【TOEIC対策】初心者必見!効果的な勉強法とおすすめ教材
- 2024/10/07
就職や昇進などキャリアアップのためにTOEICの受験を考えているけれど、久しぶりの英語学習で何から勉強していいのか分からない、また具体的な勉強方法や教材の選び方が分からないと悩んではいませんか?
この記事では、TOEICを効果的に攻略するための対策方法を紹介します。特にTOEIC400点程度の初心者レベルに焦点を当て、試験の概要や試験を受ける具体的なメリット、各スコアのレベル感と勉強時間、対策方法、おすすめの教材まで詳しく解説します。ぜひTOEICの対策勉強に役立ててください。
[目次]
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TOEICの試験概要をチェック!
TOEIC(Test of English for International Communication)は、ビジネスや日常生活における英語能力を測定するための試験です。TOEICと言ってもいくつか種類があり、一般的に就職や入学の際などで基準にされているのはTOEIC L&R(Listening & Reading)です。
TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングセクションから構成され、合計200問出題されます。試験時間は約2時間で、リスニングセクションは45分、リーディングセクションは75分です。
試験は7つのパートで構成されており、概要は以下のようになっています。
設問 | 問題形式 | 問題数 |
---|---|---|
Part1(リスニング) | 写真描写問題 | 6問 |
Part2(リスニング) | 応答問題 | 25問 |
Part3(リスニング) | 会話問題 | 39問 |
Part4(リスニング) | 説明文問題 | 30問 |
Part5(リーディング) | 短文穴埋め問題 | 30問 |
Part6(リーディング) | 長文穴埋め問題 | 16問 |
Part7(リーディング) | 読解問題 | 54問 |
ほかにはTOEIC S&W(Speaking & Writing)もあり、こちらはスピーキングとライティング能力を測定します。スピーキングは11問で約20分、ライティングは8問で約60分です。
S&Wは、口頭でのコミュニケーション能力や文章作成能力を評価します。
TOEIC L&Rと合わせてTOEIC S&Wの試験も受けることで、より実践に役立つ総合的な英語力を確認できます。
TOEICを受験するメリット
この記事に辿り着いた方は、なんとなくよく耳にするからという理由でTOEICを受験しようと考えている方も少なくないでしょう。具体的なメリットを知っておくと勉強への意欲がより上がるはずです。そこで、ここでは改めてTOEICを受験する具体的なメリットを3つ解説します。
キャリアアップに有効
多くの企業や組織がTOEICのスコアを評価基準の一つとしています。特に外資系企業やグローバル展開している企業では英語力が求められるため、TOEICのスコアが高いと大きなアドバンテージになるでしょう。
就職や転職活動においても、履歴書にTOEICスコアを記載することで、ほかの応募者との差別化が図れます。さらに、昇進や昇給の条件としてTOEICスコアを設定している企業も多く、キャリアの幅を広げる手助けにもなります。
今の英語レベルを把握できる
TOEICはリスニングとリーディングの両方のスキルを測定するため、自分の現在の英語力を総合的に把握できます。これにより、英語学習における自身の強みと弱みを明確にし、どの部分を重点的に学習するべきかを知ることができます。
例えば、リスニングが得意でリーディングが苦手な場合は、リーディングの強化に努めることで、バランスの取れた英語力を身につけることが可能です。定期的に受験すれば、成長の度合いも確認できます。
英語学習のモチベーション維持に役立つ
TOEIC受験は、英語学習の目標設定にも役立ちます。具体的なスコア目標を持つことで学習計画を立てやすくなり、モチベーションを高く保てますよ。
また、定期的に受験すると英語力アップの進歩を確認しやすくなり、次の目標に向けての意欲が高まります。TOEIC対策は、日々の学習習慣を確立するきっかけにもなり、長期的な英語力向上につながります。
目標スコアのレベル感と必要な勉強時間とは?
目標スコアの設定で迷っている方は、各スコアのレベル感をまず知りましょう。初心者の方なら、まずは就職や転職で評価されやすいTOEIC600点台の取得を目指すことをおすすめします。
以下では、600点台から800点台までの各スコアのレベル感、達成にかかる勉強時間の目安、必要な正答率の目安について詳しく解説します。
TOEIC600点台
TOEIC600点台は、一般的に履歴書にも記載できるようになるスコアと認識されています。また、英語で最低限のコミュニケーションを取れるレベルで、全受験者の平均点程度。CEFRという外国語の運用能力を同一の基準で測るための国際的な基準で見ると、英検2級〜準1級程度に相当します(※1)。
TOEIC450点の人が650点を取得するには約450時間、550点の人なら約225時間の勉強が必要とされています(※2)。1日2時間勉強すれば、約半年で達成可能です。
600点を目指すためには、約65%の正答率が必要です。まずは基礎的な単語や文法をしっかり学び、公式問題集を用いて試験形式に慣れましょう。また、リスニングとリーディングをバランスよく勉強することで、効率的にスコアを伸ばすことができます。
TOEIC700点台
TOEIC700点台は、英語力をアピールできるようになるレベルです。このスコアを持っていると、挑戦できるポジションが増え、自分の専門分野であればスムーズに英語でコミュニケーションを取れます。平均点を大幅に上回り、CEFRでは英検準1級レベルに相当します(※1)。
現在450点くらいの人が750点を目指す場合は約700時間、550点の人なら約450時間の勉強が必要とされています(※2)。
正答率は約70%を超えなければならないため、高度な文法や語彙を学び、リスニングでは速いスピードの英語に慣れる練習をしましょう。公式問題集や多様な学習素材を使って、実践的な英語力を養うことがスコアアップの鍵となります。
TOEIC800点台
TOEIC800点台は、英検1級手前のレベル。かなり高い英語力を持っているとみなされるため、キャリアアップやキャリアチェンジにおいて可能性が大きく広がります。日常的なコミュニケーションに困らないだけでなく、ビジネスシーンでも自信を持って発言できるようになるため、活躍の場も広がるでしょう。
現在450点程度の人が850点を目指すには約975時間、550点レベルの人なら約725時間の勉強が必要とされています(※2)。800点台を突破するには、約85%以上の正答率が必要です。
高度な文法や語彙の習得に加え、実践的なリスニングとリーディングの訓練をしましょう。おすすめは公式問題集を繰り返し解くこと。試験形式に慣れ、高得点を狙うためのテクニックを磨くと良いでしょう。
TOEIC対策の心構え
TOEIC対策において効果的に学習を進めるためには心構えが大切です。以下では、具体的な対策に入る前に、どのような姿勢で取り組むべきかをご紹介します。
目標設定を明確にする
TOEIC対策を始める際は、「スコアが上がればいいな」というあいまいな目標ではなく、「100点アップする」「まずは600点を目指す」といった具体的な数値目標を設定することが重要です。
明確なスコア目標があると、各パートごとの正答数の目標も設定できます。単語や読解、文法など細部に着目して対策すべきポイントが見やすくなるため、学習の精度が高まります。自身の進捗を確認しやすくなり、学習を継続しやすくなるでしょう。
何よりも「継続は力なり」
英語力向上には学習の継続が不可欠ですが、特に社会人にとっては、日々の忙しさの中で勉強を続けるのは難しいですよね。多くの人が最初はモチベーションが高く、大きな目標を立てがちですが、実際には日々の小さな積み重ねが重要です。
たとえ1日5分だけでも英単語を確認したり、短いリスニングを行ったりすることが、継続的な学習につながります。始めは低すぎるくらいの目標からスタートして、徐々に学習量を増やすことが、長期的に継続するための鍵となるでしょう。
停滞期に諦めない
学習効果はダイエットと同様、常に一定のペースで向上するわけではありません。進歩が見えにくい停滞期もあり、その時はモチベーションが下がることも少なくありません。しかし、英語学習では停滞期を乗り越えると大きく成長するという傾向にあります。
停滞期は学習過程において自然なものと受け入れ、それが成長への一歩であるとを理解しましょう。続けることに意味があり、何事も無駄ではないという心構えで、挫けずに前向きに取り組みましょう。
【初心者向け】TOEICの対策方法
ここでは英語学習初心者に向けて、TOEICの対策方法を効果的に行うためのポイントを解説します。ぜひ学習の参考にしてください。
TOEIC公式問題集で英語力の現在地を知る
TOEIC対策の出発点として、まず重要なのは自分の英語力の「現在地」を把握すること。そのために役立つのが、TOEIC公式問題集です。
公式問題集は本番試験と同じ形式、レベルで構成されており、公式問題集を解けば実際に近いスコアを把握できます。より正確に現在地を測るためにも、実際の試験と同じ時間制限で解きましょう。
また、模試を解けば自分が苦手とするパートや問題タイプも明確になります。それらが分かれば、そこを重点的に対策するよう学習計画を立て、効率的に勉強を進めることが可能です。
まずはこれ!中学レベルの単語・文法のやり直し
初心者がTOEIC対策を始める際には、何から始めて良いかと混乱しやすいですが、まずは中学で習う基本的な単語と文法から始めるのがおすすめです。中学英語の参考書を使用し、基本的な英文法と単語を復習しましょう。
特に英単語はスペルだけでなく、正しい発音を同時に学ぶことも大切です。英単語はスペルと発音が一致しないものも多いため、発音を知らないとリスニングセクションで正しく聞き取れません。
これらの基礎をしっかりとマスターすると、特にPart5からスコアアップを実感しやすいでしょう。また基本を固めることで、より高度な読解問題を解くための土台となり、TOEIC全体のスコアアップにもつながります。基礎からコツコツと積み重ねることが、最終的な成功への近道です。
リスニングセクションはPart1と2をまず完璧に
リスニングセクションで初心者がまず取り組むべきは、Part1(写真描写問題)とPart2(応答問題)です。これらのパートはリスニングセクションの中で比較的取り組みやすく、スコアにつなげやすいでしょう。
Part1では、さまざまな日常シーンの写真が示され、その写真についての簡単な質問が一つだけ出されます。対策としては、まず写真を見て、説明されるであろう対象物や動作などを予測する練習が有効です。さらに、基本的な動詞や形容詞、前置詞を使って写真のシーンを自分なりに説明する練習もすると良いでしょう。
Part2では短い会話の後に質問が一つ出されますが、すべて音声のみで問題用紙には何も記載がないため、かなり集中して正確に聞き取る必要があります。このパートで大切なのは、まず日常的な質問とその一般的な答え方を覚えること。
そして会話の文脈を理解し、話者の意図や感情を捉える訓練も行いましょう。頻出の応答パターンがまとめられている参考書が多くあるので、それらを活用すると効率的です。
この2つのパートを完璧に近づければ、リスニングセクション全体のスコアが大幅に向上するはずです。
慣れたらPart3の長文リスニング対策を
Part1とPart2で基本的な聞き取りに自信がついたら、次はPart3の練習に進むと良いでしょう。Part3は、職場や日常生活における2人または3人による会話を題材とした長文リスニングです。最初は会話の長さに圧倒されるかもしれませんが、ポイントを押さえて対策をすれば効率的にスコアアップできます。
設問は事前に先読みしましょう。できれば、選択肢まで読むのが良いです。どのような状況の会話が展開されるのかを事前に予想しやすくなるため、聞き取りがしやすくなります。音声のスピードについていくのが大変であれば、最初は設問だけでも先読みしましょう。
頻出の会話シーンを知ることもポイントです。オフィスやレストラン、ショッピング、電話などのシーンがよく出ます。会話を聞いてすぐにどの場面かが分かると、聞き取りがしやすくなりますよ。頻出の会話シーンの問題は、数をこなして演習しておくと良いでしょう。
また、会話シーンごとに頻出の単語や表現もあります。TOEICの専門の参考書ではパートごとに頻出の単語がまとめられているものがあるので、Part3の頻出語句をまとめて暗記するのもスコアアップへの近道です。
リーディングセクションではPart5から対策する
TOEICリーディングセクションの中でも、Part5は初心者にとって取り組みやすい部分です。このパートでは、文法や語彙を問う短い空欄補充問題が30問出題されます。各問題は比較的短く、基本的な英語の知識で解答可能なため、初心者でも高得点を狙いやすいのが特徴です。
Part5で効果的にスコアを上げるためには、まず文法と基本語句の強化が必須です。特に中学・高校レベルの文法と語句は徹底的に復習しましょう。初心者は中学レベルに絞って始めるのがおすすめです。
文法と語句は英語の基礎的な勉強になりますが、マスターすればPart5は即スコアアップが期待できます。勉強をすればするほど正答数も上がりやすいので、モチベーションアップにつながるでしょう。
リーディングセクションは時間配分も重要です。Part5では、目安として約10分で30問解くくらいのスピードが求められます。演習をするときはタイマーを使って、時間を意識して解きましょう。
初心者におすすめのTOEIC対策教材
TOEICの勉強を始める初心者におすすめのアプリを6つ紹介します。中学英語のやり直し向け、リスニングセクション対策向け、リーディングセクション対策向けなど、それぞれ勉強しやすいものをピックアップしているので、ぜひ活用してみてください。
中学英語のやり直しにおすすめの教材
中学英語の特に単語と文法を学ぶのに役立つおすすめのアプリを2つご紹介します。
中学生の英単語2000
よく出る中学の基本単語2000語を収録しているアプリ。全単語は音声の再生も可能なため、見て聞いて実際に発音しながら暗記をするとより効果的です。
暗記をしたら、クイズで身についているかチェックすることができます。ゲーム的な要素が盛り込まれているため、飽きずに取り組めるでしょう。
中学英語マスター 英文法や英単語を動画とクイズで楽しく学習
中学1〜3年生の英文法の内容を網羅したアプリです。授業スタイルの動画視聴ができ、英文法のルールが学べます。さらにストーリーで実際の活用例を学べ、クイズで実力チェックが可能です。
すべてのクイズには詳しい解説もついているため、納得して進められます。フラッシュカード形式で単語と熟語の学習ができるのもポイントです。
リスニングセクション対策に役立つ教材
ここでは、特にリスニングセクションの対策におすすめのアプリを2つ紹介します。
スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策
講義動画で文法をしっかり学べるうえ、本番と同様形式の演習問題が豊富にあるなど、TOEICの総合対策ができるアプリです。
さらに、リスニング力を高めるのに有効なディクテーションやシャドーイングのトレーニングができるので、聞き取りを上達させたいと思っている人には特におすすめです。
Listening for the TOEIC ® Test
TOEICのリスニングセクションに特化した学習アプリです。実際に出題される写真描写問題や、応答問題、会話問題、説明文問題の演習を多数収録しています。
スクリプトを確認できその音声も聞けるため、シャドーイングをするとよりリスニングスキルの向上に役立つでしょう。
リーディングセクション対策に役立つ教材
ここでは、特にリーディングセクションの対策におすすめのアプリを2つ紹介します。
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本アプリは、ベストセラーのTOEICの単語帳『金のフレーズ』など人気の教材を多数収録した単語学習におすすめのアプリです。
ゲーム感覚で語句の暗記をすることができ、勉強が捗ります。TOEICの長文読解の実践問題も収録されているのもおすすめポイントです。
Toeic Part5 英語問題集
TOEICのPart5に特化した学習アプリです。一問一答形式で演習でき、問題の和訳と解説もついているためきちんと理解しながら進められるのが魅力。
目標スコア500点、700点、900点の3コースが選べるため、自分のレベルに合わせて段階的にステップアップが狙えます。
まとめ
この記事では、試験の概要や、各スコアのレベル感、勉強時間、対策方法、おすすめの教材などを解説してきました。
初心者レベルの社会人英語学習者にとって、TOEICは問題数が多く難しいと不安に思う方も多いでしょう。しかし公式問題集で現在地を把握し、中学レベルの基本的な単語や文法から勉強し直して、リスニングとリーディングスキルを段階的に向上させることで、着実に目標スコアに近づけます。
今回紹介した対策法と教材を活用して、TOEICの試験勉強の一歩を踏み出してください。
【参考文献一覧】
※1...文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」 (参照日:2024-7-24)
※2...オックスフォード大学出版「A Teacher's Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」(参照日:2024-7-24)
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