30歳からの留学は遅くない!リットやデメリット、帰国後の就職事情、おすすめの国などをまとめて解説
- 2021/11/02
こんにちは、Spicaです。30歳といえば、就職やキャリアアップを経験し、さまざまな社会的責任を伴う年齢です。30歳を迎えても、いつか留学してみたいと考えていたり、現状に満足できずスキルアップしたいと考えていたりする人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、30代以降の留学に不安がある人も多いはずです。
そこで今回は実際に30代で留学している人の数や、30代以降で留学する際の方法やメリット・デメリットなどを紹介します。
アラサーで留学することについて不安な方は、ぜひ読んでみてください。
なお、おすすめの留学時期などは下のページでもまとめているのでチェックしてみてください。
留学するなら時期はいつがベスト?必見の留学おすすめ時期まとめ
[目次]
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30歳からの留学は遅い?
留学に年齢制限はありません。しかし、30歳からの留学に不安を感じる人が多いのは、日本では高校生や大学生が留学するイメージが強いからでしょう。
しかし、社会人を経験してから30歳以降に留学している人もたくさんいます。
30代以上の留学生は増えている
日本学生支援機構では、平成23年度と30年度に留学についての調査を行い、その結果を公表しています。(※1)
その内容によれば、この7年間で30代で留学した人の割合は11.3%も増加しており、全体の13%を占めています。
また、短期留学者が増えているのも昨今の特徴です。平成30年度の調査では、留学期間について3カ月未満と答えた人が一番多い結果となりました。年々、留学のハードルが下がってきていることに起因しているといえるでしょう。
時間に余裕があり、単位交換制度など留学できる体制が整っている大学生だけではなく、社会人も気軽に留学できる環境が整ってきています。
このように、30代以降に留学を決意する人もたくさんいると分かると安心できるはずです。
30歳を超えてから留学するメリット
社会人生活を経験してからの留学にはたくさんのメリットがあります。。
明確な目的がある
30歳以降に留学を考えている場合、何か明確な目的や理由がある人が多いはずです。社会人経験がある分、「仕事に活かすために専門知識を深めたい」など、目的を持って留学に臨む人が多く見られます。特に英語力が問われる仕事をしているなら、英語力を身に着けることでキャリアアップも狙えるでしょう。
限られた期間の留学において、効果を感じるには目的を明らかにしておくことが重要です。学生時代だと「自分探し」「視野を広げる」など漠然とした目的で留学する人も多いですが、30代以降に明確な目的を持って留学すれば、その分高い効果が感じられるかもしれません。
専門分野の理解を深める
前の段落と通じる部分がありますが、社会人生活で必要だと感じた知識を深く学ぶために海外の大学院へ行くのも選択肢のひとつです。
その一つがMBA(経営学修士)留学です。MBAを取得すると、経営者視点が身に着き、ビジネスや社会に対する客観的な目線を養えます。海外で学習する過程で、英語でのプレゼンスキルをアップさせられるのも事実です。日本の学校でもMBA取得は可能ですが、留学して取得したほうが身に着くものも多いでしょう。
経営者を目指していなくても、経営学への理解を深めている営業マンとそうでない人とでは、クライアントへの提案力に差が出てきます。知識の習得だけでなく英語力がアップすること自体も社内で大きく認められるでしょう。
ほかにも、ヨガやバリスタなど英語以外を学ぶ専門学校へ留学する方法もあります。30代以降になって、明確な目的ができたからこそ選べる留学方法です。
資金的に余裕がある
社会人は学生と違い、自分で留学費用を稼ぎやすい状況です。留学費用を貯めて、学生時代に諦めていた、学費や物価の高い国への留学も叶うかもしれません。
資金的に余裕があれば、自分に合った滞在方法も選びやすいでしょう。費用の安いホームステイや学生寮だけでなく、アパートメントやホテルで過ごすことも可能です。費用をかけることができれば、留学生活の快適さが増し、より勉強に集中しやすい環境を作れるかもしれませんね。
30歳を超えてから留学するデメリット
30歳を超えてからの留学を考えているなら、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
退職・休職への不安
社会人の場合、退職や休職をしたうえで留学する人も少なくありません。一旦、今の職場を離れることに対して不安を持つのは当然のこと。
退職して留学するのなら、帰国後の就職活動は避けては通れない道です。退職ではなく休職の場合でも、留学前と同じように働けるかどうか心配になるかもしれません。
退職した場合は後戻りできなくなる状況に追い込まれるため、退職をバネに留学生活をがんばりましょう。
同時に、丁寧に退職の手続きを進めて円満退社できるよう心がけることも大切です。仕事に対する後悔や未練を抱えず、留学生活にも集中しやすくなるはずです。
一方、休職する場合は、快く送り出してくれた人たちの期待に応えられるようがんばりましょう。留学後のキャリアアップの道や、希望する部署への異動などの希望が叶いやすくなるかもしれません。
ライフイベントに対する心配
30代は、結婚や出産などライフイベントが起こりやすい年代です。すでに結婚していたり、恋人がいたりする場合は、自分の留学がきっかけで関係性に変化が起きるかもしれません。
留学する理由や目的について、きちんと説明しないままでは相手を不安にさせてしまいます。留学後に結婚や出産・子育てを真剣に考えているのなら、きちんとお互いに話し合いましょう。相手にしっかりと理解してもらった上で留学できれば、より勉強にも集中できるはずです。
人にもよりますが、30代以降は20代よりも家族の介護という問題に向き合う可能性が高くなります。年代が上になればなるほど、その可能性は高くなるはずです。周囲と話し合いをするだけでなく、介護の必要が出てくる前に、なるべく早い段階で留学できるよう手配するのがマストです。
英語力が伸びにくいことも
留学に年齢制限はないものの、人の記憶力や聴力は年齢を重ねるごとに衰えていくものです。英語力の伸びるスピードの遅さや限界を感じてしまうかもしれません。
特に、中高生や大学生の留学生と一緒に勉強していると、なおのこと自分の英語力がなかなか伸びないことを実感し、挫折しそうになることもあるでしょう。語学やスキルの習得には時間がかかると理解し、より根気強く留学生活を送る必要がありそうですね。
30代からの留学でよくある疑問や体験談
続いては、30代からの留学に対する不安について、具体的な対策や経験談をお伝えします。
帰国後の就職活動は?
仕事を退職して留学する場合、一番不安なのは帰国後に就職できるかどうかではないでしょうか。
転職活動の前に留学してキャリアアップを目指す!
現代においては、新卒で入社した会社で一生働く人ばかりの時代ではありません。留学するかどうかに関わらず、転職を経験する人はたくさんいます。もし転職してキャリアアップを目指すのなら、退職を機に留学することで多くのものが得られるはずです。
そのためには、目的を持って留学し英語力やスキルを身に着けることが大前提です。留学生活で身に着けたものは帰国後の転職活動でも有利になるでしょう。
会社を退職して語学留学をした人の体験談
Miyasamaさんは2年半働いていた会社を退職し、6週間のアイルランド留学を経験しました。その理由は「30歳になる前に色々と自分について見直したかった、その中で以前から興味があった海外生活をしてみたかった」からだそうです。
Miyasamaさんが通っていた語学学校では唯一の日本人だったため、英語で日本について紹介する機会が多く、語学力を鍛えられたとのこと。帰国後は精力的に就職活動に取り組み、英語力を活かして会社内の情報セキュリティやシステム機器に関する資料の英訳にたずさわることになりました。IT業界は未経験ながら、将来を見据えてスキルを磨くために前向きに仕事をしているそうです。
就職活動中はどの業界や職種を目指すか迷ってしまい、思ったよりも就職まで時間がかかってしまったんだとか。以下の記事では、Miyasamaさんが留学を終えて1年経ってから考えたことや、今後の目標などを紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
1ヶ月半のアイルランド留学総括!帰国後の就職活動とその後の顛末 | #ダンレアリー留学記 9
できるだけ退職したくない
退職が不安であれば、退職が必要ない方法で留学を考えるのがおすすめです。社内の制度や休暇カレンダー、有給休暇の日数などを確認してみましょう。
退職せずに留学できる方法を選ぼう
一番ありがたいのは、留学による休職制度がしっかりと整っているパターンです。会社によって利用できる条件が異なるうえ、制度そのものが存在しない会社もたくさんあります。
しかし、制度があればぜひ利用したいところ。自社の制度について一度確認してみるといいでしょう。
実際、私が通っていた日本の大学にも、社会人の方で企業に所属しながら大学に通っている方がいました。大変優秀な方で、学部卒業後にはさらに休職して海外留学まで果たしていたほど。当時まだ社会の仕組みをよくわかっていなかった私はとても驚きました。
しかし通常は、社会人が仕事を辞めずに留学する場合、お盆やお正月、ゴールデンウイークなどの長期休暇に有給休暇をあわせて短期留学するのが現実的かもしれません。
1~3週間程度の留学なら、長期休暇と有給休暇を活用するのがおすすめです。その際も、仕事に影響が出ないよう対応や引継ぎを念入りに済ませることで、仕事を気にせず留学生活に集中できますよ。
仕事を休み、2カ月間の留学を経験した人の体験談
マーケティングの仕事をしている成松さんは当初、仕事を退職してワーキングホリデーに行くことを考えていました。実際には長期休暇と有給休暇をフル活用して、仕事を辞めずに2カ月のカナダ留学に挑戦。家族が亡くなったことを機に自分を見つめ直そうと留学を決めるも、当時働いていた会社のことが大好きだったため、この方法を選んだそうです。
成松さんには幸いにも、留学に対する思いや悩みを相談できる人が会社にいたため、背中を押してもらえたんだとか。理解してくれる人が多いと、決断もしやすいですよね。
留学中には語学学校で季節のイベントを楽しんだり、ホームステイ先のシェアメイトと仲良くなったりして、英語の勉強以外にもたくさんの経験ができたのだそう。
以下の記事では、成松さんが帰国した後の出来事や効果、経験したからこそ感じられたメリットなどを紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね!
社会人こそ留学すべき!入社5年目の私が2ヶ月休職、カナダへ英語語学留学した話【留学経験者インタビュー】
結婚や出産が遅くなりそう
30歳頃はライフイベントが増えてくる時期です。特に予定がなくても、結婚や出産のタイミングが遅くなってしまわないかどうか心配な人もいることでしょう。
結婚はご縁だと割り切って決断するのがおすすめ
結婚するには年齢に関係なく、ご縁があるかどうかが大切です。留学することが、実際の結婚のタイミングに影響するかは誰にもわかりません。それを踏まえて、結婚の予定がないことをチャンスだと考えて留学の夢を実現してみてはいかがでしょうか。
むしろ、結婚してから留学の夢を叶えようとすると、子どもができたり、相手に反対されたりして留学が難しくなるかもしれません。そのことを想定して、結婚や出産のタイミングが訪れる前に、なるべく早く留学を決めるのがベターです。
また、留学して視野を広げることで、外国人と国際結婚する道を選ぶ人もいます。何が起こるか分からない人生だからこそ、自分が後悔しないタイミングを見極めて留学しましょう。
クラスメイトとの年齢差がありそう
30代以降の留学で気になるのが、他の留学生との年齢差です。大学生や20代後半の留学生が多い環境だと、周囲との年齢差が気になり、友達づくりやグループワークがうまくいかず孤独を感じてしまうかもしれません。
年齢差は気にしすぎず、自分から歩み寄る努力を忘れずに
先にも述べたように、30代で留学する人の数が増えているため、それほど心配する必要はないでしょう。
そもそも、年齢だけではなく、国籍や肌の色も違う人たちが混在しているのですから、あまり年齢について気にしすぎない方がコミュニケーションも自然とうまくいくでしょう。
海外では30代以降でも、留学を決意するケースはめずらしくありません。私の学生時代にも、周りに5~10歳ぐらい年上の人がいました。10代後半の人から見ると、30歳に近い年齢の人たちは落ち着きがあり、経験豊富な大人に見えます。
恋愛に悩むことも多かった10代後半の私にとっては、大人ならではの恋愛観が刺激になることもありました。このように、年齢差があるからこそのコミュニケーションの取り方もあるはずです。年齢差のある留学生に対して、自分から歩み寄る努力も忘れないようにしましょう。
留学する国や語学学校によって留学生の年齢層が大きく異なることもあるため、気になる方は留学カウンセラーに相談してみてください。
年齢差が気になるなら、こんな語学学校も!
年齢制限のない語学学校がほとんどですが、中には社会人に限定して留学生を集めている学校もあります。
例えばフィリピンのバギオにある「BECI シティキャンパス」は、社会人のみを受け入れている語学学校です。大学生がいない環境のため、他の留学生との年齢差が気になる30歳以降の人にはぴったりではないでしょうか。コワーキングスペースや夜間コースを提供しており、リモートワークができる社会人なら退職する必要がないのも魅力的です。
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30歳からでも挑戦できる留学方法
30代以降、どのような方法で留学できるのか紹介していきます。
語学留学
先にも述べたとおり、語学学校への留学に基本的に年齢制限はありません。「18歳以上」などと下限はあっても、基本的に上限はないと考えてOKです。
語学学校は大学に比べて入学のハードルも低いので、誰でも挑戦しやすい留学方法といえます。
また、語学以外のスキルを身に着けるため語学学校に通いながらカルチャースクールや専門学校などに通うパターンも珍しくありません。
たとえば、午前中は語学学校で勉強し、午後はヨガやデザイン、ITなどを学ぶというように、柔軟にカリキュラムを組むことができます。自分にあったスタイルで学ぶことができるはずです。
大学、大学院留学
大学を卒業して社会人を経験すると、改めて勉強したい気持ちに駆られる人もいるのではないでしょうか。私も、学生時代にもっと勉強しておけばよかったと、30代になってからよく感じていました。
そのような思いがあれば、正規留学で大学や大学院に入り直す機会はとても価値のあるものになるでしょう。語学学校に通うのとは違いハードルは高くなりますが、その分得られるものは大きいはずです。
より専門的な知識が得られる上、海外の大学や大学院へ留学した経験自体がキャリアアップにつながり、帰国後の就職活動にも役立つはずです。
MBA留学
MBA留学はキャリアアップを考えている方や、リスキリングに興味のある方にぴったりです。経営者や管理職を目指している方に限らず、将来的にきっと自分の力になるはずです。英語力が必要な仕事の場合、日本国内ではなくMBA留学を選ぶことで、よりメリットを感じられるでしょう。
会社によっては、休職した上で社費でMBA留学できるよう制度を整えていることもあります。私費留学も可能ですが、一度社内の制度を調べておくのがおすすめです。
30歳からの留学におすすめの国
30代からの留学におすすめの国やその特徴などを紹介します。
アメリカ
アメリカには、世界の中心となる企業が集まっています。留学生のインターンシップを募集している会社もあるので、働きながら学べば、より密度の濃い経験ができるのは間違いありません。
また、世界に誇る有名大学が多く、MBAを取得できる大学院も点在している国です。
特徴
社会人でアメリカ留学をするなら、目的にあわせてエリアを選ぶといいでしょう。
例えばワシントンを中心とした東海岸側は、政治・経済を学びたい人におすすめです。反対に、西海岸側では映画やアートなどのエンターテインメントについて学べる大学や専門学校などが集まります。
まずは留学する目的を明確にしてから、アメリカ留学について検討しましょう。
注意点
アメリカ留学は、他の地域と比べるとコストがかかりやすい点に注意しましょう。余裕を持って留学資金を準備したり、自炊などで節約したりするのがおすすめです。
長期留学する予定なら、有給のインターンシップに参加するのも賢い方法です。留学費用を稼ぎながら、海外で働く貴重な経験を得られます。しかし、アメリカにはワーキングホリデーの制度がないので、検討している方はあらかじめインターンシップで働くためのビザを取得しておくのがおすすめです。
費用の目安(1カ月)
アメリカで1カ月、ホームステイで滞在する場合の費用目安は、渡航費や学費、生活費や滞在費などを含め100万円程度です。語学学校のカリキュラムや滞在するエリアによってはもう少し予算が必要になるかもしれません。滞在費をもう少し抑えたい場合は、郊外の語学学校に通うのも一つの方法です。
アメリカに1カ月留学する場合の費用について、詳しくは以下の記事もご覧ください。
【2024年版】1カ月のアメリカ語学留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
オーストラリア
メルボルンやアデレードなど、住みやすい街ランキングによくランクインする都市が点在するオーストラリア。18世紀にイギリス人がオーストラリアの植民地化を始めてから、移民によって人口が増えてきた歴史を持つため、多様性を受け入れる文化が醸成されています。留学生にとっても過ごしやすい街です。
特徴
オーストラリアの公用語は英語。ネイティブスピーカーの講師の授業を受けながら、アメリカよりも費用を抑えて留学できるのが魅力です。
また、31歳になる前までにワーキングホリデービザを申請できれば、ワーキングホリデーで働きながら英語を学べます。
オーストラリアは日本より物価が高いものの、アルバイトができれば留学生活の助けとなるはずです。アルバイトを通して、学校の授業以外でネイティブの英語が学べるのもメリットです。
注意点
オーストラリアには留学先として人気のある都市がいくつもあります。都市によって特徴が異なるので、自分の留学目的や条件に合った都市を選びましょう。
たとえば、日本人留学生の数はシドニーやブリスベンだと比較的多く、パースやアデレードは比較的少ないと言われています。また、大都市であるシドニーやメルボルンは物価が高めですが、郊外の街は比較的低めです。自分一人で選ぶのが難しい場合には、オーストラリア留学の経験があるエージェントに相談してみましょう。
オーストラリアはワーキングホリデーで滞在できる国ですが、すぐに仕事が見つかるとは限りません。特に英語力に自信がないと、自分の希望する職種の仕事がなかなか見つからず、より仕事探しに苦戦することも考えられます。なかなか仕事が見つからないことを想定し、最低でも2~3カ月程度の生活費は日本にいるうちに用意しておきましょう。
費用の目安(1カ月)
1日2食付きのホームステイで滞在する場合、渡航費や授業料、滞在費や生活費などを含めて65万円ほどで留学することができます。 アメリカやイギリス、カナダなど欧米と比べてかかる費用は低めです。
オーストラリアで1カ月留学した場合の費用について、詳しくは以下の記事もご覧ください。
【2024年版】1カ月のオーストラリア語学留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
フィリピン
人気の留学先として多くの学生が選んでいるフィリピン。日本から近くて学費や滞在費が安いため、社会人にとっても留学しやすい場所です。
特徴
世界中からたくさんの留学生を受け入れているフィリピンには、数多くの語学学校が存在しています。首都マニラをはじめ、観光地としても有名なセブ島や自然豊かなバギオなど、留学先として有名な街がいくつもあります。
経済成長を続ける大都市で刺激を受けたいならマニラ、ビーチリゾートで日ごろの疲れを癒しながらのんびりと学びたいならセブ島といったように、目的に合わせて留学先を選ぶことができるのも魅力といえるでしょう。
注意点
フィリピン留学で気をつけたいのは治安面です。30代以降であっても、スリや窃盗、置き引きなどの軽犯罪には気をつけましょう。街によっては公共交通機関や電気・水道などのインフラは日本よりも整っていない可能性があるため、留学エージェントや語学学校のスタッフなどから最新の状況を確認するのがおすすめです。
費用の目安(1カ月)
フィリピンでは学生寮を語学学校が運営していることが多く、学校側へ支払う留学費用に食費などの滞在費も含まれているケースがほとんどです。留学費用としては、1カ月で40万円程度と考えておけばいいでしょう。
欧米圏への留学と比べると費用を抑えられるので、ホテルやアパートに滞在して英語学習に集中することも可能かもしれません。
フィリピンに1カ月留学した場合の費用について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
【2024年版】1カ月のフィリピン語学留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
30歳以上の人が留学するときの注意点
ここまで、30代での留学についてお伝えしてきましたが、特に注意するべき点をお話します。
周囲へ説明しておく
20代の頃と比べ、30代以降は社会的な責任もあり、さまざまな繋がりの中で支えられて日々を過ごしているでしょう。自分にはたくさんの人が関わっていることを意識し、会社や自分の周りにいる家族・友人・恋人に対してきちんとした説明をすることは大切です。
休職の制度や長期休暇を活用して留学し、今働いている会社に戻って来る予定があるのなら、留学の目的や身に着けたいスキルなどを話しておきましょう。そうすることで、会社からの信頼を得られ、留学後の活躍を期待してもらえるかもしれません。
同じように、留学を応援してもらえるよう家族や友人・恋人にも説明しておきましょう。背中を押してくれる人がいるだけで、より気合いを入れて留学生活に挑めるはずです。
誰よりも一生懸命に勉強する
30代以降だと、留学のチャンスが再び訪れるかどうかわかりません。もう一度留学したくても、結婚・出産や介護などで状況的に難しい可能性もあります。
留学した効果を感じられるように、留学前も英語学習に取り組み、現地ではできるだけ英語でのコミュニケーションを実践しましょう。後悔しないように、英語力を身に着けるための積極的な行動をおすすめします。
ワーキングホリデーは31歳の誕生日までに申し込む
30代だと、年齢によってはワーキングホリデー制度を利用して渡航することも可能です。
2024年11月時点で、原則ワーホリビザは30歳のうちに申請しなければならない決まりとなっています(※申請できる年齢の上限は国によって異なる)。
31歳の誕生日を迎えてしまったら、もうビザの申請はできなくなってしまいます。タイミングをうっかり逃さないよう、急いで申請を始めましょう。
また、一部の国では対象年齢を35歳まで延ばすことを検討する動きがあるようです。すでに31歳を超えているものの、ワーキングホリデーに興味があるなら、今後の動きに注目しておくといいかもしれません。
まとめ
30歳からの海外留学について紹介しました。
30代の留学生も増えつつある昨今において、年齢を気にする必要はありません。むしろ、社会人生活を経験して留学目的を明確にできることや資金的に余裕があることなど、30代ならではの留学メリットもたくさんあります。
仕事や結婚の不安がある場合も、留学中にスキルアップや視野を広げることができれば、解決の道が拓けるでしょう。
30代以降で海外留学を検討している方は、今回の内容を踏まえて留学プランを考えてみてはいかがでしょうか。
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あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
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- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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【参考文献一覧】
※1...「海外留学経験者の追跡調査 平成30年度版」(参照日:2024-11-25)