歴史ある伝統と近代的な文化が溶け合うイギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからなる連合国家。美しい街並みと地域ごとに異なる風景を楽しむことができ、交通機関が充実しているので、他のヨーロッパ諸国へのアクセスも便利です。
スポーツや音楽でも世界の最先端をいくイギリスは、博物館や美術館なども充実しており、日本からも観光や留学、そしてワーキングホリデーの渡航先として人気があります。
本記事ではそんなイギリスのワーホリ制度の特徴やワーホリビザの申請方法などについて、ご紹介していきます。
なお、イギリスのワーキングホリデーについての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデーはイギリスで決まり!費用や申請方法など詳しく解説
当記事では、2017年4月時点での情報を元に作成された記事となっております。
公開から年月が経ち、情報が古くなっている恐れがございますので、記事内で紹介しているイギリスのビザ情報については、最新の情報を「イギリス留学に必要なビザ情報」にて紹介しておりますので、こちらをご参照ください。
イギリスは2001年から日本との間にワーキングホリデー協定を結びましたが、2009年度より独自の新制度「YMS/Youth Mobility Scheme(ユース・モビリティ・スキーム)」を始めました。
YMSとは1年に一度希望者を募り、その中から抽選で1000人に対しワーホリビザを申請する権利が付与されるものです。以前は先着順でしたが、申込者があまりにも多くシステムがパンクしてまったことから、2012年度に抽選方式に移行しました。
2016年度は1月に応募期間が設定されましたが、応募者が多く狭き門でした。その倍率は20〜30倍とも言われています。
2017年度のプログラムは定員が1,000名で、応募期間は1月9日から1月11日となっています。
通常ワーキングホリデーは、「相手の国や文化を理解し、休養を最たる目的とする」といったことが大前提となっており、就労について制限されている場合が多くなっています。
生活に必要な最低限の資金は日本から持ち込み、それを補助する程度の労働しか認められないので「1年以内」や「同一事業者の元では6ヶ月以内」などの条件がつくことがほとんどです。
それに対してイギリスのYMSは短期就労ビザとしての色合いが濃く、なんと最長2年間、制限なく就労や就学が認められています。滞在期間により自由な過ごし方ができることがワーホリの渡航先として人気の理由の一つです。
ではワーホリビザの申請方法をご紹介して行きましょう。
ワーホリビザ取得希望者は、まず応募期間(2017年度は日本時間の1月9日正午から1月11日正午)に指定されたメールアドレス宛てに以下の内容を記入したメールを送ります。
メールは1人につき1通のみ送信可能です。抽選に選ばれた応募者には、申請可能通知とその手順について後日メールが送られます。
申請可能通知が届いたら、英国査証申請センターのサイトからオンライン申請書をダウンロード、プリントアウトし記入しましょう。
また同様にオンラインで来館予約をとり、申請書と必要な書類を用意して直接来館(東京または大阪)して申請します。
※申請時に生体認証登録が義務付けられているので、必ず本人が出頭します。
※英国健康保険制度NHSへの加入義務があり、料金は2年間で400ポンド。査証申請料と一緒に支払います。
申請を通過すると、30日間限定の滞在許可とレターを受け取れます。申請した入国予定日より30日以内に入国し、入国から10日以内に英国内の郵便局(ビザ申請時に指定した場所)にて、「生体認証付き在留許可カード(Biometric Residence Permit)」を受け取ります。
ビザを取得するための条件は以下のようになっています。
イギリスのワーキングホリデー制度は一年に一度しか募集期間がないので、希望される方は情報をこまめにチェックし、機会を逃さないようにしましょう。
また倍率が高く狭き門となっていることから、誤情報が流れたり、「必ず当選する方法を教えます」といった業者からの勧誘が毎年報告されています。
またワーホリビザ申請に関する条件や情報は変更される可能性があるので、最新情報はビザ申請センターや英国大使館公式ページなど、公に発表されている内容を都度checkしておくべきでしょう。
いかがでしたでしょうか。
20倍、30倍とも言われる抽選倍率を誇る人気のイギリスへのワーキングホリデー。
日本と同じく歴史ある島国のイギリスには地域ごと、街ごとに独特の魅力があり2年間の滞在は一生の財産になるでしょう。
当選までの間にブリティッシュ英語を学んだり、観光ビザでイギリスに渡り仕事や学校などの目星をつけて、準備万端にしてからワーホリにのぞむ方もいるようです。
みなさんの素晴らしいワーキングホリデー体験を応援しています!
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