トライリンガル(トリリンガル)とは?メリットや就職への効果、勉強のコツを徹底解説
- 2021/10/29
こんにちは、ライターのほんぬです。わたしはアメリカ、チリ、スペインへの留学経験があり、英語とスペイン語と日本語の3つの言語を話します。
現在は英語を使って外国人観光客のガイドをしたり、予備校で高校生を教えたりするほか、スペイン語を使ってチリの劇団が日本で公演する際の通訳を担当するなど、それぞれの言語を定期的に使って仕事をしています。
日本ではいくつの言語を話せる人材はまだまだ珍しく、日本語と英語以外の言語も話せることで重宝される場面も少なくありません。とはいえ、言語の習得にはそれなりの努力が必要ですから、トライリンガルを目指しても途中で挫折してしまう人が多いのも事実です。
そこで今回は、トライリンガル(トリリンガル)を目指すメリットやデメリット、今から勉強するのにおすすめの言語や効果的な勉強法などをお伝えしていきます。
モチベーションを保ち、継続さえできれば、トライリンガルは不可能な目標ではありません。この記事を参考にして、自分のなりたい将来像を叶えましょう。
[目次]
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トライリンガル(トリリンガル)とは?意味や似ている言葉を解説
そもそもトライリンガルとは何でしょうか。具体的にどんな人のことを指すのか、見ていきましょう。
トライリンガルとは、母国語を含む3ヶ国語を話せる人
トライリンガルは英語で trilingual と書きます。日本語ではトリリンガルとも呼ばれ、母国語とほかの2つの言語を話す人のことを指します。
あなたが日本で生まれ育ち、日本語をメインに使って生活しているのであれば、日本語に加えて2つの外国語を習得すると、トライリンガルと言われるようになります。
トライリンガルに似ている言葉の意味や定義
トライリンガルの他にも、複数の言語を話す人のことを指す言葉はいくつかあります。それぞれの言葉は似ていますが、意味は少しずつ違います。
バイリンガル
バイリンガル(bilingual)は、母国語と1つの外国語を自由に話せる人のこと。
子どもの頃から2つの言語に親しみ、どちらにおいてもネイティブスピーカーになる人はバイリンガルと呼ばれます。
しかしそれだけではなく、母国語にくわえて外国語を自分で学習して習得した人も、定義上はバイリンガルになります。
マルチリンガル
マルチリンガル(multilingual)は母国語を含めた4つ以上の言語を話せる人のことです。
4つ以上の言語を話せると聞くと驚くかもしれませんが、国際結婚が珍しくないヨーロッパやユーラシア大陸に位置するアジアの国々などでは、マルチリンガルの人はたくさんいます。
わたしの友だちでも、母方の祖父母がトルコ出身で、父親がベルギー人、現在は家族でドイツに住んでいるという人がいます。本人はオランダ語とフランス語とドイツ語が使われるベルギーで16歳まで過ごしていたので、オランダ語、フランス語、ドイツ語、トルコ語、英語の5言語が使えると言っていました。
トライリンガルを目指すメリットや効果3つ
3つの言語を使えるトライリンガルになるメリットは何でしょうか。英語以外の外国語も使えるという能力は、仕事にも使えますし、視野を広げる点でもとても役立ちます。
就職活動や転職で興味を持ってもらいやすい
海外では何ヶ国語も話せる人はたくさんいますが、日本では英語以外の言語を話せるということだけで、珍しい能力として興味を持ってもらえることがあります。
就職活動では、たくさんの求職者の中から「他の人とは違う魅力があるかもしれない」と興味を持ってもらうことが、採用への第一歩となります。
英語が上手な人は日本にもたくさんいますが、それ以外の外国語を話す人はそれほど多くありません。複数の言語を習得できた背景など、あなたにしかない経験談も話しやすくなるでしょう。
仕事の幅が広がる
日本語と英語以外の言語を話すトライリンガルになると、外国人と関わって挑戦することに対するハードルが下がり、仕事の選択肢が広がります。行動次第では、さまざまなチャンスに恵まれることも。今のあなたには想像もできない世界への扉が見えてくるかもしれません。
たとえば、わたしは演劇が大好きですが、演者としてもスタッフとしても、仕事として演劇に関わるのは簡単ではありません。自分が演劇業界で活動するなんて、憧れどころか挑戦しようとも思わないくらい遠い世界でした。
ところが、今わたしはアジアツアー中の劇団につく通訳士として、観客席に座るのではなく関係者側に立っています。自分がこんな仕事をするなんて、数年前は想像したこともありませんでした。
言語の数だけ自分の世界が広がる
1つの言語を習得すると、その言語圏で暮らす人々の世界観を少し共有させてもらうことができます。この感覚はとても面白くて、わたしが言語学習でモチベーションの源にしている部分です。
そもそも言語は、文化の礎になっているものです。言語にはその言語ならではの言い回しやことわざがありますが、それはつまり、その言語圏の国々ならではの考え方やものの見方、つまりは価値観があるということだと思っています。
たとえば、フランス映画には、ハリウッド映画にも日本の映画にもない空気感や、独特の間の取り方がありますよね。フランス語を習得すると、フランス映画の空気感の中に自然に入っていけるような感覚を味わうことができるでしょう。
トライリンガルを目指すデメリットや苦労3つ
トライリンガルになるメリットは大きいですが、具体的な恩恵は実際に言語を習得してからでないと実感しにくいでしょう。
トライリンガルを目指す多くの人が途中で挫折してしまうのは、メリットを感じる前にデメリットや苦労に翻弄されてしまい、そこで諦めてしまうからだと思います。
そこで、トライリンガルを目指す上で多くの人が経験するデメリットや苦労を、先に知っておきましょう。
強い動機や強制がないと勉強が続かない
トライリンガルになるには、もちろん言語を習得する苦労がともないます。
学校で英語の授業を何年受けても、英語を話せるようにならなかったという経験がある人も多いのではないでしょうか。トライリンガルは、話せる言語が日本語の他に2つある人のことですから、学校の勉強でメインとなる外国語を読む勉強だけでなく、話す練習も必要です。
単語や文法を覚えて、その知識を使ってスラスラ話せるように訓練するには、それなりの時間と努力が必要ですよね。それを継続できるほどの強い動機や必要性が感じられず、言語の習得を途中で諦めてしまったり、先延ばしにしてしまったりする人もいます。
もう1つの言語を忘れていく
言語の習得のためには慣れも大切な要素ですから、1つの言語に集中して密度高く勉強するのが効果的です。ですが、言語の習得は常に忘却との勝負。1つの言語の勉強を進めていくと、他の言語を少しずつ忘れてしまいます。
かつては高いレベルまで英語ができていたのに、第3外国語を勉強したせいで英語力が落ちてしまったから、もう第3外国語の勉強はやめて英語に集中したい、という声もよく聞きます。実際にわたしの大学の友人でも、メインの専攻として外国語を学んでいた人以外で、第3外国語を習得した人はいませんでした。
言語が混ざる
言語を習得した後でも、ネイティブスピーカーでない限り、定期的に使わないと言語力は落ちていきます。1つの母国語と2つの外国語を話すトライリンガルの場合にあるのが、言語が単語レベルで混ざってしまうということ。トライリンガルやマルチリンガルの友だちとも、あるあるだよね、とよく話す話題のひとつです。
わたしは外国語として英語とスペイン語を使いますが、たとえば石という単語は英語では the stone、スペイン語では la piedra です。メンテナンスが中途半端な状態で英語を話すと、Look at that piedra. という風に、2つの言語が混ざってしまうことがよくあります。こうなると自分以外の誰にも理解されない文章になってしまいます。
こういうことは、語順が似た言語や同じ語族の言語同士でより起こりやすくなります。
トライリンガルを目指すときに習得しやすい言語3つ
トライリンガルのメリットとデメリットを把握したところで、実際にどの言語を勉強するのがいいのか見ていきましょう。基本的には、あなたが好きな国や憧れがある国の言語にすると、勉強のモチベーションを保ちやすいですよ。
英語
まず、日本人が最もふれることが多い外国語である英語は習得したいところです。
英語は世界で最も話者数が多い言語で、英語ができるだけで世界中どこに行ってもある程度のコミュニケーションを取ることができます。日本にいても使う機会が多いでしょう。
英語は学校でも学んでいるので、今から学びなおす人でもある程度の単語の知識がある状態から始めることができ、学習を始めるハードルが低いのも魅力です。
中国語
中国語は世界での話者数が多く、日本にも中国人観光客が増えていることから、使える機会が比較的多い言語のひとつです。
文法は英語に似ている部分もありますが、英語とも日本語とも違う語族なので、習得したあとに単語レベルで言語が混ざることも少ないでしょう。
また、中国語には日本の漢字に近い簡体字が使われているため、まったく未知の文字をイチから覚えるということも少なく、他の言語よりも早く発音や文法の学習に入れます。
韓国語
英語ができない人も、トライリンガルになることを諦める必要はありません。ヨーロッパの人は英語を習得しやすいのと同じで、日本人は日本語に似た言語を勉強すると比較的簡単に習得できます。
日本語には同じ語族の言語はありませんが、韓国語とは似た部分が多いです。韓国ドラマを見ていて、「ヤクソク」や「カンタン」など、日本語と同じ言葉が使われていると驚いたことがある人もいるのではないでしょうか。単語だけでなく、語順や文法も似ている部分があります。
また、韓国語にも目上の人への敬語表現があります。敬語がない言語圏の人からすれば、どういう人に対して敬語を使うのかということから勉強しなければなりませんが、すでに敬語を使いこなしている日本人にとっては問題なくクリアできるでしょう。
トライリンガルを目指して語学を勉強するときにおすすめの方法やコツ3つ
自分が習得したい外国語が決まったら、さあ勉強を始めましょう!トライリンガルを目指して語学学習をする際におすすめの勉強法やコツをご紹介します。
文法からではなく、単語やリスニングから始める
語学学習といえば、主語や述語を見つけて文章の構造を掴む、文法の学習を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ですが、文法を勉強していると、細かい文法の使い分けがよく分からなかったり、本を読むのに退屈したりと、勉強が面白くないと感じてしまうこともあると思います。
言語は、赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じように、単語をひとつずつ覚えたり、海外ドラマなどを見て日常の会話を聞くことで勉強すると、上達が早いと言われています。楽しんでできたほうが、勉強のモチベーションも維持しやすそうですね。
外国語でネイティブと会話したいなら、スラングを覚えよう
海外の人と外国語で会話できるようになりたいと考えているなら、文法書の文章だけでなく、日常でよく使われるスラングも積極的に覚えるのがおすすめです。
スラングは、日本語でいうと「まじで」や「やばい」といった、教科書では習わないけれどネイティブはよく使う言葉のこと。怒ったときにネイティブがつい使う汚い言葉などもスラングです。
「外国人なのにそんなスラング知ってるの!?」と面白がられたことがきっかけで現地の友だちができたりと、わたしもスラングに助けられたことがたくさんあります。
外国語で話す時間をとる
外国語の習得には、慣れが重要なポイントです。正しい文法を習得するのは後でもいいので、とにかくその言語の単語の響きや頻繫に使われるフレーズに慣れましょう。
そして、自分でその言語を話すことにも慣れる必要があります。会話の練習に協力してくれる外国人の友だちがいればいいのですが、そういう人がいなくても、自分の部屋で1人で考えごとをしているときなどに、積極的に外国語を使うようにしてみましょう。
1日5分だけでもいいので、毎日外国語を話すと早く慣れることができますよ。
まとめ
この記事では、トライリンガルについてのメリットとデメリット、習得するのにおすすめの言語、言語の勉強のコツについてご紹介しました。
トライリンガルになると、今のあなたには想像もつかない選択肢がうまれ、広い視野をもって行動することができるようになります。日本ではまだ珍しいトライリンガルは、就職の際や仕事でもスキルが役立つ可能性がありますよ。
言語を新しく習得するのは難しいと思うかもしれませんが、ポイントをおさえて学習を継続させれば習得は可能です。思い立ったら、ぜひ挑戦してみましょう!
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