フィリピンで働くに際し、日本のビジネスマナーが必要というと意外と思うかもしれませんが、フィリピンで働く上で強みになり得ます。なぜなら日本人である以上、日本企業や日本人との接点が業務上多くなる可能性が高く、フィリピン人にとっては理解しづらい点もあるからです。
お客様との面談時の席の座り方、名刺交換のタイミングなどは、日本独特のルールですし、日本企業の意思決定のプロセスなども同様です。
英語では表現の難しい細かいニュアンスも日本語であれば要望を汲み取る事もでき、その内容をフィリピン人に伝える橋渡しとなれれば重宝されます。
これは万国共通ですが、フィリピンは多様な背景の人を受け入れる風土があると感じます。それはフィリピンの公用語のタガログ語に"Halo Halo"という"混ぜこぜ"という言葉があるように、色々な島から、また植民地時代を経て多国籍な人が流入したという背景からも推察されます。
毎朝"What’s up"(今日の調子はどう)という挨拶から始まり、気兼ねなく自分の心を開いて会話をするというのは日本の職場とは異なる点があります。
上司と会話する時も、肩書によらずプライベートの話をする場面もよく見かけます。そうした場面で、変にかしこまるのではなく、色々な話が出来るコミュニケーション力は役立ちます。
フィリピンで働く場合は、通称9(g)雇用ビザと呼ばれるPrearranged Employee Visaの取得が必要です。それに合わせて、就労許可も併せて取得する必要があります。
期限によって2つの区分があり、6カ月を超えない範囲での就労は、移民局発行のSpecial Work Permitと呼ばれる特別就労許可を取得します。
6カ月以上の就労を希望する場合は労働雇用省発行のAlien Employment Permitと呼ばれる外国人雇用許可証を取得する事になります。
海外就職と聞くと、ある程度仕事の経験がある分野での転職のイメージでしょうか。でも今の時代では新卒だとしても、未経験の分野を海外でチャレンジすることを考える人もいますよね。それぞれについて筆者の意見を述べていきます。
新卒での就職は可能ではありますが、あまりオススメは出来ません。理由の一つは、その経験が日本で評価されない可能性が高いからです。具体例として、なんとなく縁があって新卒でフィリピンに就職したとして、将来もし日本に帰って仕事をしたいとなったケースを考えます。
この場合、日本で働いた事がない以上、そのビジネスマナーや商慣習を理解しておらず日本でしっかり勤続出来るのかと採用側と判断する可能性が高いです。
よって、長期スパンで考えると日本で一度ある程度働いてからフィリピンに拠点を移して、その後は自身の判断でキャリアを築くというほうが、その後の人生の選択肢が広いと言えるでしょう。
もちろんそうした想定される懸念を払拭するだけの経験をして、自分を磨けると判断するのであれば、その限りではありません。
未経験領域への就職も可能です。「未経験者歓迎」という求人は一定数散見されます。その際求められるのは、新しい環境で頑張るというやる気とそれを継続する根気です。
日本で就職する際に与えられる体系立てられた研修は期待できなくても、業務を通して未経験の部分を補う努力が出来れば問題ありません。
また前職での経験で活かせる部分を発揮し、未経験の部分は新たに吸収する事で、活躍の幅は広がるでしょう。筆者も未経験領域へ転職していますが、まずは一歩踏み出して新しい事に挑戦する事が大切と日々感じています。
日本人向けの求人は、製造業からサービス業まで多岐に渡っています。会社の規模も本社を日本に構えフィリピンに進出している日系大手企業から、フィリピンで立ち上げられた日本人中心の企業まで様々です。
フィリピンには自動車産業を始め、日系製造業も多く進出しており、比較的多くの求人があります。業務内容は、工場でのプラント設備施工管理、安全管理、工程管理、品質管理、原価管理等などです。将来的に現地の工場長を見込んで採用されるケースもあります。
製造業が進出している事から、原材料の輸入や製造した製品をフィリピン国外へ輸出する作業が必要になります。そのため貿易関係の仕事の求人も多くあります。業務内容は、部品、材料の供給、販売が中心となり、国際貨物の通関業務を中心に倉庫業や貨物の入出庫管理なども求められたりします。
昨今、急速に日本でも普及しているオンライン英会話スクールは、英語の講師はフィリピン人が中心です。業務内容は、日本人ユーザーのカスタマーサポート業務が中心になります。
フィリピンの日本人向けのウェブサイトも普及しています。そのウェブサイト構築にあたり、編集、制作、または取材、原稿執筆などウェブマーケティングの全般に関わる仕事や、そのページへの掲載を企業に依頼するための広告営業もあります。
フィリピンの主要産業と言えば、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)です。フィリピンから日本の電話を受け取るサービスを展開している日系企業もあり、日本語で電話対応をする仕事が業務のメインになります。勤務経験に応じて、スタッフからマネジャーへ上がるキャリアパスも用意されているケースがあります。
こうした職種の業務をフィリピンで経験する上での傾向として、個人に任される権限の大きさがあります。日本で勤務すると上司の承認を取って組織として意思決定を慎重に行う事がありますが、フィリピンの職種は、組織をマネージメントする事や、担当であっても自分の裁量で主体的に動く事が求められるケースが多いです。
フィリピンで働く楽しさは、多様な価値観が尊重された環境で、目まぐるしい速度で発展する環境に身を置ける事があります。
Halo Haloという言葉にあるように、同じフィリピン人でも、都会出身の人と南部の例えばミンダナオ島出身の人は言語が異なりますし、スペイン系、アメリカ系、日系、最近では中国系の血が混じったフィリピン人など本当に多様で、背景が違う分、各々が持つ価値観も異なります。
世界銀行によるとフィリピンの経済成長率は2016年6.9%と、ASEAN諸国の中でもトップの成長率を誇っています。
マニラで生活していると、ついこの前まで開発されてなかった土地に、大きなビルが建設される光景に幾度となく出会います。そうした日々の変化を味わえるのは、ここで働く魅力の1つです。
そして働くメリットは、英語の環境、物価の安さ、多様な人との触れ合いです。
フィリピンでは幼いころから英語で授業が提供されており、英語はかなり社会に根付いています。街中のお店でも英語が基本的に通じるため、生活しながら語学力を磨く機会としてはうってつけです。
さらに日本と比較しても物価がかなり安く、フィリピン人がよく休日に利用するショッピングモールのフードコート等であれば200円程度でも食事ができます。英語の勉強と物価の安さを理由として語学留学が盛んなのも理解できます。
日本である程度の貯金を持って移住すれば、生活水準の向上を感じるかもしれません。楽しさと重なる部分もありますが、画一的な日本とは異なる多様な人との触れ合いもここフィリピンならではの経験になるでしょう。
働く現実について先のメリットとも照らし合わせながら確認していきましょう。
英語については働く環境にもよりますが、街に出て何かしらの英語を使わないという日は無いです。ただ語学力向上の目標をどこに設定するかにもよりますが、英語のみの生活にする場合には日本との関係から離れた、フィリピン人に囲まれた環境に身を置く必要はあるでしょう。
物価の安さは、その土地の賃金の安さも反映されています。フィリピン人の新卒の給料は、10,000~20,000ペソ(日本円で23,000~46,000円弱程度)です。
日本人が働く上でその給与は無いですが、日本で働いていた時よりは給与がダウンするケースが多い事も受け入れるべき現実です。仕事を進める上では、締切が決まっているのにプライベート優先というケースなどもありますので、多用な価値観の理解は必要です。
フィリピンで働くからと言って特別な心構えなどは特に必要ないでしょう。日本とは違う世界にいるという事実を踏まえて、ある程度の寛容な心持ちで異文化に対しても受け入れる、そしてその違いを尊重するという姿勢でいれば、大抵の事は乗り越えられるます。
仕事は、日本の企業風土と比べると休暇も取りやすいです。
日本流の会社の行事がプライベートに優先されるという事はなく、プライベートでも用事がある場合には遠慮なく休めています。今日は家族の誕生日があるので休みますという理由で休む同僚を何度も筆者は見かけています。
祝日も年間を通して多く、2018年は24日の祝日がある予定です。その他、80%はカトリック教徒という事もあり、3月末のホーリーの連休と合わせて長期休暇の取得、クリスマスは欧米同様家族で過ごすという文化があり、12月のクリスマスシーズンは1週間程休暇もあります。
また、会社でも病欠○日、有給×日を取得する権利が与えられているケースもあり、休暇制度は充実しています。
労働時間は、8時~9時始業、17時~18時終業の8時間勤務プラス1時間昼休憩という形態が一般的です。もちろん業務内容によって異なります。
職種によって異なるのは当然ですが、現地採用で日本人向けでスタッフとして勤務する場合は、50,000ペソ(日本円で約125,000円)からスタート、マネジャー職で100,000ペソ(日本円で約230,000円)からというのが最近の傾向です。
インターンであれば、経験を積むという観点で無給といったケースもあります。経験や実績次第でその後の昇給といった可能性もありますが、比較的賃金の上昇は安定しているのがフィリピンの特徴なので、大幅な昇給は稀でしょう。
駐在員については、日本の給与水準を元に手当が支給されます。一例として手取りで20万円~40万円。更に、子供の養育費、自宅から会社までの送迎、住宅補助などが付いてきます。業種にもよりますが駐在期間は、商社で3年程度、製造業で5年程度というケースが多いようです。
税金は注意が必要です。2018年3月時点で、フィリピン政府が税制改革真っただ中で、18年1月より低所得の人の税負担を軽く、高所得の人への税負担を重くする法律が施行されました。
日本でいう累進課税制度の傾斜を変更しています。具体的には、フィリピンへ移住の外国人国籍には5~32%の所得税が課せられる事になります。また、短期滞在者については、日比租税条約の条件適合次第で、免税を受けれられるケースがあります。
英語圏のフィリピンで就職。しかし、日本人が大半の職場で、お客さんや取引先もほとんど日本人という環境では、なかなか英語を使う場面もありません。
英語力の向上を目的にフィリピンでせっかく就職したとしても、その職場環境、お客さんや取引先などによって、そうした事例が発生します。
例としては、日本人向けの英語学校での運営スタッフとして勤務するケースです。その後、オーナーとして経営に携わるなら別ですが、スタッフとして勤務すると期待していた以上に英語を使わないというケースがあります。
留学も経験したし英語をバリバリ使う会社に就職したものの、同僚のフィリピン人と同等の成果を出そうと粋がってもうまくいきません。
日本で英語教育を受けてきた日本人と小さいころから英語で授業を受けてきたフィリピン人とでは、英語の語彙から表現の幅まで差は歴然です。たどたどしい英語で仕事にならずお役御免などというケースもあります。
例としては、日本人のほとんどいない現地の企業に就職するケースです。
フィリピンでやっと仕事をあり付けても、海外ならではの経験を積める機会が少ないケースは往々にしてあります。
現地のフィリピン人をマネージメントすることや、輸出入など現地のルールを踏まえて貿易に関わるなど、海外ならではの経験を積む事が出来ずに、日本で働く事とほとんど変わらないというケースです。例としては、コールセンターなどで日本人向けにオペレーターとして働くケースなどがあります。
気をつけるべきは、情報収集の1点に尽きます。それは持てる手段を使って、求人の情報をウェブサイトなどでよく調べる事から、同様な職種についている人がいれば、業務内容、給与条件について聞いてみる事です。
更に可能であれば、インターンなど実際の職場で働いてみる事もオススメです。本当に自分がそこで働く事がイメージできるのか、そこで納得して働く事が出来るかという点を自分で判断する為です。
あらゆる手段を尽くして多くの選択肢を持つ事に加え、各情報の深さも追及する事が失敗しない為の方法です。
最も一般的な方法です。しかし、エージェントによっても種類があります。日系企業の駐在員を募集しているものから、フィリピンの現地法人での就職を斡旋するものです。複数登録して、自分の好みに合うものを探すと良いでしょう。就職・転職はよく情報戦とも言われますし、選択肢を拡げてその中から自分の好みにあったものを選ぶが出来るからです。
このやり方では、各企業のホームページから採用ページにアクセスし応募という流れが一般的になります。興味のある企業宛てにメールを送るという方法もありますが、返信がくるか分かりませんし、それなら電話で直接コンタクトを取る方法が有効かもしれません。
筆者も直接ホームページを訪問し、何社にもコンタクトを試みました。現地採用を前提に申し込みを繰り返しましたが、成果は得られず労力の割にはリターンを上手く得られませんでした。よって、他の手段に集中する方が効率的です。
ゼロから始めるとなかなか大変ですが、既にフィリピン在住、または繋がりのある方と知り合いを持っていると強力です。実際、知り合い経由で筆者も募集中の仕事を紹介してもらい、面接に漕ぎ着けたケースもありました。
人と人との繋がりはフィリピン社会では重視されるケースがあるので、誰々の紹介という形で仕事を見つける方法は有効です。実際採用する立場になってみれば、知り合いから紹介された人のほうが全くの初めての人よりも信頼できるのは言うまでもありません。
現地でインターンも一つです。インターン出来る会社も、一般企業から、NGOなど様々です。業種としては、ITや語学学校の運営、コールセンター、開発・環境機関でのスタッフなどがあります。
インターンのメリットは、実際にその場で業務を経験出来るので、受け入れ先が採用の判断をする場である一方、インターン生自身がこれから働き続けるイメージが出来るか判断する場にもなる事です。
また、インターン以外の生活を通して、食事・住居など生活環境も自分にマッチするか判断出来ます。
現地の大学に留学は、企業側もどこどこ大学出身という事で、現地の人からも好印象を得られます。フィリピンのカリキュラムでは企業でのインターンを必修としているところも多く、そのインターンの機会を経て現地で採用という可能性は十分あります。
マカティ、ボニファシオ・グローバル・シティは、マニラの中でもビジネスシティとして様々な企業が進出しています。フィリピンの中心として一番企業が密集している場所です。業種としてはあらゆる分野の仕事の機会があります。
語学学校や製造業の工場で働く場合はマニラ郊外となりますが、オフィスで働くには上述のビジネスシティが一番可能性のある都市と言えます。
日本ではセブというと観光のイメージが強いですが、現在、フィリピン第二のビジネス都市として有名です。IT企業のBPOのサポートデスクなども進出しており、今後の更なる発展が期待されます。
こちらはミンダナオ島にある都市です。フィリピン第三の経済都市として、可能性に溢れています。言語がタガログ語ではなくセブアノ語という現地語を使用しています。IT関係の仕事が立ち上がっていますが、今後の発展に注目すべき都市です。
フィリピンでの就職事情や仕事環境についてある程度イメージはできましたでしょうか。ここまで来るとフィリピンで就職すること自体は、クリアすべきハードルはあるけれど、出来ない事はない。むしろ誰にでもチャンスはあると感じるのではないでしょうか。
一方で、仕事によって求められる条件も異なり、待遇も各々である事にも気づくでしょう。大切なのは、フィリピンでの就職を目的とするのではなく、フィリピンで就職をして自分が何をしたいかという点を絞る事です。
その結果、自分の歩むべき進路が定まり、仕事を探すべき業界、求められる英語力などもより明確になり、やみくもに就職活動するよりも、選択と集中をして目標に至れる可能性が上がります。
筆者もそうですが、周りの友人に聞いても、フィリピンでの生活は日本とは異なる独特の空気を味わう事が出来とても刺激的と聞きます。フィリピンで職を得る為の手段として、上記の情報が役に立てば筆者としても嬉しい限りです。
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